ピーチと鹿児島県、「奄美群島応援団」発足 就航地の利便性向上はかる

2019年8月27日(火) 配信

(左から)美反園訓鹿児島県知事、井上慎一CEO

 ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)はこのほど、鹿児島県と「奄美群島応援団」を立ち上げ、奄美群島の「観光資源開発」と「来島促進」、「経済貢献」を3つの柱とした地域活性化と経済発展を目指す取り組みを共同で行うと発表した。就航地での利便性を向上することで、同社の航空需要を喚起をする。

 同取り組みは、鹿児島県の地元企業や自治体の主体的な取り組みを各パートナー企業とそれぞれの専門領域を生かしながら、連携協力してサポートするもの。

 第1弾として、奄美大島信用金庫とスマホ決済サービス「Origami Pay」を提供するorigamiとともにキャッシュレス化の促進をはかる。キャッシュレス決済の浸透不足は、訪日旅客を呼び込む際の大きな障害の1つになっているとの認識から、キャッシュレス化の普及により、観光地としての魅力がより高まることが期待されている。

 同社は今後も国内の潜在需要の喚起と訪日旅客の取り込みによる恒常的かつ安定的な観光客流入と、その消費を促すための環境整備に向けた施策を関係者と進める。

 井上慎一CEOは「就航地を盛り上げることにも尽力してきた。チーム一丸となった取り組みにより、アジアにも奄美群島の魅力が伝わって、奄美群島とアジアとのつながりを広げていきたい」とコメントした。

 

 

 

東京急行電鉄 4カ国語で駅構内・列車内のアナウンス開始

2019年8月26日(月)配信

利用イメージ

 東京急行電鉄はこのほど、2019年8月26日(月)から駅構内・列車内のアナウンスを4カ国語で案内開始すると発表した。世田谷線・こどもの国線を除く東急線全駅と、東急線内の全列車に順次導入していく。

 同取り組みは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックなどに向けて、今後増加する訪日外国人が安全・安心・快適に東急線を利用してもらうことを目的に、ヤマハが開発した音響通信技術「SoundUD」を用いた音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を活用したもの。

 「おもてなしガイド」の放送用アプリを、駅係員や乗務員に配布しているタブレット端末にインストールすることで、災害・輸送障害時の計画運休・間引き運転・折返し運転などに関する案内のほか、駆け込み乗車といった注意喚起など、48種類のアナウンスを日・英・中・韓の4言語で放送する。駅構内では駅の放送装置とタブレット端末を接続し構内放送を行い、列車内では車掌マイクを通じてタブレット端末から発せられる音声を放送できる。

「おもてなしガイド」で訪日外国人の案内をさらに強化

 さらに、同社が駅・列車でアナウンス音声とあわせて「おもてなしガイド」アプリに音声トリガーを流す。乗客は、スマートフォンなどにインストールした同アプリで受信することで、放送内容を13言語からアプリ上に表示させることもできる。これにより、訪日外国人がスマートフォンなどを通じて、駅などの放送内容を文字情報で確認できる。

 アプリに対応する13言語は、日本語、英語、中国語(簡/繁)、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語。

 同社では、これまで駅の改札窓口などでの1対1の多言語案内強化に取り組んできたが、「おもてなしガイド」を活用することで、とくに災害・輸送障害時に、より多くの訪日外国人に迅速かつきめ細かな情報提供を行っていくとしている。

観光庁、オーバーツーリズム対策へ 日本版「持続可能な観光指標」の初会合開く 

2019年8月26日(月) 配信

検討会のようす。髙科国際観光部長があいさつ

 観光庁は8月23日、オーバーツーリズム(観光公害)に対する日本版の「持続可能な観光指標」に関する初会合を開いた。訪日外国人旅行者数は好調に伸びる一方、一部地域では混雑やマナー違反などの観光公害に頭を抱えている。今回の指標により地域の実態把握し、課題の早期発見や防止策を打てるようにする。

