地域や企業と連携し地域活性化 オリックス、地域共創PJ始動

2021年5月19日(水) 配信

「地域共創プロジェクト」理念図

 オリックス不動産(深谷敏成社長、東京都港区)とオリックス・ホテルマネジメント(似内隆晃社長、東京都港区)はこのほど、運営する旅館・ホテルや水族館など計21施設で、地域の魅力を創出する「地域共創プロジェクト」を開始した。域内の企業や自治体と連携し、観光資源の発掘や創出を行うことで、地域と施設の長期的なブランド価値向上を目指す。

 始動にあたり、各施設の「地域共創担当者」を任命。担当者は、地域活性化につながる地域の魅力や特色を生かしたイベント、最新技術を活用した観光・宿泊プランの企画などを手掛ける。

 プロジェクトでは、地域全体へロケ誘致をはかる「オリックスロケーションサービス」を、まず福島県会津若松市と京都府京都市、大分県別府市の3カ所で開始。地域のフィルムコミッションなどとも協業し、実施エリアを拡大していく。

 同サービスは2007年から開始し、オリックスグループが所有、管理、運営する不動産施設を映画やドラマ・CMなどのロケ地として提供している。今回のプロジェクト始動によりグループ施設にとどまらず、周辺地域へのロケ誘致へと範囲を拡充する。各自治体と協業で進めるほか、地域活性化のプロデュースを手掛ける地域活性プランニングが運営するロケ地検索サイト「ロケなび!」を活用して積極的に展開していく。

【特集No.581】クラツー「新」感染対策モニターツアー ウィズコロナ時代の旅行は

2021年5月19日(水) 配信

 クラブツーリズム(酒井博社長)は、日本旅行業協会(JATA、坂巻伸昭会長)が提案する「『新』感染対策モニターツアー」を、4月19日から1泊2日の日程で実施した。JATAが示した「出発前のPCR検査」などを参加条件に設け、49―80歳の16人が参加した。ツアーに同行し、各施設の取り組みやお客のようすなどを取材すると、お客から「参加者が感染対策の意識を高めることも大事なのでは」などの声があがった。ウィズコロナ時代の旅行は、旅行会社と関係機関、お客の三位一体の対策が求められそうだ。

【入江 千恵子】

観光業+お客の対策がカギに

 「『新』感染対策モニターツアー」は、最新の知見を取り入れた「新しい旅のかたち」を旅行業界で検証しようと、日本旅行業協会(JATA)が会員に呼び掛け、各旅行会社が4月上―中旬にかけて実施した。ツアー終了後は、お客からのアンケートと報告書をJATAが取りまとめ、今後の安心安全な旅行実施に向けた検討材料とするとともに、旅行会社とお客の双方を対象とした感染対策に反映していく。

 JATAは、ツアーを実施するうえで①陽性判明時のお客様による報告体制の確立②新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の登録③ツアー実施前のPCR検査④健康チェックシートを活用した体調管理(旅マエ1週間、旅ナカ、旅アト2週間)――の対策をすべて講じることを条件とした。

クラツーは山梨へ 60代が半数占める

 今回、同行取材したクラブツーリズムのモニターツアーは、山梨県に宿泊する1泊2日のバス旅行(新宿発着)で、参加者は16人だった。内訳は、男性4人、女性12人と、女性が大半を占めた。年代別では、60代が8人と最多で、次いで50代が4人、70代が2人、40代と80代がそれぞれ1人だった。旅行代金は、PCR検査費用込みで1人5万円(2―6人1室使用)。
 同社広報の横畠麻実さんは「通常のツアーと年齢層に大きな変化はなかった」と話す。

健康チェックシート 出発7日前から記入

 体調管理の一環として、ツアー7日前から出発日までの健康状態を、JATA指定の「健康チェックシート」に記入することが参加条件の1つに含まれていた。体温、自覚症状の有無、症状がある場合はどのような状態かを記入する。ツアー2日目は、同様の質問が記載されたチェックシートを出発前に提出する。

自宅で唾液採取 翌夜に結果判明

 PCR検査は、クラブツーリズム指定の検査機関に各自で手続きを行う。アプリ登録後、自宅に届く検査キットで出発日の7日前ごろまでに唾液を採取。漏斗の下の部分に唾液を溜める。

 試薬で不活化した検体容器を三重に密閉し、採取当日中に宅配で返送する。結果は、返送した翌日夜にアプリで「陰性」と確認できた。陽性だった場合は、検査機関の提携医療機関がアプリ画面から確認できると説明書に記載されている。

