ニュージーランドは「旅パ」が抜群! 濃い体験と高い満足度の旅先としてアピール

2024年4月10日(水) 配信

佐野さん(左)と上野さんがアンバサダーに就任

 ニュージーランド政府観光局(TNZ)は4月10日(水)から、新キャンペーン「旅パ抜群ランド、ニュージーランド」を開始した。ニュージーランドは一度の旅で、一生忘れることのない濃い体験と高い満足度が味わえる「旅パフォーマンス(旅パ)」がよい国だと発信するのが狙い。キャンペーンアンバサダーには俳優の上野樹里さんと佐野勇斗さんを任命し、SNSでは2人によるクイズキャンペーンなども実施して広く魅力をアピールする。

クーパー駐日ニュージーランド大使

 同日にニュージーランド大使館で開いた発表会見で、ヘイミッシュ・クーパー駐日ニュージーランド大使は「日本とニュージーランドは訪問者を温かく迎える国民性が似ている。大自然だけではなく豊かな伝統や文化、美味しい食などで日常から離れた特別な時間を満喫していただけるはず」とし、今回のキャンペーンの展開で「旅先としての認知度向上を目指している。より多くの人に訪れていただき、ニュージーランドならではの素敵な体験をして欲しい。人々の往来は2国間の関係をより強固なものにすると確信している」と期待した。

ワッフルベイカーTNZアジア統括マネージャー

 グレッグ・ワッフルベイカーTNZアジア統括マネージャーは「日本は重要なマーケット」と述べ、経済的な貢献だけではなく、文化や自然を尊重してくれる良質な観光客として歓迎していることを強調した。コロナ後の日本人観光客の回復も順調で、2023年の日本人観光客数は19年比で約6割の5万5000人と紹介した。

 今回のCPは「ニュージーランドに行きたいと思ってもらい、感情的なつながりを作ることが目的」とし、「強く印象づけされるよう展開していく」と意気込んだ。

 アンバサダーに就任した上野さんはニュージーランドへ1年の留学経験がある。上野さんは「人々も温かく、自然もあって食べ物も美味しくて癒される素晴らしい国」とニュージーランドの魅力をアピールした。佐野さんは高校生のころに短期留学したことで、「多感な時期に経験したことが今の活動に生きている。自分の原点と思って、感謝している」と力を込めた。

 

「旅パ抜群ランド、ニュージーランド」

キャンペーンイメージ

 キャンペーン開始に伴い、スペシャルビデオの公開を開始した。TNZの公式YouTubeチャンネルで上野さんのナレーションによる動画を3本見ることができる。

 また、参加型SNSキャンペーンとして、TNZの公式Xで4月12日(金)~6月30日(日)まで「旅パ・クエスト」を実施する。2人からの出題を含む20問のクイズに答えるとニュージーランドのギフトなどが抽選で当たる。さらに、クイズの正解、不正解に関わらず、クエスト参加者はニュージーランド旅行が当たるグランプリ賞品へ応募ができる。なお、クエスト参加にはTNZ公式Xアカウントのフォローが必要となる。

九州産交バスなど、奨学金返済を支援 毎月2万円支給し若手人材獲得へ

2024年4月10日(水) 配信

最長10年間支払う

 エイチ・アイ・エス(HIS)グループの九州産交バス(岩﨑司晃社長、熊本県熊本市)と産交バス(小栁亮社長、同)はこのほど、4月1日(月)以降に採用するバス運転士を対象に奨学金返還を支援する制度を導入した。運転手が不足していることを受け、毎月最大2万円を最長10年間支給することで、若手人材獲得をはかる。

 同制度は、日本学生支援機構の貸与奨学金の返済残高を確認できる従業員が対象。返済残高100万円以上200万円未満の場合、支援額は毎月1万円となる。残高200万円以上、300万円未満の従業員には毎月、1万5000円を支給する。残高300万円以上の際は毎月2万円を支払う。

 九州産交バスは「新しい施策を実施することで、地域の発展と安全で快適なサービスを提供し、お客様から選ばれる存在を目指す」とコメントしている。

ウェルネスツーリズム・リトリートのリスト&マップ 国内150カ所を厳選

2024年4月10日(水) 配信

【2024年版】ウェルネスツーリズム・リトリート総まとめ

 Aesta(夏井大輝代表、東京都豊島区)はこのほど、ウェルネスツーリズム・リトリート総まとめ2024.verを公開した。ヘルスツーリズムも含めて、国内150カ所を厳選して紹介している。

