【群馬県】世界遺産・富岡製糸場 国宝「西置繭所」が6年の保存整備工事を終え、10月3日(土)グランドオープン

2020年9月16日(水)配信

世界遺産・国宝の中のガラスのホールはまさしくユニークベニュー

 世界文化遺産・富岡製糸場(群馬県富岡市)の国宝「西置繭所(にしおきまゆじょ)」が、足掛け6年にわたる保存整備工事を終え、2020年10月3日(土)にグランドオープンする。10月3日(土)、4日(日)の2日間は、浪曲や演劇、ライブなどの記念イベントを行うほか、10月31日(土)から「PIECE OF PEACE『レゴブロック』で作った世界遺産展PART-4」も開催する。

 富岡製糸場全体の保存整備計画が進むなか、最初の本格的保存整備事業として着手した国宝「西置繭所」の工事が2020年5月に完了した。文化財として保存する一方で、積極的な活用との両立を目指し、ギャラリー(資料展示室)とガラスの多目的ホールが整備された。

 1階北側には、ハウスインハウスの手法によりガラスの多目的ホールを整備。耐震補強用の鉄骨を骨組みとし、壁と天井がガラスに囲まれたユニークベニュー(特別な会場)だ。イベントを行いながらガラス越しに国宝建物を体感できる。ギャラリー(資料展示室)は富岡製糸場で保存されてきた歴史的資料の実物を、常設で展示する。富岡製糸場の創設、富岡製糸場で働き暮らした女性たちの生活、そして生糸づくりの作業(製糸工程)について、分かりやすく展示解説する。

グランドオープンを記念したイベント

浪曲ガイドの実演(無料・要予約)
 西置繭所を案内する音声ガイドの1つ、浪曲ガイドを創作し収録した浪曲師の玉川太福さんが、実際に西置繭所で浪曲を披露する
日時:10月3日(土)
 1回目受付午後0:30から 公演時間午後1:00-1:40
 2回目受付午後2:30から 公演時間午後3:00-3:40

ライブペインティングパフォーマンス(無料)
 群馬県高崎市出身の画家・上原菜摘さんによる富岡製糸場をテーマにしたペインティングパフォーマンスを実施
アーティスト:上原菜摘さん
 ※場所は中庭を予定。
日時:10月3日(土)午後1:45-2:30(予定)

富岡製糸場をテーマにした演劇の公演(無料・要予約)
 富岡製糸場を舞台にした演劇「結び~昭和30年代の富岡製糸場~」を公演する
日時:10月4日(日)
 1回目受付午前10:30から 公演時間午前11:00-正午
 2回目受付午後  1:30から 公演時間午後  2:00-3:00
 3回目受付午後  3:30から 公演時間午後  4:00-5:00

〈浪曲・演劇の申し込み方法〉
 はがき、ファクス、メールのいずれかの方法で、1人につき下記を記入の上、9月30日(火)までに、富岡市役所富岡製糸場課(〒370-2316富岡1-1/FAX:0274-64-3181/mail:worldheritage★city.tomioka.lg.jp※★をアットマークにして送信)まで申し込む。
申込時記載事項:(1)希望するプログラム(浪曲・演劇)と公演回、(2)名前、(3)電話番号、(4)住所
 ※各公演50人定員(希望多数の場合は抽選)。

PIECE OF PEACE「レゴブロック」で作った世界遺産展PART-4

 西置繭所のグランドオープンを記念し、レゴブロックで作った「富岡製糸場」の展示をはじめ、世界28カ国の世界遺産と地球ほか、全50点をレゴブロックで表現する。

日時:10月31日(土)-12月13日(日)
会場:西置繭所多目的ホール・ブリュナ館
レゴ入場料:大人600円、高・大学生400円、小・中学生300円
製糸場見学セット券:大人1400円、高・大学生600円、小・中学生400円)

Go Toキャンペーン第2弾「使ってみたい」4割に クロス・マーケティング調べ

2020年9月16日(水) 配信

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 クロス・マーケティング(五十嵐幹社長、東京都新宿区)はこのほど、シルバーウイークの行楽意向や、Go Toトラベルキャンペーンの利用意向を調べた。「出かけるつもりはない」が5割に迫ったが、10月以降のGo Toトラベル第2弾は4割以上が「使ってみたい」と回答した。

