淡路島観光協会 「3年とらふぐ」PR メディア集め懇談会開く

2023年12月26日(火) 配信

木下学会長

 淡路島観光協会(会長=木下学・ホテルニューアワジ社長)は11月30日、兵庫県神戸市の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで、冬の淡路島PRキャンペーン懇談会を開いた。

 関西のメディア関係者65人と地元関係者56人の計121人が参加した。食の宝庫である淡路島の冬の定番となった「3年とらふぐ」や地酒、牛乳、フルーツを使ったスイーツなどを振る舞った。

 3年とらふぐは、島の南端に位置する福良湾で3年かけてじっくり養殖する。鳴門海峡の激しい潮流にもまれることで、2年で出荷する一般的な養殖フグと比べ、身が引き締まり、甘みが際立ち、天然フグとも引けを取らないという。

 木下会長は「1年を通して何度も泊まりたくなる島を目指している。冬は3年とらふぐのシーズン。今年は例年の2割増しの12万匹を出荷する予定だ。今日はフグにぴったりの日本酒を持ってきた。ぜひ、楽しんでほしい」とアピールした。

 今後の淡路島観光の方向性については、「広域連携が重要だ。関西や瀬戸内観光のなかで、淡路島をどう仕向けていくのか。2025年には大阪・関西万博もある。万博会場から空飛ぶ車で淡路島に足を伸ばせるようなことも実現に向け取り組んでいきたい」と意気込みを述べた。

九州運輸局 女将など働く魅力紹介 学生向け宿泊業セミナー

2023年12月26日(火) 配信

学生など40人が参加

 旅館・ホテルの人手不足が深刻化するなか、九州運輸局は12月9日、福岡県福岡市内で「女性のための宿泊業セミナー」を開催した。今春に卒業を控える女子学生や専門学校生など約40人が参加した。

 セミナーでは、「ホテル・旅館の魅力や未来について」をテーマに、長崎県壱岐島の「奥壱岐の千年湯 平山旅館」の女将・平山真希子さんとJR九州グループのホテルマネジメント社長の浜田真知子さん、京都市の「京都懐石 数寄屋の宿 要庵西富家」若女将の御崎麻美さんの3人が登壇し、地域の顔、代表としての役割や、宿泊施設の仕事の魅力などを熱く語った。

 平山さんは、源泉掛け流し8室の料理旅館で、野菜屑と残飯などを餌に鳥を飼育し、野菜を育て、養蜂も行う自然循環型社会を目指している。

 「和風旅館は食事も温泉も日本文化が詰まっている。外国人や日本人にもその魅力を知ってほしい」と話した。

 浜田さんは、西九州新幹線の新駅・嬉野温泉に10月、旅館を開業。嬉野を中心に、88キロフード圏を設定。料理長が食材探しを行っている。「地域とのつながりを大事にし、嬉野茶の専属茶師も置いた。旅館は地域のショーケース」と強調した。

 御崎さんは14年連続のミシュラン星の5代目。7室の宿は京懐石の季節、器、機会の「三つのキ」ともてなしを大切にする。「日本文化の体験が旅館の存在意義」と話し、 「一組一組のお客様に向き合う誇れる仕事」と結んだ。

HIS、初夢フェア開催中 「心躍るさまざまな商品用意」

2023年12月25日(月) 配信

海外旅行では同社を初めて旅行した人を対象に最大1万円割り引く
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は2024年1月31日(水)まで、同社最大規模のセール「初夢フェア2024」を開催している。今年のキーワードはGroup Purpose(グループパーパス)のワンフレーズでもある「心躍る」。旅を通じた未知との出会いや人とのつながりで心躍る体験をしてもらおうと、さまざまな商品を用意した。
 
 12月20日(水)からは、お笑いタレントのバカリズムさんを起用したテレビCMとWeb広告を展開している。今年の特別施策として、海外旅行では同社で初めて旅行する人を対象に最大1万円を割り引く「初めてHIS割」を実施。国内旅行では、旅行代金から最大1グループ当たり20%割り引く。
 
