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32%増で過去最高、中国は29%増と好転、9月の訪日数

2013年11月1日
編集部

日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)がこのほど発表した9月の訪日外客数推計値は、前年同月比31・7%増の86万7100人。9月として過去最高だった2010年を14万9千人上回った。1―9月の累計では前年同期比22・4%増の773万1400人。13年目標の1千万人へは、前年比20%増を維持できれば達成するが、韓国の伸び率鈍化などの懸念もあり、予断を許さない状況だ。

9月の増加要因には、台湾、香港、東南アジア市場での訪日人気の継続や、ビジット・ジャパン(VJ)事業のプロモーション効果、円高是正による旅行費用の割安感などが挙げられる。市場別では中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インド、フランス、ドイツが9月として過去最高を更新。台湾、香港、タイ、ベトナムは1―9月の累計で、すでに12年の累計を上回った。

市場ごとにみると、韓国は同12・9%増の16万4500人と、8月に続き伸び率が鈍化。放射能汚染水問題の報道が影響し、今後も厳しい見通しが予想される。

中国は同28・5%増の15万6300人と、12年10月以降1年ぶりにプラスに転じた。長らく続いた日本に対する忌避感が薄れ、堅調な個人旅行に加え、団体旅行にも回復の兆しがみえる。一方、10月から施行の「旅遊法」により旅行代金の上昇が懸念され、今後の動向に注視が必要だ。

台湾は同75・1%増の20万6800人。9月の過去最高を更新し、8カ月連続で毎月の過去最高を更新中だ。9月には、成田線、那覇線のLCCが新規就航したが、航空座席の高需要が続く。

同じく9月の過去最高を更新し、8カ月連続で毎月の過去最高を更新中の香港は、同52・4%増の5万5400人となった。そのほか、東南アジアは引き続き高い伸びを示し、欧米豪なども堅調だ。

なお、出国日本人数は同4・5%減の155万人で、8カ月連続で前年同月を下回った。

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