 今年のシルバーウイーク(9月19~22日)の行き先は「ショッピング」が18%、「カフェ・食事処」が12%、「帰省」が9%と続いたが、「出かけるつもりはない」が49%と半数近くを占めた。しかし、同社が7月に行った4連休(7月23~26日)に関する調査と比較すると、10㌽の減少が見られた。同社は「徐々に外出自粛ムードが緩和され、行楽意向が回復しているのではないか」と分析する。

 シルバーウイークにGo Toトラベルキャンペーンを利用するかの質問に対しては、「利用するつもりはない」(79%)、「まだ決めていないが利用してみたい」(13%)、「利用する予定がある」(8%)と答えた。

 利用意向が2割弱という結果になったが、10月1日以降のGo Toトラベル第2弾については、認知を問わず「使ってみたい」が44%だった。20代や、同居している子供がいる層での利用意向がとくに高かった。

 同調査は9月11日(金)、インターネットリサーチを用いて、全国20~69歳の男女1100人を対象に行われた。

 

シルバーウイーク動向6割以上「旅行しない」自家用車利用も ナイル調べ

2020年9月16日(水) 配信

シルバーウイークの「旅行しない」が63・5%に

 カーリースサイトを運営するナイル(高橋飛翔社長、東京都品川区)はこのほど、シルバーウイーク(9月19~22日)の旅行について調査を行った。6割以上が「旅行しない」と答えたが、「旅行する」と答えた人の多くが、自家用車で移動することが分かった。

 シルバーウイークの旅行意欲について、「旅行しない」が63・5%、「旅行する」が12・0%だった。旅行しない理由について聞くと、「新型コロナウイルスの感染リスクがあるから」(47・9%)が最も多く、感染への心配が伺えた。

 旅行をする人に対し、旅行時の交通手段を聞くと「自家用車」が51・3%、「電車」が24・6%、「飛行機」が12・3%だった。自家用車を選んだ理由は「コロナ対策をしたいから」(44・4%)、「車が便利だったから」(41・4%)と、コロナ禍中での車需要が増えていることが分かった。

 旅行中のコロナ対策は「マスクの着用」(30・6%)、「手洗い・アルコール消毒」(27・7%)だった。

 調査は9月2(水)~9日(水)、全国の男女1700人に対して実施した。

JTB、現代サーカスと伝統芸能の融合を 香川・栗林公園でショー開催

2020年9月16日(水) 配信

現代サーカスと伝統芸能を融合(イメージ)

 JTB(山北栄二郎社長)など5企業・団体が設立した「ヌーヴォー・シルク・ジャポン推進協議会」は11月21日(土)~25日(水)の5日間、香川県高松市の栗林公園内で 「ヌーヴォー・シルク・ジャポンin栗林公園」を開く。特別な場所を活用した新たなコンテンツを開発することで、地域活性化と文化・芸術の再興をはかる。チケットは9月15日(火)から売り出している。

 “日本の現代サーカス”を意味する「ヌーヴォー・シルク・ジャポン」。国の特別名勝に指定されている栗林公園を舞台に、伝統芸能と融合したショーを披露する。紅葉シーズンのライトアップ期間に実施する同事業は、観光庁の「令和2年度 夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業」にも採択されている。

 アーティストは、世界的ダンサーで香川県出身の柿崎麻莉子氏のほか、コロナ禍の影響で経営破綻したエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」で活躍予定だった日本人アーティストらが出演。幻想的な空間で、パフォーマンスを披露する。

 音楽を担当する太鼓芸能集団「鼓童」には、香川県出身のメンバーも参加。アーティストとの競演のほか、香川の祭りに欠かせない獅子舞、香川大学生のプロジェクトによる「讃岐提灯」の使用など、地域色をふんだんに織り交ぜた公演を予定している。

 開演は第1部が午後5時15分、第2部が午後7時45分の2部制で、公演時間はいずれも60分となっている。料金は5800円(栗林公園入園料込、ワンドリンク付き)で、チケットはイープラス及びファミリーマート店頭のFamiポートで購入できる。また、有料動画も配信予定。

 同協議会は、JTB、瀬戸内サーカスファクトリーと四国ツーリズム創造機構、フェアリー・テイル、tao.で構成し、事務局として事業推進を行っている。

HIS、海外長期滞在プラン発売 ワーケーションの需要狙う

2020年9月16日(水) 配信

商品のイメージ。長期滞在できるようwiーFiなどを備えたホテルを選んだ
 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は9月12日(土)から、海外に長期滞在するツアー「LIVING TRAVEL」シリーズを売り出した。海外で暮らすように旅をしながらリフレッシュ効果をはかり、仕事も行える「ワーケーション」の一環として利用してほしい考えだ。
 
