国交省が貸切バスの安全・安心な運行へ取り組み推進 需要回復に備える

2021年10月29日(金) 配信

運賃の下限割れなどを防ぐため情報の周知再徹底はかる

 国土交通省は10月29日、「安全・安心な貸切バスの運行に向けた取り組み」を推進すると発表した。新型コロナウイルスの感染状況が改善し、貸切バスを用いた旅行需要が回復するとみられる。こうしたなか、改めて安全な輸送の確保をはかるために運賃の下限割れなどが起こらないよう、関係各所へ周知の再徹底をはかるのが狙い。

 国交省は「旅行需要が回復するのに備え、貸切バス事業者だけではなく国やバス業界、旅行業界全体が改めて、安全・安心の確保に向けた意識の向上と、さらなる取り組みの実施が必要になる」と判断。バス事業者や旅行会社、各協会へヒアリングを行い、官民が連携して取り組むべき4つの安全対策をまとめた。

 適切な安全投資を確保するための取り組みは、国による監査を通じ、運賃の下限割れを防いでいく。下限割れ運賃通報窓口や、貸切バスツアー適正取引推進委員会通報窓口のホームページリニューアルの再周知などを実施する。

 バス事業者への安全対策徹底の指導は、国や適性化機関が安全講習会や街頭指導などを行う。

 また、輸送の安全をチェックする取り組みとして、「安全運行パートナーシップ宣言」「輸送の安全を確保するための貸切バス選定・利用ガイドライン」の認知・遵守状況を事業者が自己点検するとともに、再周知をはかる。休止事業者らには国が再開時を捉えて自己点検を呼び掛けていく。

 このほか、バス・旅行事業者やバス利用者など関係者に必要な情報の周知を再徹底する。

旅工房、「ハワイ旅会」を出展 オンライン旅行博覧会で

2021年10月28日(木) 配信

オンライン旅行EXPO2021秋内で実施する

 旅工房(高山泰仁会長兼社長、東京都豊島区)は11月19日(金)~21日(日)、日本最大級のオンライン旅行博覧会「オンライン旅行EXPO2021秋」に出展する。同社はこのうち20日(土)に、ハワイ・ワイキキから生中継で行われるオンラインツアー「定番スポットをお散歩!ハワイ旅会」を実施する。

 「ハワイ旅会」は、毎回700人以上の申し込みがあるという、同社主催のオンラインツアー「オンライン旅会」の中でもとくに好評なもの。今回は、ダイヤモンドヘッドが見えるカピオラニ公園からスタートし、ワイキキビーチ周辺を散歩しながら定番スポットを生中継で紹介する。最新のワイキキや店情報も満載で、運が良ければハワイのサンセットが見られるかもしれないとアピールしている。

 催行時間は、日本時間で午前11時50分~午後1時まで。参加無料。なお、今回のハワイ旅会の参加には、EXPO主催企業「ロコタビ」の無料会員登録が必要となる。

JALら3社で北海道のアウトドアスポーツツーリズム推進へ

2021年10月29日(金) 配信

JALとモンベル、JR北海道がジャパンエコトラックの冬版ツアーを企画

 日本航空(JAL、赤坂祐二社長)とモンベル(辰野勇会長、大阪府大阪市)、北海道旅客鉄道(JR北海道、島田修社長)の3社はこのほど、アウトドアスポーツを通じて北海道の自然を体感する旅行商品「JAL×ジャパンエコトラック ダイナミックパッケージ」の冬版を売り出した。

 JALとモンベルは2018年2月に、地域活性化に関する連携協定を締結。これまでもアウトドアスポーツツーリズムの推進を行ってきた。今回は、ジャパンエコトラック推進協議会が推進する「トレッキング・カヤック・自転車など人力による移動手段で、日本各地の豊かで多様な自然を体感し、地域の歴史や文化、人々との交流を楽しみながら旅する」という新しい旅のスタイル“ジャパンエコトラック”を個人で気軽に体験できるよう、JR北海道とも連携して自由度の高いツアーを用意した。

 今回のツアーは北海道のオホーツクエリア、大雪ひがしかわ・南富良野エリアが対象。限定オプションとして、指定フリーエリアでJR北海道の特急や快速、普通列車の指定席・自由席が乗り放題になる「ジャパンエコトラックひがし北海道フリーパス」の販売や、ジャパンエコトラック公式アプリを使った地域の特産品が当たるデジタルスタンプラリーなども行っている。なお、今後エリアは順次拡大していく予定だ。

地方への幅広い経済効果にも「Go Toトラベル事業継続は必要」 日本旅館協会

2021年10月28日(木) 配信

(イメージ)

