屋久島国立公園とやんばる国立公園が舞台 第4回ナショナルパーク検定の受講申し込み開始

2023年7月1日(土)配信 

屋久島国立公園(イメージ)

 ネイチャーホスピタリティ協会(小川正人理事長、東京都中央区)はこのほど、第4回ナショナルパーク検定の受講申し込みを開始した。

 今回のテーマは、屋久島国立公園(鹿児島県)とやんばる国立公園(沖縄県)。国立公園の成り立ちや特徴、地域の食や文化、歴史などを全10回のオンライン講義で学ぶことができる。

 屋久島の山岳部を中心とした地域と口永良部島全域からなる「屋久島国立公園」。屋久島は、九州最高峰の山々が聳える急峻な地形を有するとともに、樹齢千年を超えるスギなどの巨樹・巨木の天然林が広がる特異な自然景観を有しており、その「自然美」は世界遺産の顕著な普遍的価値として認められている。

やんばる国立公園(イメージ)

 一方沖縄島北部に位置し、2016年に33番目の国立公園として指定されたやんばる国立公園は、ヤンバルクイナなど多種多様な固有動植物や希少動植物が生息、生育し、石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブ林など多様な自然環境を有している。

  全10回の講義では、屋久島公認ガイドの中馬慎一郎、神﨑真貴雄氏や、環境省 沖縄奄美自然環境事務所 やんばる自然保護官の椎野風香氏らが講義を展開。その後、検定試験が行われる。

 「屋久杉と呼ばれる古代の巨木が生い茂る神秘の島『屋久島国立公園』と沖縄県に位置する自然保護区域で亜熱帯の秘境『やんばる国立公園』の2つの国立公園が今回のテーマ。普段接することがない各界で活躍する一流の講師陣から、他では聞けない、今まで知らなかった国立公園の魅力を、オンライン形式で楽しみながら学ぶことができますよ」(担当者)

ネイチャーホスピタリティ協会とは

 国立公園のさまざまな楽しみ方を提供、紹介する指南役「ナショナルパークアウトフィッター」の育成を目指して設立された団体で、検定試験などを通じ交流人口増加のための人材養成とファン作りを進め、国立公園と温泉地の活性化することを目的に掲げている。「ナショナルパークアウトフィッター」は、自然との関わりを楽しむ人、自然体験を提案する人を指す「アウトフィッター」に、国立公園を掛け合わせた協会考案の造語。受講者はナショナルパーク検定合格後クラブに入会し、さらに複数の検定に合格すると、「ナショナルパークアウトフィッターに認定され、協会が主催するユーチューブチャンネルへの出演や、地域や施設のPRなどが行える。

【第4回ナショナルパーク検定 講師とテーマ】

・小林誠氏(環境省 自然環境局 自然環境計画課 課長補佐)

・楠本浩史氏 (環境省 関東地方環境事務所 地域循環共生圏構想推進室 調査官)

・中馬慎一郎氏 (屋久島公認ガイド 屋久島観光協会ガイド部会会⻑)

・神﨑真貴雄氏(屋久島公認ガイド 屋久島の自然図鑑著者)

・大野睦氏 (日本ウミガメ協議会 理事/元屋久島観光協会ガイド部会会⻑)

・妹尾望氏(東村観光推進協議会エコツーリズム部会副会長)

・椎野風香氏(環境省 沖縄奄美自然環境事務所 やんばる自然保護官)

・鈴木倫太郎氏(喜界島サンゴ礁科学研究所 研究員)

・黒田尚嗣氏 (クラブツーリズム テーマ旅行部顧問)

【日程】

申し込み期間:7月31日(月)まで

口座開催日:8月2日、9日、16日、23日、30日(毎週水曜日)  

時間:午後6:30~(1コマ目)、午後8:00~(2コマ目)

   1コマ50分。見逃し配信あり

検定試験期間:9月6日(水)午後12:00~9月12日(火)午後6:00

検定試験結果発表:9月20日(水)午後12:00~

受験料金: 1万1000円(税込)

