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【特集No.510】対談 佐藤幸子氏×小田真弓氏 旅館女将が「現代の名工」に

2018年11月30日
編集部:増田 剛

2018年11月30日(金) 配信

 厚生労働省は11月12日、2018年度の卓越した技能者(現代の名工)150人を表彰した。今回は、日本の宿古窯(山形県・かみのやま温泉)の佐藤幸子氏と、加賀屋(石川県・和倉温泉)の小田真弓氏2人が旅館女将として初めて選出された。日本を代表する旅館の女将である両氏は、長年接客の現場に立ち続け、目に見えない“心のおもてなし”の技能を極めてきた。対談では、お客と同じように社員を大切に想う気持ちや、次世代の人材育成など、話題は多岐にわたった。

【増田 剛】

 佐藤 私自身、「旅館女将」と、「現代の名工」とはすぐにイメージが結びつかないのですが、「お客様に喜んでいただきたい」との一念で、「お客様の身になって」接してきました。この心のあり方は、各分野で卓越した技能の匠である「現代の名工」に共通する神髄ではないかと思います。

 旅館女将は一人ひとり異なるお客様に対応していかなければならず、接客にはマニュアルはありません。〝心のおもてなし〟という技能を言葉で表わすことは大変難しいですね。でも、目に見えない道を極めることで、旅館の女将が認められたことは、これからの若い世代にも道を開くことができ、大変良かったと感じております。

 小田    私も最初はとても驚きましたが、旅館の女将が「現代の名工」に選ばれたということは、とても名誉なことだと受け止めています。

 佐藤    情緒や地元を大切にする旅館の女将は、ホテルの支配人とも違いますし、コンシェルジュでもありません。世界のどこにもない、日本独特の文化だと思います。

 今回表彰されたのも、「日本の独特の旅館文化を担っている」という意味も含まれているのかなとも考えています。

 小田    私は東京で生まれ育ち、旅館業はまったくの素人でしたが、先代(小田孝女将)に多くのことを教えられました。

 嫁いで初めて里帰りした1963(昭和38)年のことを鮮明に覚えています。能登半島は「三八豪雪」と呼ばれる大雪のなか、東京の上野駅から能登半島の和倉の地に戻りました。トラックにも長時間揺られ、ようやく辿り着いたときに、真っ白な大雪の中で毛布を被ってずっと待っていてくれていたのが、先代の女将でした。嫁と姑の関係ですが、義母の姿を見て「ここで旅館業のイロハから教わろう」と心に固く決めた瞬間でした。

 「一生懸命におもてなしをする心」や、「働いてくれている社員を大切にする姿勢」も、すべて義母から教わりました。私は旅館女将として55年になりますが、義母から教わったお客様への心や姿勢は、時代が変わっても守っていきたいと思っています。……

【全文は、本紙1736号または12月6日以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

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