10月から「I’m Omotenable! プロジェクト」実証開始 TOEICで英語力測り、訪日客へおもてなしを

2024年9月18日(水) 配信

「I’m Omotenable! プロジェクト」ロゴマーク

 日本でTOEIC Programを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC、藤沢裕厚理事長、東京都千代田区)は10月から、おもてなし意思表示マークの実証実験「I’m Omotenable! プロジェクト」を行う。

 同実証実験では、訪日外国人観光客が集まる団体などと連携し、「日本語が話せず、困りごとを抱えた訪日外国人観光客」と、おもてなし事業者に限らず「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい」人を、インバウンド需要が高まる街中でマッチングさせる。事前に、英語学習初級・中級者向けのTOEIC Bridge L&Rを受験することで、自分の英語力を把握してもらう。訪日客へのおもてなしの意思表示である「オモテナブルマーク」を付けて街に立つことで、訪日客が話し掛けやすい状況を作り、両者のマッチングを促進する。

 Omotenable(オモテナブル)は、「おもてなし」「できる」「サステナブル」を組み合わせた造語。

関西3空港が公式LINEアカウントを開設 友だち追加でデジギフ当たるCPも

2024年9月18日(水) 配信

抽選で300人にデジタルギフト1000円が当たる

 関西エアポートグループは9月18日(水)から、LINEヤフーが運営するコミュニケーションアプリ「LINE」で、関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の関西3空港の公式LINEアカウントを開設した。旅の情報やイベント情報、各空港の施設案内などを配信する。

 開設を記念して、10月21日(月)まで、デジタルギフトが当たるキャンペーンを実施している。関西3空港のLINE公式アカウントを友だち追加し、アンケートに答えた人のなかから抽選で300人に1000円分のデジタルギフトをプレゼントする。

「ニッポンはおいしい!」金丸弘美〈著〉~食と農から未来は変わる。地域に豊かさをもたらす女性たちの活躍~

2024年9月18日(水) 配信

「ニッポンはおいしい!」金丸弘美〈著〉

 食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサーの金丸弘美氏はこのほど、理工図書から「ニッポンはおいしい!」(本体1900円+税)を発刊した。

 副題の「~食と農から未来は変わる。地域に豊かさをもたらす女性たちの活躍~」の通り、全編にわたり現場で新たな創造の種を蒔き育む女性にスポットを当て、農業と食から持続社会につなぐ実践活動レポートとなっている。

 著者の金丸氏は、「地方の農漁村の現場で、女性たちの活動から、新たなイノベーションが生まれている」と書き始める。「これまでの生産する農業から、農家レストランでの料理提供、直売所で弁当、菓子を始め惣菜や加工品などの販売、農家に泊めて、そこならではの食を楽しんでもらう観光など、消費者の欲しいものを形にしているのだ」と述べ、全国で活躍する12人の女性が登場する。

 名古屋駅前でオーガニック朝市を毎週開催する女性、漁師直行超鮮度の魚が並ぶ「道の駅むなかた」の販売のプロとして辣腕を振るう女性など、彼女らの豊かな発想と行動力がドラマチックに描かれていく。

 本書は上野千鶴子氏(社会学者・東大名誉教授)が理事長を務める「ウイメンズアクションネットワーク(WAN)」の連載から生まれたもので、農業と食で地域を創造する女性活躍にクローズアップした視点に、読者からの反響も大きく、待望の書籍化が実現した。

冷凍マグロなど福島・浜通りの水産物を販売 9月18~23日まで大宮駅で「ふくしま常磐大漁市」 

2024年9月18日(水) 配信

大宮駅でのイベント開催イメージ

 福島県・浜通り地域15市町村の事業者の支援を行う「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」は9月18日(水)~9月23日(月・祝)まで、浜通りの水産加工品を集めた「ふくしま常磐大漁市」を埼玉・大宮駅で開く。JRアグリ仙台が同期間に主催する「南東北産直市」に出展するもの。今回は、前回要望が多かったという冷凍マグロ商品も初めて販売する。

 山菱水産が提供する「小名浜産めばちまぐろ切り落とし」「小名浜産めばちまぐろ入り粗挽きたたき」は、福島県立小名浜海星高等学校と協力した商品。実習船「福島丸」で生徒たちが漁獲・水揚げし、下処理したマグロを最新鋭の設備で鮮度が高いまま加工した。数量限定という。

