航空券などが当たる 成田国際空港開港40周年キャンペーン実施

2018年3月1日(木) 配信

空港で買い物を楽しんで、プレゼントを当てよう(写真はイメージ)

5月20日(日)に開港40周年を迎える成田国際空港はこのほど、開港40周年イベントとして「HAPPY STAMP CAMPAIGN!!」を実施すると発表。航空会社からの賞品提供の協力を得て、魅力ある賞品を多数用意した。

 キャンペーンは3月1日(木)~31日(土)までの期間、成田国際空港第1、第2、第3ターミナルで実施。 期間中、買い物や食事を楽しんだ利用者の中から抽選で 200人に、国際線・国内線の往復航空券やモデルプレーンなどエアライングッズが当たる。成田国際空港(NAA・夏目誠社長)は、今後もさまざまな記念イベントの展開を計画している。

開催場所:第1・第2・第3ターミナルビル

開催期間:3月1日(木)~3月31日(土)

実施概要:対象店舗で3千円(税込)以上の買い物をするとスタンプを1つプレゼント。異なる2店舗分のスタンプを集め、応募。

北海道ホテル&リゾート 楽天トラベルブロンズアワード受賞、プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選入選

2018年3月1日(木) 配信

ホテルナトゥールヴァルト富良野が「旅館100選」に初入選

北海道富良野市・旭川市・芦別市でホテル業を営む北海道ホテル&リゾートは、楽天トラベルブロンズアワードをホテルナトゥールヴァルト富良野とグループホテルの旭川パークホテルが受賞するとともに、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」にナトゥールヴァルト富良野が入選した。

楽天トラベルアワード2017とは

 日本全国約3万の登録宿泊施設の中から1年間で顕著な実績、高い評価を得られた宿泊施設に贈られる。「楽天トラベルレンタカーアワード2017」「楽天トラベル  日本の宿アワード2017」「楽天トラベル ブロンズアワード」「楽天トラベル シルバーアワード」「楽天トラベル ゴールドアワード」の5部門の賞からなる。

 北海道ホテル&リゾートが運営する「ホテル ナトゥールヴァルト富良野」、グループ会社が運営する「旭川パークホテル」はブロンズアワードを受賞した。これを記念して、特別プランを販売する。

・ホテル ナトゥールヴァルト富良野 特別プラン

・旭川パークホテル 特別プラン

第43回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選(企画部門)」に入選

 昨年12月の発表で第43回を迎えた全国の旅行会社からの投票による宿泊施設のランキング。旅行新聞新社が主催している。発表はもてなし、料理、施設、企画の4部門とその総体評価となる総合で各100施設を選出している。ホテル ナトゥールヴァルト富良野は「企画部門」で初の入選を果たした。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選入選を記念して特別プランを販売

北海道ホテル&リゾートの歴史と今後の展開

ホテルナトゥールヴァルト富良野(イメージ)

 民宿「北誠荘」から始まり、1991年バブル崩壊後に開業した。ドラマ「北の国から」やラベンダー観光で堅調に業績が推移していたが、1995年 阪神・淡路大震災後は経営が悪化。現ナトゥールヴァルト富良野を買収され、現社長の小林 英樹氏が買収先のアルファーヴィラに再入社した。買収先でも業績を上げ続け、2006年に、ナトゥールヴァルトを買い戻した。

 その後、飲食店や旭川パークホテルの買収など多角化を進め、事業拡大をはかるも2011年の東日本大震災後、再び経営危機に陥った。業績回復のため経費削減を徹底したが、理想のホテルからかけ離れることに。業績悪化だけでなく、「じゃらんクチコミじゃらん3・4点、楽天クチコミ2・8点」と顧客満足度も下がり悪循環に。

 2012年、個人の財産をすべて投げ売る覚悟ではじめた経営再建が、現在の「満足度経営」のはじまりだ。それを実現するため、「顧客満足度」と「従業員満足度」の向上に取り組んだ。顧客満足度を高めるために、支配人の森川氏と女将を中心にサービス部を新設。コンセプトは「『旅人の第ニの我が家』。親戚のお家に遊びにきたような対応を。」。独自アンケートも実施し、「顧客満足度」を数値化。従業員全員で共有し、実証・実験を繰り返した。

