熊本県初の「御宿 野乃」、熊本市に開業 共立メンテナンス

2025年8月21日(木) 配信

ホテル外観

 共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は8月20日(水)、熊本県熊本市に「天然温泉 肥後の湯 御宿 野乃熊本」をプレオープンした。全館畳敷きの和風ホテル「御宿 野乃」ブランドとしては熊本県初出店となり、ドーミーインブランドでは国内外合わせて100棟目となる。

 新ホテルは熊本市電「辛島町」から徒歩6分。日本三大名城の1つである熊本城や県内最大のショッピングアーケード「下通アーケード」が近く、観光にも便利な立地だ。客室数は全191室で、ファミリー向けの客室も用意した。

 最上階には天然温泉大浴場や露天風呂、高温ドライサウナ、水風呂などを完備。浴場内は熊本城の外観をモチーフに、鉄平石で熊本城の石垣・武者返しを表現している。

 朝食はご当地料理「あか牛入りメンチ」や旬の食材を使った小鉢横丁など、約50種類の和洋バイキングを用意した。

 開業記念プランはダブルルーム1人1室利用時朝食付きで1万1200円~など。詳細は公式サイトから。

ハワイを旅行先に、学生からアイデア募集(JTB、JCB、JAL)

2025年8月20日(水)配信

学生対象に「旅行先にハワイを選びたくなるアイデア」を募集

 JTBは8月20日(水)、ジェーシービー(JCB)と日本航空(JAL)とともに、3社で初の共同プロジェクトとなる「ハワイアイデアコンテスト」の募集を始めた。応募対象は18~29歳の学生で、海外旅行の機運醸成をはかるため「旅行先にハワイを選びたくなるアイデア」をテーマに斬新なアイデアを募集する。

 応募者は日本国内の大学や大学院、短期大学、高等専門学校(4年生以上)、専門学校の学生が対象で、個人または最大4人までのチームで応募できる。提出形式は企画書(PDF)。募集期間は9月30日(火)まで。

 優勝者には賞金100万円とハワイ旅行に加え、3社と共同で旅を企画するハワイツアーの共同企画権を贈呈する。また、3社それぞれの企業特別賞も予定している。

 審査は書類選考、オンライン面接選考を経て、最終プレゼンテーションは12月14日(木)に東京・渋谷で実施予定。審査基準は独自性、拡散性、共感性、ハワイらしさ、実現可能性の5つをもとに選考を行う。各基準を意識しながらも、オリジナルな視点や新しい可能性を高く評価するという。

 審査員は、ハワイ州観光局日本支局の高橋あやかシニアマーケティングマネジャー、JTBパブリッシング出版コンテンツ事業本部情報メディア編集部の田村知子部長、謎解きクリエイターの松丸亮吾さん、モデルのなごみさんの4人。

 応募は専用プレエントリーフォーム(https://survey.mynavi.jp/cre/?enq=aCvXjCRulSY%3d)から。

【速報値】2025年7月訪日外客数は4・4%増の343万7000人 7月として過去最高を記録

2025年8月20日(水) 配信

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年7月の訪日外客数(推計値)によると、前年同月比4・4%増の343万7000人と、7月として過去最高を記録した。

 東南アジアなど一部市場では、夏場は訪日需要が落ち着く時期だが、「東アジアや欧米豪・中東を中心に、多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられた」(JNTO)という。

 市場別で過去最高値となったのは、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン、北欧地域、中東地域の15市場。

 一方、出国日本人数は、同14・9%増の120万5500人と大きく増加している。

「旅舘翠月」(福島県・飯坂温泉)破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年8月20日(水) 配信

 旅舘翠月(加藤文孝代表、福島県福島市)は7月17日(木)に、福島地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は8月期末時点で約1億3000万円。

 同社は1962(昭和37)年5月に設立。飯坂温泉に立地する和風旅館「翠月」を運営し、客室数20室、収容人数は約100人で、観光客を中心に地元客にも親しまれていた。

 しかし、新型コロナの影響を受けて利用客数が減少。「コロナ禍の収束後も業況は改善せず、2024年8月期の年間収入高は約700万円にとどまっていた」(帝国データバンク)という。

3県が旬の素材紹介 東京で北陸観光PR会議開く

2025年8月20日(水) 配信

18団体がブースを構え熱心にPR

 富山、石川、福井の3県はこのほど、メディアを招き東京都内で第6回「北陸観光PR会議」を開いた。

 今回は再生可能エネルギーを動力とする美浜町レイクセンターの電池推進遊覧船(福井県・美浜町)や、越中おわら風の盆の練習風景を見学できる特別ツアー(11月から、富山県・越中八尾観光協会)、加賀料理にあう「うまくち」で知られる大野醤油の歴史や見学スポット(金沢市)など、6団体が旬の観光情報を提案した。