 具体的には、シャンシャンなど日本生まれのパンダへの再会を目的に中国の成都と雅安、都江堰を訪れる5日間のツアーを、2人または3人で1室を利用した場合大人1人当たり13万9800円で用意している。国内は成田空港から福岡と札幌、広島に3日間滞在する商品を大人1人当たり1万5000円で販売する。いずれも税込。

地元の竹のみを使用 群馬・みなかみ町で2月10日から竹灯籠イベント

2023年12月25日(金) 配信

北毛に自生する竹林の整備につなげる

 群馬県・みなかみ町で2024年2月10日(土)~22日(木)まで、「竹灯籠かがよふあかり」が開かれる。県の北毛地域に自生している竹林の整備につなげるため、地元の竹のみを使用して作成した竹灯籠を「たくみの里・熊野神社」に装飾する。

 みなかみ芸術の明かり竹灯籠委員会(福田由里会長)は5年前から地域住民の協力を得て、有志で竹灯籠の制作や設置を行ってきた。今年も委員会が主催となり、冬季の里山企画として実施する。でんでこ座三国太鼓と障害福祉サービス事業所ぴっころが協力する。

 2月10日の午後5時から、三国太鼓の音とともにオープニング点灯式を行う。

東武トップツアーズ、只見線全線が再開 記念特別ツアー発売

2023年12月25日(月) 配信

冬の只見線(写真撮影:奥会津郷土写真家・星賢孝)

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は12月22日(金)、只見線全線の運転再開を記念して、只見線と奥会津の魅力を堪能できる1泊2日の首都圏向け添乗員同行ツアーを売り出した。2011年の新潟・福島豪雨の影響で長期間の運休を余儀なくされ、昨年10月にようやく全線で運転再開となったJR只見線に乗車し、会津の自然と芸術・地域体験を楽しめる商品を販売する。

 JR只見線は、福島県の会津若松駅から新潟県の小出駅まで36駅・全長約135㌔。沿線を流れる只見川や雄大な山々が四季を通して織りなす絶景を車窓から楽しめる、全国屈指の秘境路線となっている。その景色は、新緑、紅葉の季節も見事だが、しんしんと雪が降り積もり、白銀の世界に包まれる冬の雪景色も一度は見ておきたい絶景。今回の商品は沿線の美しい自然だけでなく、独自の地域文化や暮らしに溶け込む風景と体験を楽しめる、冬ならではの旅を提案する。

 今回のツアーでは、只見線沿線の景観を観覧できるほか、奥会津地方の自然や文化、歴史を総合的に展示している奥会津博物館の見学、郷土民芸品の「赤べこ」の絵付け体験、香りの資源を採取したオリジナルブレンドアロマスプレーづくりなど、盛りだくさんの内容になっている。なお、コース内容は出発日により異なる。

 日程は2024年1月19日(金)、26日(金)、2月4日(日)、16日(金)、18日(日)、25日(日)の計6回。出発地は東武鉄道北千住駅、春日部駅、下今市駅。旅行代金は、大人(中学生以上)3万5800円から、小学生2万7800円から、3歳~未就学児1万1000円から。

 ツアーの申し込み・問い合わせは、東武トップツアーズ浅草駅トラベルサロン、押上支店、春日部支店、池袋駅支店または、Web予約サイトから。

親子で入管の仕事などを学ぶ 1月14日に関空で開催

2023年12月25日(金) 配信

新国際線出国エリアオープン記念で実施

 関西エアポートと大阪出入国在留管理局関西空港支局(入管)は2024年1月14日(日)、関西国際空港で周辺地域に住む小学生と保護者を対象にした「親子でまわろう!関西エアポート&入管ぐるっとツアー」を実施する。定員は15組30人で応募多数の場合は抽選となる。参加費は無料。