 同庁は昨年6月に「持続可能な観光推進本部」を設置し、今年6月には報告書をとりまとめた。このなかで、国際基準に準拠した「持続可能な観光指標」を開発・普及することとした。今回の検討会で「持続可能な観光指標」を具体化。指標のもと、地方自治体やDMOらは、観光公害対策などを含む観光地経営を進めていく方向だ。

 同庁の髙科淳国際観光部長は「我が国の観光地の特性を反映した日本版の指標、またその普及方策についても議論してもらいたい」とあいさつした。

第1回「持続可能な観光指標に関する検討会」の開催について | 2019年 | 報道発表 ...
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000288.html
2008年(平成20年)10月1日に発足した観光庁の公式ウェブサイトです。観光庁の紹介や観光立国実現のための施策などを紹介しています。

秋葉原で「秋フェス2019秋×アズールレーン」開催決定 秋葉原の約100店舗とコラボCP

2019年8月26日(月) 配信

9月1日スタート

 秋葉原関連企業の出資で街の観光活性化のために設立されたAKIBA観光協議会(泉登美雄代表、東京都千代田区)は9月1日(日)から秋葉原で、「秋フェス2019秋×アズールレーン」を行うと発表した。 Yostarとコラボレーションをし、人気ゲームアプリ「アズールレーン(Yostarが開発)」リリース2周年に合わせて、秋葉原約100店舗とコラボキャンペーンを実施するなど街を盛り上げる。

リーフレットイメージ

 コラボCPは9月1月(日)~ 9月30日(月)の期間限定となる。秋葉原各所に置かれたスタンプラリー用のリーフレットを手に取り、全4カ所を巡りスタンプを集めれば、交換所のアニメイト秋葉原別館(千代田区外神田1-2-13)で、先着1万人に景品をプレゼントする。

 このほか、対象店舗で買い物・飲食をすれば、1000円毎につき1枚秋フェス限定カード(全22種)がもらえる企画や、 特設会場での物販イベントなどを行う予定だ。

 (C)2017 Manjuu Co.,ltd & Yongshi Co.,ltd All Rights Reserved.

(C)2017 Yostar Inc. All Rights Reserved.

「井川今日子のおもてなし接客術(38)」 「動画マニュアルで生産性向上を」

2019年8月25日(日) 配信

動画でのマニュアルも効果があります

 旅館の接客マニュアルを、動画で作成しようとする旅館が増えてきています。
 「百聞は一見に如かず」ということわざの通り、紙に書かれたものを読んで理解するより、実際の動きを見てもらった方が教える側は伝えやすいし、学ぶ側も理解しやすいのは、皆さんご承知の通りです。
 私が、紙ベースの接客マニュアルの作成と定期的な研修も担当している旅館が、動画マニュアルを作成しました。
 これが非常に良くできていて、これからのスタッフ教育だけでなく、旅館経営に大いに役立つ構成となっています。動画では、いわゆる“仲居さん”が担当する場面が、すべて収められています。
 動画マニュアルの特徴は、お客様の動きやスタッフの接客の“流れ”があるため、自然と実際の接客場面に近い状況(応用編)を作り出すことができ、紙ベースのマニュアルでは補いきれない部分も動画ではカバーできることです。
 この旅館の動画が優れているのは、接客の動きだけではなく、座学などで教育するような内容も動画にまとめていることです。
 旅館のホームページや地図を用いながら、旅館の歴史や立地、東京、大阪など大都市からの距離や時間、宿泊客が訪れる周辺の観光地についてセミナー形式で説明しています。
 ほかにも、本来なら歩き回って行う館内ツアーも、動画を駆使して案内しています。旅館の規模にもよりますが、本来なら1―2時間も掛かってしまう館内ツアーです。
 説明したいことは数十分で済むのに、館内の移動時間に多く時間が取られてしまうのが悩みの種でしょう。それが、動画で編集できるため、ムダな移動時間を省いて説明に集中する研修に仕上げることができます。
 旅館の社員は3年勤めれば上等と言われています。人によっては数カ月で退職してしまうかもわからない。そうした社員に掛ける研修は、なるべく時間を掛けずに効率良く行うことが求められます。
 この動画マニュアルの内容はすべて研修しようとすると、丸1―2日かかると思いますが、動画では2時間半で済みます。
 新人スタッフとは直接コミュニケーションを取るべきとか、コミュニケーションが希薄になるのではと懸念する方もいらっしゃるかもしれません。
 決まりきった説明は動画で十分です。そこで余った時間を個人面談など通して個々人の分からないことや不安な点、考えなどを聞き出す方が、よほど有益だと思います。
 「生産性向上」や「働き方改革」にも直結する動画マニュアルの導入を、ぜひ検討されてみてはいかがでしょう。
 なお、このような動画マニュアルは、紙ベースの接客マニュアル無しに一足飛びに作るのは不可能ということは付け加えておきます。

