東急ホテルズ&リゾーツが、「日本遺産研究発表会」開く 北米の留学生対象に日本遺産ストーリー巡る

2024年6月13日(木) 配信

「日本遺産研究発表会」はセルリアンタワー東急ホテルの能楽堂で行われた

 東急ホテルズ&リゾーツは6月12日(水)、「日本遺産研究発表会」をセルリアンタワー東急ホテルの能楽堂で開催した。北米の大学生・大学院生などを対象に中・上級日本語の集中教育を行うアメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC、ブルース・L・バートン所長、神奈川県横浜市)の学生が、日本遺産にまつわる各所をストーリーに触れながら訪問し、研究成果を発表した。

 日本遺産に関する知識や訪問による体験などの共有からヒントを得て、日本ならではの観光コンテンツ造成につなげる目的。

 主催者あいさつで登壇した東急ホテルズ&リゾーツ常務執行役員の宮島芳明氏は、日本遺産研究に協力した文化庁、地方自治体、日本航空(JAL)など、協力者に謝辞を述べた。

 「大事なのは、地方が長く育んできた文化、伝統、物作りなどを、点ではなくストーリーとして捉えるもの。北米の優秀な学生さんたちが、日本に興味を持ち、日本語を学び、日本をもっと知りたいということで1年間日本に留学に来られている。実際に地方へ行き、地方の空気を吸って、地域の方と知り合ったことで、地方のファンになっていただきたい」と、IUC学生へ呼び掛けた。

 来賓として出席した文化庁参事官(文化拠点担当)の磯野哲也氏は、「日本遺産とは、日本のストーリーを紹介するものなので、この研究発表の場所として能楽堂というのはぴったり。日本遺産というのは、地域に根差したストーリーを文化庁が認定するもの。国内外から沢山の方に日本遺産を訪れてもらって、その地域でストーリーを体感・体験してもらい、地域活性化、観光振興をはかることを目的としている。留学生の皆さんが、各地の日本遺産に認定されている各地を訪問することで、どのような印象や感想を聞けることを楽しみにしている」とあいさつした。

 研究発表会では、日本遺産のある地域を訪れたIUCの学生10人が、地域に点在する歴史、文化、工業、伝統工芸などを線でつなぎ、海外に向けて魅力を伝える発表を行った。

 発表ストーリーと発表者は次の通り。

▽北海道・「カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界~」アレックス・ランゲル
▽(同テーマ)タオ・チュア
▽北海道・「本邦国策を北海道に観よ~北の産業革命『炭鉄港』~」カラリー・カスト
▽(同テーマ)ジョナサン・マイヤーズ
▽近畿・「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」ワン・イーフェイ
▽近畿・「中世に出逢えるまち~千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫~」アラナ・ベリー
▽中国・「日が沈む聖地出雲~神が創り出した地の夕日を巡る~オサシャ・ファタル
▽四国・「『四国遍路』~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~」マイケル・ジャド
▽九州・「古代日本の『西の都』~東アジアとの交流拠点~」エレナ・シャビエル
▽(同テーマ)イリヤ・ボブコフ

NHK25年秋の朝ドラ「ばけばけ」、小泉セツをモデルに島根県など舞台

2024年6月13日(木)配信

島根県松江市にある小泉八雲記念館(本文とは直接関係ありません)

 NHKは12日(水)、2025年秋スタートの連続テレビ小説を「ばけばけ」に決定したと発表した。怪奇文学作品集「怪談」などで知られる明治時代の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツをモデルにする。

 物語はセツの出身地でハーンと出会った島根県から始まり、ヒロインの人生が進むにつれて舞台は熊本などに移り変わる。ときは急速に近代化が進む明治の日本。暮らしや価値観が大きく変わるなか、夫婦が愛した「怪談」など人々の心の物語にスポットを当てるという。

 大阪放送局が制作し、25年春クランクインの予定。原作がないオリジナル作品で、セツをモデルとするが、生涯を大胆に再構成しフィクションとして描く。

 脚本を担当するふじきみつ彦氏は「何も起きない物語を書いています。セツさんは特別なことを成し遂げたりとてつもない夢を叶えたりした人ではありません。何気ない日常を送った普通の人かもしれません。そんな光でも影でもない部分に光を当てたいです」とコメントしている。

 セツは松江藩家臣の小泉家の次女として生まれ、没落した家を支えるため11歳から織子として働く。22歳のとき、松江に英語教師として赴任してきたハーンのもとで働くようになり、当時珍しかった国際結婚をする。再話文学の語り手としてハーンの著作に大きく貢献した。

 ハーンはギリシャ生まれのアイルランド人(英国籍)。ジャーナリストとして米国で活動するなか、日本文化や英訳「古事記」に魅了され、1890年に来日。セツと結婚後、日本に帰化し、小泉八雲を名乗る。「怪談」「知られぬ日本の面影」など、日本の古来文化を記した著作は今も高い評価を受ける。

