セントレアー鹿児島線利用者限定 「トブ・クルーズ 桜島キャンペーン」に追加特典

2019年12月2日(月)配信

 中部国際空港と観光かごしま大キャンペーン推進協議会は、共同で実施している「トブ・クルーズ 桜島キャンペーン」で、レンタカーがお得に借りられる特典などを追加し、企画の魅力をさらに高めた。

 「トブ・クルーズ 桜島キャンペーン」は、セントレア(中部国際空港)-鹿児島線の利用者を対象に、桜島フェリーの「よりみちクルーズ」の乗車券をプレゼントする企画。19年10月にスタートした。12月1日(日)からは、「お得なレンタカー特典」と、抽選で特産品があたる「ハシュタグキャンペーン」を追加した。

トブ・クルーズキャンペーン概要

期間:2019年10月1日(火)-2020年3月31日(火)
主催:観光かごしま大キャンペーンン推進協議会
   中部国際空港
参加方法:
 1)セントレア→鹿児島線に搭乗
 2)鹿児島空港1階観光・総合案内所で搭乗券と居住地がわかる身分証明書(免許証、保険証など)を提示、乗船引換券を受け取る。
 3)鹿児島港桜島フェリーターミナルで、乗船引換券と乗船券を交換。鹿児島港から「よりみちクルーズ」に乗船
 ※鹿児島在住の人は対象外
その他:車長5メートル未満の車両は無料でフェリーに乗せることができる。

12月からの追加特典

お得なレンタカー特典
 トブ・クルーズの利用者は、日産レンタカー鹿児島空港店では特別料金で、トヨタレンタリース鹿児島ではワンランク上の車種を借りられる。

ハッシュタグキャンペーン


 鹿児島旅行の思い出を「#トブクルーズ」をつけて、TwitterまたはInstagramに投稿した人のなかから、毎月抽選で1人に黒豚しゃぶしゃぶ(700g)をプレゼントする。

桜島フェリー「よりみちクルーズ」とは

 鹿児島県のシンボルと言われる桜島と錦江湾の魅力を、会場から約50分間楽しめるクルーズ船。1日1便、午前11時10分に鹿児島港から桜島に向けて片道運航している。

〈観光最前線〉27人の歌仙100年ぶりの再会

2019年12月1日(日) 配信

36歌仙が揃う日は来るのだろうか

 「逢いたい」、思いが日ごとに高まり、旅の日程を延長し京都に「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」展を観に出かけた。100年ぶりにバラバラになっていた歌仙絵27図が並ぶ空間は、想像以上に美しかった。

 「佐竹本36歌仙絵巻」は、平安時代の和歌の名人36人を描いた上下二巻の絵巻であったが、1919(大正8)年、事情により37図(歌仙36人と住吉大明神)に分割され国内に散らばった。同展覧会では展示替えを含め、31図が展示された。これは、同歌仙絵巻をテーマにした展覧会のなかで最多の作品数だ。

 国内各地にある美術館には、それぞれが美しい美術品が多数収蔵されている。日常の喧騒から離れ、そうした日本の美に出逢うためだけに旅行する。これからもそんな旅がしたい。

【後藤 文昭】

「観光革命」地球規模の構造的変化(217) G20観光大臣会合

2019年12月1日(日) 配信

招待国含め31の国・地域の観光担当大臣らが参加したG20観光大臣会合

 今年はベルリンの壁崩壊から30周年の記念すべき年だ。東西冷戦終結後に生じたグローバル化で、国家や地域を越えて地球規模でヒト・モノ・カネ・情報が自由に行き交う時代になった。その前提として80年代に英国のサッチャー首相が提唱した「新自由主義」が、米国のレーガン政権や日本の中曽根政権でも受け入れられ、さらに90年代におけるICT革命の実現に伴って全世界における外国旅行が隆盛化した。

 1970年の全世界の外国旅行者数は1億6千万人だったが、90年には4億5千万人、2010年には10億人、18年には14億人に。そして30年には18億人に増えると予測されている。

 この結果、観光産業はいまや全世界の国内総生産(GDP)の10%を占めるリーディング産業の1つに発展し、雇用創出や地方創生などで重要な役割を果たす。一方で数多くの人々が観光旅行をすることで、オーバーツーリズム(観光公害)が問題視されるようになっている。