(おもてなしコンサルタント 井川 今日子 )

コラムニスト紹介

井川 今日子 氏

おもてなしコンサルタント 井川 今日子 氏

大学で観光学を学んだ後、船井総合研究所を経て、10年に観光文化研究所入社。全国の旅館や観光協会を中心に、女性の感性を活かした集客・固定客化支援で活躍中。商品戦略や販売促進、現場接客サービスなど多岐にわたり提案。

商船三井客船のクルーズ客船「にっぽん丸」、海保の大型旅客船災害想定救助訓練に協力

2019年8月23日(金) 配信

訓練のようす(提供:海上保安庁)

 商船三井客船(山口直彦社長)はこのほど、海上保安庁第三管区海上保安本部が中心となり行われた大型旅客船災害想定救助訓練に協力した。横浜港で同社のクルーズ客船「にっぽん丸」(全長166.6㍍、2万2472㌧)を使い、災害時さながらの訓練が行われた。

 来年の東京五輪・パラリンピック開催を見据え、訓練は「東京港を航行中の船内で、体調不良を訴える乗客が多数発生した」との想定で実施された。東京消防庁や横浜市消防局、神奈川県警なども参加し、停泊中の「にっぽん丸」に消防庁の消防艇「おおえど」が接舷し、隊員が移乗して乗客を救出する訓練などを行い、手順などを確認した。

【訓練】乗客を「にっぽん丸」から消防艇に誘導するようす(提供:商船三井客船)

「にっぽん丸」の概要

総トン数:2万2472㌧

全長:全長166.6㍍

旅客定員:最大524人(ツインベース 398人)

客室:202室

乗組員数:230人

全幅:24.0㍍

喫水:6.6㍍

神奈川県・大山地域で歴史と文化を体感できる日帰りツアー開催

2019年8月23日(金) 配信

精進おとしライブ 日本舞踊 花柳源九郎(イメージ)

 小田急電鉄(星野晃司社長、東京都新宿区)と小田急グループの小田急トラベル(佐々木文信社長、東京都渋谷区)、日本芸能実演家団体協議会は10月26日(土)、神奈川県・大山地域でガイド付き日帰りツアー「歴史・文化を体感! 令和版・日本遺産『大山詣り』と精進おとしライブを楽しむ」を開く。

 神奈川県の観光エリア「丹沢」に位置している「大山」は、大山阿夫利神社や大山寺などの由緒ある神社仏閣が存在し、昔から多くの参拝者でにぎわう人気のスポットとなっている。同ツアーは、江戸時代に流行した「大山詣り」を再現したもので、俳優が扮する「江戸っ子案内人」と共に地域の歴史や文化を体感できる。

 参加者は行衣をまとい、阿夫利神社下社を目指す。阿夫利神社本殿の「正式参拝」では、神楽舞(倭舞)の奉納と共にお祓いを受けて身を清める。下山後には、老舗の宿坊「東学坊」で、大山名物「とうふ料理」の食事を楽しみながら、若手実演家による太神楽、日本舞踊、三味線の「精進おとしライブ」を鑑賞する。