 ※受験料金には認定講座9回分と検定試験の料金含む。

事項申し込みはコチラ

〈観光最前線〉絵金の魅力に迫りたい

2023年6月30日(金)配信

薄明りに浮かび上がる芝居絵

 幕末の絵師、金蔵(通称絵金)。おどろおどろしい芝居絵で有名な絵師で、彼が生まれた高知県の各所では、絵金屏風を夏祭りの間飾る風習があるという。

 過日、高知県外で約50年ぶりに行われた大規模展覧会に出掛けた。絵金の作品は血の滴りすらも色っぽく、凄惨な場面すらそう感じさせない魅力があり、それでいて、描かれている人物の恨みや哀しみなど、さまざまな感情が生々しく浮かび上がってくるようでしばらく絵の前から動くことができなくなってしまった。

 ただ明るい場所で見るからか、おどろおどろしさは、感じず。ろうそくの明かりに照らされるからこそ、おどろおどろしくも艶めかしい絵金の作品が完成するのかもしれない。早く高知の夏祭りで、絵金の作品を堪能したい。

香川県観光協会、島滞在旅を促進 島旅20%オフCP実施

2023年6月30日(金) 配信

「島へ行こうキャンペーン~島滞在旅~」

 香川県観光協会は7月1日(土)から、多島美の魅力発信や島への滞在型観光を推進するため「島へ行こうキャンペーン~島滞在旅~」を開始する。その島にしかないアートや景色、食などを巡る島周遊や滞在型旅行商品が最大5000円まで20%オフになる。期間は10月31日(火)まで。

 同期間は香川県独自の旅行支援「観光需要回復支援事業(かがわ割NEXT)」も実施される。県内で1泊以上の宿泊を伴う旅行商品に対し、旅行代金の20%・最大3000円の助成がある。

 このほか、うどん県ハッシュタグキャンペーンを9月30日(土)まで展開している。インスタグラムでうどん県の公式アカウントをフォローしたうえで、香川を旅した際に見つけたグルメや体験、景色、イベントなどの写真を「#香川ナノタビ」のハッシュタグをつけて投稿するだけで応募が完了する。抽選で往復ペア航空券や宿泊券などが当たる。

新会長に石田恒夫氏 中連協23年度通常総会開く

2023年6月30日(金) 配信

石田恒夫新会長

 中華人民共和国訪日観光客受入旅行会社連絡協議会(中連協、黒澤信也会長、275会員)は6月27日(火)、第24回通常総会を開いた。リアル開催は3年ぶりとなる。役員改選で黒澤会長が退任し、新たにJTBグローバルマーケティング&トラベル代表取締役社長執行役員の石田恒夫氏が新会長に就任した。

 石田会長は、「23年は日中平和友好条約45周年を迎えた年であり、インバウンドが戻ってきた記念すべき年。これから始まる中国市場の動きに注視し、準備をしていく」方針を示した。

 また、「アフターコロナかつニューノーマルの中国市場がこれからどう変わっていくのか。アドベンチャーツーリズムやスノーツーリズムなど、どんな旅を中国人が望んでいるのか、しっかり分析をしていきたい」と力を込めた。

 中国駐東京観光代表処首席代表の欧陽安氏は、来賓あいさつで、「中国はコロナ禍からのリベンジ旅行の需要が増してきている。今後、日中間の観光交流が盛んになるように、団体旅行の解禁を願う」と話した。

 観光庁国際観光課アジア市場推進室の寺井洋子氏は、「19年の中国からの訪日旅行者は1000万人近くいた。この勢いを取り戻すには、いま暫く時間と努力が必要になってくる。観光関係者による着実な取り組みが、より迅速な回復につながるものと考えている」とした。「日中平和友好条約締結45周年である本年のうちに、双方向の観光交流を再開して、速やかに回復することを祈念する」と語った。

 23年度の事業では、身元証明書発行システムルールなどの会員向けセミナーの実施、受入体制の再構築、コロナ禍の影響で3年間実施できなかった訪中団派遣事業を計画に盛り込んだ。また、公式ホームページの刷新をはかる考え。

阿智昼神観光局がタカラッシュと協定結ぶ 星空ナイトツアーの新コンテンツ開始

2023年6月30日(金) 配信

大人の謎解きイベントを開催

 長野県・阿智村の阿智昼神観光局(社長=白澤裕次阿智村村長)はこのほど、体験型コンテンツの企画・運営を手掛けるタカラッシュ(齊藤多可志社長、東京都品川区)と観光振興、地域振興に関するパートナー協定を結んだ。

