サービス産業生産性協議会、19年度の日本版顧客満足度を発表 総合1位は「劇団四季」

2020年3月30日(月) 配信

JCSIのロゴ。帝国ホテルは11年連続で業種別顧客満足度1位だった

 日本生産性本部のサービス産業生産性協議会はこのほど、2019年度JCSI(日本版顧客満足度)の年間ランキングを発表した。38業種、458の企業・ブランドのなかで、劇団四季が年間総合と、エンタテイメント部門で1位となった。

 同ランキングは13万人以上を対象にした日本最大級の顧客満足度調査。19年度は年6回に分けて調査した。

 2位以下は次の通り。

 ②宝塚歌劇団③位ヨドバシ.com④位帝国ホテル⑤コープ共済⑥東京ディズニーリゾート⑦都道府県県民共済⑧ドーミーイン⑨スターフライヤー⑩オーケー――順。

 なお、ランキングの発表開始から11年連続で業種別顧客満足度1位を獲得した企業・ブランドは次の通り。

 帝国ホテル(シティホテル)▽阪急電鉄(近郊鉄道)▽ヤマト運輸(宅配便)▽楽天カード(クレジットカード)。

旅工房、役員人事を発表 20代の伊藤氏が執行役員に

2020年3月30日(月)配信

伊藤智康氏

 旅工房は3月27日(金)、4月1日付で執行役員に就任する2人の人事を発表した。レジャー部門第2営業本部執行役員に伊藤智康氏、デジタルビジネス部門Webプラットフォーム本部執行役員に菅野章氏が就任する。

菅野章氏

 伊藤氏は現在28歳で、同社で初めて20代での執行役員となる。一方の菅野氏は、これまで取締役が兼務していたデジタルビジネス部門の執行役員として登用する。マーケティングやシステム開発の領域を担当する同部門の体制強化をはかる。

 同社は新たな執行役員の起用により、経営体制をより強固にして事業拡大のスピードを加速とともに、よりよい旅行体験の提供を目指している。

「コロナにまけない」インスタ投稿促す 南紀白浜の温泉旅館で新プラン

2020年3月30日(月) 配信

客室露天風呂

 

 和歌山県・南紀白浜温泉で温泉宿泊施設3宿を運営するオージャス(金田紀彦代表)は、温泉旅館「XYZ Private Spa and Seaside Resort」で「コロナにまけない宣言」プランを売り出した。

 チェックアウト時に「#コロナにまけない」とハッシュタグをつけたインスタ投稿を提示すれば、その場でクーポン2千円分をプレゼントする。

 同旅館は、閑静な海岸に立地した全16室の小規模な宿のため混雑がなく、アルコール除菌を全室に完備する。オープンテラス形式のレストランで、テーブル間隔を2㍍以上確保している。食事はビュッフェではなく、コース料理を一品出しで対応する。温泉は各部屋に設置された露天風呂で楽しめる。

 新型コロナウイルス感染リスク条件に挙げられる3密(密閉・密集・密接)を徹底的に避けた設備で感染リスクを下げながら、安心して気分転換できる環境を提供する。

 

旅館概要

名称:XYZ Private Spa and Seaside Resort

所在地:〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町2998-65

室数:16室

当プラン概要:「#コロナにまけない インスタ投稿でクーポンゲット!他特典アリ!」2名/1室(大人1名料金) ¥19,800(税込)~

TEL:0739-46-0333

 

旅館PV

「いよいよっ 小松駅へ」ロゴ、キャッチ決まる 北陸新幹線23年春開業へ

2020年3月30日(月) 配信

決定した北陸新幹線小松駅のロゴ、キャッチコピー

 石川県小松市は2023年春の北陸新幹線小松駅開業に向けて、プロモーション活動を始めた。

 第1弾として、開業のシンボルとなるロゴ、キャッチコピーが決定。ロゴのデザインは北陸新幹線を親しみやすい表情とスピード感、勢いのあるフォルムでデザインしている。キャッチコピーは「いよいよっ 小松駅へ」。

 3月31日(火)から小松駅構内に大型看板を設置するほか、駅周辺や市内の公共施設にポスターを掲示しPRしていく。

 プロモーション動画も公開され、開業を3年後に控えて盛り上がる市の魅力を発信している。

 