 空港の国際線を利用するすべての旅客の出入国審査などを行う入管の仕事内容や関西空港の新国際線出国エリアについて、親子で楽しみながら学べる体験型プログラム。キャラクターとの写真撮影も予定している。

 申し込みはホームぺージのフォームから1月5日(金)正午まで受け付ける。抽選の場合、1月9日(火)中にメールで結果を通知するという。

空き店舗を宿泊施設に再生 琴平の商店街でプロジェクト始動

2023年12月25日(月) 配信

商店街の新たな賑わい創出へ

 パソナグループで地方再生事業に取り組む地方創生(近江淳社長、東京都港区)は、香川県・琴平町の新町商店街で、空き店舗をゲストハウスなどに再生するプロジェクトを進め、2024年12月にゲストハウスとベーグルショップ、日本茶カフェを備えた施設をオープンする予定だ。

 同社は同町商工会と「空き店舗対策事業」で業務提携し、すでに20年4月に「琴平文具店」、23年6月にクラフトビールを提供する「DONZO Brewing」をオープンさせている。

 今回のプロジェクトは空き店舗5棟分の区画を改修する。ゲストハウスは全5室で、長期滞在向けにキッチンを備える。インバウンド誘客を念頭に、土間や梁など日本家屋の特徴を残したかたちでリノベーションする。

 ベーグルショップは四国の特産品を使ったベーグルを常時20種以上販売。四国4県の日本茶が楽しめるカフェを併設する。

「ヴィラ楽園」7室増室 人気客室が計41室に(ホテルニューアワジ)

2023年12月25日(月) 配信

ヴィラ楽園・朝陽の庭 客室露天風呂

 ホテルニューアワジ(木下学社長、兵庫県洲本市)は12月24日(日)、全室露天風呂付客室の特別フロア「ヴィラ楽園」に、新たに7室をオープンした。

 ヴィラ楽園は80・5―182・4平方㍍のゆとりある客室空間で、和室とツインルーム、リビングダイニング、露天風呂、ウッドテラスで構成する。全室から紀淡海峡を一望する絶景が特徴で、年間リピーター率は45%超(22年実績)の人気客室だ。7室増室で計41室になった。

 今回増室した7室はヴィラ楽園のなかの「朝陽の庭」フロアに位置する。タイプMとNの2種類あり、定員5人のM(6室)は86・84―95・78平方㍍、同4人のN(1室)は82・62平方㍍。

 ウッドテラスに「洲本温泉うるおいの湯」を引いた露天風呂を完備する。室内のリビングダイニングには、大きなテーブルとイスを備え、足をゆったり伸ばしながら夕食と朝食が楽しめる。

ヴィラ楽園・朝陽の庭 室内

ユニークベニュー創設で、さらなるMICE誘致の加速(宮崎県宮崎市)

2023年12月25日(月)配信

 雄大な自然に温暖な気候、豊かな食と、魅力にあふれた宮崎は、その恵まれた環境を生かし、2000年の九州・沖縄サミット外相会談や、23年4月のG7宮崎農業大臣会合など、多くの国際会議や大規模な国内会議が開催されてきた国内有数のコンベンションシティだ。アフターコンベンションも充実しており、宮崎ならではのロケーションやグルメを満喫できるメニューが豊富にそろっていることも、宮崎が選ばれる理由のひとつだ。

ディープな宮崎を満喫 ニシタチ人情横丁貸切プラン

日本屈指の飲食店街「ニシタチ」

 宮崎市最大の飲食店街として知られる「ニシタチ」。市中心部にある西橘通りをメインに、隣接する中央通りや恵比寿通り、高松通り、西銀座通りなどを含めたこの一帯には、地元名物が味わえる居酒屋や立ち飲み屋をはじめ、焼き肉やイタリアン、バーなど、約1100軒もの飲食店が立ち並ぶ。提灯や色とりどりのネオン看板がひしめく通りは昭和レトロな雰囲気を漂わせ、観光客にも人気のスポットとなっている。

