「外国人に人気の日本の観光スポット 2018」伏見稲荷大社が5年連続で1位に、トリップアドバイザー

2018年6月13日(水) 配信 

伏見稲荷大社

 

トリップアドバイザー(牧野友衛代表、東京都渋谷区)はこのほど、同サイト上に投稿された外国語の口コミ評価をもとに、「外国人に人気の日本の観光スポット 2018」を発表した。

 今回で10回目となる同ランキングでは、「伏見稲荷大社」(京都府京都市)が5年連続で1位に輝いた。 2018年6月現在、伏見稲荷大社に寄せられた口コミ数は延べ2万件を超え、このうち7割近くが外国語の口コミだ。英語やスペイン語、イタリア語など25言語以上で口コミが寄せられ、日本を代表する観光名所となっている。 2位には昨年3位から順位を上げた「広島平和記念資料館」(広島県広島市)、 3位には「宮島(厳島神社)」(広島県廿日市市)がランクインした。このほか、定番の観光名所といわれる神社仏閣や城以外にも日本人に馴染みが薄いスポットまで、外国人目線のユニークなランキングとなった。

 今年、ランキングに初登場したのは、 10円玉の模様になっている「鳳凰堂」が有名な京都の「平等院」と、四季折々の美しい庭園が楽しめる「三千院」、数多くの国宝や重要文化財などを収蔵する東京の「根津美術館」の3カ所。

 「昨年の初登場はエンターテイメント施設が中心だった。本年は一転して、緑豊かで癒されるスポットなどが外国人観光客から人気を得ている」(同社)とみる。

 都道府県別にみると、京都府が7カ所、東京都が6カ所、広島県・奈良県・神奈川県からそれぞれ2カ所のスポットが選ばれた。石川・和歌山県・兵庫県・千葉県・鹿児島県・栃木県・香川県・愛知県・岐阜県・富山県・長野県はそれぞれ1カ所。人気の京都、東京以外にも、地方都市へ外国人観光客の訪問地が広がっているようだ。

【外国人に人気の日本の観光スポット2018 トップ30】

1 位(1 伏見稲荷大社/京都府京都市

2 位(3 広島平和記念資料館(原爆ドーム、広島平和記念公園)/広島県広島市

3 位(4 宮島 (厳島神社)/広島県廿日市市

4 位(5 東大寺/奈良県奈良市

5 位(7 新宿御苑/東京都新宿区

6 位(14 兼六園/石川県金沢市

7 位(10 高野山(奥之院)/和歌山県高野町

8 位(8 金閣寺/京都府京都市

9 位(9 箱根彫刻の森美術館/神奈川県箱根町

10 位(13 姫路城/兵庫県姫路市

11 位(30 三十三間堂/京都府京都市

12 位(11 奈良公園/奈良県奈良市

13 位(26 成田山 新勝寺/千葉県成田市

14 位( サムライ ミュージアム/東京都新宿区

15 位( 白谷雲水峡/鹿児島県屋久島町

16 位( 浅草寺/東京都台東区

17 位( 日光東照宮/栃木県日光市

18 位( 栗林公園/香川県高松市

19 位(25 両国国技館/東京都墨田区

20 位(12 永観堂禅林寺/京都府京都市

21 位(16 長谷寺/神奈川県鎌倉市

22 位( 東京都庁舎/東京都新宿区

23 位( トヨタ産業技術記念館/愛知県名古屋市

24 位( 白川郷合掌造り集落/岐阜県白川村

25 位(29 京都駅ビル/京都府京都市

26 位( 立山黒部アルペンルート/富山県立山町

27 位「初」 平等院/京都府宇治市

28 位「初」 根津美術館/東京都港区

29 位( 地獄谷野猿公苑/長野県山ノ内町

30 位「初」 三千院/京都府京都市

※カッコ内は昨年順位、「初」はランキング初登場の意

27 位 「平等院」(京都府宇治市)

平等院

 世界遺産に登録されている京都の「平等院鳳凰堂」がランキング27位に初登場。以下、コメント抜粋。

 “One of the most beautiful places I’ve visited in Japan, together with Ginkakuji and Himeji Castle. Majestic and calming scenery. Not as known to tourists as sites in Kyoto city proper, and therefore not as crowded.”(銀閣寺、姫路城と並び、今まで訪ねた最も素敵な観光スポットの一つ、荘厳ながら落ち着きさがある景色を見られるところです。京都の観光スポットのように知られていないため、人混みが少ないです)