 同ツアーは、「日本人と自然」をテーマに日本の美を国内外に発信し、次世代へ伝えることでさらなる未来の創生を目指す国家プロジェクト「日本博」主催事業の一環として実施され、全国6カ所で行われる日本遺産を活かした伝統芸能ライブ「NOBODY KNOWS」のプログラムとなる。

「歴史・文化を体感!令和版・日本遺産「大山詣り」と精進おとしライブを楽しむ」概要

ツアー名:歴史・文化を体感!令和版・日本遺産「大山詣り」と精進おとしライブを楽しむ

実施日時:2019年10月26日(土)

①Aコース 午前8:45~午後2:50

②Bコース 午前11:15~午後5:35

行程:伊勢原駅~宿坊「東学坊」~女坂~大山阿夫利神社下社(正式参拝)~東学坊(食事・精進おとしライブ)~現地で自由解散

旅行代金:1万1300円(1人あたり、税込)

※OPクレジットカード会員は1万800円

※子供(4歳~小学生)は500円引き

募集人員:各40人

申し込み:小田急トラベル 小田急旅の予約センター 03-3379-6199(午前10:00~午後6:00)

小田急トラベルホームページ

※9月3日(火)午後3:00~から発売開始

プログラム主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)

共催:大山阿夫利神社

後援:伊勢原市

旅行企画・実施:株式会社 小田急トラベル

KNT―CT、視覚障害者をマンツーマンでサポート 国立能楽堂の能鑑賞に案内 

2019年8月23日(金) 配信

社員がマンツーマンで手引きするようす

 KNT―CT(米田昭正社長)はこのほど、国立能楽堂で初となるバリアフリー対応の能公演「エッセンス能」に視覚障害者24人を案内した。ユニバーサルツーリズムに対応できるスタッフの育成を目的とした研修プランで、同社社員がマンツーマンで同行し、サポートを行った。

 当日、参加者は集合場所から国立能楽堂までの約400㍍の距離を社員の手引きにより、徒歩で移動した。到着後は同社限定の特別プログラムで、普段は上がることができない能舞台(練習用)に足袋と手袋を着用して登壇。舞台構造を体感した。能楽師による説明のほか能面や太鼓などに触れる時間も設けられた。

特別に能舞台の上へ

 午後からは「エッセンス能」を鑑賞。同公演は東京2020応援プログラムのひとつ、文化オリンピアードの一環で開催され、「能楽がもっと身近になる」をテーマに行われた。国立能楽堂で初めての試みとなるバリアフリー対応で、視覚障害者向けには副音声や点字パンフレットなどのサポートが充実し、ほとんどの参加者が初めての能鑑賞を楽しんだ。

 同社ではユニバーサルツーリズムをグループ全体で推進し、20年以上の実績をもつ。「旅をあきらめない、夢をあきらめない」をコンセプトに、「ツアー事業」「社員やサポートスタッフの育成」「障がい者受け入れ側への研修」の3つの柱を軸にした取り組みを行っている。なお、今回同行した新入社員27人は、座学などの事前研修を経て実地研修を行った。

能公演手引き研修の概要(実施日:7月31日)