ガソリン券進呈でマイカー旅行応援 徳島県・アオアヲ ナルト リゾート

2020年3月30日(月)配信

ホテル滞在イメージ

 アオアヲ ナルト リゾート(徳島県鳴門市)は2020年3月28日(土)~5月31日(火)の期間、宿泊客に1室につき2000円分のガソリン券をプレゼントする。瀬戸内海国立公園内の絶景リゾートホテルでゆったり過ごせるように、快適マイカーやレンタカー旅を応援する。館内利用券への変更もできる。

マイカー旅行応援キャンペーン

期 間 : 2020年3月28日(土)~5月31日(日)
内 容 : 1室2千円分のガソリン券(指定給油所)をプレゼント
対 象 : 1泊2食(夕食・朝食)付き宿泊プランの利用者で引換券を持参の人
※館内利用券2千円への変更も可。チェックイン時に申し出る
※引換方法:下のいずれか
 1)申込みの旅行会社カウンターで引換券を受け取り
 2)ホテル公式ホームページから引換券を印刷し持参
 3)スマートフォン等でチェックイン時に引換券を提示
※指定給油場所:鳴門しおかぜSS立石石油 (ホテルから車で5分)
※ガソリン券・館内利用券ともにおつりは出ない
※宿泊のプランが既に本特典付きの場合には、重複しての利用はできない

アオアヲ ナルト リゾート(徳島県・鳴門市)

瀬戸内海国立公園にあるホテル

 淡路島から車で5分、瀬戸内海国立公園内。海に昇る朝日やムーンロードを客室や天然温泉から一望できるオーシャンフロントホテル。山海の幸は阿波三昧や炭火焼、フレンチ懐石、和会席など多彩なレストランでたん能できる。鳴門海峡クルージングや釣り堀、鯛飯教室、大谷焼絵付け、阿波藍染め体験、阿波おどりライブ(毎日午後8:45から、無料)などのご当地プログラムが充実。夏のプール&ビーチ海水浴、秋の鳴門金時芋ほり、初春のワカメ漁と塩蔵体験も人気だ。周辺には、渦の道や大塚国際美術館、四国八十八箇所霊場1番札所などの観光名所も豊富。徳島空港から車で20分、高速鳴門バス停から車で10分、無料送迎も利用できる。

「ザ・プリンス パークタワー東京」、快眠をサポートする宿泊プラン売り出す

2020年3月30日(月) 配信

さまざまな快眠サポートアイテムを利用できる

 ザ・プリンス パークタワー東京(石川学総支配人、東京都港区)は4月11日(土)~来年3月31日(水)まで、質の良い睡眠をサポートする宿泊プラン「快眠サポートステイ」を販売する。

 日本は世界でもトップクラスの睡眠不足の国とされる。睡眠不足は免疫力を低下させ、健康な身体づくりに影響を及ぼすと言われている。睡眠に関する著書を執筆する快眠セラピストが監修した宿泊プランを用意した。

 同プランでは、日本人の身体に合わせたテクノジェル社の最新ジェルピロー「コンベックスピロー」や心地よい睡眠環境を作るBGM、ゆったりとした呼吸を促すピローミストなどの快眠サポートアイテムを利用できる。

プラン概要

期間:2020年4月11日(土)~2021年3月31日(水)

料金:1人33,300円~(1人1室ご利用時)※消費税、サービス料含む。宿泊税は別となる。

内容:

・日本人の身体に合わせたテクノジェル社の最新ジェルピロー「コンベックスピロー」

・心地よい睡眠環境をサポートする2種類のCD

・ピローミスト「スリープシープ ディープブレス」(アットアロマ)

・カモミールティー

・快眠セラピスト 三橋美穂氏著書「眠トレ!」

TEL:03-5400-1111(ザ・プリンス パークタワー東京 宿泊予約係)

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(182)」「里沼」からの挑戦(群馬県館林市)