 “We must have visited 30 temples during our 3 weeks, but this was our favourite.” (寺社30カ所ほど訪ねた3週間の日本旅の中に、我われが一番好きなところです ) 

 “Stunning and breathtaking reflection of the temple”(庭園の池に写るお寺の反射が魅力的)。

28 位 「根津美術館」(東京都港区)

根津美術館

 ランキング28位に初登場したのは、東京の「根津美術館」。美しい建物や庭園としても知られる美術館。以下、コメント抜粋。

 “Terrific small museum that encapsulates Japan and region. Spent an hour and a half in one room looking at incense containers. Who would have thought it would be so mesmerising.”(小さいのに日本やほかの地域の伝統を網羅している素晴らしい博物館です。 1つの展示室に1時間半かかって、香合のみを見ていました。そこまで惹かれるとは思わなかったです!)

 “The museum was interesting but my favourite part was the gardens. We came at the best time of year with all the autumn leaves on full resplendent display. The setting was very tranquil and you easily forgot you were in the middle of a busy bustling city.” (博物館自体も面白かったですが、私は庭の方が気に入りました。ちょうど紅葉満開の秋に来たので、庭が色彩豊かだった。自分が忙しい大都市の中にいるのが忘れてしまうぐらい、穏やかな雰囲気だった )

30 位 「三千院」(京都府京都市)

三千院

 京都府の「三千院」が、ランキング30位に初登場。とくに7月の紫陽花が見ごろという。以下、コメント抜粋。

 “It took some doing to get to this area, but it was worth the trip. The temple is up in the mountains in a much less populated area, and the location contributed to the lack of crowds which was a real plus. We took a lot of photos with no other human being in them!”(京都からちょっと遠いし、山の中にあるので観光客も当然少ない!人が入っていない、自然の写真をいっぱい撮れた!)

 “Loved the garden and the little statues at this temple. Worth a visit when in Kyoto.” (庭と小石像は大好きです。京都に行くなら行ってみる価値があります)

 ※評価方法…2017年4月~2018年3月の1年間にトリップアドバイザー上の日本の観光スポットに投稿された外国語の口コミの評価、投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計

 「外国人に人気の観光スポット 2018」は下記の URL からも閲覧可能

100周年で感謝の集い 約180人が節目を祝う(四季彩一力)

2018年6月13日(水) 配信

水月園を背にあいさつする小口社長

 今年創業100周年を迎えた福島県・磐梯熱海温泉の四季彩一力で5月28日、「感謝のつどい」が開かれた。旅館・ホテルや旅行会社、自治体など各界から約180人が出席し、節目を祝った。

 記念式典では、同館のシンボル・日本庭園「水月園」で、小口憲太朗社長、鈴木正晃福島県副知事、品川萬里郡山市長らが鏡開きを行ったあと、JTB森口真一郎常務執行役員国内仕入商品事業部長の発声で乾杯した。記念撮影後、会場を屋内に移し、映像で100年の歩みを振り返った。あいさつに立った小口社長は感謝の念を伝えるとともに、「AI(人工知能)の台頭などで商売も変わると言われるなか、生産者の思いやそれに感動した料理人の工夫、そのストーリーを楽しむお客様など、それぞれの人生が共鳴し合う瞬間を大事にしたい」と、次の100年に向けた決意を伝えた。

 来賓からの祝辞に続き、取引業者会として長く宿を支えてきた「水月会」の梅原幹生会長に、小口社長から感謝状が贈られた。

 祝宴後は台湾・国立台北芸術大学音楽学科の蘇顯達専任教授を招き、記念のバイオリンコンサートも開いた。

バイオリンコンサートも開催

〈観光最前線〉下呂温泉の新観光ポスター

2018年6月13日(水) 配信

下呂温泉の18年度観光ポスター(撮影場所:旅行新聞新社)

 下呂温泉観光協会(岐阜県下呂市)は今年度の観光PRポスターの原画家に、漫画家・イラストレーターとして活躍する窪之内英策氏を起用した。昨年、大手即席麺メーカーのアニメCMでキャラクターデザインを担当したことで注目を集める人物だ。

 ポスターのコンセプトは「恋に効く温泉」。ピンクを基調とした花柄の浴衣を着た女性が描かれ、見返り姿と浴衣の花柄が舞うデザインに、「僕は、君にのぼせた。」のコピーが添えられている。歴代のポスターに起用していた美人画の趣を踏襲しつつ、窪之内氏の鉛筆などで描く繊細な線と色彩が魅力的な作品が完成した。