 日本旅館協会(浜野浩二会長)は10月26日(火)、Go Toトラベル事業継続の必要性について、同協会役員に浜野会長名で資料を送付し、情報と認識を共有した。

 一部メディアでGo To不要論が出るなど、さまざまな動きがあるなかで、「財務を立て直し、再び成長軌道に戻すには、国の強力な後押しが必要」との考えを示している。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、旅館・ホテルは、政府や地方自治体から移動制限の要請を受け続けた。飲食店のように、休業・時短要請に伴う協力金もなく、厳しい経営状況におかれている。地域経済活性化に向けても、同協会は「地方での関連産業への経済効果を考えると、Go Toの再開による需要喚起が唯一の方策」とコメントしている。

山形の観光を応援! グランピング施設のヤマガタグラムが加茂水族館らとコラボ

2021年10月28日(木) 配信

Cheer UP!! yamagataを開催へ

 古窯ホールディングスグループ会社のリード(佐藤太一社長、山形県上山市)が運営する、全8室のグランピング施設「yamagata glam(ヤマガタグラム)」(山形県村山市)は11月1日(月)から、山形の観光を応援するコラボ企画「Cheer UP!! yamagata \フォトジェニックに山形を応援します/」を開始する。

 同施設は、グランピングやアクティビティを通して山形の魅力を発信し、「もう一度山形に来たい」と思える非日常体験の提供を目指している。こうしたなか、今回の企画では、コロナ禍で落ち込む山形の観光を応援するため、山形を代表する観光地「鶴岡市立加茂水族館」と、山形の工芸品「米織小紋(山口織物鷹山堂)」と協力し、山形の魅力を発信するコラボルームを展開する。

 ヤマガタグラムの8つのテントは、山形の山をコンセプトに、ドーム内のインテリアをそろえている。今回のコラボルームは、思わず写真が撮りたくなるような“フォトジェニック”をテーマに、インテリアを変更。山形の魅力をさらに発信できるテントに仕上げた。

 加茂水族館とのコラボルーム「sea×加茂水族館」では、鳥海山の「海(sea)」がコンセプト。加茂水族館の美しい「クラゲ」にインスピレーションを受け、クラゲに特化した部屋が完成した。たくさんのクラゲのぬいぐるみは加茂水族館オリジナル。インスタ映えすること間違いなしの写真が撮れそうだ。

 もう1つの「japan×米織小紋」ルームでは、山形の伝統工芸「米織小紋」を現代的にアレンジ。米織生地から作られたテディベア・くまじろうが飾られ、ベッドスローには山形の名産のさくらんぼ柄を生かした特注品を使用している。

 同企画は12月25日(土)までの予定。料金は1基4万4000円(税込)から。食事は1人5720円(税込)。

片柳学園、星野代表が講師に 宿泊施設の発展など学生と対話も

2021年10月28日(木) 配信

星野佳路代表。「〝期待外れ〟と思われないために情報量を極力少なくするべき」と持論を展開した

 日本工学院と東京工科大学を経営する片柳学園は10月15日(金)、ホテルコースや情報ビジネス科の学生ら約1千人に向けて、星野リゾートの星野佳路代表が「旅の楽しさをつくるテクノロジー」をテーマに、宿泊施設のさらなる発展について語る特別講義を開いた。

 片柳学園が4月から開始した星野リゾートとの連携協定を基に実施されたもので、これまでインターシップや、ホテル見学会の開催、社員による講義を実施している。

 星野代表は冒頭、CS(顧客満足度)を高める方法として、ホームページや雑誌などに掲載する情報について、「〝期待外れ〟と思われないために、情報量は極力少なくするべき」と持論を展開した。

具体的には、星のや富士では、客室から富士山が見えることを公表していない。

 「利用客は宿泊日にカーテンを開けた際、予想以上の体感を得て、満足度が向上する。宿は高評価のクチコミが拡散されることで、予約の増加と客室の単価上昇につなげることができる」と強調した。

 さらに、「消費者は価格が上がるほど、宿への期待を膨らませる」ことから、「さまざまなアクティビティの用意で応えている」と話した。

 質疑応答では、学生から「AI(人工知能)の普及によるホテルの変化」について問われ、星野代表は「AIは人間を超えられない。苦手とする新しい体験や料理に対する発想力を磨いてほしい」と求めた。

取手市で特別企画 11月5~21日の週末は小堀の渡しが無料に

2021年10月27日(水) 配信

小堀(おおほり)の渡しと旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)

 茨城県取手市で、11月5日(金)~11月21日(日)の金・土・日曜日に特別企画が行われる。旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)での特別展示や、「小堀(おおほり)の渡し」無料乗船のほか、それぞれの会場でオリジナルプチノベルティのプレゼントを予定する。

