岩手県二戸市でクラフトジンとクラフトウォッカの製造開始 県産の漆や炭を使用

2020年10月13日(火) 配信

10月6日に岩手県内でオンライン会見を実施した

 51の国と地域に日本酒を輸出している南部美人(久慈浩介社長、岩手県二戸市)は2021年、二戸市内で新たにクラフトジンとクラフトウォッカの製造を始める。年内に新たな製造拠点を立ち上げ、来年3月ごろの販売開始を予定している。

 同社は今年、新型コロナウイルス感染症への対応で消毒アルコールの生産に乗り出した。消毒アルコールの生産と同じ製法によりスピリッツ類の製造が可能なことから、ジンとウォッカの製造もスタートすることを決めた。

 日本一の生産量を誇る二戸市の特産品で今年、文化庁の日本遺産に認定された漆の樹皮をクラフトジンのボタニカルに使用。クラフトウォッカは、岩手県北振興のパートナーでもある久慈市が日本一の生産量を誇る炭(岩手産白樺の活性炭使用)でろ過する。

 価格はジン4千円台、ウォッカ2千~3千円を想定し、各1万本ずつの生産を予定している。国内だけでなく、日本製品に関心の強い海外にも販売する。

静岡県三島市の「楽寿園」 10月30日(金)から菊まつり  開催テーマは首里城

2020年10月13日(火)配信

 静岡県三島市の市立公園「楽寿園(らくじゅえん)」は、10月30日(金)~11月30日(月)まで「菊まつり」を開催する。菊の散策路や大菊、懸崖(けんがい)菊、盆栽菊などの競技会や販売会が行われる。また、今年は「首里城」をテーマに、8千鉢を超える菊が園内を彩る。

 さらに11月7日(土)~15日(日)には夜間ライトアップ(午後5~9時)も行なわれ、昼とは印象が変わる菊の姿が観賞できる。

 まつり期間中の開園時間は10月は午前9時~午後5時(最終入場は4時30分)、11月は午前9時~午後4時30分(最終入園は4時)。期間中は無休。入園料は大人300円。夜間ライトアップは入園無料。

 同園は明治維新で活躍した小松宮彰仁親王の別邸として造営。現在では国の天然記念物及び名勝として観光客でにぎわう。広さ7万5474平方メートルの園内には、湧水期に富士山の雪解け水が湧き出す「小浜池」、野口幽谷や滝和亭などによる装飾絵画がすばらしい「楽寿館」、かわいい小動物と触れ合える「どうぶつ広場」などがある。

OTAがGo Toトラベル割引上限額引き下げ 旅行業大手3社は「通常通り」

2020年10月13日(火) 配信

画像はイメージ

  宿泊予約サイトのじゃらんと一休.comは10月10日(土)予約分から、Go Toトラベル事業の割引上限額を変更した。これまでの1人1泊当たり最大1万4000円割引から最大3500円に引き下げる。背景には、10月から東京発着が同事業の対象となったことで、国から各社に配分された補助金が不足してきたことが原因とみられる。

  一方で、JTB、KNT-CTホールディングス、日本旅行の旅行業大手3社は現時点での上限額変更はなく、「通常通り」とコメントしている。

  上限額を変更したのは、じゃらん、一休.comのほか、ヤフートラベルなど。楽天トラベルは、上限額は変更せず1人1回の利用制限を設けている。dトラベルとReluxは、給付金額の上限に達したため販売終了としたが、補助金の再配があり次第、販売を再開する予定としている。

観光遺産産業化ファンド組合員、加入受け付ける 地域経済活性化支援機構

2020年10月13日(火) 配信

観光庁

 地域経済活性化支援機構は10月12日(月)付で、「観光遺産産業化投資事業有限責任組合(観光遺産産業化ファンド)」で組合員の新規加入を受け入れる。

 観光遺産産業化ファンドは、観光産業化投資基盤(大田原博亮代表)が業務運営を行う。同ファンド総額は30億円を予定。組合員は北洋銀行、岩手銀行、横浜銀行、ゆうちょ銀行――など12行。戦略パートナーとして、ANA総合研究所や近鉄グループHDなどが参加する。存続期間は8年間。

 同ファンドは「日本ならでは」の魅力を持つ観光資源である「観光遺産(文化・自然遺産など)」を活用する観光事業者に対して出資や、経営人材などによるハンズオン支援(伴走型支援)を行う。支援を通じて、地方への誘客や、地域の観光消費額増加をはかる。