 ポスターは来年5月末までの1年間、下呂温泉の温泉街や宿泊施設などに展示され、今年度の観光シーズンで活躍していく。

【長谷川 貴人】

「モノづくりのまち」三条市の観光施策を検討 (ナビタイムジャパン×JTB総合研究所)

2018年6月12日(火) 配信

ナビタイムジャパンとJTB総合研究所はこのほど、「ものづくりのまち三条が輝き続けるための調査研究」を発表した。図は、訪問経験者(3年以内の訪問者)と居住者の三条市のイメージ(居住地別)についてのアンケート結果(ナビタイムジャパンの報道資料より)

新しい観光素材を作り上げるためにできることは何か? 三条市(新潟県)はこのほど、ナビタイムジャパンとJTB総合研究所の共同調査に協力。その成果が、「ものづくりのまち三条が輝き続けるための調査研究」となって表れた。調査に携わった2者は、「調査をもとに“三条の旅と生活の未来地図”を検討した」と発表。観光を軸とした地域振興に期待する地方行政や観光協会にとっても、参考となる内容になった。

 同研究ではさまざまなアンケートをもとに、ブランディングや、宿泊環境、資源の利活用面での実態・課題をまとめた。JTB総合研究所は主に調査分析を、ナビタイムジャパンは自社が提供するルート検索サービスから得られた動態データを分析・提供した。本記事では概要のみ紹介し、詳細については下記サイト(JTB総合研究所、同研究〈1部〉)を訪ねてほしい。

ターゲティングを明確に、抽出データも公表

 三条市は農具鍛冶から始まり、日用刃物の製造や金物の行商として成長を遂げてきたまち。自動車用の鍛造部品に代表される金属加工でも高い技術を誇る。一方、同市の発表によると、2017年度末の市内総人口数は9万8791人。5年前と比べ4%のマイナスで、ここ数年微減が続いてきた。同研究では、三条市が持つ「モノづくりのまち」としての魅力を維持しつつ来訪者・リピーター増を目指すことで、住民らが経済・精神両面から豊かになれるとみる。

 調査ではまずSNS(交流サイト)を利用し、「モノづくりのまち」三条市が誇るオープンファクトリー企画「燕三条 工場の祭典」の規模や観光に与える影響について調査した。その上で、ターゲットを「こだわりのものづくり(技)、モノ(本物)、暮らし(伝統・文化)に関心のある層」と「ミレニアル世代・ポストミレニアル世代」に据え、市内での生活文化を実体験できる観光プランが有効との考えを示した。

 十分とはいえない宿泊環境については、分散型ホテル(アルベルゴ・ディフ―ゾ)が有効だとみる。古民家をリノベーションし宿泊施設として提供する民泊ビジネスも、来訪者の受け皿になり得るかもしれない。

 同研究では、「燕三条 工場の祭典」が地域観光に与える影響についても言及。イベント参加者の行動を可視化した動態データが公表された。ナビタイムジャパンが提供するデータによると、イベント中には、刃物・金物工場といった関連施設の検索率が増加したことが分かった。彌彦村や新潟駅前、越後湯沢に位置するホテル・旅館も検索ワードに挙がっていることから、「工場の祭典」が近隣エリアの観光産業に対し大きな影響を与えていることが明らかとなった。「工場の祭典」の期間前・期間中のデータについては、下記サイト(JTB総合研究所、同研究〈2部〉)より確認できる。

「ドーミーイン」の進化型カプセルホテル浜松に開業

2018年6月12日(火) 配信

ツインキャビンタイプ(イメージ)

ビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテル「共立リゾート」を運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)は、「ドーミーイン」の進化型カプセルホテル「global cabin(グローバルキャビン)浜松」を6月12日(火)に開業した。

 浜松市には豊かな自然から産業観光地まで多彩なスポットがあり、外国人宿泊者数は静岡県内でも上位を誇っている。「global cabin浜松」では、日本発のカプセル型ホテルをリーズナブルに提供するため、 男性と女性の各専用(※)キャビンタイプの客室をメインに、通常客室も7室用意した。