 連携事項は①星空や自然をテーマとした観光地づくりに関すること②星空観察に訪れた観光客の満足度向上に関すること③星空が観える村づくり④両者の相互発展に関すること――。

 これに伴い、富士見台高原ロープウェイヘブンスそのはらで開かれている「天空の楽園ナイトツアー」の新たなコンテンツとして、7月8日(土)から「Starry Mystery~星空をテーマとした謎解き~『星降る夜に君にさよならを』」を開始する。星空ナイトツアーとともに大人の謎解きが楽しめる。謎解きの参加キットは本編が2000円(税込み)で、別途ナイトツアーの当日入場チケットが必要になる。チケットはオフィシャルホテル・旅館や各種Webマーケットなどで購入できる。

兵庫県の鉄道会社が車両公開ツアー JR西日本の兵庫DC特別企画

2023年6月30日(金) 配信

兵庫の鉄道会社が連携

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は7月3日(月)から、兵庫県内の鉄道会社による車両公開ツアーを売り出す。7~9月に開催する「兵庫デスティネーションキャンペーン」(兵庫DC)の特別企画。

 実施するのは、三陽電車と神戸電鉄、神戸市観光局、JR西日本のツアー。車両公開ツアーで見学できる各社の車両には、兵庫DC限定デザインのヘッドマークを装着する。また、各ツアーに参加した人にヘッドマークと同デザインの缶バッジとシールをプレゼントする。

 ツアーの申し込みは日本旅行「赤い風船 関西版」のホームページから。各ツアーで発売日が異なるほか、当日や各車両所では購入できないので注意が必要。

ラベンダー無料刈り取り体験を実施 さっぽろ羊ヶ丘展望台、7月4~17日まで

2023年6月30日(金) 配信

刈り取り体験のイメージ

 さっぽろ羊ヶ丘展望台(北海道札幌市)は7月4(火)~17日(月・祝)に「ラベンダー無料刈り取り体験」イベントを行う。

 同期間は、1200平方メートルの畑に植えられた約1000株のラベンダーが見ごろを迎える。同イベントは、ラベンダーを見るだけではなく刈り取って持ち帰ることができるため、人気を博している。

 時間は期間中の午前10時~午後3時。ハサミと袋、輪ゴムは同施設で用意しており、自身で刈り取った1人50本ほどを無料で持ち帰れる。

 当日は同施設のラベンダー写真などに「#羊ヶ丘ラベンダー」をつけてSNS投稿した人にラベンダーポプリをプレゼントする。1日先着30人まで。

地域と連携して関係人口を創出へ JR東海らが新サイト開設

2023年6月30日(金) 配信

新サイト「conomichi(コノミチ)」

 東海旅客鉄道(JR東海)とジェイアール東海エージェンシーは6月28日(水)、地域と連携して関係人口を創出するためのサイト「conomichi(コノミチ)」をオープンした。

 同サイトは、地域が抱える「社会課題」を地域の「個性」と捉え、住民らと楽しく課題解決に取り組める魅力的な企画を練り、参画してくれる人を募ることで「関係人口創出」への貢献を目指す。今後は、沿線地域に限らず連携パートナーの拡大をはかっていく。

 コンテンツは地域事業者が開催するイベントに楽しんで参加しているうちに、地域への理解が促進され、地域課題解決に貢献できるものを掲載する。一例としては、栗農家の人手不足解消のための栗拾いや皮むき手伝い&栗堪能ランチ(3300円)や、放置竹林解消のためのワークショップなど。

 サイト開設に伴い、同事業に参画した岐阜県中津川市の中津川市観光局は「古くは交通の要衝として栄え、中山道の宿場町として旅人を出迎えた歴史ある中津川。中央新幹線駅の開業で身近なまちとなるなかで、地域課題解決をきっかけに、地域と訪問者のつながりを築き、新しい人の流れと関係人口の創出に取り組みます」とコメント。

 また、長野県飯田市の南信州観光公社は「長野県の南部に位置する飯田市には、豊かな自然環境を背景に、さまざまな地域活動や伝統文化が根付いています。中央新幹線開業を見据え、当地域の暮らしや地域課題解決に寄与する関係人口創出に、JR東海と連携して取り組みます」と意気込む。