 主催者を代表してあいさつした石川県文化観光スポーツ部の土橋順一次長は「北陸新幹線を使うと、富山・石川・福井(の各県間)が1時間以内で移動できる。周遊観光という点でも、北陸3県をPRしていきたい」と、アクセスの向上を強調した。

 10月からは北陸3県とJRグループによる大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」のアフターキャンペーンも行われる。

ナビタイム、台湾旅行をサポート 訪台向け経路検索アプリで

2025年8月20日(水) 配信

台湾の観光地の発見から最適な乗換案内までアプリ1つで完結

 ナビタイムジャパン(大西啓介社長、東京都港区)は8月19日(火)、台湾観光ナビゲーションアプリ「Taiwan Travel by NAVITIME」の提供を始めた。訪台旅行者向けのアプリを通じて、台湾旅行の計画から現地での移動までをサポートする。

 同アプリは、台湾全土の鉄道やバスなどの公共交通機関と徒歩ルートを組み合わせたルート検索のほか、リアルタイムのバス位置情報(バスロケ)、周遊パスの優先ルート検索、観光ガイドを多言語で利用できる。

 ドアtoドアのルート検索に加え、路線図乗換検索、AI画像認識で電光掲示板の行き先確認ができる「Check&Ride」機能を搭載。4869路線のバスロケに対応し、リアルタイムのバス位置情報を地図やリストで確認できるようにした。また、14種類の鉄道周遊パスに対応した優先ルート検索に対応し、周遊パスは連携サービスを通じて予約や購入もできる。

 このほか、29万件の観光スポットからフリーワード検索や、現在地周辺の地図検索からカテゴリーで検索が可能。台湾を旅行する際の基本情報、公共交通機関の乗車方法などの移動に関するハウツー記事も提供する。

 同社はこれまで提供してきたサービスのノウハウを生かし、海外で同様のサービス展開を目指す第一歩として、訪台旅行者向けのサービスを開始した。今後は現地のデータ整備を進め、地図やルート検索の機能を台湾の交通事情に合わせてローカライズ(地域化)させていき、台湾旅行を快適にサポートできるアプリを目指すとしている。

 対応言語は中国語(繁体字・簡体字)、日本語、韓国語、英語。iOSとAndroid向けに無料で提供している。

「第16回辻静雄食文化賞」贈賞式開く 陳玉箴氏(外国語翻訳作品は初)、前田尚毅氏(サスエ前田魚店)が受賞

2025年8月20日(水) 配信

(左から)辻芳樹氏、鹿島茂氏、陳玉箴氏、天神裕子氏、前田尚毅氏、君島佐和子氏

 辻静雄食文化財団(代表理事=辻芳樹・辻調グループ代表)は8月19日(火)、辻調理師専門学校東京(東京都小金井市)で第16回辻静雄食文化賞の贈賞式を開いた。

 受賞作は、「『台湾菜』の文化史 国民料理の創造と変遷」(陳玉箴〈著〉、天神裕子〈訳〉、岩間一弘〈解説〉、三元社発刊)。 

 専門技術者賞には、サスエ前田魚店(静岡県焼津市)店主の前田尚毅氏が受賞した。

 同賞は、よりよい「食」を目指し、新しい世界を築き上げる作品や人を顕彰するもので2010年に創設された。

 主催者あいさつで、辻芳樹代表理事は「外国語の翻訳作品が受賞するのは初めてのこと。また、専門技術者賞では、生産者と料理人の間をつなぐ役割に光が当たった。優れた作品や仕事に刺激を受けて、日本の食文化がさらに豊かになることを期待している」とし、「この賞が地域や国を越えて、食べ物の魅力や問題をともに考え、再認識する機会になれば幸い」と、今後も顕彰事業に力を入れていく考えを示した。

 受賞作「『台湾菜』の文化史 国民料理の創造と変遷」は、国家と個人の関係性を生活に密着した食から探るという大きな問題設定のもと、『台湾菜(台湾料理)』という概念が、ここ100年の間にいかに形成され、変遷してきたかを検証し、政治、文化、市場の担い手が及ぼした作用を多角的に解き明かした作品だ。