 JR東海道本線「浜松駅」から徒歩約8分、遠州鉄道「新浜松駅」から徒歩約5分の好立地。人気の朝食は、親しみのある「コッペパンサンド」をはじめとした軽朝食をたん能でき、サウナ付きの大浴場でゆっくりと旅の疲れも癒せる。ベッドはゆったりと深い睡眠に誘うコトブキシーティング社製を採用した。

(※)キャビン:プライベートスペースを完備した進化型カプセルルーム

施設概要

大浴場

・人気朝食“コッペパンサンド” “いなり寿司”をはじめとした軽朝食

・内風呂や檜風呂、シルキー風呂の他、global cabin初の高温サウナ(男女別)も完備した大浴場

・夜食にドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン“夜鳴きそば”をカップラーメンにした“ご麺なさい”を無料サービス

・コトブキシーティング社のカプセルベットで快適な眠りを提供(通常客室にはシモンズ社製ベッドを使用)

コッペパンサンド(イメージ)

所在地 :〒430-0933 静岡県浜松市中区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館3F  

電話  :053-451-5489

オープン:2018年6月12日(火)  

料金  :開業記念価格  4千円(軽朝食付・税別)~(※2018年7月末まで)

室数  :キャビンタイプ159床(男性専用135床、女性専用24床) 通常客室 7室

【公式】グローバルキャビン浜松(ドーミーインホテルチェーン) - ドーミーイン
https://www.hotespa.net/hotels/gc_hamamatsu/
【グローバルキャビン浜松】のご予約は公式サイト「ホテスパ」がお得!グローバルに対応、プライベート空間を確保した新しい形のカプセルホテル。JR東海道本線「浜松駅」北口改札より徒歩約8分。ビジネス・観光など様々なシーンでアクセス抜群。

ザ・プリンスギャラリー 花火が上がる8月11日限定プラン

2018年6月12日(火) 配信 

客室からの眺望(イメージ)

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町(大森伸翁総支配人、東京都千代田区)は、31~36階のスイートルームで花火鑑賞と夕涼みを楽しめる宿泊プラン「KIOI HANABI Escape」を、2018年8月11日(土)の1日限定で売り出す。

 1年に1度、赤坂御用地を挟んで直線距離で約2㌔の近距離で花火が上がる機会に、夏の風物詩である花火と都心の夜景を眺めながら、日本ならではの“夕涼み”として楽しむことができる宿泊プランを用意した。

紀尾井スイート(イメージ)

 最上階で地上約180㍍、花火が上がる西向きに位置する「紀尾井スイート」で、インルームダイニングで提供する冷酒や寿司のほか、持ち帰りできる団扇やオリジナルの浴衣とともに、プライベート空間で日本の夕涼みを体験できる。窓際のデイベッドで、花火の音を聞きながらゆったりと夏のひとときを過ごせる。

インルームダイニングで用意する冷酒(イメージ)
持ち帰りできる団扇とオリジナル浴衣(イメージ)

「KIOI HANABI Escape」概要

宿泊日:2018年8月11日(土) 1泊(室数限定、要予約)

料金:1室22万円(1室2人利用)

内容:紀尾井スイート(95平方㍍)1泊

 ・持ち帰りできるオリジナルの浴衣1人1着

 ・持ち帰りできる団扇1人1つ

 ・冷酒と寿司1人1セットを部屋に用意

問い合わせ:宿泊予約係  TEL:03-3234-1111

 (平日は午前9:00~午後8:00 土・日・祝は午前9:30~午後6:00)

※予約は2018年8月8日(水)の午後5:00まで。

※上記料金には、1泊室料とプラン内容、消費税、サービス料を含む(宿泊税は別途)。

※天候により観覧しにくい場合や、花火順延となり観覧できない場合もあり。

※花火の順延による予約日の変更はできない。

専属カウンセラーがサポート KNT―CT、「海外進学・留学サイト」リニューアル

2018年6月12日(火) 配信

リニューアルしたサイトトップ画面(イメージ)

KNT-CTホールディングスはこのほど、「近畿日本ツーリスト 海外進学・留学サイト」をリニューアル。「“本気の”海外進学・海外留学」を前面に掲げ、利用者がよりわかりやすく使いやすいよう、進学、留学先の学校案内や体験談などさまざまな情報を提供する。

 サイトのトップには、「利用者が知りたいであろう」情報(学校案内、体験談、サポート内容など)へのリンクバナーを配置。具体的情報や事例を多く掲載し、利便性を高めた。情報を充実させたことで、個人顧客のサイト来訪にも対応可能とした。また約1万件のカウンセリング実績をもつ同社専属カウンセラーの西澤めぐみ氏が「それぞれの進学・留学」をモットーに、個々の個性をじっくり見極めサポート。希望者には、対面での面談も行う。