集合場所:JR千駄ヶ谷駅改札
時間:午前10時30分~午後4時30分
行程:  
午前10時30分集合
国立能楽堂まで、社員によるマンツーマンの手引きで案内 (約400㍍、徒歩10分程)
午前10時45分~ 同社限定・特別プログラム
国立能楽堂2階の能舞台(練習用)に案内。
能楽師による説明付きで、足袋・手袋を着用し能舞台にあがって体感した。
※能舞台に上がること・触れることは、通常はできない
その他、能面や笛、小鼓、大鼓、太鼓などの能舞台で使用される楽器などを触るタッチツアーもあった。
午後12時30分~ 昼食(国立能楽堂1階のレストラン)
午後2時~午後4時 「エッセンス能」公演
「能楽がもっと身近になる」をテーマに、視覚障がい者向け副音声や点字パンフレット、能舞台の触図など様々なサポート体制の整ったバリアフリー対応の能
視覚障害者だけでなく、すべての人が能楽を楽しめる内容
演目: 狂言「蝸牛(かぎゅう)」 能「舎利(しゃり)」
解説:「蝸牛」… 野村万蔵  「舎利」… 友枝雄人
参加費:入場料3500円、昼食代1500円(1人)*当日障害者手帳を持参すると、500円の返金有
参加者数:24人(盲導犬8頭)
研修社員数:27人

事前研修の概要(実施日:7月23日)

場所:千代田区神田和泉町1-13 住友商事神田和泉町ビル11階 第1・2会議室
時間:午後2時~午後5時
講師:KNT-CTホールディングス 地域交流部 課長 渕山知弘
研修社員数:27人
研修内容:
①  今回の研修の意義
②  ユニバーサルツーリズムとはどのような考え方か?
③  国内外の視覚障がい者ツアーの事例 (例: ロンドンパラリンピック観戦ツアー他)
④  アイマスクを使用した擬似体験と実地研修でのサポートについて

ダイニング列車「丹後くろまつ号」初のJR小浜線乗り入れ ウィラー

2019年8月23日(金) 配信

くろまつ

 西日本旅客鉄道(JR西日本)と京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSらは2019年10月25日(金)・26日(土)、丹鉄が運行するダイニング列車「丹後くろまつ号」を JR 西日本所有のディーゼル機関車にけん引してもらうことで、初めて JR 小浜線(福井県・敦賀駅~京都府・東舞鶴駅)に乗り入れて運行する。予約は8月23日(金)から始めた。

 小浜線は全長84・3㌔あり、若狭湾沿いを走ながら、車窓からは美しい海を眺めることができる。今回は敦賀駅や小浜駅などで、ゆるキャラのお出迎え、特産品プレゼントなど沿線市町村によるイベントを催すほか、まちあるきを楽しめる周遊パスポートを発行する。

くろまつイメージ

 車内では、古来、朝廷に海産物などを献上し御食国(みけつくに)と呼ばれていた、若狭地域の食材を使ったメニューを用意した。

 同企画はJR西日本とウィラートレインズと、福井県、敦賀市、小浜市、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町、若狭湾観光連盟、WILLERによるもの。2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県嶺南地域の機運醸成や広域観光推進の一環として、19 年 10 月に小浜市で開催される「御食国・和食の祭典 in 若狭路 2019」に合わせた取り組みとなる。

 ウィラーは、「運行を契機に、沿線地域とともに各種イベントを行い、関西方面をはじめ福井県を訪れる人々に、嶺南地域の魅力を伝えていきたい。何度も訪れてもらうためのきっかけづくりを目指す」と意気込んだ。

運行内容

運行日:2019年10月25日(金)、26日(土)

区間:西舞鶴駅~敦賀駅(往復)

編成:DE10/KTR-700 形「丹後くろまつ号」

運行時刻:

【往路】 ① 西舞鶴[9:21 発]→小浜[10:22 着] ② 小浜[10:58 発]→敦賀[11:56 着]

【復路】 ③ 敦賀[13:30 発]→小浜[14:57 着]  ④ 小浜[15:45 発]→西舞鶴[16:53 着]

※時刻は 2019 年 8 月 23 日(金)現在の予定時刻であり、変更となる場合あり

定員:各コース 30 人 ※2019年10月25 日(金)の③敦賀→小浜は報道関係者など内覧専用

車内提供メニュー

1. 西舞鶴→小浜 

・若狭湾ブランチコース~ちょっと早めの若狭湾の彩り海鮮メニュー~ 料金:2,800円(税込み)

