夜のあじさい号、6月15日(土)から運行開始 ライトアップされたあじさいを指定席で観賞(小田急箱根)

2024年4月19日(金) 配信

「夜のあじさい号」は6月15日(土)から運行する

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)は6月15日(土)から、ライトアップされた沿線のあじさいを座席指定列車から楽しめる「夜のあじさい号」を運行する。

 箱根登山電車沿線では、例年6月中旬ごろからあじさいが見ごろを迎える。この時期に臨時運転される座席指定制の観光列車「夜のあじさい号」は、あじさいの見どころで徐行や停車を繰り返しながら進み、ゆったりとあじさい鑑賞ができる。

 運行期間は6月15(土)~30日(火)まで。運行区間は箱根湯本駅から強羅駅まで。

 あじさいの夜間ライトアップは、

伝統つなぐ担い手、想いを遺す観光媒体「TSUNAGITE」誕生

2024年4月19日(金)配信

「TSUNAGITE」トップページ(イメージ)

 地域ブランディング研究所(吉田博詞社長、東京都台東区)はこのほど、ストーリーサイト型プラットフォーム「TSUNAGITE」を新たに立ち上げた。日本の地域の伝統や文化、自然、暮らしを後世に遺すべく活動に取り組むキーパーソン「繋ぎ手」の想いと、彼らが企画立案・提供する地域滞在型プログラムを紹介する。

 同媒体では、地域文化の「繋ぎ手」一人ひとりの想いにフォーカスしたストーリーを掲載していく。想いへの共感を入口に地域へ旅行し、その地域の文化伝承に貢献、関係人口として持続的に応援していくという、これまでになかった旅のスタイルを提案する。同社は「共感型ツーリズム」という新たな観光トレンドの誕生を見据え、その先駆けとしての普及を期待しているという。

掲載されている「繋ぎ手」の一部

 掲載記事は「繋ぎ手」の活動紹介をはじめ、歩んできた道のりや地域文化への想いを伝える内容となっている。取材をもとにそれぞれのストーリーを紐解きながら、「繋ぎ手」の目に映る地域文化の魅力や歴史などを紹介する。同時に、地域文化を継承する最前線で何が起きているのかという理解を深められる。

 このほか、同社と現地の担い手が議論を重ねて作り出した地域滞在型プログラムを提供し、地域文化の継承を応援する活動に参加できる。そして「TSUNAGITE」を入口に、参加者自身が地域文化の新たな「繋ぎ手(関係人口)」として関わり続けられるとし、地域文化伝承の好循環モデルを構築していく。

京都と高野山間が160分 直通バスの運行開始

2024年4月19日(金) 配信

11月24日までの運行

 京都と高野山(和歌山県)を直通で結ぶ高速バスが4月12日(金)から、運行を開始した。乗り継ぎ不要で、京都―高野山間を約160分で移動可能。世界遺産である京都と高野山を巡る旅を、気軽に楽しむことができる。運行期間は11月24日まで。毎日1往復運行する。

 京阪バスと南海りんかんバスが共同運行するもの。往路は、午前8時10分に京都駅八条口を出発。途中、高速京田辺を経由(同8時30分)し、高野山の大門南駐車場に同10時45分、奥の院前に同10時55分、終点の高野警察前(金剛峯寺北)には同11時8分に着く。復路は、午後3時27分に高野警察前(金剛峯寺北)を出発。奥の院前(同3時40分)、大門南駐車場(同3時50分)、高速京田辺(同6時15分)を経由し、京都駅八条口には同6時35分に到着する。バスはトイレ付車両を使用する(トイレ無し車両の場合あり)。

 運賃は、4~9月が京都駅八条口―高野山間は大人片道2800円、往復5100円。高速京田辺―高野山間は片道2500円、往復4560円。10~11月は、京都駅八条口―高野山間が片道3千円、往復5500円。高速京田辺―高野山間は片道2700円、往復4960円。子供はすべて半額。往復乗車券は、往路乗車日から10日間有効。

 座席は全席指定で予約優先。高速バス・夜行バスの予約サイト「発車オーライネット」から予約可能(要会員登録)なほか、電話予約も可能。現地窓口は、京阪バス京都駅八条口案内所と高野山宿坊協会(中の橋案内所または中央案内所)で受け付ける。

 問い合わせ=京阪高速バス予約センター ☏075(661)8200。

 

修旅にも物価高の影響 「受入施設に補助を」 全旅連、盛山文科大臣に要望 

2024年4月19日(金) 配信

盛山正仁文科大臣(中央左)に要望書を手交する井上善博会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)は4月18日(木)、盛山正仁文部科学大臣を訪れ、要望書を提出した。修学旅行は通例で2~3年前に旅行会社を通じて、単価を決めている。昨今の物価高で宿泊業の経営を悪化させるケースが生じていることから、全旅連は宿泊施設への補助を求めた。