 「国民料理という視点に立った類書はなく、台湾の食を重層的に描き出し、台湾の現代史への理解を深めるうえでも優れた手引きとなる」(選考講評)と高い評価を受けた。

 著者の陳玉箴(ちん・ぎょくしん)氏は「台湾と日本は昔から深い関わりを持っている。台湾料理も、台湾の歴史が歩んできた道と同じように政治と複雑に絡み合っている。この本によって台湾の美食だけでなく、台湾の近現代史にも興味を持っていただければうれしい」と述べた。

 専門技術者賞を受賞した前田尚毅氏は、魚店と飲食店のつながりはあったが、バトンリレーの第一走者である漁師とのつながりに奔走し、直談判してきた経験を振り返りながら、「第一次生産者の気持ちが変わると、食材が変わり、美味しくなる」と力を込めた。「この賞をいただいたことを漁師さんに伝えると、きっと喜んでくれると思う。これからも仲間を大事にして、今の『美味しい』を未来に残す活動を続けていきたい」と喜びを語った。

恵比寿ガーデンプレイスで「益子陶器市」 9月20、21日に初開催

2025年8月20日(水) 配信

イメージ(当日販売するものとは異なる)。

 栃木県・益子町の年間60万人以上が訪れる名物イベント「益子陶器市」が9月20日(土)、21日(日)に東京・恵比寿ガーデンプレイスで特別開催される。地方の文化的価値や伝統と革新が融合した民藝の世界を、都心で体験できる場を創出することを目的に、初めて開く。

 「益子陶器市」は年に春と秋の2回開かれるもので、半世紀以上の歴史がある。今回の「益子陶器市 at 恵比寿ガーデンプレイス」では、伝統的な窯元や新進気鋭の作家による多彩な手仕事の逸品が展示販売され、丁寧に紡がれた伝統技術と現代的な感性が融合した工芸品が並ぶという。

 また、イベントでは益子町の特産品やならではの食材を使用した料理やスイーツも楽しめる。開催はセンター広場、時計広場で入場無料。時間は20日が午前11時~午後5時まで、21日は午前11時~午後4時まで。

「ワールドフェスタ2025in千葉」初開催 9月12~15日に千葉市中央公園で食イベント

2025年8月20日(水) 配信

世界中の食文化を体験

 世界中の食文化を体験できるフードイベント「ワールドフェスタ2025in千葉」が9月12日(金)~15日(月・祝)に千葉市中央公園で開かれる。フードイベント企画などを手掛けるDotDeli(柴田開社長、神奈川県横浜市)の主催で、初開催となる。

 地域ごとに分けられたエリアを探索し、フードや雑貨などの出展ブースを巡れば旅行気分で多様な文化に触れられるという。

 大道芸やアイドルによる多彩なパフォーマンスが楽しめる、ステージイベントも企画する。

 9月12日はプレオープンで午後4時から。それ以外の日は午前11時から開始し、最終日以外は午後8時まで。最終日は午後7時までの開催。入場無料。

JTB、海外旅行市場と展望 25年版「海外旅行レポート」発刊

2025年8月19日(火) 配信

JTB海外旅行レポート2025の表紙(左)

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は8月19日(火)、2024年の日本人海外旅行マーケットの実態をまとめた「JTB海外旅行レポート2025 日本市場における海外旅行のすべて」(通称:JTB REPORT)を発行した。

 同レポートは、JTB総合研究所(風間欣人社長、東京都品川区)が独自のアンケート調査や各関係機関の統計資料に基づき、マーケットの構造や動向を分析・編集している。1988年以来、今年で38回目の発行。

 調査結果によると、2024年の海外旅行者数は1300万7000人で19年以来の1000万人に回復したが、19年比35.2%減と依然として海外旅行の需要回復に時間がかかっている。中国を除く東アジア発の海外旅行需要と比較しても、韓国、台湾はコロナ禍前の水準まで既に回復。このことから、東アジアの中でも日本の海外旅行の需要回復の遅れが鮮明になった。

 また、19年と比較すると出国者人数は少ないものの、20代女性が日本人の海外旅行市場を牽引している実態がみえると指摘。一方、19年に20代女性と同様に海外旅行市場を牽引していた30~50代男性の出国者数の伸び悩みが浮き彫りになった。

 24年の「海外旅行志向調査」では、海外旅行に対する為替影響を明らかにするため、為替レートと海外旅行意向に関する調査を実施している。男女ともに30代以上の層では、為替による割高感が薄まれば海外旅行経験層が動き出す可能性はあると分析。一方で、30歳未満は現在の為替レートに対する抵抗感が少なく、若年層が当面の需要回復を牽引していくものと考えられるなど、調査結果をまとめている。

 価格は税込1万3200円。JTB総合研究所のホームページから購入できる。