2020年3月29日(日) 配信

実りの沼「多々良沼」の湖面に光る白鳥の群れ

 「里山」「里海」は、よく耳にする。では、「里沼」という言葉をご存じだろうか。

 「里山」とは、人が自然に働き掛け、エネルギーや生活素材、食料などを手に入れるとともに、メダカやカエル、カタクリなど多くの生き物が生息できる共生空間である。「里沼」は、その「沼」版と考えていただければ理解できようか。

 2月中旬、この珍しい「里沼」をテーマにして19年度日本遺産に認定された、群馬県館林市の「里沼シンポジウム」に参加させていただいた。では何故、館林なのか。

 館林には、有名な国指定名勝「躑躅ケ岡(つつじがおか)」公園のある館林城の「城沼」がある。園内には樹齢800年を超えると言われる古木をはじめ、1万株のツツジが見事である。近くには、童話「文福茶釜」の舞台となった茂林寺と茂林寺沼が広がる。さらには、平安時代に蹈鞴(たたら)製鉄が行われていたことから命名されたという多々良沼がある。この沼周辺は中世以降、用水が引かれ、日本有数の穀倉地帯に変身した。明治以降、ここで獲れる小麦をもとに館林製粉(現日清製粉)が創業した。

 実は、関東周辺にはこうした沼は数多くあった。だが、ほとんどの沼は江戸時代の新田開発に伴う耕作地の拡大、さらには工場用地や宅地化といった都市化とともに、次々と姿を消していった。

 館林に沼が残った理由は、17世紀後半の河川の付け替え工事により、旧流路だった低地に新田が開発されたため、沼を埋め立てる必要がなかったからだという。また、沼は古くから人々の暮らしの中に定着していたことが、埋め立てを阻止するもう一つの大きな背景となった。

 茂林寺沼は人々の信仰と結びついた「祈りの沼」であり、多々良沼は、麦をはじめ豊かな穀類の自然の恵みを与える「実りの沼」。そして旧館林城近くの城沼は、要害の沼「守りの沼」として生き残った。

活発な事業提案があった「里沼シンポジウム」

 こうした沼と人々の暮らしを物語化したのが「里沼(SATO-NUMA)~「『祈り』『実り』『守り』の沼が磨き上げた館林の沼辺文化」の物語である。

 今や希少なこの「里沼」を生かし守ることが、館林という地域のブランディングにつながる。シンポジウムでは、須藤和臣館林市長の「ヌマ(沼)ベーション」の提案を受けて、パネリストの皆さんから、さまざまな事業案が披露された。

 これらを担うのは紛れもなく地域の市民・事業者である。だから「ヒト」のイノベーションが基本である。小さくても、自らが事業を提案し実現する「沼の担い手」づくりが不可欠である。また、沼の周辺に広がるそれぞれの個性的なコミュニティーが、沼の価値を知り、新たな地域づくりにつなげる活動を進めて欲しい。やや古いタイプの観光地と思われている館林の、新たな視点からのイノベーションに、大きな期待を寄せたい。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)

【2020年4月、プロジェクト始動】強羅花扇「ONGAKU RYOKAN」 文化薫る“箱根”で極上の音楽を

2020年3月28日(土)配信

2月5日に「強羅花扇」で開かれたスタートイベント

 日々の喧騒を抜け、文化の薫りが漂う箱根の森の中に静かに佇む和の旅館――。神奈川県・箱根強羅温泉の「強羅花扇(はなおうぎ)」を舞台に、今年4月から「音楽」と「旅館」を組み合わせた「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトが始動する。上質な音響空間を備えた旅館のラウンジや客室で、日本を代表するプロデューサー・立川直樹氏がセレクトする “極上の音楽”に包まれながら滞在する。新たな価値を創造する「強羅花扇」の文化的な試みに注目した。

 「日本のホテルや旅館、レストランは、ハードはしっかりと造っているのに、音楽と照明については、なおざりにされている」。「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトの中核を担う、プロデューサー・立川直樹氏は語る。

「強羅花扇」のエントランス

 本来ならば、旅館の客層や、コンセプトに合った音楽を流すべきであるのに、その日の気分で有線放送をそのまま流したり、アルバイトが適当に選曲したりする施設がいかに多いことか。日本の宿泊施設の音楽への“想い〟の薄さに、数々の一流ミュージシャンや芸術家と音楽や舞台、映画などの演出・プロデュースをしてきた立川氏は決意する。「実際に自分たちで極上の音楽をセレクトした旅館を創ろう」と。