日本初の「サブSIM」技術を 変なSIMに導入 貼るだけで75カ国の国と地域で海外データ通信が可能に

2018年6月12日(火) 配信 

7月1日からサービス開始

H.I.S.Mobile(猪腰英知社長)はこのほど、メインのSIMカードに貼って使うことができる「サブSIM」(※1)を導入した「変なSIM」を6月22日(金)(先行予約受付中)に、同社専用ホームページから販売する。利用者が現在契約する携帯事業者が提供している通信契約はそのままで、格安海外データ通信を可能にする。サービス開始は7月1日(日)から。

 変なSIMは、SIMカード(メインのSIM)に貼るだけで使用が可能となる。この技術を導入することで、旅行者は一度「変なSIM」を貼ったSIMカードをセットすると、SIMカードを変更しない限り、抜差しすることなく、海外旅行中も国内電話番号を発着信するモード(メインのSIM)と、海外通信を1日500円で利用できる変なSIMを、アプリ上の切り替えだけでいつでも利用することができる。

サービスの流れ

 この変なSIMには、金融庁から発表された、「FinTech実証実験ハブ」支援決定案件(※2)で採用されているサブSIMを導入した。「FinTech実証実験ハブ」では、日本で初めてSIMカードを金融取引の認証行為や、電子署名として利用する実証実験が行われる。

 同社では、サブSIMにセキュリティの観点からも、商用段階でいち早くスマートフォンで安全・安心に金融取引が可能となるよう協力。「『変なSIMカード』(※3)のコンセプトである“より良いものに進化・変化していくSIM”として挑戦を続けていく」(同社)と力を込める。

※開発中につき仕様等が変更となる場合がある。最新情報は同社ホームページから。

変なSIM詳細URL:

 ・(※1)サブSIM(変なSIM)とは…通常のSIMカードはプラスチックタイプのものだが、サブSIMは薄いシールにICチップを埋めこんだもの。さらに、このSIMは外部からデータの書き換えができるため、1つのSIMスロット内に2枚のSIMを埋め込んだかたちとなる。また、サブSIMはデータの書き換えが行える利点を活かして海外の通信データを海外利用時のみ書き換えて利用させ、日本にいるときはいつものSIMカードを使うという利用方法が可能となる。

 ・(※2)「FinTech実証実験ハブ」支援決定案件とは…金融庁が、ファイナンス・テクノロジーを活用したイノベーションに向けたチャレンジを加速させる観点から、昨年9月21日、フィンテック企業や金融機関などが、前例のない実証実験を行おうとする際に抱きがちな躊躇・懸念を払拭するため、「FinTech実証実験ハブ」を設置。金融庁として本スキームを通じた支援を行うことを決定したもの。

 ・(※3)変なSIMカードとは…75の国と地域の通信会社とデータ通信が可能なSIMカード。500円(200MBまで/1日)の単一価格で提供。専用アプリでは購入・利用開始の制御に機能を絞り、SIMカード利用時の通信設定(APN設定)もアプリが自動で設定書き換えを行うため、端末設定の煩わしさを軽減しつつ利用しやすいようになっている。

ぐんまちゃん家、銀座7丁目に移転オープン

2018年6月12日(火) 配信

中央左が大澤知事、元福田康夫首相夫人の福田貴代子さん(左から3人目)も駆け付けた

群馬県(大澤正明知事)は6月12日(火)、東京の情報発信拠点「ぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)」を銀座7丁目にプレオープンした。3月まで5丁目で運営していたが、スペース上の問題などから移転した。今回は1階の物産販売部門と2階の県事務所の先行オープンとなる。

県内産の野菜を使ったスイーツを販売

 新店舗では、これまで同様にパブリシティ活動や観光案内、物産販売などを行うほか、新たに県内産の野菜を使ったスイーツなども展開。また、2階には県内産の食材を利用したレストランを7月下旬に開店予定としており、これをもってグランドオープンとする。