 この状況の中で、10月末に北海道の倶知安町で20カ国・地域(G20)観光大臣会合が開催された。今回で9回目となる会合の主要テーマは「持続可能な観光の実現」で、2日間にわたって議論され、共同宣言が採択された。ポイントは、①観光は世界的に最も成長し、かつ強靱性のある経済活動②観光の成長は自然保護や混雑対策などで数々の困難を生み出す③地方創生と観光地の持続性改善のために多様な地域への誘客を促進④イノベーションを促し、持続可能な企業を創出する⑤地域の自然や文化財を保護し、責任ある観光を促進――など。

 要するに観光産業の発展と自然保護や地域社会との共生を、いかに持続可能かつ責任あるかたちで実現していくかが世界共通の課題として議論された意義は大きい。

 しかし、現実には持続可能な観光や責任ある観光の実現は容易ではない。例えば北海道では18年度の来道外国人は312万人で14年度と比べて2倍以上に増加。その結果、さまざまな観光公害現象が生じると共に、人口減少による人手不足の深刻化によって観光立国への対応に諸々の不都合が生じている。

 果して、今後の日本は「観光立国」と「観光亡国」のいずれの道を歩むことになるだろうか?

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

〈旬刊旅行新聞12月1日号コラム〉旅人に「贅沢」を与える旅館 バックヤードの「ムダ」を排除しよう

2019年11月30日(土) 配信

旅館は時間と空間の贅沢を感じられる(写真はイメージ)
 旅館で過ごす時間は、ホテルとは異なると、いつも感じる。旅館といっても、大衆向け大型旅館や、ラグジュアリー層を対象にした小規模施設など千差万別である。しかしながら、どの旅館にも時間の流れ方に共通点があると感じる。「日常から切り離された時間」と言ってもいい。
 
 「時間」と「空間」は密接に結びついている。その意味で、旅館の空間もホテルとは異なる。広大な庭園や、池のような大露天風呂、100畳の畳を敷いた大宴会場を有する宿もある。たくさんの仲居さんが働いているのも、旅館ならではの光景だ。最近は少なくなってきたが、食べきれないほどの海の幸、山の幸を提供する豪華な料理を提供する宿もある。ホテルに比べ、「ムダ」に広い客室が多いのも特徴だ。
 
 私が普段、出張で利用するビジネスホテルは、ドアを開けるとすぐ横にユニットバスがあり、奥にはシングルベッドと小型のテレビがあるだけのシンプルな部屋である。実に合理的で、潔いまでに空間にムダが一切ない。我が身の丈に合ったフィット感が心地よいのだが、たまに旅先で「空間のムダ遣い」ができるのは、旅館の醍醐味だと感じている。
 
 このように見ていくと、旅館は「旅人が時間や空間のムダ遣いを楽しむ」場所と言える。
 
 
 時速300㌔走行が可能な高級スポーツカーが一般道を40㌔で走っている姿を見かけると、「日本で300㌔を出して走れる道もないのに、ムダな性能にお金を捨てている」と批判する人がいる。しかし、そのスポーツカーの所有者は「スペックのムダ」を楽しむために、流線型の車体をゆっくりと走らせているのだ。
 
 これは、誰もが1つは持っている「ムダを楽しみたい」という欲求である。チロルチョコのチープな甘さも大好きだが、1粒数百円もするチョコレートに喜びを感じる。「価値」を共有できない人に、どんなに説明しても理解し合えない類のものだ。しかし、一見ムダに思える「贅沢さ」に「価値」を感じると、日常の必需品では考えられない大きなお金を払う。
 
 
 湯量豊富な温泉旅館では、大きな浴槽から湯が溢れ続けている。いわゆる「源泉掛け流し」の湯船に浸かって、目の前の山の紅葉などを眺めていると、まさに「時間と空間が現実世界から切り離された」気分になる。捨てられる大量の湯を眺めながら、「贅沢」を味わう。ビジネスホテルでカーテンを開くと、向かいのオフィスで働くサラリーマンが見える眺めとは180度異なる優雅な風景である。
 
 旅館では館内を歩く人も浴衣姿のせいか、「ビジネス」の空気を纏っていない。大浴場やロビーのソファでくつろいでいると、人懐っこく話し掛けてくる旅人もいる。この空気はビジネスホテルやシティホテルにはない。「日常から切り離された時間」と感じる瞬間でもある。
 