 「従業員満足度」あっての「顧客満足度」として、業務の改善による労働時間の短縮や、新人でもすぐに戦力になるような教育の仕組みづくり、部下の評価を高めるための管理職向けの評価制度の整備などを次々と実施した。その結果、2011年2・8億円だった年商が、2015年には5・8億円(見込み)とV字回復。「じゃらん3・4点→4・6点」、「楽天口コミ2・8点→4・4点」と、「お子様に優しい、ママに嬉しい人気宿へ」と変ぼうを遂げた。

 今後は、より「顧客満足度」を高めるための設備投資やサービスの付加はもちろん、それを実現するため、さらなる「従業員満足度」の向上に努めるという。2017年4月には芦別スターライトホテルの指定管理業者となり、芦別市はもとより近隣都市からの集客を増やすため、販売促進に取り組んでいる。多店舗展開のメリットを生かして、札幌を中心とした都市部からの誘客および道外観光客の誘客につなげ、道央の魅力を発信していく。

会社概要

商号  :北海道ホテル&リゾート株式会社

代表者 :代表取締役 小林 英樹

所在地 :〒076-0034 北海道富良野市北の峰町14-46

事業内容:ホテル・旅館の運営

メタサーチのTravelkoと連携 施設の予約をスムーズに (岡山県)

2018年3月1日(木) 配信

岡山県の外国人旅行者宿泊者数の推移をグラフに示した。順調な推移を見せている(クリックで拡大)

岡山県(伊原木隆太知事)が提供するインバウンド向けウェブサイト「Explore Okayama」で、宿泊施設の検索・比較が行えるようになった。オープンドア(関根大介社長)が開発するウェブサイト「Travelko」の機能を組み込むことで実現した。ExpediaやAgoda、JAPANiCAN.com、楽天トラベル、じゃらんなど、OTA(オンライン旅行会社)サイトでの予約も容易になる。

 「Explore Okayama」では、5カ国語(英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語)に対応することで、インバウンドの県内観光のサポートや情報発信に注力してきた。間接的ではあるものの、宿泊施設の予約を実現することで、県内での消費増に期待がかかる。

 「Travelko」は近年、台湾をターゲットに据えたパッケージツアーの検索・比較を行うなど、国内外のユーザーを取り込むサービス展開に力を入れている。

 岡山県は、倉敷の美観地区を持つなど、観光素材が豊富。外国人の宿泊者数も順調に推移している【表参照】。消費増加に結びつきやすい宿泊施設の予約手配をスムーズにすることで、地域観光事業者に寄与する考えだ。

震災から復興パネル展 宮城県石巻市が東京・日本橋で開催

2018年3月1日(木) 配信 

「震災から復興パネル展」は3月3~31日までの1カ月

宮城県石巻市は2018年3月3日(土)~31日(土)までの1カ月間、東京・日本橋の東京シティエアターミナル内で「がんばろう石巻 3.11 震災から復興パネル展 in T-CAT」を開催する。

 東日本大震災当時を振り返ると共に、復興に向かう現在を東京に伝えることを目的として、震災の記憶とそこからの復興という2つのテーマで開かれる。3月11日(日)には、語り部による震災の振り返りや、3月3日(土)から全国公開予定の石巻を舞台にした映画「生きる街」の撮影関係者をゲストに招き、撮影秘話や見どころを語るなど追悼イベントを実施する。

イベント内容

◆震災から7年、忘れてはならない石巻の記憶

3月3日(土)~3月11日(日)

 三陸河北新報社が撮り続けた震災の生々しい描写を50枚のパネルに凝縮。

 「震災の記憶を忘れない」をテーマに震災当時の惨状を生々しく伝えする。

◆3.11 石巻追悼イベント開催

3月11日(日) 午後2:00~3:30まで

 講演:震災を体験した語り部による、震災追体験と石巻の現在(いま)について

 追悼:震災発生時刻の午後2:46には全員で黙とう

 PR:3/3(土)より全国公開の映画「生きる街」のPR 撮影秘話などを紹介

 講演:これからの石巻について

「生きる街」
復興支援に尽力してきた夏木マリさんが約10年ぶりに選んだ主演映画。宮城県石巻市で撮影され、東日本大震災から5年以上の時を経てその地を去る人、とどまる人、帰ってくる人がいる。人々は、そして街は未来を信じて生きている。そんな人々と街の姿を残すべく、スタッフ、キャストが集結。
 
