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豊岡市の「ホテル大丸」運営会社 負債は約8300万円(帝国データバンク)

2022年3月10日
編集部:増田 剛

2022年3月10日(木) 配信

 ホテル運営会社「コーポレーション大丸」(奥田会造社長、兵庫県豊岡市)は1月末に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。帝国データバンクによると、「今後自己破産を申請する見込み」で、負債は約8300万円。

 同社は1974(昭和49)年8月に設立。JR豊岡駅前に「ホテル大丸」の名称でホテルを運営していたほか、ホテル内の居酒屋や宴会場を併営して仕出し料理の提供も手掛け、2012年5月期には年間収入高約4億円を計上していた。

 しかし、その後は豊岡市内への交通アクセスの向上から出張需要が減少。近隣同業者との競合で宿泊客数も減少していた。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。

 20年7月に公休食パン小売店を開設する一方、9月に居酒屋や宴会場運営、仕出し料理から撤退。事業の再構築をはかったが、外出自粛などの影響が続き、21年5月期の年間収入高は約8200万円にとどまっていた。同年9月にはフレンチレストランの運営に進出したが、断続的な緊急事態宣言の発令などで集客は進まず、事業継続を断念した。

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