 
 宿泊客に「ムダ遣い」の楽しみを提供する旅館に感謝しつつも、実際は、経営が困難な施設も多い。客に時間と空間で「贅沢な気分」を与える旅館は、客には見えないバックヤードの「ムダ」を排除していかなくてはならない。日々自らのムダを削り続けるスポーツ選手や歌手などエンターテイナーだけが、舞台上で最上の「贅沢」を観客に見せ、感動させることができる。
 
(編集長・増田 剛)

沖縄で二次交通環境整備始まる 空港周辺の渋滞削減を

2019年11月29日(金) 配信

「島ぐる」イメージポスター

 内閣府沖縄総合事務局とオリックス自動車(上谷内祐二社長)、日産自動車(山内康裕社長)、プロトソリューション(白木享社長)の官民4者は2019年12月1日から2020年2月28日まで、沖縄県で二次交通環境整備の実証実験を行う。沖縄本島中北部地区の交通結節点やホテルなどで、高速路線バスとカーシェアリングやシェアサイクルを組み合わせる。

 具体的には、那覇空港と沖縄本島中北部を結ぶ「沖縄エアポートシャトルバス」や路線バスの停留所付近にあるホテルや観光地に、オリックス自動車と日産が運営する「カーシェア」を計12台、プロトソリューションが運営する「シェアサイクル」を約100台設置する。

 ホテルなどの目的地周辺までバスで移動し、その先は車や自転車を借りて観光するなど、公共交通機関を活用した沖縄旅行「島ぐる」の実現を目指す。

 沖縄では県民の自家用車利用率が高く、年々増加している観光客のレンタカー利用もあり、沖縄中南部エリアを中心とした慢性的な交通渋滞が問題になっている。同実験によって空港周辺や那覇市内の渋滞削減をはかる。

実験概要

実験イメージ

実験期間:2019年12月1日~2020年2月28日(実験後も継続予定)

カーシェアリング:

【オリックスカーシェア】4台

恩納村:沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ 2台

ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート 2台

【NISSAN e-シェアモビ】8台

名護市:名護市役所 4台

ホテルゆがふいんおきなわ 1台

コンドミニアムホテル 名護リゾート リエッタ中山 1台

本部町:ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワ 1台

ホテルゆがふいんBISE 1台

【HELLO CYCLING(ハローサイクリング)】約100台

恩納村:おんなの駅、琉球村、ホテルモントレ沖縄 スパ&リゾート、恩納村ふれあい体験学習センター、恩納村役場、ナビービーチ、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ

名護市:ホテルゆがふいんおきなわ、ホテルトーマス名護、シャングリラマンション、名護リゾートリエッタ中山、ホテルルートイン名護、オキナワマリオットリゾート&スパ、OKINAWAフルーツランド、名護パイナップルパーク

本部町:ハナサキマルシェ、海洋博公演、ホテルオリオン モトブ リゾート&スパ、ホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワ、ゆがふいんBISE

JTB、「年末年始に行きたい旅先」ランキング発表 国内は沖縄、海外はハワイがトップ

2019年11月29日(金) 配信

万座毛(イメージ)

 JTB(髙橋広行社長)は11月29日(金)、「年末年始に行きたい旅先」ランキングを発表した。国内の1位は沖縄県、2位は北海道と王道の観光地が上位を占めた。海外は1位がハワイ、2位には台湾がランクインし、日本より暖かいエリアが人気となった。

年末年始に訪れてみたい都道府県ランキングTOP5

 訪れたい理由として、国内1位の沖縄県は41%の人が「絶景スポット」を挙げた。2位の北海道は「温泉」が38%、次いで「食」となった。3位の東京は「買い出し、初売り」や「テーマパーク」など理由が分散した。同3位の京都は64%が「初詣」「ご利益スポット、パワースポット」と年末年始ならではの項目が理由に挙がった。

年末年始に訪れてみたい国・地域ランキングTOP5

 海外のランキングで1位のハワイは「ビーチ」を理由に挙げた人が41%。2位の台湾は「食」が58%、3位のオーストラリアは「自然」が52%と、旅の目的によって旅行先が分かれる結果となった。

 今回の年末年始は、12月28日(土)~1月5日(日)まで9連休が取りやすい日並びとなっている。「年末年始に1泊以上で出かける予定があるかどうか」のアンケートでは、「ある」と「ない」が37%ずつで同数となった。