 サイトオープンを記念して、7月31日(月)までの期間中にコンテンツを申し込んだ人全員にJR東海ECサイトで使えるポイントを1000ポイントプレゼントする。

7月1日「さしみこんにゃくの日」PR こんにゃくパーク

2023年6月30日(金) 配信

さしみこんにゃく食べ比べ&さしみこんにゃくの日限定セット

 群馬県・甘楽町にあるこんにゃくのテーマパーク「こんにゃくパーク」(横尾浩之社長、運営=ヨコオデイリーフーズ)は、7月1日の「さしみこんにゃくの日」PR特別企画として、7月1(土)~31日(月)の期間限定でイベントを開催する。

 「さしみこんにゃくの日」は、こんにゃくの消費量が減少するなか、調理せずに簡単に食べられるこんにゃく商品として、たれ付きの水洗いだけで食べられる「月のうさぎおさしみこんにゃく」を1999年(卯年)の7月1日に発売したことが由来という。

 同イベントでは、無料のこんにゃくバイキングコーナーで定番の刺身こんにゃくだけではなく、オリジナルのレバ刺し風、ゆばさし風、生とろなど4種類の刺身こんにゃくの食べ比べを実施する。メニューは日替わり。

 さらに、エコバッグ入りのお得な刺身こんにゃく食べ比べセットも限定販売する。セット内容は「月のうさぎ おさしみこんにゃく」170㌘、「月のうさぎ 秘密のさしみゆばこんにゃく」170㌘、「月のうさぎ タレ付レバ刺しこんにゃく」170㌘、「お徳用生さしみこんにゃく青さのり」300㌘、「お徳用うすぎりさしみゆばこんにゃく」300㌘、「生とろさしみこんにゃくあおさ海苔」220㌘×2個の計6種7個入り。特別価格961円(税込)で販売する。

旅行支援運営業務で564万円不正請求(日本旅行)

2023年6月29日(木) 配信

舘真代表取締役常務取締役(左)と吉田圭吾取締役兼常務執行役員

 日本旅行(小谷野悦光社長)は6月29日(木)に開いた会見で、全国旅行支援事業の愛知県版「いいじゃん、あいち旅キャンペーン事務局」運営の受託事業で、愛知県に564万円を不正請求していた問題について、調査結果と再発防止策を発表した。会見には舘真代表取締役常務と吉田圭吾取締役兼常務執行役員らが出席。一連の問題について謝罪し、調査結果と再発防止策を説明した。

 外部専門家の調査委員会による社内調査を行った結果、日本旅行グループで取り扱う中央省庁、地方自治体、独立行政法人に関わる全ての取り扱い案件2457件において、新たな不正は見つからなかった。

 同社によると、愛知県から事業委託されたJTBが、同社含む4社の旅行会社からなるコンソーシアムに業務を再委託していた。

 2022年7月から今年4月にかけて、業務に関わる期間総要員数をもとに、10~15人を事務局に拠出。うち2人は運営責任者を含む同社社員を固定で拠出し、残りの人数を外部派遣会社に委託していた。

 欠員が出た際には、愛知法人営業部長が勤務指定表を確認して、対応できる社員を特定して運営責任者に報告。しかし、愛知法人営業部長は、実際には事務局業務に従事させず、支店での通常業務を行わせていた。

 運営責任者は、①事務局勤務表に特定社員を欠員補充として記入②出退勤記録簿(手書き)に代筆③日報に代理入力──するなどの不正な記入を行っていた。

 個別ヒアリングや当事者などのメール調査により、22年7月~23年4月の10カ月間で、166人日、45・5時間、564万749円の不正勤務が行われていたことが分かった。

 不正の要因について、①対面を重視し、欠員補充の体裁を第一とする誤った認識②不正行為の重みに対する認識不足③契約書に対する理解の不足④不正行為を抑止する機能の不全──などを挙げた。

 舘常務取締役は、「人員が確保できないことで、運営能力の低さを問われたくないという意識があり、不正につながった。組織風土改革や、内部管理体制の強化を行い再発防止に努める」方針を示した。

 同社は6月30日(金)に、不正請求に関わった13人(うち6人が懲戒処分、うち7人が訓戒処分)を処分対象とした。加えて、社長と常務取締役2人が役員報酬の一部を自主返上する。