店内を宮崎所長の案内で視察する大澤知事

 同日のオープニングセレモニーで大澤知事は、「ぐんまちゃん家オープンから10年間、多くのお客様に群馬の魅力に触れていただいた。今回、移転しリニューアルオープンしたが、店内が広くなり野菜や果物、特産品のシルク商品の充実など、物産は幅広い商品展開ができるようになった」と紹介。「旬の食材を使ったレストランでは、食を通じて群馬の魅力を感じてほしい。さまざまな切り口で魅力を発信することで、実際に群馬を訪れるきっかけを作りたい。皆さんに親しまれるアンテナショップを目指す」と意気込んだ。

 増加する訪日外国人観光客についても、「群馬を訪れる人は増えている。ぐんまちゃん家が発信拠点になることを期待している」と触れた。

 店舗運営を委託する田園プラザ川場の永井彰一社長は「群馬でしかできないものを銀座スタイルで提供したい」と抱負を語った。また、ぐんま総合情報センターの宮崎信雄所長は「これまでの10年間の実績を生かしつつ、レストランなど新たな魅力を加えることでさらに多くの人に訪れてもらえるよう努めていく」と述べた。

〈旬刊旅行新聞6月11日号コラム〉第29回女将サミット2018鹿児島 「働き方改革」など関心の高いテーマも

2018年6月12日(火)配信 

第29回女将サミット2018鹿児島は7月4日に城山ホテル鹿児島開催される

 

今年の全国旅館おかみの集いは7月4日に、鹿児島県鹿児島市の城山ホテル鹿児島(旧:城山観光ホテル)で開催される。29回目を迎える今回の運営委員長は有村青子女将(指宿シーサイドホテル)と下竹原成美女将(指宿白水館)の2人体勢だ。大会テーマは「明治維新150年~熱き女将の想い・伝える、つなぐ、薩摩から~」。基調講演には作家の林真理子氏が登壇する。

 分科会では旅館女将に関心の高い①「働き方改革」②「省エネ」③「補助・助成金」④「危機管理」――の4テーマを用意。そのほか、大島紬のファッションショーや企業展示見学、懇親パーティー、さらに翌5日には「西郷隆盛ゆかりの地を巡る」エキスカーションも企画している。JR九州の観光列車「指宿のたまて箱」にも乗車する。ぜひ、多くの女将さんに参加してほしいと思う。

 今年の観光業界は九州で多くのイベントが行われる。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会は、先日の6月5日に熊本県熊本市内で総会を開き、翌6日には福岡県福岡市で1100人を超える旅館関係者が集う全国大会を開催した。2年前の2016年4月に発生した熊本地震、そして昨年は大分県や福岡県などを中心に九州北部は激しい豪雨に襲われた。また、霧島連山・新燃岳の噴火など、このところ九州は大きな自然災害による被災が続いていた。

 観光業界の人たちが積極的に被災地を訪れ、その地域に滞在してさまざまな消費をすることが、復旧・復興への支援にもなる。今年10月30日には、全旅連青年部の全国大会が長崎県長崎市で開かれる。こちらも熱い大会になりそうだ。

 「全国旅館おかみの集い―第29回全国女将サミット2018鹿児島―」まで、あと1カ月を切ったなか、11年前の「第18回全国女将サミット2007京都」で運営委員長を務めた大村成子女将(さこや)が6月5日、亡くなった。

 この年の女将サミットは、とても印象的な大会として記憶に残っている。大会当日に配布する本紙の1面特集として、私は事前に奈良県・吉野山のさこやを訪れ、大村女将と女優の三島ゆり子さんとの対談を行った。対談後にも大村女将と色々な話をした。なかでも「お客様の名前を忘れてしまったとき、いかにして会話の中で相手の名前を聞き出すか」など、女将が苦境の中であみ出したテクニックを、ユーモアを交えて語るチャーミングな姿を思い出す。帰りには朝早くに大村女将が「柿の葉寿司」を注文してくれ、私は東京に向かう電車の中で食べた。

 京都で開催された女将サミットでは、2日目のエキスカーションが一つの目玉だった。大徳寺や輪違屋の見学、菊乃井本店での食事会など慌ただしいスケジュールのなか、私は大村女将と同行し、タクシーで移動した。「参加した全国の女将さんに『来て良かった』と思っていただける舞台を提供したい」と奔走する大村女将の真剣な姿を見ながら、「日々お客に対してもこのようなことを考え、動いている人なのだ」と、女将という仕事の一端を垣間見た気がした。毎年女将サミットに元気なお姿を見せてくれていたが、今年はその姿を見ることができないと思うと寂しい。謹んで大村成子女将のご冥福をお祈りいたします。

(編集長・増田 剛)