国際観光日本レストラン協会、今夏も「親子体験食味学習会」開催 参加者募集

2024年6月13日(木) 配信

「2024親子体験食味学習会」の参加者を募集中

 おいしい夏休みを体験しよう――。国際観光日本レストラン協会(鍔一郎会長)は7月13日(土)~8月31日(土)まで開催する「2024親子体験食味学習会」の参加者を募集している。

 対象は、日本の食文化や食育に興味のある幼児、小・中・高・大学生(店舗により異なる)と、その保護者。開催場所は協会加盟の全国のレストラン、料亭など26店舗。参加費は1人2000~1万2000円(税・サービス料込)。

 「親子体験食味学習会」は09年、協会創立50周年事業としてスタートし、今年で15回目となる。

 同協会は「素晴らしい日本の食文化を維持するとともに、後世に継承していかなければならない」と考え、毎年夏休み期間に、未来を担う子供たちに全国の一流レストランや料亭で、伝統ある日本の食文化のさまざまな知識や、技術を体験・学習する機会を提供している。

 一例として、石川県金沢市の「つば甚」では、8月4日(日)午前11時~午後1時30分まで、小・中学生と保護者を対象に「和食の基本、出汁のとり方の実習と料亭マナー」を学ぶ。料金は1人5500円(同)。

 詳しくは国際観光日本レストラン協会http://japan-restraurant.jp/まで。

駐日インド大使館が築地本願寺でヨガイベント 6月21日の国際ヨガの日に開催

2024年6月13日(木) 配信

築地本願寺での開催イメージ

 駐日インド大使館は国連が定める「国際ヨガの日」の6月21日(金)、東京・築地本願寺でヨガイベントを開く。インド政府AYUSH省が認定する駐日インド大使館専任ヨガ講師が実習を行い、インド発祥のヨガを体験できる。ヨガ経験者から未経験者まで誰でも参加できる。

 イベントは6月21日午前7~8時まで。参加は無料だが、事前登録が必要。また、ヨガマットの持参も必須。先着順で国際ヨガの日オリジナルTシャツやインド発のヘルシーフードの配布もある。

 「国際ヨガの日」は国連が177カ国・地域の賛同を得て制定したもの。ヨガを実践することで得られる多くの恩恵について、世界中で認識を高め、心身のつながりを向上させ、誰もがより健康に、より幸せに、ストレスフリーな未来を創造することを目的にしている。

今秋、北陸DC開催へ 富山・石川・福井3県が都内で観光PR会議開催

2024年6月13日(木) 配信

変わらない自然の美しさを紹介(志賀町観光協会)

 今年10月からの北陸デスティネーションキャンペーン(DC)開催を控えた富山、石川、福井の3県は6月11日(火)、メディア関係者を招き東京都内で第5回「北陸観光PR会議」を開いた。

 各県プレゼンテーションでは、国内初となる特定条件下における完全自動運転「レベル4」による移動サービスを始めた福井県永平寺町や、被災を逃れた1隻の船を利用し、週末運航を再開した能登金剛遊覧船(石川県志賀町)、井波彫刻ナイトミュージアムなど富山県内の夜の観光コンテンツを紹介した。

 富山県観光振興室の高田敏暁課長は、「北陸新幹線延伸で、首都圏から近くなるとともに、3県が1時間圏内で結ばれた。地域が一体となり、10月から始まるDCにつなげたい」とあいさつした。

「キャプション by Hyatt なんば 大阪」が開業 ”オモロイ“発見する新しいホテルに

2024年6月12日(水) 配信

1階「トークショップ」

 ハイアットホテルズコーポレーション(マーク・ホプラメジアン社長兼最高経営者、米国)は6月12日(水)、「キャプション by Hyatt なんば 大阪」(福田慎太郎総支配人、大阪府大阪市中央区)を開業した。同ホテルはサンケイビル(飯島一暢社長、東京都千代田区)とハイアットの関連会社が締結したフランチャイズ契約に基づき、グランビスタホテル&リゾートが運営する。客室数は全167室。

 「キャプション by Hyatt 」は2019年にハイアットが発表した新ブランドで、22年6月にアメリカのメンフィスで第1号店がオープン。24年4月の中国・上海に続き、今回の大阪が3店舗目となる。今後は25年に東京・兜町とベトナム・ホーチミン、数年以内にオーストラリア・シドニーでも開業を予定している。

 同ブランドの特徴は地域活性化。大阪ではロビーではなく、コミュニティスペースとして「トークショップ」を設置した。地産地消を取り入れたフードメニューの提供や、なんばの文化や笑い、伝統にちなんだイベントなどを開催予定で、地元のさまざまな“オモロイ”を発見できる新しいカタチのホテルを目指す。

 福田総支配人は「ホテルには遊び心のあるアートや関西弁を使用した館内表示など、今までのホテルとは異なるオモロイ表現が散りばめられている。地元の『ええもん』を体験いただき、皆様のなんばをアップデートしてもらえれば」とし、地域との懸け橋になるホテルを目指していきたいと意気込んでいる。