 このほか、ひらめフィレやめひかり唐揚げ、あおさの佃煮、味付けタコ、うに味噌、太刀魚の一夜干しなどが並ぶ。

 会場はJR大宮駅西口イベントスペース。

9月24日から東海道沿線グルメフェア 東海道新幹線60周記念で全35品を販売

2024年9月18日(水) 配信

「東海道新幹線弁当」限定パッケージ3種

 JR東海リテイリング・プラス(小林創社長、愛知県名古屋市)は9月24日(火)から、東海道新幹線60周年を記念した「祝!東海道新幹線開業60周年 東海道沿線グルメフェア」を開く。食堂車のメニューをイメージしたおにぎりやサンドウィッチ、60周年記念仕様の「東海道新幹線弁当」など全35品を、東京駅~新大阪駅間の「キヨスク」などで販売する。

 駅弁のパッケージは、初代新幹線0系の車体・カラーをイメージしたクリーム色と300系以降の新幹線の車体に使用されているアルミニウム合金をイメージした銀色、ドクターイエローや保守用車で使用されている黄色の3パターンを用意。蓋の裏には、東海道新幹線の60年の歴史が記載されているほか、中には全10種類のノベルティカードのうち1枚がランダムに入っており、すべてコンプリートすると背面には隠しイラストが完成する。

米サンド 懐かしい食堂車風のハンバーグ

 また、キリンビバレッジ商品を含む700円以上の購入レシートで応募できるキャンペーンも実施。抽選で普段は入ることができない、JR東海総合研修センター見学ツアーや、リニア・鉄道館の夜間貸切ツアーが当たる。

 フェアは10月14日(月)まで。

HIS、中国のパンダ基地ツアー アドベンチャーワールドスタッフの解説付き

2024年9月18日(水) 配

桜浜(左)と桃浜

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、アドベンチャーワールド(和歌山県・白浜町)との共同企画で同園において生まれ育った桜浜(おうひん)や桃浜(とうひん)の暮らす「成都パンダ基地」(中国・成都)などを訪れるツアー「アドベンチャーワールドのスタッフとパンダファミリーに会いに行こう」を売り出した。
 
 アドベンチャーワールドには1994年、ジャイアントパンダ「永明(えいめい)・蓉浜(ようひん)」の2頭が来園。日中共同の繁殖研究が始まり、今年で30周年を迎えた。これに加え、2023年に中国に帰国した双子のパンダ桜浜と桃浜が、10歳の誕生日を迎えることを記念し、同園のパンダ飼育員の解説が付いたツアーを共同で企画した。

 ツアーでは中国の成都と雅安、都江堰、臥龍のパンダ基地を訪問。このうち、桜浜や桃浜など200頭以上のパンダが暮らす成都には2日滞在する。12月2日(月)には、滞在ホテルでアドベンチャーワールドのパンダ飼育員によるパンダトークと共に10歳の誕生日を祝う「桜浜・桃浜お誕生日パーティ」に参加する。

 成田発の出発日は11月30日(土)。関西空港からは、同日または12月1日(日)に出発する。料金は2人1室利用時、大人1人当たり17万9800円。

北九州市、学生による動画絵コンテ発表会開く 市内企業の魅力発信と認知度向上へ

2024年9月17日(火) 配信

金賞に選ばれた大英産業のチーム

 福岡県北九州市(武内和久市長)は9月13日(金)、神奈川県横浜市内で首都圏の学生と北九州市の企業関係者で組まれた7チームによる、企業を紹介する動画の絵コンテを競う発表会を実施した。

 首都圏の学生に同市で暮らし、働くことについて思い描いてもらう。さらに、若者目線で同市の企業の魅力を発信し、認知度向上につなげる狙いだ。

 武内市長はビデオメッセージで、4月1日(月)に若い人たちが集まる市となるため、スローガン「日本一若者の挑戦を応援するまち」を掲げ、Z世代課を立ち上げたことを紹介。「若い皆様の動画で北九州のファンが増えることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

武内和久市長 

 全チームの絵コンテは動画とし、公式アカンウト総フォロワー数1000万人を超える動画の制作・配信会社Tastemade Japan(夏目卓弥社長、東京都渋谷区)のSNS上で発信される。