 同機構は、地域活性化モデルを各地に展開することを目的とし、「金融機関に、知見やノウハウを幅広く移転することで、今後も地域経済活性化を支援する」予定だ。

11月7日(土)までパブリックコメント実施 カジノ・IR基本方針案 観光庁

2020年10月12日(月) 配信

観光庁

 観光庁は10月9日(金)から11月7日(土)まで、IR整備法に基づく基本方針案についてパブリックコメントを実施している。カジノ管理委員会から出された意見を踏まえた修正について広く意見を募集する。

 パブリックコメントを実施する部分については、基本方針案の追記である、IR区域・施設に係る安全や健康・衛生の確保、ギャンブル等依存症対策の充実、IR事業者との接触ルールの策定、IR事業者のコンプライアンスの確保――が当てはまる。

 その他対象となるのは、「特定複合観光施設区域整備法第9条第10項の期間を定める政令(仮称)の案」、「区域整備計画の認定等に関する省令(仮称)の案」、「区域整備計画の認定に必要な事項などを定める告示(仮称)の案」――など。

北海道・芦別温泉スターライトホテル スターウオッチング会好評で、客室稼働率も急上昇

2020年10月12日(月)配信

天の川

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んでいた北海道の「芦別温泉スターライトホテル」は、客室稼働率がスターウォッチング会を通じて8月は81.3%、9月は88.9%まで回復している。

 運営する北海道ホテル&リゾート(小林英樹社長、北海道富良野市)がこのほど発表した。

 芦別市は、全国の都市部の中でも広大な面を持ち、その約88%が森林だ。美しい自然と澄みきった空、降るように美しい星がまたたく夜空といった自然環境を生かし、星の持つ無限の愛とロマンに着目した観光のまちづくりを目指し、1984年12月1日に「星の降る里」を宣言。環境省から「星空の街」に認定されている。

 このような背景を受け、2017年7月からはじめたスターウォッチング会も当初は1日数名の参加だった。しかし、3年間ほぼ毎日開催してきた現在では、1日30~50人が参加し、最も多いときは70人が参加するまでになった。

 10~11月にかけての見どころは「天の川」「土星」「木星」「火星」など。とくに火星は、10月6日(火)に2年ぶりに最接近し、東の空に赤く明るく見られる。10月20日(火)ごろは、月もなくオリオン座流星群と火星を楽しめる。

 スターウォッチング会は毎日開催。参加費は宿泊客は無料、日帰り入浴や食事で訪れた人は1人1200円。午後8時~同30分までは屋内にて星空を解説。その後、屋上の「星空テラス」などでスターウォッチングを楽しむ。

WILLER EXPRESS、東京レストランバスでウェディングパーティー

2020年10月12日(月)配信

参加者で記念撮影もできる

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は10月9日(金)、「東京レストランバス」の新企画「レストランバスウェディングパーティープラン」を売り出した。オープントップの開放的なバス車内で大切な人らとの思い出作りができ、コロナ禍でも安心して記憶に残るウェディングを実現できる。

 新型コロナウイルスの影響で、結婚式の延期や中止、大人数での盛大な結婚式を躊躇しているカップル向けの新プラン。「身近な人と少人数でも記憶に残るウェディングをしたい」「盛大な挙式ができない代わりにせめてフォトウェディングで記念を残したい」という要望に応える。

 同プランは、商品造成・販売、バスの運行などをWILLER EXPRESSが担当。ウェディングプランナーによるトータルサポートやカメラマン・メイク手配などを、結婚式のトータルプロデュースを行うITONARIが手掛ける。街全体をウェディング会場とし、都内の絶景スポットを楽しみながらウェディング仕様に装飾したバス車内でコース料理を楽しめる。加えて、乗車前、乗車中での写真撮影がセットになっている。

 通常ロケーションを増やすと追加料金が発生するが、東京レストランバスではパーティーをしながら移動できるため、複数のロケーションで撮影できる点が特徴。

 定員は最大20人、料金は60万円から。なお、東京レストランバスは旅行商品のため、「Go Toトラベル」の対象となる。最大20人で14万円の割引と、6万円分の地域共通クーポンが付く。