 そんな、日本屈指の飲食店街「ニシタチ」のなかでも、もっとも下町情緒あふれるエリア「人情横丁」を貸し切り、ディープな宮崎ナイトを楽しむプランが今、注目を集めている。

 細い路地に、小料理屋や居酒屋、焼き鳥屋、寿司屋、イタリアンなど、多彩なジャンルの飲食店が並ぶ「人情横丁」は、まさに宮崎の食文化が詰まった空間であり、参加者同士の親睦もより深まること間違いなし。宮崎ならではのコンテンツを追加することで、さらに魅力的な夜を楽しめる。

「人情横丁」で宮崎の食文化を満喫)

 貸切時間は午後6時から8時まで。予約可能日は平日と日曜(年末年始、GW、盆、祝前日は除く)。受入人数は281人まで(横丁ストリートバー利用時は最大350人)。実施日の3カ月前までに宮崎市観光協会に要予約。

 料金は、各店舗の料理、飲み物代(飲み放題)含め、人数にかかわらず2時間で189万2千円(税込)。横丁ストリートバーもオプションで追加可能。料金は2時間飲み放題で1人2500円(同)。各店舗オリジナルメニュー以外の追加注文も可能(別途料金)。和太鼓やジャズ演奏など音響設備による特殊演出は都度相談。キャンセル料は要確認。

問い合わせ:宮崎市観光協会 ☎ 0985(20)8658。

花に囲まれたパーティーを 「フローランテ宮崎」貸切プラン

日程が合えばイルミネーション時の貸切も可能

 年間を通して、四季折々のさまざまな植物を観賞できるのが、宮崎を代表するフラワースポット「フローランテ宮崎」。園内には、各種イベントやパーティー会場として利用できる交流広場も備えており、ユニークべニューとしても活用できる。

 最大の魅力は、季節ごとに趣が変わる園内の風景。春や秋には、季節の花に囲まれたなかで会議やパーティーを行うことができるほか、夏や冬には、日程が合えば大型イベント前後の日を貸し切り、装飾費用なしでランタンやイルミネーションが灯るナイトパーティーを開催することも可能だ。中央の芝生広場は、フェニックスカントリークラブと同じ芝生を使用しており、チームビルディングの実施にも最適だ。

四季折々の植物に囲まれたなかで楽しいひと時を

 貸切可能時間は午後5時30分から9時まで。受入人数は立食形式で最大300人。料理はシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートによる高クオリティなケータリングを用意。洋食または和洋のビュッフェ形式となり、鉄板焼きや寿司などの屋台出店も可能だ。6カ月前までに要予約。園内イベント実施に伴い、受けられない場合がある。

 料金は、料理と飲み物代(飲み放題)含め、1人1万3200円(税込)から。雨天時は代替会場としてシーガイアコンベンションセンターを用意する。

 問い合わせ:フローランテ宮崎 ☎ 0985(23)1510。

南国気分を満喫 「The BEACH BURGER HOUSE」パーティープラン

米西海岸のビーチをイメージさせる店舗

 都会では味わえない、南国・宮崎ならではのロケーションを存分に満喫できるのが、サンビーチ一ツ葉(みやざき臨海公園内)にある「The BEAC H BURGER HOUSE(ザ・ビーチバーガーハウス)」でのパーティープラン。

 東京と大阪の人気バーガーショップ監修によるバーガーは、ジューシーで肉厚なパテと、もちもちとしたバンズの一体感が絶品。カリフォルニアビーチスタイルをコンセプトにした店舗は、眼前に美しい海岸が広がり、開放感も抜群だ。