夏木マリさんが等身大の女性を熱演
出演:夏木マリ、イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、佐津川愛美、堀井新太、吉沢悠
監督:榊英雄
配給:アークエンタテインメント/太秦
2018年3月3日(土)
新宿武蔵野館、ユーロスペース、イオンシネマ石巻、名演小劇場、テアトル梅田、元町映画館ほか全国順次公開。

◆石巻 復興の現在(いま)を伝える

3月13日(火)~3月31日(土) 

 石巻に住む一般の人から送られたエネルギーにあふれる写真展。

 復興に向かう活気に満ちた現在を収めた貴重な写真群を展示する。

◆石巻を知る 観光案内ブース設置

3月3日(土)~3月31日(土) 

 イベント案内、観光パンフレットなど。

 3月13日(火)からは石巻の食を味わえる物産ブースも出展予定。

開催概要

日時:2018年3月3日(土)~3月31日(土) 午前8:00~午後8:00まで

※3月12日(月)は、パネル入れ替え日のため展示休止

場所:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町42番1号

東京シティエアターミナル2階 「毎日が旅行博」Tour Expo内

主催:サンファンビレッジ

後援:石巻市、石巻観光協会、石巻かほく、石巻日日新聞

協力:東京シティ・エアターミナル/東京空港交通/宮城県経済商工観光部観光課/宮城県観光連盟/みらいサポート石巻/3.11メモリアルネットワーク/石巻観光ボランティア協会/今野梱包

開催場所は東京シティエアターミナル 2 階

HIS、旅する女子「タビジョ」のYouTubeアカウントを開設

2018年3月1日(木) 配信 

エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、インスタグラムのアカウント「タビジョ」のYouTubeアカウントを開設した。約100人のタビジョ・レポーターが海外30都市以上に及んだことを機に実施。これまでの女子旅動画や、旅のダイジェスト動画を投稿する。毎月、新着動画を5本前後アップする見通し。

 タビジョアカウントは、旅の話題やキッカケの場を利用者とつくるために開設した。現在は5日間で1万枚の写真・動画が集まるコミュニティに成長。ハッシュタグ「#タビジョ」がついた投稿数は65万枚を突破した。

 ただ現在は24時間で消える投稿「Instagram stories」が若者を中心に浸透。タビジョ内でも体験をシェアする方法が変わってきたという。これまでは旅先か帰国後に写真を投稿することが主流だった。「旅先ではInstagram storiesで気軽に動画を投稿。帰国後に旅の厳選した写真か、ダイジェスト編集した動画を投稿する人が急増している」(同社)と分析する。

 世界各地に派遣している「タビジョ・レポーター」の取り組みも変化してきた。帰国後はレポート記事だけでなく、「旅のダイジェスト動画」も投稿するようになった。「次回の旅行の参考になる」「次の旅行は動画にチャレンジしたい」など、写真だけでは伝わらない臨場感が好評だという。YouTubeのアカウントでは、若い女性目線の動画があがっている。同社では引き続き「最新で等身大の女子旅情報を発信していく」とし、流行り廃りの早い二ーズに対応していく方向だ。

JALPAK Hawaiiがリニューアル!(ジャルパック)

2018年3月1日(木) 配信

予定(タイムスケジュール)の確認も容易になる(スマートフォン端末上での表示画面)

ジャルパックはこのほど、オプショナルツアーを販売するウェブサイト「JALPAK Hawaii」を一新した。見やすさや利便性を高め、スマートフォン端末からの利用や検索機能を改めた。ハワイでの滞在をより快適にする。

 パソコンとタブレット、スマートフォン、いずれの端末を利用しても操作性は変わらない。ツアーに関する予定や集合場所の写真・地図データの閲覧も可能で、スムーズな体験をユーザーに約束する。

 検索機能では、ハワイの地理や旅行商品の特質に考慮し、「島」や「ジャンル」、「カテゴリー」、「出発時間」、「料金」と5つの項目を予め設定した。日本出発の3日前、オプショナルツアー参加日の2日前まで申し込めるようになったことで、現地到着後の購入も可能だ。