 立川氏は「強羅花扇」や、花扇グループの最上級グレード旅館「円かの杜」(強羅温泉)で開かれてきた「ミニコンサート」にも深く関わってきた。“知る人ぞ知る〟音楽イベントだったが、今年4月から本格的に「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトがスタートする。

 2月5日には、音響機器メーカーの「テクニクス」や、「ぐるなび」のサイトを立ち上げた広告代理店「エヌケービー」、TSUTAYAグループで著作権を管理する「日本サプライサービス」、そして雑誌「Discover Japan」などのプロジェクトメンバーが一堂に会し、「強羅花扇」でスタートイベントを行った。

飯山雅樹専務

 夕食後の午後8時30分から2時間、宿泊客に加え、イベントを楽しみにしていた一般客もラウンジに集まった。ワインなどのお酒と軽食を摘まみながら、音楽を知り尽くした立川氏の解説が始まる。やがて上質な音響空間の中で、アナログレコードに針を落とす。「アナログの独特の音域の広がりと、立川氏の深みのある解説、作品が出来上がるまでのさまざまな物語が織り交ざって、全身に染み込むように伝わってきました」と、花扇グループの飯山雅樹専務は語る。「参加者の皆さんもラウンジで繊細な音に耳を傾けながら、『とても贅沢な時間を過ごせた』と満足されたようです」。

 この夜、流れた音楽は「スケッチオブスペイン」/マイルス・デイヴィス、「欲望」/ボブ・ディラン、「イン・ハリウッド」/フランク・シナトラ、「時の流れに」/ポール・サイモン、「スターダスト」/ライオネル・ハンプソン・オールスターズ、「ボディアンドソウル」/ビリー・ホリデイ――などだ。

 立川氏は「箱根にはバイブレーションがある」と独特の表現をする。「ジャズやクラシック、映画のサウンドトラックなどジャンルを超えて、四季の移り変わりや、天候によって変化する風景にマッチした音楽をセレクトしていきたい」。

 元々、全客室で音楽を楽しめる環境を整えていた花扇。今回新たにテクニクスのプレミアム・コンパクトステレオシステムを3室に導入した。飯山専務は「客室でもゆったりと上質な音楽に浸ってほしい」と語る。滞在中に気に入った曲があれば、宿で購入して自宅にCDが届くシステムも提供する。

 箱根強羅エリアは、大正時代から芸術家や数寄者たちを引き寄せ、文化を育んできた地だ。飯山専務は「館内の食事処やラウンジなど、シチュエーションに合った音楽を流していきたい。このプロジェクトに賛同する施設が広がっていくと、箱根強羅エリアに一体感が生まれてくる」と将来を見据える。

飛騨の高級木材が惜しみなく使用されている「強羅花扇」

「円かの杜」

 花扇グループの「円かの杜」(全20室)は2014年12月に開業して以来、定期的に生演奏のミニコンサートを行っている。

 円かの杜の隠れた魅力の一つに、センスの良い音楽が静かに流れる蔵バー「こだま」がある。立ち上げには、立川氏の助言があった。一流ホテルで長年経験してきたバーテンダーが、各種オリジナルのカクテルを用意。薄暗い堅牢な空間の隅に置かれた本棚には、妖艶で背徳的な雰囲気を醸し出す書籍も並び、このバーを愛好する大人の趣味人も多い。

ミニコンサート会場にもなる「円かの杜」のラウンジ
「円かの杜」にある蔵バー「こだま」

台風被害からの復旧

 昨年10月の台風19号による被害で、グループ館の早雲閣が土砂崩れで被災し、現在、休館している。強羅花扇も浸水し設備系統に被害があったが、「幸い建物には被害がなく、1月21日から営業を再開。円かの杜は被害もなく通常営業しています」(飯山専務)。