 学校教育に協力する観点からより単価の高い国内外の利用を断り、修学旅行生のために客室を確保している宿は多いという。

 岸田政権が子供・子育て政策を最優先課題として挙げるなか、全旅連は「今後も、子育てに欠かせない修学旅行の受け入れ積極的に協力していきたい」との考えを示す。このためにも、2~3年前に契約した単価に対して、物価高の影響を踏まえて、家庭の負担が増えないよう単価を転嫁するまでの間の補助を求めた。

電車へ乗り換えて渋滞回避するルートを提案 NAVITIMEドライブサポーターに新機能

2024年4月19日(金) 配信

NAVITIMEドライブサポーターはこのほど、「パークアンドライドルート」機能を提供した

 ナビタイムジャパン(大西啓介社長)は4月19日(金)から、カーナビアプリ「NAVITIMEドライブサポーター」で、電車に乗り換えて目的地周辺の渋滞を回避する「パークアンドライドルート」機能の提供を始めた。

 この機能は、目的地周辺の道路渋滞や駐車場混雑が予想される際に、目的地の最寄り駅手前の駅周辺に駐車し、電車に乗り換えて目的地へ向かうルートを提案する。

 レジャー施設や観光スポット、イベントホール、大型商業施設など、レジャー時期に多くの人が集まるスポットを目的地としたルート検索時に、目的地周辺の道路渋滞を予測し、通常のルート検索結果に加えて最大3つのルートを提案する。

 「パークアンドライドルート」を選択すると、乗車駅周辺の駐車場検索画面が表示され、地図上で駅までの距離や満空情報、駐車料金などを見ながら駐車場を選べる。駐車後、目的地までの徒歩と電車のルートは総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」に遷移して確認できる。同アプリでの電車時刻表やルートの詳細、最寄り駅から目的地までの音声ナビゲーションは有料会員向けの機能だが、この機能から遷移した場合は無料で使用できる。

中部国際空港、旅客機前に記念写真 撮影サービス商業施設で

2024年4月19日(金) 配信

写真撮影サービスイメ―ジ

 中部国際空港(犬塚力社長、愛知県常滑市)は、中部国際空港セントレアの敷地内にある複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ」1階フライトパーク内で、4月20日(土)から記念写真の撮影サービスを始める。セントレアが展開する「かぞくのアソビバ」プロジェクトの一環として、ボーイング787初号機を前に家族で思い出の1枚を撮影できる。

 フライトパークの来場者すべてを対象に、記念写真の撮影サービスを提供し、1グループ1枚、フォトカード(L版のミニ写真)をプレゼントする。また、2Lサイズ(オリジナル台紙付き)やキーホルダーも購入できる。

 営業時間は午前10:00~午後5:00。文教スタヂオが運営する。

20周年記念式典、7月9日(火)に東京で開催へ 全旅連女性経営者の会(JKK)

2024年4月18日(木) 配信

全旅連女性経営者の会・高橋美江会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会女性経営者の会(JKK、会長=高橋美江・益子舘里山リゾートホテル社長、102会員)は4月18日(木)、東京都内で2024年度総会を開いた。今年は、会の設立から20周年の節目に当たることから、7月9日(火)に記念式典をKKRホテル(東京都千代田区)で行うことを発表した。基調講演は、安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵夫人が講演を行う予定だ。

 高橋会長は、あいさつのなかで、「20周年記念式典には多くの皆様にご参集いただき、皆で祝い、絆を深め、全員で団結して宿泊業界を盛り上げていけるような、そのような会にしていきたいと思っている。親会、青年部と同じ志を持って、この業界を邁進させていく」と力を込めた。

 同会の創設者である小原健史顧問は、「全旅連の中に女性経営者が勉強できる会を作ろうと言ったのが始まり。全旅連青年部との意見交換会を拝見し、20年前に思い描いたことが現実となりうれしい」と話した。

小原健史顧問

 23年度の事業報告として、全旅連青年部とのコラボレーション企画において意見交換会を行い、青年部の各委員会活動について理解を深めた。また、会員数の増加に伴い、改めて会員が会の内容を理解し活動できるよう「JKK会員ハンドブック」を作成し、運用を始めたと報告した。

 なお、総会に先立って行われた勉強会では、関西観光本部専務理事の東井芳隆氏が「この先のインバウンドを考えましょう」と題して講演を行った。

総会のようす

クラブツーリズム、「王子の森 上芦川」 森作り学ぶ日帰りツアー(出発日は6月3日)

2024年4月18日(木)配信

王子グループの社有林「王子の森」をハイキング

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都江東区)は4月15日(月)、山梨県笛吹市の「王子の森 上芦川(かみあしがわ)」を訪れる日帰りハイキングツアーを売り出した。王子ホールディングス(磯野裕之社長、東京都中央区)と共同企画するオリジナルツアーの第2弾で、今回は笛吹市の協力のもと企画された。