 

現場で活躍できる人材育成を 地域通訳案内士セミナー開く

2018年3月1日(木) 配信

44人の参加者が会場に

パソナとキャプラン、エイチ・アイ・エス(HIS)は2月27日、地域通訳案内士セミナーをパソナトラベルハブミックス(東京都千代田区)で開いた。地域通訳案内士制度の背景と概要や京都市の育成事例などを説明。事業者との面談会や、観光事業者、観光客と通訳案内士のマッチングサイトの構築など、現場で活躍できる人材を育成するための取り組みが示された。

 育成事例の紹介では水上大嗣氏(京都市観光協会国際誘客推進部担当部長兼国際企画課長)が登壇。京都市で行われている京都市認定通訳ガイド制度「京都市ビジターズホスト(KVH)」について説明した。KVHは、京都の観光資源を適切な言語と利用者の文化に応じた個別の切り口で伝えることができる地域に根差した通訳ガイド。対象言語は英語などの4言語、京都市のほか、宇治市と大津市でも活動する。選考基準では市民を観光産業の担い手とすることが目的に含まれることから、就業意欲を重視。認定式終了後には事業者との面談会も設けるほか、観光事業者、観光客と通訳案内士のマッチングサイトも構築。生計を立てられるようきめ細かくサポートしている。

 パソナとキャプラン、HISの3社は共同で、2月から自治体向けに「地域通訳案内士育成プログラム」を提供している。今セミナーで内容を説明。パソナは業務区域の設定など計画作成を支援、キャプランが研修内容の企画、運営を行い、HISが実地研修などの活動支援を担当する。またHISは外国人観光客とガイドをマッチングするサイト「トラビー」を立ち上げ、ガイドの活躍の場を広げる。

〈観光最前線〉特別な熊野へ

2018年3月1日(木) 配信

今年で創建2050年

 全国に3千以上ある熊野神社の総本宮で、熊野速玉・熊野那智両大社とともに熊野三山のひとつに数えられる熊野本宮大社(和歌山県田辺市)は、今年で創建2050年を迎えるという。

 紀元前33年の創建といわれても、なかなかピンとこないが「絶世の美女」として知られる古代エジプト最後のファラオ、クレオパトラ7世が亡くなったのが紀元前30年というから、熊野本宮大社とクレオパトラは、わずかながらも、この地上で同じ時間を過ごしていたことになる。

 今年はサッカーワールドカップが開かれるが、熊野三山の象徴である3本足の神の使い「八咫烏(ヤタガラス)」は、日本サッカー協会のシンボルとしてもお馴染。動機はなんであれ、今年はちょっと特別な熊野へ、足を運んでみませんか。

【塩野 俊誉】

中国最大ネットモールに参入 九州・沖縄の商品販売、観光支援(ハウステンボス)

2018年3月1日(木) 配信

事業成功を祈願してテープカット

 ハウステンボス(HTB・長崎県佐世保市・澤田秀雄社長)は2月19日、中国国営中央テレビ(CCTV)グループが運営する中国最大のメディア動画インターネットモール(CCTVMALL)の通販事業に参入すると発表した。

 CCTVMALLの国際館内に、昨年9月開設した「CCTVMALL日本館」の運営会社・日本ブランド(耿忠(コウ チュウ)社長、東京都)と業務提携。広域特約代理店として、日本館内に「ハウステンボス九州館」を設け、九州・沖縄の商品PRやインバウンド誘致などを行う。オープンは4月を予定する。

 日本ブランド社によると、中国のEC(電子商取引)ユーザー規模は4億6千万人で、2018年の市場規模は日本円で154兆円、ネットショッピング市場の成長率は前年比40%以上という。

 同社の耿社長は「日中最大のプラットホームを構築し、日本のギフト文化や観光を中国の消費者に紹介し、中国へ進出したい中小企業のパートナー選択や対応、中国語翻訳、配送など課題を解決するため、ワンストップで支援したい。旅行関係にも貢献できる」と自信を見せた。