①コース

2. 小浜→敦賀

 ・若狭湾特選ランチコース~よっぱらい鯖などの海鮮料理アレコレ~ 料金:4,800円(税込み)

②コース

3. 敦賀→小浜

 若狭湾特産スイーツコース~若狭湾の旬のデザート6種類食べくらべ~ 料金:2,800円(税込み)

③コース

4. 小浜→西舞鶴

 ・若狭湾スイーツコース~若狭湾のこだわりスイーツ3種盛り合わせ~ 料金:1,800円(税込み)

④コース

※料理詳細は下記特設予約サイトから

https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/washoku-no-saiten.html
https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/washoku-no-saiten.html

旅行商品販売

 同列車は団体臨時列車であり、 ウィラーの特設予約サイト及び予約センターから予約した人のみが乗車することができる (みどりの窓口や旅行会社などでの指定席券等の発売はない)

予約は下記特設予約サイトから

https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/washoku-no-saiten.html
https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/washoku-no-saiten.html

またはWILLER予約センター TEL 0570‐200‐770(10:00~19:00)

「提言!これからの日本観光」 外国語と観光

2019年8月23日(金) 配信

外国語を用いるときは、意味が通じるように心掛けを

 観光立国”の推進で日本の観光も近年、急速に発展してきた。とくに国際化の進展が著しい。これに関連して観光(施策)にかかわる用語に外国語(とくに英語)が氾濫し、一部混乱が見受けられるようになった。

 例えば、国がテーマ別観光事業に認定した“ガストロノミーツーリズム”。さらに、国が各地での推進を称揚している地域づくり法人の“DMO”、国の観光目標数値にもある“リピーター”、新しい観光資源に加えるべき“ユニークベニュー”など、国などの観光重要施策(ビジョン)を少し見ただけでも、専門知識がない人にとって、すぐに理解しにくい英語が盛んに用いられている。これらの英語はほとんどの場合、公式書面などでも邦訳が付されていない。私も辞書を引いて“美食観光”、“着地振興組織”、“再訪客”、“特別な資源”とようやく理解した。しかし、この訳語ではすぐに、期待されている観光施策の意図につながらない。美食だけでなく幅広く伝統料理と地産郷土料理なども深く味わうことが真の“ガストロノミーツーリズム”の狙いだからだ。“DMO”も従来の観光関係者の会議を法人化しただけのものが各地にできるのも“DMO”のMの意味が正しく理解されていないからであろう。“ガストロノミー”も美食から連想し、単に高級料理を提供することと思っている人もいる。“ユニークベニュー”もユニークの語感からか大国際会議場の建設だと思われ、極端な場合、MICEをNICEと間違えている場合さえあった。

 日本語では表現しにくい微妙なニュアンスを表現したり、「観光」という用語から「遊び」を連想させることを防ぐため、「ツーリズム」を使ったり、新しさを強調するため外国語を濫用(国や自治体も)している場合もあるように思う。

 日本人と日本の機関に観光施策を説明する際は原則として日本語で行うべきである。外国語を使う場合は必ず邦訳をつけるか、詳細な説明が必要だと思う。そうでないとまったく期待に反した観光施策と観光資源ができあがることになりかねない。

 一方、日本語として定着したガイド、チケット、サービスなどは導入時に適切な説明があったこと、日常活動に密着した用語であったこと、日本人にも発音しやすく、使いやすい英語であることによって日本語化のされているものもある。

 日本の観光の国際化で、外国語を観光で使う場合も増えると考えられるが、上述のような意思が伝わらない可能性を考え、慎重を期す必要がある。“シンカンセン”のように日本語を世界に普及させる特別な努力があってもよいのではないかと思う。大切なことは、筆者も含めて先進国で語学力最低といわれる日本人が、語学力向上のためにまず勉強に励むことだ。外国人客もより日本語を勉強し、来ていただきたい。真の観光は「異国民同士の交流」だと考えると、外国語の学習は急を要すると言わざるを得ない。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