 同ツアーでは、特別許可を得て、王子グループが保有する社有林「王子の森 上芦川」内を同グループの社員が解説しながら案内するほか、芦川のすずらん群生地に咲く日本すずらんを観賞。2021年にオープンした「FUJIYAMAツインテラス」から望む富士山の絶景など、より多くの人に森を楽しんもらえる要素を取り入れたハイキングツアーとなる。

 ハイキング後は笛吹市の地元グルメの振る舞いや、王子グループの和紙を撚って作る「かみのいと」靴下など、参加記念品を贈呈する。

 出発日は6月3日(月)を設定する。旅行代金は1万5900円。

 王子グループは、全国に約650カ所、国内民間企業で最大となる約19万ヘクタールの社有林「王子の森」を保有する。長年にわたり広大な「王子の森」を適切に管理することで、木材生産を行いながら、森林の豊かな生態系を育んできた。22年には、新たに「森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく」というパーパス(存在意義)を設定。「森を育て、森を活かす」ことで社会に寄与することを目指している。

特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」 6月9日(日)まで 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で

2024年4月18日(木)配信

「武四郎涅槃図」を立体的に再現する

 東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館で2024年6月9日(日)まで、特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」が開かれている。

 絵師・河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)と、探検家で北海道の名付け親である松浦武四郎(まつうら・たけしろう)は、幕末から明治期のマルチタレントで、お互いを知る仲だった。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、その愛玩品図録「撥雲余興(はつうんよきょう)」の挿図の一部を担当し、武四郎を釈迦に見立てた「武四郎涅槃図」を描いている。

 特別展では暁斎の代表作の一つ「地獄極楽めぐり図」を全場面展示(会期中場面替えあり)するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財「武四郎涅槃図」とそこに描かれた、「大首飾り」をはじめとした武四郎愛玩の品々を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現する。

 あわせて、武四郎の生家に伝来した武四郎蒐集の古物の目録である「蔵品目録」掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神像など書画類を紹介する。

 入館料は一般1500円、大高生1000円、中学生以下無料。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

2030年目標に向け、岸田首相が地方誘客や持続可能な観光を指示(観光立国推進閣僚会議)

2024年4月18日(木) 配信

第23回観光立国推進閣僚会議が4月17日(水)に開かれた

 観光立国推進閣僚会議は4月17日(水)、第23回会合で観光の現状と今後の取り組みについて確認した。観光立国推進基本計画で示された2025年目標と、明日の日本を支える観光ビジョンで示した30年目標の達成を目指し、「新しいインバウンド戦略の推進」「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」「持続可能な観光地域づくり」「新時代のインバウンド拡大アクションプランの推進」などに各省庁が連携して取り組む。

 22年10月の水際措置緩和以降、訪日外国人旅行者数は堅調に回復し、23年は2500万人を超えた。23年3月は、19年同月比12%増の約308万人となり、6カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復している。

 1~3月の累計では約856万人と、第1四半期で過去最高となった。

 23年の訪日外国人消費額は、19年比10・2%増の5兆3000億円と過去最高を記録した。1人当たりの旅行支出は約21万円。観光庁は、「円安や物価上昇の影響や、平均泊数が伸びたことが要因と考えられる」としている。

 また、23年1~3月期は約1兆8000億円と四半期として過去最高になった。1人当たりの旅行支出は、約21万円だった。

 一方で、外国人の部宿泊者数はコロナ前の99%まで回復しているものの、宿泊先は3大都市圏の身で約7割を占めており、偏在傾向が強まっている。

 会議では、「デジタルノマドビザ」「共同キオスク」「武道ツーリズム」「農泊」「富士山のオーバーツーリズム対策」など、9省庁が今後の取り組みについて説明した。

 岸田文雄首相は、「インバウンドの地方誘客や、持続可能な観光地域づくりを加速していくことが喫緊の課題。足元でコロナ前の水準に至っていない国内旅行者数や、日本人の海外旅行者数の拡大をはかっていくことも重要」と力を込めた。

 これを踏まえて、関係省庁が連携して重点的に取り組むこととして、次のことを指示した。

 地方誘客の柱として、11のモデル観光地において高付加価値化などによる持続可能な観光地域づくり支援や、二次交通の確保とともに、高速道路の周遊パスの導入拡充に取り組むこと。さらに、国立公園の滞在・体験・魅力向上拠点の拡充、文化財の積極活用、デジタルの徹底活用の促進に取り組む旨を指示した。

 また、オーバーツーリズムの抑制対策の強化として選定した20の先駆モデル地域を中心に、①公共交通などの混雑対策②マナー違反③自然環境保護対策④需要の分散・周遊促進──などの対策を講じて、持続可能な観光地域づくりを強力に推進すること。

 新たな市場やあらゆる機会を捉えたインバウンド需要を拡大させることを求めた。

 政府は今後、これらの指示を踏まえたうえで、2030年インバウンド6000万人、消費額15兆円を目指して政府一丸となって取り組んでいく方針を示した。