 参加した学生は明治大学と中央大学、日本大学、亜細亜大学、東京情報デザイン専門職大学の26人。協力企業はゼンリン、スターフライヤー、大英産業、YE DEGITAL、岡野バルブ製造、タカギ、ドーワテクノスの7社。各チームは企業1社と学生2~4人で構成された。

 同市は発表会に先立ち、8月5日(月)に動画のアイデアを練るワークショップを開催した。

 プレゼンテーションでは学生が、都市と自然が共生していることや、都市部でありながら、地価が安いことなど同市における暮らしの魅力を紹介。その後、チームの企業をアピールする動画の絵コンテを発表した。

 審査員長はTastemade Japanのブランドストラテジスト・藤澤彩氏が、審査員は再生回数の多い動画を制作してきたという同社の田中美礼氏や北九州市の山本惇担当係長などが務めた。

 審査の結果、金賞にはマンションなどを販売している大英産業のチームが選ばれた。同チームはドラマ「地面師たち」とのパロディ動画を提案。流行を捉え、すぐに大英産業が不動産業であることを視聴者に理解してもらえる点が高く評価された。

 表彰を行った北九州市東京事務所の太田知宏所長は、同市の市役所における魅力として「東京でも働くことができる。おもしろい仕事も多い」とアピール。「市役所への応募も検討してほしい」と呼び掛けた。

太田知宏所長

9月30日に三井ガーデンホテル銀座築地が開業 全客室に洗濯乾燥機など完備で連泊の訪日客狙う

2024年9月17日(月) 配信

櫻井賢子総支配人

 三井不動産(植田俊社長、東京都中央区)と三井不動産ホテルマネジメント(雀部優社長、東京都中央区)は9月30日(月)、東京・築地に「三井ガーデンホテル銀座築地」(櫻井賢子総支配人)を開業する。三井ガーデンホテルズとしては初の全室に洗濯乾燥機と電子レンジ、冷凍冷蔵庫を完備。訪日外国人観光客をターゲットに、連泊でも快適な“少し上質な日常”が感じられるよう滞在価値の提供を目指す。

ロビーのシンボルツリーとカフェ

 同ホテルが着工したのは2022年の11月。同タイミングで三井ガーデンホテルズは新しいブランドコンセプトとして「Stay in the Garden」を掲げた。オープンに先立ち、9月17日に開いたプレス内覧会で櫻井総支配人は「ステイインザガーデンは、上質なくつろぎと安らぎの提供を掲げている。同ホテルはそれを全体で体現した」とし、特徴として「1階のロビーに2本のシンボルツリーを配し、木々の温もりなど自然溢れる空間を創造している」と紹介した。

 中長期滞在にも快適なハード面の整備のほか、ソフト面でも客室内TVを利用したチェックアウトやエレベーター連携ロボットのよる配送など、新たなサービスを導入。「ホテル滞在そのものを上質にし、ストレスフリーに過ごせる空間、サービスの提供を目指していく」と意気込みを語った。

デラックストリプル客室。ベッドの下にはスーツケースが入れられる

 新ホテルは東京メトロの「築地」や「東銀座」から徒歩数分の立地で、観光に便利。客室は8タイプ、計183室を用意する。客室のデザインコンセプトは「LIFE COCOON」とし、柔らかな繭に包まれるようなイメージで仕上げた。伝統工芸品の有松絞を取り入れたランプシェードや、フラワーアートなども配し、安らぎの空間を演出する。また、脱プラスティックで木製の客室備品やヨーロッパンでヴィーガン認証を取得しているインバスアメニティやバイオマス素材を使用したアメニティなどを採用し、環境に配慮した取り組みに力を入れる。

 共有部では、2階に「TREE HOUSE」をイメージした宿泊客専用のリフレッシュスペースを用意。自然や地域をキーワードに植物図鑑や築地市場に関する書籍をそろえたほか、コーヒーマシーンを用意し、ワークスペースとしても活用できる。

 また、地下1階には洞窟を模した大浴場を完備した。日常とは異なるスパ体験を演出する。外国人の宿泊客を想定していることから、洗い場はシャワーブース仕様とし、使い勝手に考慮した。9階には宿泊者専用のフィットネスジムも設ける。

