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No.416 貸切バス・運転手不足が深刻、観光消費の“機会損失”拡大へ

2015年11月1日
編集部

貸切バス・運転手不足が深刻
観光消費の“機会損失”拡大へ

 訪日外客数の飛躍的な増加や、”爆買い”、民泊などの規制緩和が取りざたされているが、利益を得るのは、従来の観光事業者ではなく、異業種からの新規参入業者という構図もある。観光業界では今、観光貸切バスと、ドライバー不足が深刻だ。国をあげて観光立国を推進する一方で、現場の歪みは拡大している。札幌観光バス(福村泰司社長、北海道札幌市)は「北海道の観光貸切バスの現況と予想される課題」を作成、この報告書が全国の観光貸切バスの課題を浮き彫りにする。
【増田 剛】
 
 札幌観光バスが作成したレポート「北海道観光貸切バスの現況と予想される課題について」によると、北海道の観光貸切バスと、運転手不足の深刻さが数字によって示されている。そして、これは北海道に限らず、全国で同様に“貸切バス不足”“運転手不足”の現象が起こっているのだ。

 同レポートによると、北海道を訪れる訪日外国人数は年々右肩上がりに増加している。2013年には約115万人だったが、今後の予測として、15年には168万人、16年には194万人、18年には247万人、東京オリンピックが開催される20年には北海道では300万人のインバウンド客を見込んでいる。

 さらに、来春には北海道新幹線が開業する。この北海道新幹線開業によって増加する来道観光客数は、16年に227万人、18年に241万人、20年には255万人を予想しており、今後、道内に大幅な観光客数の拡大が予想される。当然これら「追い風」を観光業界だけでなく、あらゆる産業も取り込みたいが、現実的には難しそうだ。その要因が、観光貸切バス不足、そして運転手不足の問題に直結する。…

 

※ 詳細は本紙1606号または11月6日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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