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「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(2月号)

2018年2月24日
編集部

2018年2月24日(土) 配信

2月号表紙
クロード編集長

〈巻頭言〉

 今号は、フランス南西部で毎年開催されているアングレーム国際漫画祭のイベントパートナーとして、全ページ「マンガ」がテーマ。注目は、昨年設立された小西財団漫画翻訳賞。フランスにおける日本漫画の出版に欠かせないプロ翻訳家たちに話を聞きました。また漫画祭での原画展が話題を呼んだ生誕90周年を迎える手塚治虫の魅力に迫ると同時に、招待作家・浦沢直樹さんのインタビューも掲載。グルメページは漫画「クッキングパパ」を、旅ページでは日本国内の代表的な漫画ミュージアムを紹介しています。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 「Manga ! Manga !」

「20世紀少年」などで欧州でも大人気の浦沢直樹さんは、生き方もロック

 手塚作品の翻訳家としても活躍した米国在住のマンガ評論家フレデリック・L・ショット氏は、1970年代に日本の漫画を世界に紹介した。それから40年の時を経て、現在、フランスでの日本マンガの翻訳出版数は年間1500タイトルにも及ぶ。今号では、こうして市場が拡大し続ける「翻訳」に着目した。■谷口ジロー作品の翻訳でも知られるパトリック・オノレ氏と、「FAIRY TAIL」などの翻訳を手掛けたティボー・デビエフ氏の初対談では、マンガ翻訳にまつわる率直な意見を交換。■「神の雫」などの翻訳のプロデュースに携わった編集者が語る、日本語ができないことを逆手にとった監修。■翻訳業界の「第三世代」ミヤコ・スロコンブ氏は、日本語が持つ繊細なニュアンスを伝える難しさについて言及。■翻訳されるマンガ家、真島ヒロ氏にインタビュー。■マンガ学校の講師も務める仏人翻訳家が、日本語オノマトペによる視覚的効果を解説。■冒頭のショット氏は、1983年に初著(英語)「Manga! Manga! The world of Japanese Comics」(講談社インターナショナル)を出版。今号のタイトル「Manga! Manga! 」には、その功績へのオマージュと同時に、世界が認める「漫画の神様」手塚治虫氏や、世界のマンガ人気を支える翻訳家たちへの敬意を込めた。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉漫画文化が生み出した財産

アングレーム

 パリから高速列車TGVで2時間半、人口4万人の地方都市アングレーム。この市内各所の施設を会場とする漫画(正しくはBD。フランス・ベルギーを中心に確立したバンド・デシネの略)の祭典は、今年も4日間で20万人以上を動員。BDは日本のマンガとは一線を画しているものの、近年は後者の露出にも積極的に取り組み、今年も手塚治虫展など日本マンガイベントにも長蛇の列が見られた。45年前に3人の若者が始めたこの催しは、徐々に全世代の市民、行政、民間企業を巻き込み、国際規模に発展。まさに地域経済を支える大黒柱に変身した。この祭典には、漫画王国日本も学ぶべきものがありそうだ。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

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