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大賞は佐原商工会議所、きらり輝き観光大賞

2011年12月1日
編集部

  日本商工会議所は11月2日、11年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を発表した。大賞は、まちづくり型観光を推進する、佐原商工会議所(千葉県)が受賞。振興賞などに計8商工会議所が選ばれた。08年に創設された同賞は、地域資源の掘り起こしと活用、人材育成によるホスピタリティの向上など、地域の個が光り、他の範となる観光振興活動を行う商工会議所を顕彰する制度。24日に福岡県北九州市で開催した全国商工会議所観光振興大会in関門で表彰式が行われた。佐原では、市民が主体となって本物にこだわる「江戸優り」のまちづくりを進めてきたが、商工会議所や行政、企業なども加わり、地域ぐるみのまちづくりに発展。町並みは国指定の重要伝統的建造物群保存地区に、佐原の山車行事は国指定重要無形民俗文化財に指定される。歴史的町並み、佐原の大祭などの文化や暮らし、水辺空間はもとより、市民のまちづくりのへの取り組み自体を地域資源として活用している。
佐原商工会議所は2000年、市が中心市街地活性化策を策定したことを受け、「相手は世界 江戸優りの大商い」を理念とするTMO構想を打ち立てた。03年以降は、まちづくりフォーラムや軒下コンサートの開催など、まちのにぎわい創出に継続して取り組む。10年度には香取市とともに「集客・観光・交流アクションプラン」を策定した。
きらり輝き観光振興賞は、「お伊勢さん観光案内と元気再生事業」の伊勢商工会議所(三重県)と、「『広島湾域 体験型修学旅行の誘致推進』~地域一丸で観光型交流~」の広島商工会議所(広島県)が受賞した。
伊勢商工会議所は、13年に予定されている伊勢神宮の式年遷宮により観光客の大幅増加が見込まれるなか、受け入れ態勢の整備に力を入れている。お伊勢さん観光案内人は、ご当地検定「お伊勢さん」上級合格者による、オーダーメイド型観光ガイド事業。個人や小グループの観光客のニーズに応じた案内を行う。単独で採算の取れる事業に成長し、補助金に頼らない独自のビジネスモデルになっている。元気再生事業では、観光客を外宮周辺の飲食店へ誘導、内宮への集中と交通渋滞の緩和をはかっている。
2000年、広島商工会議所が中心になり、行政の枠を超え、広島県、山口県にまたがる広島湾域(7市6町)の自治体、商工会議所、商工会、民間企業などで構成する「広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会」が設立された。
広島の平和学習に訪れる修学旅行生を対象に、瀬戸内海の島々の魅力を活かした体験型修学旅行誘致を官民一体で推進する。農・漁村などの体験プログラム、民泊家庭での交流を教育の場として提案。今年は、山口県周防大島などに24校3800人を呼び込んだ。さらに、広島県の江田島市・大崎上島町も受け入れ態勢を整え、活動が広がってきている。
特別賞などを受賞した商工会議所は以下の通り。
【観光立“地域”特別賞】ひたちなか商工会議所(茨城県)「Fight&Smileひたちなかご当地グルメ」▽久留米商工会議所(福岡県)「B級ご当地グルメでまちおこし」
【奨励賞】長井商工会議所(山形県)「まちづくり基金で磨き、ナビでつなぐ」▽上田商工会議所(長野県)「戦国武将『真田幸村』活用による観光振興」▽下諏訪商工会議所(長野県)「オルゴールプロジェクトで地域をPR」

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