 調査は「年末年始に予定がある」「予定を決めていない」人を対象にWebアンケートを実施。20~80代以上の1882人から回答を得た。

2020年4月、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO」開業

2019年11月29日(金) 配信

7つのエリアで構成 (C)SMALL WORLDS.LNC

 東京・有明に2020年4月25日、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO(スモールワールズ 東京)」がオープンする。動くミニチュアが生み出す「もうひとつの世界」への没入体験を楽しめるのが魅力。3Dスキャンで作られる自身のフィギュアを設置することで、ミニチュア世界の住人になることもできる。

 メインフロアとなる「スモールワールズ」は①関西国際空港②スペースセンター③世界の街 ④美少女戦士セーラームーン⑤エヴァンゲリオン 第3新東京市⑥エヴァンゲリオン 格納庫⑦東京エリア(仮・詳細未定)の7エリアで構成される。10月31日未明に発生した火災で、正殿や北殿など7棟が焼失した首里城もミニチュアで再現し、エリア内の一角に展示する。

 AR(拡張現実)やVR(仮装現実)を活用した仕掛けづくりも進めており、開業時に第一弾として「エヴァンゲリオンエリア」で楽しめるコンテンツをリリースする。

 入場料金は大人2700円、中人(中高生)1900円、小人(4-11歳)1500円で、ミニチュアの制作現場などを見学できるバックヤード付き入場券も販売される。

各エリアの概要

関西国際空港エリア

関空エリア(C)SMALL WORLDS.LNC

 関西国際空港をモデルに、非常に精巧に空港を再現。飛行機は機体により離着陸のエンジン音が異なるなど、実際のモデルに忠実に再現している。合計40機が入れ替わりで離発着を繰り返し、およそ30分間隔で空港の一日が観察できる。

スペースセンターエリア

スペースセンターエリア

 スペースセンターエリアは、1970年代の宇宙センターをモデルにデザインされたエリアとアジアにおける未来の宇宙センターをコンセプトに作られたエリアの2つで構成される。前者ではサターン型ロケットの打ち上げを実施。発射時の噴射スモークや音を忠実に再現する。後者のエリアでは、河森正治氏 (宇宙部門総合ディレクター) プロデュースの未来型シャトル6種の打ち上げを行う。2つエリア合計で、1日に約48回の打ち上げが楽しめる。

世界の街エリア

 世界の街エリアは、ファンタジーとスチームパンクの要素を散りばめたスモールワールズTOKYO オリジナルの世界を表現する。およそ20〜30の仕掛けが施してあり、1つひとつを探しながら世界観を楽しめるエリアになっている。

世界の街エリア

美少女戦士セーラームーンエリア

 90年代の懐かしい麻布十番をベースに、「美少女戦士セーラームーン」のコミックス1〜4巻の街並みと、同作品の未来の世界である「クリスタル・トーキョー」をミニチュアサイズで再現する。

美少女戦士セーラームーンエリア(C)SMALL WORLDS.LNC

エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア

エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア

 「エウァンケリオン」の世界観を80分の1のスケールて再現。近景が旧市街地、遠景が第3新東京市と分かれており、遠近法でエリアを堪能できる設計になっている。

エヴァンゲリオン 格納庫エリア

 再現された「格納庫」では、エヴァンゲリオン初号機が射出されていく演出が楽しめる。

山の上ホテル、12月1日リニューアルオープン

2019年11月29日(金) 配信

フレンチレストラン ラヴィ

 今年5月から給排水衛生設備などの改善工事のために営業を休止していた山の上ホテル(東京都千代田区)が12月1日、リニューアルオープンする。設備の改善に併せ、「ここにしかないくつろぎとぬくもり」をテーマに空間を再設計し、ロビーなどを建物の竣工当時の姿によみがえらせた。
 

 今回の空間の再設計では、ロビー部分などの意匠を変更した。ホテルのエントランスの床は、竣工時と同じテラゾー模様を、添乗や梁底に施されていたアール・デコ調の模様を復元し、1954年の開業当時のたたずまいを取り戻した、伝統を重んじた落ち着きのあるクラシカルな空間を演出した。

 館内7カ所にある直営のレストラン・バーは、一部配置や内装を変更した。「フレンチレストラン ラヴィ」には、竣工当時の貴賓室の意匠を復元し、伝統と格式、山の上独自の最上級のもてなし空間を追求する。
「中華料理 新北京」は、中央の柱に青花の焼き物タイル、四方に伸びる梁にはアール・デコの意匠、床には中国伝統の牡丹柄をあしらうなど、和、洋、中が融合した独特の空間を作り上げた。