 同シリーズで選出したホテルは、Wi-Fi環境やキッチン完備など長期滞在しやすい環境がそろう。現地支店スタッフは、24時間日本語で利用客の滞在をサポートする。さらに、コロナ禍での環境変化に対応できるよう、出発の8日前までキャンセル料金を無料とした。
 
 同社は入国制限措置完全解除後のツアー催行を見込んだうえで、渡航先はホノルル(ハワイ)とバリ島(インドネシア)、バンコク(タイ)、ケアンズ(オーストラリア)、アムステルダム(オランダ)。出発日は11月以降。商品のラインナップは順次拡大する。15日間と30日間のランドパッケージのほか、募集型ツアーとして最長で2021年のゴールデンウイークを含む6月出発までとした。
 
 商品の一例として、バリ島に15日間滞在するプランはツアー代金が2、3人1室利用で大人1人あたり15万4800円~18万9800(燃油サーチャージ込み)。発着空港は成田空港。出発日は21年1月8日~3月31日まで。おもてなし特典として、ライベートプール付き1軒家ヴィラ「ザ カヤンガン ドリームス ヴィラ スミニャック」に滞在するほか、週2回約3時間利用できる車両サービスを用意した。
 
 なお、同社は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国の法令に準拠し、情勢や政府の指示などを踏まえて、ツアー催行の延期などを行う場合がある。
 

ソラシドエア、「くまモン号」運航 豪雨被害の復興支援に

2020年9月16日(水)配信

機体後方に描かれた「くまモン」

 ソラシドエア(髙橋宏輔社長、宮崎県宮崎市)は9月15日(火)、復興支援機「みんなで頑張るばい! くまモン号」の運航を始めた。熊本県などに被害をもたらした7月の豪雨被害の復興支援のため、就航する13路線を対象に全路線で運航する。

 機体の左右後方に、元気な笑顔でウインクする熊本県のPRキャラクター「くまモン」を大きく描き、熊本県へのエールを届ける。あわせて、前方の左側搭乗口付近には「くまモン」のロゴマークをあしらい、搭乗者を元気に出迎えてくれる。

 同社は、2013年3月から地域振興・機体活用プロジェクト「空恋」をきっかけに、これまで「くまモン」が描かれた機体を計5機運航してきた。多くの人が「熊本へ行ってみたいと思うきっかけとなれば」との考えを示している。

STAYNAVI、Go Toで割引に 高速道路周遊パスを発売

2020年9月16日(水)配信

検索予約サービス「STAYNAVI」のサイトイメージ

 ピアトゥー(杉田真志社長、東京都港区)は9月18日(金)から、観光業向け直販予約特化型サイトの「STAYNAVI」でGo Toトラベル事業の対象となる高速道路周遊パスを売り出す。高速道路会社や道路公社などの連携での取り組み。

 STAYNAVIを活用し、宿泊施設公式サイトの宿泊予約と高速道路周遊パスを合わせて申込むと、高速道路利用分をGo Toトラベル事業の助成対象にできる。あわせてGo Toトラベル事業の対象となる宿泊施設を利用することで、旅行代金(宿泊+高速道路周遊バス)の半額相当の給付が受けられる。

宿泊施設サイトからの直販予約と、高速道路周遊パスを組み合わせてお得に

 高速道路周遊パスは、事前申し込みで連続する最大2~4日間、対象エリア内の高速道路が定額で乗り降り自由となる割引商品。対象はETC車のみで、普通車・軽自動車などに限る。利用期間は2021年2月1日(月)利用終了分まで。

 連携している高速道路会社と道路公社は、東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社と京都府道路公社、兵庫県道路公社。

 申込受付はSTAYNAVI特設サイトから。二輪車向けの「ツーリングプラン」も提供する。

観光バス5社が連携「全国縦断バスの旅」オンラインツアー  9月20日(日)動画を無料公開

2020年9月16日(水)配信

 コロナ禍で大きな影響を受けている地方の観光バス事業者が連携し、「全国縦断バスの旅」と題して鹿児島から北海道まで、各地の見どころを観光バスで巡る「オンラインバスツアー」を、9月20日(日)の「バスの日」(※)に合わせて無料で公開する。