出発前に体調確認 添乗員から電話で

 同ツアーでは、出発前日までに添乗員から電話で、体調やPCR検査結果の確認がある。ツアー当日は、受付時に検査結果(陰性)が表示されたアプリ画面を添乗員に提示するほか、健康チェックシートの提出、体調について再び確認がある。

「ゆとり」ある行程 バス座席は1人2席

 クラブツーリズムが作成した行程は、あらゆる場面において〝密回避〟に配慮した内容だった。出発時間は、午後12時30分、帰着は午後4時30分予定と、ラッシュの時間帯を避け、遠方からも参加しやすい時間に設定されていた。ツアー当日は渋滞などもなく、ほぼ予定通りに進められたほか、行程にゆとりがあり、約1時間ごとに休憩時間が設けられた。

 1日目は、トイレ休憩2カ所に立ち寄ったあと、午後4時20分に宿泊施設に到着。夕食は、約90畳に9組のテーブル・イスが配置され、間隔が広く取られていた。

 2日目は、昼食会場の混雑を避けるため、少し早めの午前11時からの昼食だった。テーブルにはマスク入れが用意され、席も対面でなく斜め向かいに座るようセッティングされていた。

 バス座席は、1人で2席使用し、窓側に着席するため、隣席との距離が確保できる。車内では、水分補給以外の飲食は控えるよう添乗員から案内があった。……

【全文は、本紙1831号または5月21日(金)以降、日経テレコン21でお読みいただけます】

世界初のお寺オーベルジュ6月1日(火)開業 Temple Camp正暦寺(京都府綾部市)

2021年5月18日(火) 配信

正暦寺は6月1日(火)、世界初のお寺オーベルジュ「Temple Camp正暦寺」をオープンする

 全国7カ所で宿坊「お寺ステイ」を運営するシェアウィング(佐藤真衣社長、東京都千代田区)と1000年以上の歴史がある正暦寺(京都府綾部市)は6月1日(火)から、世界初のお寺オーベルジュ「Temple Camp正暦寺」をオープンする。

 オーベルジュとは、その土地ならではの食材を使った料理とお酒を楽しめる宿泊施設を備えたレストランのこと。

 正暦寺は、国土交通省が推進する「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業の寺泊専門家派遣」で、2020年度の支援対象寺院に選ばれた。

 同寺の住職である玉川弘信氏は料理人としての経験を持っており、「仏教の教えと命を頂くことへの感謝を、食とお寺で過ごす時間を通じて伝えたい」とした。メニュー開発から調理、ゲストへの提供、対話まで玉川住職が一貫して行い、「仏教の精神と教えをおもてなしの中に込める」(同氏)。

 1日1組限定。1人当たり、1泊2食付き2人1室3万5000円から。一室当たり最大8人まで利用が可能。

夕食メニュー

軽井沢レイクガーデン、6月12日からローズシーズン到来へ

2021年5月18日(火)配信

ローズシーズンの園内イメージ

 バラと湖のガーデン「軽井沢レイクガーデン」(長野県・軽井沢町)は6月12日(土)~7月11日(日)まで、園内のバラが咲き誇るローズシーズンを迎える。全部で約350種類、3500株のイングリッシュローズやフレンチローズ、原種のバラに加えて、この時期は宿根草(約300種類、2万株)も見ごろだ。

 軽井沢レイクガーデンは、バラを中心に、軽井沢の風土にあった四季折々の植物を楽しめる。約1万坪の敷地には、水辺の庭園を中心に8つのエリアを展開し、そのうち4つのエリアでバラを楽しめる。

 イングリッシュローズを中心とした「イングリッシュローズガーデン」をはじめ、フレンチローズが中心の「フレンチローズガーデン」ではクレマチスとバラのパーゴラも魅力。また、原種のバラと宿根草がミックスされ、石に囲まれた「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級のバラの小径で香り豊かなバラを楽しめる「フレグランスローズパス」が来園者を歓迎する。

 開園時間は午前9:00~午後5:00(最終入園は同4:30)。早朝は香りのゴールデンタイムといわれ、6月19、20、26、27日と、7月3、4日のみ、午前7:00から開園する。なお、開花状況により期間が変更する場合もある。