 ホテル内の食は東京初出店となる「ONO GROUP」が手掛ける。14階のレストランでは、薪火料理が堪能できるジャンルレスな料理を提供する。朝食はハーフビュッフェに加え、メインは数種から選択でき、連泊でも飽きないように工夫する。1階ロビーのカフェでは、パンやドリンクを販売する。

日中韓観光大臣会合 2030年までに3国間交流人口を4000万人へ 欧米などの誘致にも協力ネットワーク構築

2024年9月17日(火) 配信

(左から)張政文化・旅游部副部長、斉藤鉄夫国土交通大臣、柳仁村文化体育観光部長官 (観光庁HPより)

 「第10回日中韓観光大臣会合」が9月10(火)~11日(水)に、兵庫県神戸市で開かれた。日本からは斉藤鉄夫国土交通大臣と秡川直也観光庁長官などが出席した。共同宣言では、2030年までに3国間の交流人口を4000万人に増加させるほか、3国間の域内観光交流だけではなく、欧米など域外観光市場誘致を促進するため協力することに合意した。

 さらに、25年大阪・関西万博や、27年国際園芸博覧会などの国際的なイベントの機会を活用し、広報活用における協力を推進する。

 また、3国間はそれぞれ、自国の観光に関するデータ・情報を協力する旨も確認した。

 これらの内容を盛り込んだ共同宣言では、①ポスト・パンデミックにおける観光交流の迅速な回復とさらなる連携・協力体制の確認・強化②日中韓3国をアジアの核とした未来に向けた持続可能な観光の推進③さまざまな地方への誘客促進などを通じた観光交流の広域化および多様化・高質化──などについて採択した。

 来年の大臣会合は中国で開催する。

 韓国との2国間会談では、柳仁村文化体育観光部長官と、未来世代を含めた日韓間の観光交流のさらなる促進や、地方誘客促進について意見交換を行った。

 中国との2国間会談では、張政文化・旅游部副部長と、日中間の観光交流の早期回復・拡大、地方誘客促進について話し合った。

箱根・岡田美術館 特別展「御舟と一村、珠玉の日本画」を12月15日から開催 代表作の競演を心ゆくまで

2024年9月17日(火) 配信

 箱根・小涌谷の岡田美術館(神奈川県・箱根町)は、2024年12月15日(日)~2025年6月1日(日)まで、特別展「御舟と一村、珠玉の日本画-明治から現代までの巨匠とその名作-」を開催する。

 日本画家・速水御舟(はやみ・ぎょしゅう)は、明治末期から昭和初期まで東京で活躍し、近代日本画に大きな足跡を残した。その優れた作品と清廉で求道的な制作態度に、当時の画家たちが尊敬の念を寄せたが、14歳年下の田中一村(たなか・いっそん)もまた、その1人だった。2025年は御舟没後90年の節目にあたることから、同館が収蔵するそれぞれの代表作、御舟「木蓮(春園麗華)(もくれん(しゅんえんれいか))」と一村「白花と赤翡翠(しろばなとあかしょうびん)」を中心に、御舟の作品4件と一村の作品7件を一堂に展示する。

 今回の目玉は名画の競演。御舟の「木蓮(春園麗華)」と一村の「白花と赤翡翠」は、自然の姿が格調高く描き表され、それぞれの代表作品に位置付けられている。制作の時代や環境、画壇の評価の有無、紙に水墨・絹に着色という素材や技法など、さまざまな違いを超えて、ともに高い絵の境地を目指していたことを伝えている。特別展ではこの2点を向かい合うカタチで展示し、名画のすばらしさを心ゆくまで堪能できる空間にする。

 併せて注目したいのが「素材」。御舟は、日本画家の中でもとりわけ絵具とその使用法に独自の研究を重ねたことが知られている。一方、一村は奄美大島での極めて質素な生活の中で、上質な絵具を東京から取り寄せていた。千葉に住んだころの作品にも、絵具や素地を工夫して表現したようすがうかがえる。2人の作品の素材に注目しながら、それぞれの「こだわり」の表現も楽しみたい。
 
 加えて副題にもあるように、大橋翠石(おおはし・すいせき)の「虎図屏風」(明治時代)など、明治から昭和にかけて100年余りの時代を追いながら、同館が収蔵する約30人の画家による計50件の珠玉の日本画を展示する。