 取手市の観光資源として有名な旧取手宿本陣染野家住宅(本陣)と小堀の渡し。本陣は、今年の大河ドラマの主人公・渋沢栄一氏とつながりのある水戸徳川家とのゆかりが深い歴史的文化財として知られる。期間中は、水戸徳川家当主の直筆掛け軸を週替わりで特別展示する。

 一方、小堀の渡しは、江戸時代、水運の要としても栄えた旧宿場町・取手宿をしのぶことのできる観光資源で、利根川下流唯一の渡し船となっている。通常は乗船料は有料だが、上記期間内の金曜・土曜・日曜は、乗船料が無料になる。さらに、土・日曜日は2艘で運航する。

 

クラツー、11月6日「ひとり旅オンラインフェア」 参加無料

2021年10月27日(水) 配信

今後の海外旅行に関する疑問にも答える「ひとり旅で楽しむ海外旅行」

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都新宿区)は11月6日(土)、ツアー参加者全員が“おひとり様”の「ひとり旅」ツアーが誕生25周年を迎えたのを記念し、「ひとり旅オンラインフェア」を実施する。「ひとり旅」に関する説明会や、スタッフがおすすめする観光スポットの魅力や詳細を、Web会議システム「Zoom」を利用した全8回のオンライン講座で紹介する。参加無料。

 「ひとり旅」は、1997年の誕生から累計45万人以上が利用している。国内旅行のバス座席は、一部ツアーを除き1人2席確保するなど、お客の声を商品企画に反映しながら、幅広く商品を取りそろえている。自分の都合だけで参加を決められる個人旅行と、面倒な手配が不要な団体旅行のいいところ取りが魅力のツアーで、宿泊施設は1人1室を確約、全ツアー添乗員が同行するのも大きな魅力だ。

 オンライン講座では、「現地案内人が語る!知られざる神在の出雲 八百万の神々の道筋を辿る」、「ひとり旅で楽しむ海外旅行~海外旅行ニュースタイル通信~」など、各講座30~60分。午前9:15~午後6:30に掛けて、講座を開く。

 参加は要事前予約。「ひとり旅オンラインフェア」のウェブサイト上から各講座に申し込み後に届く、参加講座のURLから参加できる。

【静岡県松崎町】なまこ壁の街並みに花飾り 

2021年10月27日(水) 配信

各所に秋の花飾りが

 静岡県松崎町で、なまこ壁の続く街並みの各所に秋の花飾りを施す「松崎まちかど花飾り」が2021年11月7日(日)まで実施されている。

 昔の農具や桶などに秋の花を寄せ植えし、中宿通りやなまこ壁通り周辺など約100カ所に設置した。最終日の11月7日(日)には、オリジナルのレイを編み上げる花かんむり制作体験(要予約、参加費2千円)やコケ玉制作体験(同1千円)も行なわれる。

JTBら、東京圏で抗原検査 出張サービス事業始める

2021年10月26日(火) 配信

抗原検査車の外観と内装

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)らは10月25日(月)、東京圏で新型コロナウイルスの抗原検査出張サービスを始めた。同社と富士フイルムメディカル(川原芳博社長、東京都港区)、医療法人社団プラタナス(野間口聡理事長、東京都世田谷区)の3社協業。東京、神奈川、千葉、埼玉の経済活動の推進と、新型コロナウイルス感染症拡大防止の両立を目指す事業者を対象とする。

 各種イベントの運営や企業の業務受託のエキスパートであるJTBは、顧客事業者に感染症対策として、同サービスを紹介する。富士フイルムメディカルでは、自社独自の高感度検出技術「銀増幅イムノクロマト法」を応用。少ないウイルス量で検出できる新型コロナウイルス抗原検査キットと、感染症検査装置を提供する。また、プラタナスは、同サービスの利用を希望する事業者と「抗原検査出張サービス契約」を結び、サービスの提供と検査業務を行う。

 同サービスは東京、神奈川、千葉、埼玉の事業者の希望する場所で利用可能。抗原検査キットなどの医療資材や検査を行う医療従事者など、検査に必要な環境をまとめて提供する。検査場所は屋内のみならず、新型コロナウイルス抗原検査車を利用し、屋外に設営することも可能だ。

 抗原検査は、検体採取後、試薬に検体を滴下してから約15分で結果を得られ、検査結果が陽性の場合は速やかに検査結果を事業者に報告する。

 3社は抗原検査出張サービスを広く展開し、経済活動の推進と新型コロナウイルス感染症拡大防止の両立を目指す。