 ウェルネスツーリズムは、自然や地域などとの関わり、体験などを通じて、心身の健康を目的とする新しい旅行のカタチ。コロナ後では、ウェルネスツーリズム・リトリートを推進する宿泊施設が増加傾向にあり、新規オープンに加えて、既存の施設のリブランディングも多く見受けられた。

 また、同社は、国内ウェルネスツーリズムの注目スポットとして、虻田郡(北海道)、千代田区(東京都)、伊勢志摩(三重県)、南紀白浜(和歌山県)、京都市(京都府)、五島列島(長崎県)、宮古島(沖縄県)──など、7地域を挙げた。

 資料は、同社HPから申し込みフォームに記入することで、無料で閲覧可能となる。

GW旅行動向、国内は分散傾向に 費用高騰でアジアが人気(JTB調べ)

2024年4月10日(水)配信

イメージ

 JTBは4月4日(木)、ゴールデンウイーク(4月25日~5月5日)の旅行動向を発表した。これによると、GWの総旅行者数は前年同期比1.8%増の2332万人、総旅行消費額が同11.2%増の9630億円と、総旅行者数ではコロナ禍前2019年の9割超の水準まで回復を見込んだ。

 国内旅行では、旅行者数が同0.9%増の2280万人、平均旅行費用は同3.7%増の3万6100円、総旅行消費額が同4.7%増の8231億円と推計。旅行者数は株価高騰の好条件がある一方で、物価高騰の影響もあり前年並み、平均旅行費用は物価高で上昇する見通しだ。行先はやや近場が多いものの前年に比べ分散傾向、交通機関は鉄道や航空機を利用した旅行が増加すると予想している。

 アンケート調査によると、旅行出発日のピークは、「5月3日(20.8%)」、次いで「4月27日(16.6%)」。前半の3連休と後半の4連休の2つのピークがみられる。

 旅行日数で最多は「1泊2日(37.7%)」のものの、前年から1.2ポイント減。一方で、「2泊3日(33.9%)」は0.2ポイント増、「3泊4日(17.1%)」は1.7ポイント増となった。

 旅行先の最多は「関東(20.1%)」、次いで「近畿(16.7%)」、「東海(12.8%)」となった。出かける場所として気になっているところは、「自然が楽しめる場所(国立公園や花畑など)(26.1%)」、次点で「自然が楽しめる場所(登山やアウトドアなど)(15.8%)」。

海外旅行は反動増に、近場のアジアが人気

 海外旅行では、旅行者数が同67.7%増の52万人、平均旅行費用は同4.7%増の26万9000円、旅行消費額が同75.6%増の1399億円と推計する。旅行者数はコロナ禍前の約8~9割まで回復。前年の水際対策終了がGW間際の発表で海外旅行を断念した人が一定数いたと想定し、その反動を見込んだ。平均旅行費用は円安や物価高の影響により上昇し、旅行意欲は高めだが旅行費用の高騰を受け、行先は近場が多く、とくにアジアの人気が高いとみている。

 旅行出発日のピークは、「4月27日(18.8%)」、次いで「4月24日以前(17.7%)」、「4月26日(13.5%)」の順となった。

 旅行日数は「3泊4日(27.1%)」が最も多く、次いで「2泊3日(16.7%)」。行先は上位から、「韓国(20.8%)」、「東南アジア(16.7%)」、「台湾(13.5%)」の順となり、短い日数で旅行ができる方面が人気となっている。

南房総市とグランドメルキュール南房総リゾート&スパが包括連携 観光振興と地域活性化を

2024年4月10日(水) 配信

石井市長(左)、真柳社長

 千葉県南房総市(石井裕市長)とアコー(フランス)が展開する「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」(運営=チバ・ミナミボウソウ2、真柳宏二社長)は4月9日(火)、包括連携協定を結んだ。観光振興や地域活性化に関するもので、国内外からの誘客を促進し、南房総市の交流人口の創出を目指す。

 協定内容は①観光振興及びプロモーションに関すること②環境に配慮した地域のツーリズムの推進に関すること③地域のコンテンツの拡販と告知に関すること④その他、南房総市の活性化に関すること――。

 同市は温暖で風光明媚な土地柄や夏の海、春の花と多くの観光資源を有する。一方で近年は台風やコロナ禍などの影響で宿泊者は減少傾向にあるという。観光客の増加をはかるため、今回の相互連携により、まだあまり知られていない新たな魅力を伝えるための体験開発などを行う。

 石井市長は連携締結について、「首都圏に近いリゾート・観光地としてのポテンシャルやブランド力が高まり、海や里山など自然豊かな観光資源、豊富な食材を生かした『食』なども国内外に情報発信され、南房総市への愛着人口・関係人口が増加することなどにより、地域活性化がはかられることを期待する」と述べた。