 ローズシーズンの入園料は、大人1500円、子供500円。

JTB、新型コロナ罹患で取消料相当額を支払い 国内ツアー対象の「お見舞金サービス」開始

2021年5月18日(火) 配信

同行者も適用の「お見舞金サービス」開始

 JTB(山北栄二郎社長)は5月7日(金)から、新型コロナウイルス感染症罹患を理由に旅行を取消する際の取消料全額相当を支払う「お見舞金サービス」を始めた。国内旅行の交通付きプランに申し込んだ本人および同行者全員が適用となる。取消費用負担への不安を緩和することで、旅の安心・安全を実現する。

 同サービスの対象商品は、国内ツアーのJTBダイナミックパッケージMy STYLEと、宿泊と交通がセットになったエースJTB、JTBサン&サンで、旅行開始前までに取消の連絡があった場合に適用となる。なお、濃厚接触者は対象外となる。

 JTBホームページおよびJTB店舗、JTB総合提携店舗での取扱分のみ適用となり、申請の際の証明書類なども旅行申込先に提出する。期間は、2021年5月7日(金)~9月30日(木)出発が対象となる。

福一、1カ月~1年間の長期滞在プラン発売 自然・温泉・観光の「伊香保」で新しい働き方を

2021年5月18日(火) 配信

四季折々の景色を楽しめる客室(12・5畳)

 福一(福田朋英社長、群馬県・伊香保温泉)は6月1日(火)から、1カ月~1年間の長期滞在型宿泊プラン「伊香保ロングステイ~温泉と自然のある健康滞在」を売り出す。自宅や職場とは別の「第2の別荘」として提供する。

 客室は12・5畳の和室を用意した。施設内はWiーFiを完備し、ワーク用デスクとイスを貸し出すなど、ワーケーションやステイケーションに適した設備となっている。

 そのほか、コワーキングスペースとして利用できるフリーラウンジ「ルーエ」を無料で利用が可能。

 宿周辺には河鹿橋や伊香保森林公園、石段街などがあり、仕事の気分転換に自然豊かで情緒あふれる温泉街を散策し、リフレッシュができる。

 料金は1カ月(各月1日~月末日)税込み19万8000円から。別途料金として入湯税・アメニティは1日当たり500円。駐車場無料。

 また、モニタープランとして、4泊5日の「ウィークリープラン」も用意した。期間は6月1日(火)~7月31日(土)まで。料金は4泊5日で3万5200円(税込み・入湯税別)。

 福一は、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に入選する老舗旅館。創業430年の長い歴史を持ち、名湯「黄金の湯」と「白銀の湯」の2つを大浴場に引き入れている数少ない湯宿の1つ。四季それぞれで楽しめる榛名山麓の美しい景色と、上州牛などの郷土の味覚を味わえる。首都圏から公共交通機関で2時間圏内と近い場所にある利便性の高さも魅力の1つ。

ラウンジはコワーキングスペースとして利用できる
石段街

フロントで検査キット販売へ ICheckとコアグローバルマネジメントが業務提携

2021年5月18日(火)配信

ICheck新型コロナ抗原検査キット

 クインテッサホテルなどのブランドで宿泊施設を運営するコアグローバルマネジメント(中野正純社長、東京都中央区)と同社子の会社クリエイティブクリーン(山田昌敬社長、東京都中央区)はこのほど、新型コロナPCR検査・抗原検査キットを提供するICheck(金子賢一社長、東京都千代田区)と業務提携し、宿泊・旅行業界における優先販売店契約を結んだ。

 取り組みを通じて運営ホテルや業界内外のネットワークを通して新型コロナ抗原検査キットICheckによるセルフチェックを広く普及させ、宿泊客、その家族などへの感染拡大予防と感染に対する不安の軽減に貢献していく。

 具体的にはホテルのフロントデスクで、新型コロナ抗原検査キットICheckを販売する。また、ホームページを含む各インターネットでの宿泊予約において、ICheckと宿泊がセットになった宿泊プランを個人客向けに企画する。法人向けにはICheck単体での販売も行う予定だ。

 同社は、これまで運営する一部ホテルにおいて新型コロナウイルス軽症者を受け入れてきた。安全管理に関する知見を生かし、運営ホテルにおいて「安心」「安全」のホテルサービスを宿泊客に提供している。

中国・胡文化旅游部長とオンライン会談 日中観光分野の相互協力を確認(赤羽国交相)

2021年5月18日(火) 配信

オンライン会談のようす(観光庁HPから)