あべのハルカス、12月にサンタやトナカイが窓拭き実施

2019年11月29日(金)配信

サンタゴンドラと「あべのべあ(写真左)」

 日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)は2019年12月1日(日)~12月24日(火)のうち計12日間、サンタクロースやトナカイの衣装を着用した作業員がゴンドラに乗って外壁ガラスの清掃を行う。毎年恒例のイベントで、クリスマスの気分を味わいながら清掃のようすを楽しめる。

 「あべのハルカス」では、いつでも美しい景色を観覧してもらえるように、開業以来、定期的に外壁ガラスの清掃を行っている。ゴンドラに乗って地上約300㍍の高所で清掃する作業員とは、ガラス越しで一緒に記念撮影など楽しめる。

実施概要

実施予定日:(計12日間)

 2019年12月1日(日)~6日(金)、8日(日)~10日(火)、15(日)、19日(木)、24日(火)

時間:

 正午00:00ごろ 「ハルカス300(展望台)」から清掃開始

 午後3:00ごろ 終了予定

 ※「ハルカス300(展望台)」に出現するのは、数分のみ

注意事項:

 天候により、外壁ガラス清掃が実施できない場合がある。中止の場合は、「ハルカス300(展望台)」ホームページなどで告知される。

NAA、国際線外国人客151万人に 10月として過去最高

2019年11月29日(金) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2019年10月の国際線外国人旅客数は、前年同月比1%増の151万7494人で過去最高となった。韓国線旅客は減ったが、ラグビーW杯効果などで前年を上回った。

 総旅客数では同1%減の356万8104人。国際線の旅客数は同0・5%減の297万2547人だった。このうち、日本人旅客数は前年とほぼ同じで118万7217人となった。

 国内線旅客数は同4%減の59万5557人。国際線・国内線で台風による欠航が影響した。国内線では、バニラエアとピーチ・アビエーションの経営統合に伴う運航便数の調整による減便も旅客数減少の一因となった。

 総発着回数の全体は同4%減の2万1122回となった。このうち、国際線は同4%減の1万6822回だった。国内線は同5%減の4300回となった。

 11月23日(土)時点の11月の速報値では、総発着回数が前年同期比3%増で総旅客数は5%増加した。

 田村社長は11月28日(木)に開いた会見で「発着回数におけるバニラエアとピーチ・アビエーションの便数調整の影響は一時的。今後はさらに増便する予定だ」と語った。

韓国線減少は落ち着いた可能性」との見方示す

 11月23日(土)までの11月の韓国線における発着回数は、前年同期比16・9%減となった。旅客数は同22・6%減少した。一方、10月の発着回数は、同20・1%減。旅客数は、同28・3%減だった。

 田村社長は「韓国線の減少傾向は、下げ止まった可能性がある」と話した。

長距離線の新規就航を促進へ

 同社では、20年1月1日(水)から3月31日(火)まで、長距離路線を新たに就航した航空会社に着陸料を3年間無料にする「国際線長距離ボーナス」を導入する。対象は7千㌔以上の地点を結ぶ路線を新規就航する航空会社。同空港に就航する北米路線が来年3月、相次いで羽田空港に移管することを踏まえ、長距離路線の新規就航を促す狙い。

 成田空港のインセンティブは13年からスタートした。これまで、アジアを中心とした短中距離路線の新規就航は増加した。一定の成果が上がったという。

 7千㌔以上にある空港は、アメリカのラスベガスやマイアミのほか、ドイツのミュンヘンなども含まれる。同キャンペーンを初めて活用することが決まった航空会社は、イスラエルのエルアル航空。同社はテルアビブ(イスラエル)までの路線を20年3月11日に、就航する予定となっている。

 田村社長は「成田国際空港の強みである『多様なネットワーク』を維持するためにスタートする」と意気込んだ。

台風での滞留者踏まえ関連事業者と連携強化

 同社はこのほど、10月に発生した台風被害の課題点を踏まえ、成田国際空港BCPを作成した。ターミナルの滞留者抑制と利用者が滞留した場合に多言語での情報提供をしていく。基本方針の柱は3つ。利用者の安全安心の確保と、航空ネットワークの維持・早期復旧、地域貢献となる。

 これまで各事業者が個別に動いていたが、10月の台風により、国土交通省や地元自治体などの官公庁、電力会社や鉄道事業者などの47者(19年10月時点)で構成される「関連事業者」を組織した。BCPは関連事業者と合意し、策定。情報の集約と共有し、災害時の迅速な方針決定をはかる。