 また、チバ・ミナミボウソウ2の真柳社長は、「南房総市が有する豊かな自然がおりなす絶景や、地域の人々と交流できるアクティビティなど、さまざまな体験を提供する。市との連携強化でホテル滞在中に南房総市の地域文化を体験できる商品の開発を行っていく。自然の恵みや生物多様性の保全に関する取り組みなどを展開し、南房総市の活性化に貢献していきたい」と意気込んだ。

2024年の国内旅行意欲は堅調 アメリカン・エキスプレス調査

2024年4月9日(火) 配信

2024 Global Travel Trends Reportを発表

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.(須藤靖洋日本社長、東京都港区)はこのほど、日本を含む世界7カ国で実施した旅行に関する意識調査の結果を発表した。これによると、日本の回答者のうち34%が2024年は23年と比較して「国内旅行に出掛ける回数を増やす」と答えた。60%は23年と「同じくらい国内旅行に出掛ける」とし、国内旅行への意欲は堅調に推移している。

 一方で、23年よりも「海外旅行に出掛ける回数を増やす」という人は15%に留まり、世界7カ国平均の32%の半数以下の結果となった。同社は航空運賃の高騰や円安などによる現地の物価高が影響しているのではとみる。

 24年のゴールデンウイーク期間に「旅行を予定している」と回答したのは18%。そのうちの86%が行先を国内旅行と回答している。

 また、日本は家族旅行を計画している人が突出して多い結果となった。24年は誰との旅行を計画しているかとの設問では、「家族」が67%で最も多く、世界7カ国平均の43%を大きく上回った。2位が「自分(1人旅)」で11%となり、こちらは7カ国平均の12%と差は出なかったが、世界の2位は「恋人・パートナー」で32%だった。日本の「恋人・パートナー」は最下位で6%。

 計画している旅行の期間については、日本の回答者の76%と約8割が「週末旅行」だった。次いで「1週間の旅行」が31%、3位が「1~2週間の旅行」で5%だった。他方、7カ国平均は1位が「1週間の旅行」で47%、2位が「週末旅行」の41%、3位が「1~2週間の旅行」の36%。

 旅の内容の質問では、どのような旅行を計画しているかについて日本人は「ロードトリップ」が41%でトップだった。次いで、「大都市への訪問」(31%)、「ウェルネスツーリズム(スパ、ヨガリトリート)」(26%)、「大型旅行(夢見た旅行など)」が(25%)、「アウトドアアドベンチャー」(16%)の順。世界は「ビーチでの休暇」が51%で最も多く、「大都市への訪問」(42%)、「ロードトリップ」(40%)と続いた。

 旅先で最も妥協したくない点として日本人は「食べ物」が58%で1位となった。次いで「宿泊施設」の47%。世界は「宿泊施設」が53%、「食べ物」が52%の順。

 同社は「日本の回答者は気兼ねなく過ごせる家族との旅行や、気軽にできる週末旅行を大半が選択し、かつ心身を癒すウェルネスを求めた旅への関心が高まるなど、『無理しない旅』が好まれていることが表れている」と分析する。

 なお調査は1月31日~2月8日にオンラインで行われ、日本と米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリスの7カ国で各約1000人のサンプルを集めた(米国のみ約2000)。対象は少なくとも5万米ドル以上の所得があり、通常年1回以上旅行をする成人。

江東区の観光振興に「メタ観光」を ワークショップも開催(メタ観光推進機構)

2024年4月9日(火) 配信 

メタ観光推進機構は、江東区の2024年度観光施策の一環としてメタ観光ワークショップを開く

 メタ観光推進機構(牧野友衛代表理事)はこのほど、東京都江東区の2024年度観光施策で、メタ観光を取り入れた事業を実施する。地域の多様な魅力を可視化するオンライン地図「メタ観光マップ」を制作するため、観光データの整理や、ワークショップを開く。