人吉温泉観光協会 観光復興へ方策探る 豪雨被害受け人吉で講演会

2020年10月12日(月) 配信

藻谷氏を招いた講演会のようす

 熊本県・人吉温泉観光協会は9月14日、中小企業大学校人吉校で7月の豪雨で甚大な被害を受けた、人吉市市街地の復旧・再生に向けた方策を探る講演会を開いた。

 講師には日本総合研究所首席研究員で、日本政策投資銀行地域企画部特別顧問の藻谷浩介氏を迎えた。テーマは「人吉市の観光を主体とした再生に向けて」。

 同講演会は宿泊施設アドバイザー事業として同協会が主催。感染予防のため40人限定で、地元の観光関係者らが参加した。

 藻谷氏は冒頭、「相良藩700年の人吉の歴史から考えれば、立ち上がり、折れずに、希望を持つこと」と参加者を励まし、「400年後に残った人工物は、400年前にもあったもの」と話した。人吉城址や青井阿蘇神社、水路、田畑、寺、用水路、武家屋敷など人吉の貴重な歴史を具体例に挙げ、「温泉も湧いている。なくならない」と強調した。

 そのうえで、コロナ前に訪日客の消費額は急増したが、日本人の国内旅行消費額は伸びていないと紹介。「日本人相手なら宿泊×高単価。日帰りで安売りしても儲からない」とアドバイスした。

 人吉温泉再建の方向性として、宿泊拠点となり、「日帰り温泉との差別化」を提案した。夜景と朝の散歩コースを整備し、夕景、夜景の魅力をアピールする。このほか、複数泊(滞在)の拠点となるため、館外を含めた夕食の選択肢を増やし、滞在中にラフティングやSLを楽しむ案を示した。

 藻谷氏は「人吉温泉に泊まり、熊本城や天草を観光し、福岡で野球を見てもいい」と話した。

 「戦略」では、「利益の8割は、2割の上客が占める」と持論を展開した。「人吉を評価して何度も来てくれる顧客を発見しよう」と話し、「最大の宣伝は、評価してくれる訪問客の口コミ」と指摘した。

 さらに①上客増加の目標を共有し、首都圏、関西圏の40代の顧客を増やす②城下町の食文化を徹底復興。球磨焼酎は世界に通じると思う――と具体策を提示した。

 「客の来る地域は『行くいい訳』が立つ地域」と語り、「人吉には言葉より味と匂いと風、水、歴史を感じられる」と魅力を強調した。

宿泊施設アドバイザー派遣事業 第2回は4件募集 観光庁

2020年10月12日(月) 配信

観光庁

 観光庁は10月9(金)~23日(金)に、宿泊施設アドバイザー派遣事業の第2期公募を行う。「先進的な感染症対策」や「地域と連携したビジネスモデル構築」に取り組んでいく宿泊施設を支援する。第2回は4件の事業を採択する予定。

 対象となる事業は、非接触型チェックインシステムや、キーレスシステムの導入など、非接触型ビジネスモデルの構築サポート。地域と連携した輸送手段の効率化や、面的な観光地の活性化などを求める。

 選定後の流れとして、11月末を目途に事業計画を策定し、2021年3月上旬ごろに最終報告をする。

 派遣されるアドバイザーは、事業計画作成や、金融機関との調整、活用可能な補助金の申請支援など、個々の状況に応じた取り組みを支援する。

 支援額は、1申請あたり500万円(税込み)。

 選定の状況で、追加公募や追加選定を行う場合がある。

JTBガイアレック、留学Webセミナー開催へ 中国・台湾の現状や「新留学様式」を説明

2020年10月12日(月) 配信

留学の現状について説明する

 さまざまな形態の留学をサポートするJTBガイアレック地球倶楽部(飯田晃社長、東京都豊島区)はこのほど、中国・台湾留学のオンラインセミナーを開催する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外渡航が制限されるなか、現在の中国・台湾の留学事情に加え、「新様式」を見据えた留学について紹介する。

 セミナーでは主に①中学・台湾留学の現状②オンライン留学の紹介③ワーキングホリデービザでの台湾留学――を説明する。最後に質疑応答の時間も設ける。

 開催日時は、10月17日(土)、10月23日(金)、10月30日(金)、11月7日(土)、11月14日(土)、11月21日(土)、11月28日(土)の計7回実施し、いずれも午後3時~4時まで。

 参加費は無料だが、開催日2日前までの予約が必要となる。

 また、日程が合わない人には「オンライン留学カウンセリング」も受け付ける。パソコンやスマートフォンを利用し、カウンセラーとモニター越しで相談が可能なほか、来店の個別相談にも対応する。