 南薩観光(鹿児島県南九州市)、琴平バス(香川県琴平町)、両備ホールディングス(岡山県岡山市)、丸一観光(石川県七尾市)、札幌観光バス(北海道札幌市)の5社が企画した。コロナ禍で苦境に立たされる状況下でも、バス旅行の楽しさを広く伝え、またバス旅行の楽しさを忘れずにいてもらうために、「オンライン」などを切り口に新しい取り組みを始めている各社。「バスツアーは安っぽい」「団体バスツアーってオワコン」と言う声もあるが、「地域に根差すバス会社が企画する旅は違いがある」とPRに力を入れる。常に大切な地元のお客に寄り添い、そして地域のパートナー(取引先)に寄り添い、自社を含めて3者が幸せになれる旅を提案している。そんな想いをもって取り組む全国の仲間と共に、オンラインバスで日本を縦断する旅を企画した。

 配信は9月20日(日)午後1時から同2時40分頃まで。札幌観光バスは、札幌市の「白い恋人パーク」からの生配信を行う予定。

(※)1903(明治36)年9月20日に京都市で二井(にい)商会がバス事業を開業したことにちなみ制定

バスの日「日本縦断バスの旅」

 

野外の旅行が回復傾向に 今秋の国内旅行トレンド トリップアドバイザー

2020年9月15日(火) 配信

長野県・白馬村

 トリップアドバイザー(ステファン・カウファー社長)はこのほど、日本人旅行者への意識調査と、同サイトの利用状況データを基に、今秋の旅行傾向についてまとめた。温泉やアウトドア・自然散策エリアの宿泊需要が回復傾向にあるほか、昨年同期と比べ長野県・白馬村や、静岡県・熱海温泉への宿泊が最も回復した。

 全世界で秋のシーズン(9月1日~11月30日)の国内旅行は徐々に回復傾向にあり、旅行者の約3分の2(65%)が国内で秋の休暇を計画していることが分かった。このうち、79%が9月の旅行を考えているという。

 新型コロナウイルス感染症の流行が始まって以来、3密を避けられるとして人気が高まっているアウトドア関連の旅行は、今秋も引き続き人気となっている。

 今秋の旅行トレンドとして、「リラックスやリフレッシュのできるところ」がトップに上がった。

 宿泊日数は、日本人を含む世界の旅行者のうち、55%が2~5泊、36%が1泊で予約を検討していた。旅行者の多くが出発予定日まで1週間を切った段階で、旅の予約をしていることが分かった。

 国内行き先ランキングでは、1位長野県・白馬村、2位静岡県熱海市、3位三重県志摩市、4位静岡県伊東市、5位長野県・軽井沢町――と続いた。

 ラグジュアリーや、海の見えるホテルの人気が最も回復してきている。ペット同伴可や、ハイキング・ビーチなどが周辺で楽しめる施設の予約も、回復が早い傾向にある。

「まち歩きの楽しみ」発売 旅行作家・秋山秀一氏が世界の観光事情を語る 新典社

2020年9月15日(火) 配信

世界観光事情 まち歩きの楽しみ 秋山秀一・著

 新典社は「世界観光事情 まち歩きの楽しみ」を9月1日(火)から全国の書店で販売している。旅行作家の秋山秀一氏が旅をした世界35の「まち歩き」の話を収録する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で渡航が制限されている今、「『まち歩きの楽しさ』を感じていただきたい」(同氏)とした。

 同氏が旅をした35国・地域のエピソードの中で、中国・上海を「変化の速さに驚かされる、エネルギッシュな街」と紹介している。20年以上前に旅をした時と、現在の上海の街並みを比較して、その新・旧の楽しみ方を教える。

 「客家が築いた世界文化遺産の土楼群」で、福建土楼に訪れた話では、世界文化遺産に認定されてから、暮らしの場が観光地に変貌するようすを同氏の視点から解説する。

 フランスの影響が色濃く残されたカナダのケベック・シティは「北米唯一の城郭都市」として、イギリス統治下に建設されたカナダ最大の要塞・シタデルの西にある戦場公園を紹介。ケベックの400年の歴史を、まち歩きをしながら触れる。

 「アジアとヨーロッパの交差点」であるトルコ・イスタンブールでは、グランド・バザールで店主と交流した体験談や、トプカプ宮殿を堪能した思い出を語る。

 ドイツ有数の名城を擁する古都・ハイデルベルクや、「歩いて楽しむ街」としてローテンベルクを紹介した。映画の舞台ともなった美しい街並みや、人口の100倍もの観光客がやってくる「旅をする人が心に思い描く中世の街の風景」の魅力を語る。

 A5判、本文203㌻、本体1950円(税別)。

 問い合わせ=☏03(3233)8051。