 これまで観光スポットとして紹介されていなかった場所や、従来の観光資源に別の価値・魅力を付加する情報のデータを収集・整備する。

 ワークショップは①「わたしの名所、あなたの名所」②「メタ観光スタディーズ」の2種類実施する。

 「わたしの名所、あなたの名所」は、地元の隠れたお気に入りの場所を紹介するワークショップ。

 開催日時は、5月18日(土)、6月29日(土)。午後1時~午後4時半。

 定員は各回30人。参加費は無料。

 参加者は区内在住・在勤・在学の人、あるいは江東区が好きな人とし、「お気に入りの場所の写真」の持参を求めている。

 「メタ観光スタディーズ」は特定のテーマについて専門家の視点を学び、地域の魅力を発見するワークショップ。

 開催日時は、5月25日(土)、6月8日(土)、6月15日(土)。午前10時半~午後5時。昼食休憩、街歩きを含む。

 定員は各回30人。参加費は無料。

 街歩きで地域の魅力を撮影するため、スマートフォンなどの持参を求めている。

 第1回テーマは「暗渠×電線×ドンツキ」、第2回テーマは「建築×ドボク×公団」、第3回テーマは「路上園芸×旧町名×壁」──とした。

NAA、滑走路新設で伐採した木が名刺入れに 販売で環境負荷軽減へ

2024年4月9日(火) 配信

販売している名刺入れ

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)はこのほど、グリーンポート・エージェンシー(小島直人社長、千葉県成田市)と共同で、C滑走路の新設をはじめとした成田空港の「更なる機能強化」で発生した伐採木をアップサイクルし、オリジナル名刺入れを売り出した。限りある資源の有効活用で環境負荷の軽減をはかる。

 同名刺入れは、木製デザイン雑貨ブランドHacoaとコラボして販売する。一つひとつ職人が手作りで丁寧に仕上げたという。また、木目や木の色がすべて異なるため、同じものが1つとして無い商品となる。

 NAAは「ご自身へのご褒美のほか、大切な方へのプレゼントにいかがでしょうか」とコメントしている。

訪日客のゴールデンルートを分析 市場別にルート複数(じゃらんリサーチセンター)

2024年4月9日(火) 配信

市場別の全国主要周遊ルートに入る都道府県を示したMAP

 じゃらんリサーチセンター(JRC、沢登次彦センター長)はブログウォッチャー(新村生社長、東京都中央区)と共同で、インバウンド地方分散に関する研究を行った。

 インバウンド客の周遊ルートにおいて、東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪などの有名観光地を巡るゴールデンルートは、インバウンド客の国籍(市場)によって異なるルートが存在することが分かった。

 欧米豪は東京~大阪ルートに集中しているのに対し、台湾や韓国、タイといったアジア諸国は、欧米豪に比べて地方へ分散する傾向が高かった。

 この結果により、市場ごとの主要周遊ルートの把握と、各地域それぞれのルート課題の把握が重要となるため、市場別の主要周遊ルートの概要MAPや、課題の診断チャート、新たな周遊ルート検討に向けたステップを作成した。

無印が滞在型宿泊施設の第2弾オープンへ 瀬戸内海の香川県・豊島に

2024年4月9日(火) 配信

「MUJI BASE TESHIMA」

 無印良品を展開する良品計画(堂前宣生社長、東京都文京区)は4月26日(金)、香川県・豊島に滞在型宿泊施設「MUJI BASE TESHIMA」をオープンする。古民家を再生したもので、同ブランドの宿泊施設は昨年8月に開業した「MUJI BASE KAMOGAWA」(千葉県鴨川市)に続く第2弾。

 同社は地域とともに課題解決や活性化をするためのさまざまな活動を行っている。「MUJI BASE」はその1つとして遊休不動産を活用し、地域に根差した暮らしの拠点として展開する。「地域文化の体感基地」をコンセプトに、新たなライフスタイルの提案や地域の魅力を再発見するための場所となることを目指す。

 新たにオープンする「TESHIMA」は築90年になる古民家で、2010年の瀬戸内国際芸術祭の作品兼レストランの運営スタッフの寮としてリノベーションされたものを引き継いだ。再活用にあたり、同社で内装の企画・デザインを行い、無印良品の世界感を体現した。

 施設内はリビングとダイニングの間にあった水回りを撤去して、部屋間を簡単に移動できるようにしたほか、リビングの一部壁を撤去して圧迫感のない寝室空間に仕上げた。アートの島の豊島の魅力を生かし、日本の美意識や見立てをテーマに室内を設えた。器も豊島周辺の瀬戸内を中心に活動を行う現代作家のものを選ぶなど、細部までこだわった。

 宿泊は最大4人までで、2泊以上から。1泊1棟2人で4万9000円~、別途清掃費が1万5000円。宿泊予約は4月9日(火)からAirbnbで受付を開始した。

 なお、良品計画とAirbnb日本法人は2022年9月に包括連携協定を締結。全国の遊休不動産の共同プロデュースを行い、日本の宿泊施設の多様化と地域のにぎわいづくりに寄与することを目指している。