思い出浪漫館、夏休みに「昆虫ハンター~ゴールデンビートルを探せ!」イベント

2024年6月12日(水) 配信

7月20日(土)~8月31日(土)まで、ファミリーで楽しめる特別なイベントを企画

 茨城県・大子町の袋田の滝の近くにある「思い出浪漫館」は7月20日(土)~8月31日(土)まで、ファミリーで楽しめる特別なイベントを企画している。

 「昆虫ハンター~ゴールデンビートルを探せ!」では、配布されるマップを頼りに、館内に隠されている金色のカブトムシ(ゴールデンビートル)を見つけ出す体験型イベント。隠されたカブトムシをすべて見つけると、景品がプレゼントされる。

 また、来館時には、子供連れの宿泊客に手持ち花火を配布する。「奥久慈の美しい星空の下で花火を楽しんでほしい」(思い出浪漫館)としている。

三島市が飲食・レジャー特化のふるさと納税「ふるさとGO」導入

2024年6月12日(水) 配信

 静岡県三島市(豊岡武士市長)はこのほど、マイウェイ(岩崎啓社長、静岡県沼津市)が開発した、飲食・レジャーの体験型返礼品に特化したふるさと納税寄付システム「ふるさとGO」の導入を始めた。静岡県内では沼津市に続いて2自治体目。

 開始時点では、飲食店がうなぎ屋の「うなぎの坂東」「鰻 和食処 うの川」「三嶋うなぎ 松子」と三島野菜を堪能できる「四季酒菜 風土」、レジャー施設が「三島スカイウォーク」が登録されている。マイウェイは6月12日から、市が承認した店舗に順次QRコードを発行。店舗にQRコードが設置された段階から「ふるさとGO」の利用が可能になる。返礼事業者開拓は、地元信用金庫の三島信用金庫と行っており、今後も参画事業者を増やしていく。

 「ふるさとGO」は4月22日に開始した新しいサービスで、観光地での飲食・レジャーなどサービス業専門のふるさと納税寄付システム。自治体から承認を得た返礼品について、現地の店舗にあるQRコード、またはNFCタグを利用することで、その場で寄付が行える。返礼は既存の金券や固定額の地域電子クーポンではなく、店舗での利用金額から寄付額を算定し、その額をその場で支払うという画期的なシステム。返礼額は寄付額の3割以下と定められているため、例えば4649円の飲食代の場合、ふるさと納税として1万6000円を支払う。

 三島市の担当者は「ふるさとGOは、ふるさと納税現地決済型の新しい観光型サービス。これをきっかけにして、たくさんの人が三島に訪れてくれたら嬉しい」と話している。

全棟サウナ・天然温泉露天風呂付 8月開業の「天空の温泉ヴィラ紬 河口湖」予約開始

2024年6月12日(水) 配信

施設の鳥瞰イメージ

 グローバルステイズはこのほど、山梨県・富士河口湖町に今年の8月開業する全5棟の「天空の温泉ヴィラ紬 河口湖」の予約を開始した。全棟サウナ・天然温泉露天風呂付のヴィラで、ワンランク上の滞在が楽しめる。

 山頂付近に位置し、まさに天空に浮かぶように建てられた施設はヴィラタイプが3棟、グランピングタイプが2棟の計5棟。手の届きそうな富士山と眼下に広がる河口湖の景観が魅力という。

 施設のなかで最も高いところにあるのは2階建ての“スイートヴィラタイプ”。景観を思う存分堪能できる。“グランピングタイプ”は開放的な屋外リビングを用意し、広い庭スペースが楽しめる。料金の目安はグランピングタイプが2人1室7万1500円(公式予約サイト参照)~など。

 

地域と都市をつなぐマッチングプラットフォーム 「JALふるさとむすび」開始

2024年6月12日(水) 配信

プラットフォーム利用イメージ

 日本航空(JAL)はこのほど、地域と都市をつなぐオリジナルのマッチングプラットフォーム「JALふるさとむすび」のサービスを開始した。人材を求める地域の自治体や事業者と地域課題にチャレンジしたい都市部生活者を結ぶ。

 各種プログラムは、それ自体が旅の目的といえるような地域を体験できる情報を取りそろえる。実際に現地を訪れ、その後もフォローアップなどを通じて地域の人との交流を深めることで、いつの日か「ただいま」といえる「ふるさと」になる場所を形成し、関係人口の創出につなげたい考え。

 JALふるさとむすびは、ユーザーが自身のニーズに合ったエリアやコンテンツ、期間、予算など検索機能を活用してプログラムを見つけることができるほか、特集記事「JALふるさとむすびMAGAZINE」や移住体験談などのコラムから自身に合う地域と出会うことが可能だ。

 プログラムに参加するユーザーはJALマイレージバンク会員の登録が必要で、登録は無料。また、地域のプログラムオーナーはプログラムの掲載に費用が発生する。掲載に際し、各種手続きや条件がある。

 同社は2022年、23年度に農林水産省「農山漁村発イノベーション推進事業(地域活性化型)」を活用し、「JAL農業留学」「JALふるさとワーキングホリデー」などの取り組みを実施。地域への移住や就農を希望する人々に向けて地域体験研修を提供してきた。今回の「JALふるさとむすび」はこの実績と経験をもとにしている。