 箱根登山鉄道は箱根湯本―強羅間は運休しているが、バスによる代替輸送が行われている。今年10月には全線運行を再開する予定で、完全復旧の日も近い。

【締切間近】54旅館の宿泊券が当たるプレゼントアンケート

2020年3月27日(金)配信

今年1月に新宿・京王プラザホテルで表彰式を開いた

 旅行新聞新社では昨年12月に発表した「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券、「第40回プロが選ぶ土産物施設100選」の名産品が当たるアンケートを、旅行新聞新社サイト内で2020年2月20日(木)~3月31日(火)まで実施しています。奮ってのご応募をお待ちしております。

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」、「プロが選ぶ土産物施設100選」は、全国の旅行会社の本社・支店・営業所に投票ハガキを郵送、優れたホテル・旅館や土産物施設を推薦してもらい、集計・発表する事業です。ホテル・旅館100選には「総合100選」のほか、「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門の100選があります。また「土産物施設100選」は、オリジナルの土産やその土地ならではの土産を販売する施設(道の駅も含む)を推薦してもらうもので、土産物施設のほか「観光・食事施設100選」も設けています。

プレゼントアンケート詳細

画像をクリックするとプレゼントページが開きます

 旅行に関するWebアンケートにお答えいただいた人のなかから抽選で、「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券(1組2名様、1泊2食付)を54組に、「第40回プロが選ぶ土産物物施設100選」の入選施設おすすめの名産品を33名様にそれぞれ、プレゼントします。

応募期間:2020年3月31日(火)まで

当選発表:

 宿泊ご当選者様につきましては、「旅行新聞新社」から当選のご連絡をさせて頂いた上、宿泊券は各お宿より、直送させて頂きます。宿泊券プレゼントにつきましては5月中旬に「旅行新聞新社」ホームページで当選者名(お名前のみ)を発表させて頂きます。名産品の当選につきましては発送をもって発表に代えさせて頂きます。

応募方法:

 上記画像または以下のページリンク先の「キャンペーンに応募する」から

NAA、2月の発着回数は過去最高 国内線は7%増の59万人

2020年3月27日(金) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が3月26日(木)に発表した2020年2月の航空発着回数は、前年同月比1%増の1万9687回、国内線の旅客数は同7%増の59万4466人とそれぞれ過去最高になった。下地島線などの新規就航のほか、福岡線と名古屋線などの増便、うるう年だったことが要因だ。

 一方、総旅客数は同15%減の286万166人。新型コロナウイルスの感染拡大で、国際線が大幅に減少した。

 航空発着回数のうち、国際線は同3%減の1万5195回、国内線は同17%増の4492回となった。

 総旅客数のうち、国際線の旅客数は同19%減の226万5700人。外国人旅客数は同35%減の89万4112人で、100万人以下の旅客数は15年11月以来となった。

 田村社長は「大変厳しい。外務省が全世界への不要不急の渡航を控えるよう要請したことで、これから先はさらに減少する可能性がある」と危機感を示した。

国内線は堅調に推移 3月発着数は3%増

 3月21日までの国内線発着回数の速報値は、前年同期比3%増となっている。旅客数も発着回数と同程度、堅調に推移している。

 一方、国際線の発着回数は同33・8%減少している。

 出国旅客数は同72・7%減。このうち、台湾線は同92・2%減の7000人、中国線が86・9%減の1万5300人、韓国線は92・5%減の9300人、香港線が同89・0%減の1万100人、韓国線は92・5%減の9300人と大幅に減少した。

 田村社長は「航空業界は存亡の危機に立たされている。手を携えて立ち向かうとき」と意気込んだ。

100億円規模の支援へ 航空など400社対象

 NAAは3―5月まで、航空会社や空港のテナントへの経営支援として、20億円の料金減免措置を講じる。

 料金減免の対象は航空会社のカウンターの使用料と、旅客手荷物取扱施設・搭乗橋の利用料金、リテール店舗のテナント料。減免額は料金の20%。総額20億円程度を見込む。

 80億円規模の着陸料と停留料の猶予措置も検討している。

 同社は過去に東日本大震災や同時多発テロの際、同様の措置を講じたが、今回の支援は過去最大の規模となる見込み。

 田村社長は「関係各所と団結して、運航便の回復、航空会社の経営環境の正常化をはかってほしい」と語った。

 一方、同社の収支が悪化する見込みであるため、国土交通省に対して、初めて支援を求めた。