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タクシーにうどん、スシ、アップルパイ?おもしろ行燈で旅行者の心掴め ご当地タクシー

2018年7月3日
編集部:平綿 裕一

2018年7月3日(火) 配信 

前列左から4人目が楠木理事長、後列左が西川氏

タクシーの屋根にうどんやスシ、アップルパイ、チキン南蛮などの「おもしろ行灯」を乗せて走る――。東京・アムラックストヨタで7月3日、日本ご当地タクシー協会(楠木泰二朗理事長=琴平バス社長)が発足イベントを開いた。当日は加盟するタクシー業者8社が集結。ご当地タクシーや個性豊かな行灯をお披露目した。運転手と観光ガイドの二足のわらじで国内外の旅行者の心を掴み、地域経済の活性化をはかる。

 ご当地タクシーは各地の名所やグルメスポットを、専用ドライバーがガイド役として案内する。SNS(交流サイト)での拡散力を上げるため、おもしろ行灯の設置を義務付けている。「今後は47都道府県すべてにご当地タクシーを走らせたい」と楠木理事長は同日のイベントで意気込みを語った。

おもしろ行灯を乗せて走る

 協会員9社のうち、香川・うどんタクシーと石川・金沢寿司タクシー、新潟・燕背油ラーメンタクシー、青森・アップルパイタクシーの4社は、現在ご当地タクシーとして運行中。それぞれ3~10人の専用ドライバーがいる。

 各社は独自の認定制度を設けている。例えば、寿司タクシーは寿司の知識や歴史などの100問の筆記試験を行う。地元店舗それぞれの特徴などを覚えさせる。アップルパイタクシーでは市内約50店舗のアップルパイを試食し、生地から完成までを体験させる。各社は、狭き門を通った選りすぐりのドライバーをそろえる。

 協会発足には移動の課題解決をはかる狙いもある。

 昨今の旺盛な訪日外国人需要などで、地方空港・駅への1次交通は整備されてきた。一方、目的地までの2次交通の整備は遅い。各地で頭を抱えている状況だ。「タクシーはそれぞれの街にあるが割高なイメージ。そもそも観光手段として認知がない。これらを克服することが必要だし、ビジネスチャンスがあると思った」。楠木氏は発足理由を話した。

 今後は各地に点在する観光タクシーのブランドを「ご当地タクシー」として統一。加盟社がスクラムを組んで国内外に情報発信する。このほか協会ホームページの開設やご当地タクシーサミットを行う考え。協会発足に当たり助言を受けた日本ご当地キャラクター協会とのイベントも開く見通しだ。

 事務局を務める観光ビジネスコンサルタンツの西川丈次代表は「ご当地タクシーの運転手になるため各社に認定制度がある。さらなるサービス向上のキッカケとなるはず。運転手不足に対しても、観光ガイドという魅力ある切り口で、採用の部分でメリットがある」と期待を示した。

個性豊かなおもしろ行灯

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