 ハウステンボスでは、九州・沖縄地区の事業者、地方自治体など対象の日本館出店、九州館への出品合同説明会を3月中旬に開催する。

 出展形態では直接出店型が、CCTVMALL日本館に直接出店し、本格的な事業に取り組みたい事業者向けで、登録商品数は100品以上。中国語による顧客問い合わせ対応や翻訳、プロモーションなどを支援する。

 テナント出品型は、本格的な事業展開前のテスト販売や、直接出店するほどの商品数がなく、費用も抑えたい事業者向けで、登録商品数10品以上。

 観光PR型は、インバウンド誘致を行う事業者や地方自治体、関係団体向けで、動画でのPRなど各種要望に対応する。売上は20年度に30億円を目指す。

 同社の澤田社長は「九州・沖縄の素晴らしい観光、商材をモールを通して全中国に知ってもらい、観光・産業発展のお手伝いをしたい」と話した。

〈旬刊旅行新聞3月1日号コラム〉「いい旅館にしよう!Ⅱ」3月書籍化 成功物語ではない経営者の息遣いを

2018年3月1日(木) 配信

『いい旅館にしよう!Ⅱ』の表紙

 本紙2016年3月1日号から17年11月1日号まで掲載してきた人気対談シリーズ「いい旅館にしよう!Ⅱ」の書籍化が決まった。3月20日の発行を目指し、現在最後の仕上げ作業を行っている。

 今回登場するのは、

 ①「ホテルナトゥールヴァルト富良野」の小林英樹社長
 ②「ベッセルホテルズ」の瀬尾吉郎社長
 ③「ホテルエクレール博多」の永安重喜支配人
 ④「蟹御殿・風の森」の荒川信康社長
 ⑤「千草ホテル」の小嶋亮社長
 ⑥「明神館」の齋藤茂行会長
 ⑦「クア・アンド・ホテル」の三森中社長
 ⑧「有馬グランドホテル」の梶木実社長
 ⑨「スーパーホテル」の山本梁介会長
 ⑩「ホテルグランメール山海荘」の杉澤むつ子会長
 ⑪「福一・旅邸諧暢楼」の福田朋英社長
 ⑫「白玉の湯華鳳 別邸越の里」の飯田美紀子女将
 ⑬「風望天流太子の湯 山水荘」の渡邉和裕社長
 ⑭「グランディア芳泉」の山口賢司代表取締役専務
 ⑮「ホテルニューツルタ」の鶴田宏和経営企画室長
 ⑯「べっぷの宿ホテル白菊」の西田陽一社長――の16人。

 対談相手は、工学博士で、サービス産業の労働生産性について第一人者の内藤耕氏(サービス産業革新推進機構代表理事)だ。

 14年7月1日に発行した前著の「いい旅館にしよう!」シリーズ第1弾は、15人の経営者が登場し、多くの反響を得た。あれから3年8カ月が経ち、今回の第2弾は、前シリーズを超えるバリエーション豊かな顔ぶれと内容になっている。

 宿泊産業を取り巻く環境はこの1―2年で大きな変革期を迎えている。急激に拡大する訪日外国人旅行者に対応するため、従来の旅館やホテルといったカテゴリーでは捉えられない新しいスタイルの宿泊施設が現れている。

 今年6月15日には、住宅宿泊事業法(民泊新法)も施行される。この荒波の中で、旅館・ホテルの舵取りの難しさは想像に難くない。

 書籍に登場する経営者のほとんどは、宿の現場を直視しながら、試行錯誤を繰り返している現在進行形の最中での対談である。このため幾つかの宿では、対談当時とは、経営環境や経営方針が大きく変わっている施設もある。しかし、書籍では、その時点で経営者が直面している課題や、その解決に向けた姿勢、熱意、苦悩などを最優先し、ほとんど手を入れずそのまま掲載した。行間に、経営者の息遣いを感じていただけるのではないかと思っている。

 決して、美しいサクセスストーリー(成功物語)をかき集めたものではない。16人の生身の体温が感じられる対談集となっている。

 前著「シリーズⅠ」のあとがきには、「時を経て、時代や環境がどのように変化したとしても、本書に詰まった経営者の肉声は古びることはないだろう」と記した。

 シリーズⅡの書籍も同じ思いである。旅館・ホテルの孤独な経営者の相談相手となり、未来の経営者の「友人」として本書が長く愛されることを願っている。

(編集長・増田 剛)