 赤羽一嘉国土交通大臣は5月17日(月)、中国の胡和平文化旅游部長とのオンライン会談を行い、日中両国の観光分野などの課題について意見を交換した。コロナ禍で大きく影響を受けている日中間の人的交流の回復に向け、「本会談を第一歩として観光復活のための課題解決に両国で取り組み、今後も観光大臣間での対話を継続していく」ことを両国で確認した。

 とくに、デジタル技術を活用した観光振興を進めることに対して日中で意見が一致した。この一環として、両国の各地域の観光情報などを紹介する「バーチャル観光体験」の配信を赤羽大臣から提案した。胡部長はこれに賛同し、「積極的に協力していきたい」と述べた。

 また、今年日本で開く予定の「日中韓観光大臣会合」へ、胡部長の参加を要請した。引き続き、日中韓3カ国の観光交流の拡大や深化、友好関係の発展に向け、密に連携していくことを確認した。

 夏の東京オリンピック・パラリンピックについて、「中国のアスリートをお迎えし、成功裏の開催に向け取り組む」と意気込むと共に、「このレガシーを北京冬季大会に引き継ぎたい」とした。胡部長は、全面的に協力していく意向を示した。

 さらに、中国内陸部の四川省成都市に日本政府観光局(JNTO)の新事務所を開設する旨を伝えた。中国において日本の観光資源の魅力を発信し、日中相互の交流を拡大していく。

女性の1人時間充実を 年度末までホテルニューオータニが限定プラン販売

2021年5月18日(火) 配信

「ご褒美時間」で1人時間を満喫

 ホテルニューオータニ(東京都千代田区)は2022年3月31日(木)まで、女性の1人宿泊限定プランとして、「ご褒美時間」を売り出した。1人で過ごす時間「ひとり時間」を充実させるコンテンツとして、従来から人気のあるレディースプランに、館内のレストランで利用できるミールクーポンとアルコールハンドジェル「MatoU」を付けた。

話題のアルコールハンドジェル「「MatoU」プレゼント

 「MatoU」はネイリストによって作られたアルコールハンドジェル。美容サロン独自の視点で原料を厳選し、米・サトウキビ・トウモロコシ由来のアルコールを57%配合している。美容保湿成分にもこだわり、水で流しても肌にとどまる性質を持つ吸着型ヒアルロン酸を配合することで、肌の水分を閉じ込め潤いを持続させるという。

 ルームサービスや館内のレストラン・バーで利用できるミールクーポンは3000円分用意する。定番のビュッフェレストランのほか、和・洋・中・人気のホテルスイーツまで、ホテルから出ずにグルメが楽しめる。

 また、平日の仕事終わりでも利用しやすいように、午後5:00チェックイン、午前10:00チェックアウトの時短プラン「ご褒美時間 Refresh」も設定。限られた時間を活用したリフレッシュを提案する。

 同ホテルが、同プランで利用できる部屋の中ですすめるのは、和モダンなインテリアデザインに「ヒノキ風呂」が設置された「新江戸ルーム」。ヒノキの香りに包まれながら、癒しのひとときが過ごせる。限定のルームアメニティとして、ホテルのエグゼクティブシェフソムリエが厳撰した日本酒も用意。人気の部屋での快適な滞在を提案する。

ハワイアンズのフラガール特別公演、5月23日無料ライブ配信

2021年5月17日(月)配信

ハワイアンズで踊るフラガールら

 福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズは5月23日(日)、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム(フラガール)による特別無料公演「フラガール全国きずなキャラバン2021」をライブ配信する。配信場所はスパリゾートハワイアンズの公式ユーチューブチャンネルで、午後4:00から始まる。

 同ライブは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出自粛が続くなか、自宅で過ごす人に少しでもリゾート気分や、笑顔と元気を届けたいとの思いから企画したもの。披露するショーは、2020年に放映されたNHK連続テレビ小説の主題歌「星影のエール」や「花は咲く」など、普段の公演では見られないライブ限定の構成となっている。

 「フラガール全国きずなキャラバン」は、11年の東日本大震災発生によりスパリゾートハワイアンズが休館を余儀なくされ、フラガールが踊る場所を失ってしまった際に、故郷いわき市・福島県を復興させるために全国を回った活動が始まり。当時、多くの人に笑顔と元気を届けた同活動を継続して展開し、近年は全国の災害被災地への慰問活動などを実施してきた。

 東日本大震災から10年を迎えた今年、コロナ禍でキャラバンを展開することが難しい状況が続くなか、今できる得る限りの気持ちを1人でも多くの人に届けたいという思いのもと、今回特別公演をライブ配信で行うと決めたという。