美しい海岸が眼前に広がる絶好のロケーション

 利用可能時間は午後6時から8時まで。最長午後9時まで可能(別途延長料金)。受入人数は10~40人程度(店内集客可能人数)。連休、夏休み、正月、土・日・祝日、店休日は利用不可。料理は、グリルソーセージやフライドチキンに宮崎牛ミニハンバーガーなどが付いたボリュームたっぷりのセットと、グリルソーセージやフライドチキン、ベーコンチーズバーガー(ハーフ)などがセットになった2種類のセットメニューを用意。ドリンク類はビールやワイン、焼酎、ソフトドリンクなどを飲み放題(セルフ)で楽しめる。

 料金は、2時間利用で諸経費5万5000円(税込)と、参加者1人あたり5000円(同)から(料理・飲み物代含む)。音響設備の追加は別途見積り。延長料金は、飲み物代が30分毎に1人あたり550円、諸経費が30分毎に1万3750円必要。

 問い合わせ:The BEACH BURGER HOUSE ☎ 0985(34)9085。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(227)」鬼が仏になった里(大分県豊後高田市)

2023年12月24日(日) 配信

修正鬼会が開かれる天念寺講堂(豊後高田市)

 大分県豊後高田市といえば、真っ先に浮かぶのは「昭和の町」であろうか。

 豊後高田は、昭和40年代までは国東半島で最も栄えた商店街だったが、大型店の郊外出店や過疎化のため、一時は「犬と猫しか通らない」と言われるほど寂れた状態となっていた。この町で、2001年に始まった町おこしでは、衰退して建替えもままならない昭和30年代以前の古い町並みを逆手にとって、中心商店街の町並みを保存・再現、これを観光まちづくりの拠点にするという逆転の発想であった。

 しかし、今回の目的は、この昭和の町周辺に広がる田染荘や、国東半島全体に散らばる六郷満山と呼ばれる寺院群である。六郷とは両子山を中心とした山稜の間に開かれた6つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指し、古くから六郷満山文化と呼ばれる独特の山岳宗教文化が栄えた。

 豊後高田市と国東市の日本遺産ストーリー「鬼が仏になった里」は誠にユニークな物語である。鬼と言えば、恐ろしいものの象徴だが「くにさき」の鬼は人々に幸せを届けてくれる。おどろおどろしい岩峰の洞穴に棲む「鬼」は不思議な法力を持ち、鬼に憧れる僧侶たちによって「仏(不動明王)」と重ねられていった。火祭りの修正鬼会の晩、共に笑い、踊り、酒を酌み交わす。「くにさき」では人と鬼が長年の友のようにつながれる、といった物語である。

急峻な崖の上にある五辻不動(国東市)

 国東半島の溶解岩のゴツゴツとした地形は、誠に鬼たちが棲んでいそうな異界を思わせる。地域には、鬼たちが腕力で大岩を割り、その石を積んで一夜で石段を造ったなど、鬼にまつわる伝説も数多く残されている。その鬼に出会える夜が「修正鬼会」である。鬼たちは松明を持って暴れまわり、火の粉が舞って咽るような煙が充満する。鬼に松明で尻を叩かれる荒々しい「御加地」という神事があるが、寺の講堂では、悲鳴よりも村人たちの笑い声がよく響いている。

 そんな鬼たちに僧侶たちはむしろ憧れた。国東の6つの郷には、最大65カ所の寺院が開かれ「六郷満山」と呼ばれる仏の世界が創られた。平安時代、この地に密教文化が入ってくると鬼たちは不動明王に重ねられるようになる。国東では、不動明王は丸顔で優しい表情をした像が多い。怖い鬼も仏になって人々の願いをかなえてくれるという、誠に稀有な地域である。修正鬼会は、江戸時代まではすべての寺で行われていたが、現在も岩戸寺や天念寺などの寺院で受け継がれている。

 11月下旬、この豊後高田に九州・沖縄全域の15の日本遺産地域が集い、その相互交流と連携を目的とするキックオフシンポジウムが開かれた。誠に広域な連携で、その方向性は全くこれからだが、「九州沖縄大国」というメインビジュアルも完成、これからいくつかのテーマによる横串しを入れて、事業ベースの連携を進める意向である。新たな試みに期待したい。