山形・出羽三山イメージの温泉「羽月の湯」開湯  休暇村羽黒

2018年11月12日(月) 配信 

11月17日開湯、「羽月の湯」

豊かな自然と歴史文化に彩られた庄内地方に位置する「休暇村羽黒」(鈴木隆支配人、山形県鶴岡市)に2018年11月17日(土)、「休暇村羽黒温泉 羽月の湯(はつきのゆ)」が誕生する。

 羽黒山や月山、湯殿山からなる出羽三山をイメージした温泉。メタケイ酸を含むpH値8以上のアルカリ性の泉質は、美肌効果や疲労回復の効果が期待される。あわせて、湯上りコーナーもリニューアルした。

 さらに、開湯記念として特別会席「庄内御膳」を12月1日(土)~2019年3月31日(日)まで提供する。ズワイガニや庄内彩鶏、山伏豚、タラ鍋と、海と山に囲まれた庄内地方の食材を贅沢に使い、寒い冬を温泉と料理で温かくもてなす。

羽月の湯(はつきのゆ)

【本館宿泊客】

 正午12:00~深夜12:00/午前5:00~9:00

 ※午前9:00~正午12:00の間は清掃時間。

温泉開湯特別会席「庄内御膳」

温泉開湯特別会席「庄内御膳」

期間:2018年12月1日(土)~2019年3月31日(日)

料金:1万2千円~(税込)

※1泊2食 2人1室利用で1人あたりの料金。

※仕入時期により内容は変わる。

※1人のみの場合、小鍋での用意となる。

休暇村羽黒

羽黒山中腹に建っている休暇村羽黒

 野鳥のさえずりが心地よく響く客室。春は山菜、夏は口細カレイやだだちゃ豆、秋は新米、冬は雪鱈など、山形の「四季のごっつぉ」でもてなす。庄内藩の史跡や名所が数多く残る城下町「鶴岡」や、北前船で栄えた湊町「酒田」などの庄内観光の拠点となる。

※ごっつぉ=庄内の方言で「ごちそう」の意味

所在地:〒997-0211 鶴岡市羽黒町手向字羽黒山8番地

TEL0235-62-4270

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ベトナム国観光総局と調印 全旅連、人材育成へ9大学とも連携

2018年11月12日(月)配信 

全旅連とベトナム国観光総局が調印

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の多田計介会長らは10月18―19日にベトナムを訪問し、同国の観光総局やハノイ大学など日本語学部のある9大学と、人材育成や教育プログラムの開発へ連携していくことを確認した。19日にハノイ市内のホテルで調印した。

 多田会長は来年4月の運用を予定している日本における外国人の新在留資格制度について説明し、「ベトナムの若い人たちの力を借り、日越両国の観光産業の成長と発展につなげていきたい」と強調した。今後は、連携した大学と委員会組織を立ち上げる。教育プログラムや人材育成の手法を確立し、パートナーシップを強化していく。

 調印に先立って、18日にはハノイ大学でシンポジウムが開かれ、9大学の関係者らが参加。基調講演には、観光庁観光産業課参事官兼観光人材政策室長の田村寿浩氏が「宿泊業における人材育成と外国人材の活用に向けた検討状況」などを講演。その後、ハノイ大学日本語・日本文化コラボレーションセンター所長のファム・トゥー・フォン氏が日本の宿泊業に対するベトナム教育機関の取り組みなどを語った。

 さらに全旅連常任顧問の佐藤信幸氏と、日本語学部のある4大学の代表が「国際人材の育成と今後の活躍の場」をテーマに討論会を行った。佐藤氏は、日本の宿泊業の人手不足の実情と、インバウンド観光客の増加によるさらなる人手不足の深刻化を説明。この対策として、「外国人材の積極的な受入整備が急務」と話した。

 

 

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(47)」体験に勝る解決法なし

2018年11月11日(日) 配信

臭いの原因は木造のせいではなく空調設備だった

先日、あるクライアントの旅館で、「露天風呂付客室が木造建築で湿気が多く“臭い”とのクレームが度々あるので修繕したが、なかなか改善されないので、自信を持って売れない」という話があり、実際に露天風呂付客室の部屋に試泊してみました。

 19時ごろにチェックインし、部屋に入ると確かに木造の独特の臭いがしました。ただ、木造建築の臭いとしては、特段クレームを言うほどの激しいものではありませんでした。部屋には空気清浄機も用意されていたので、スイッチを入れると凄まじい異臭が発生しました。原因は「部屋の元々の臭い」ではなく、空気清浄機そのものと判断し、窓を開け空気を入れ替えると通常の状態に戻りました。

 そして、浴衣に着替えて、部屋の露天風呂に入り(源泉掛け流しの良い温泉です)、部屋に戻って、少し暑くなってきたので、部屋の冷房をつけました。すると、また強烈な「臭い」がしてきました。「まさか」と思って冷房の風に鼻を近づけると、こちらからも強烈な臭いが発生していました。お客様が「臭いが気になる」とおっしゃった原因は「木造建築による経年劣化の臭い」ではなく「その部屋に置いてある空気清浄機や空調の問題」だったのです。 

 この体験を、翌日の会議で報告すると、空調関連は夏前に社内のスタッフで清掃した、と言うことでした。空気清浄機は機器自体何年前に購入したのかも分からない、というので、空調機器は専門業者に清掃させるか、取り換える。空気清浄機は新しい機器を導入する、というようにしていただきました。

 お客様からのアンケートやクレームで言われたことは、一部クレーマーまがいの悪質なものもありますが、「起こっている事象(今回でいうと臭い)」を表現されているものもあります。

 しかし、お客様は「宿泊しての感想」をおっしゃるので、お客様が指摘する「原因」が真実かどうかは別の話です。それらを一つひとつクリアするには「旅館をわかっているスタッフが体験してみる」という一点につきます。

 お客様がおっしゃることを気にして、自信を持って部屋を売れないということが経営にとってのマイナスであると同時に、お客様が指摘したことを、さらに別のお客様が指摘する、というようなことでは、アンケートの意味はありません。もちろん「大浴場が遠い」など、設備的にはどうしようもない案件もありますが、今回の「臭い」のような解決できる問題もあります。

 「百聞は一見にしかず、百見は一体験にしかず」というように、その「意見」ばかりに目を向けるのではなく「自分で体験してみる」という大切さを改めて認識しました。

 「問題」はそのまま放置し続ければ「問題」ですが、解決しようと思えば「課題」となり「解決」の道筋が立つものなのです。そのために必要なことは「体験」であり、それに勝る解決策はありません。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

〈観光最前線〉比べることで深く知る

2018年11月11日(日)配信

「出雲阿国」が見られるのは来夏まで

 青森県五所川原市の立佞武多(たちねぷた)は、見上げると「目が合うように」つくられている。そうとばかりに思っていたが、立佞武多の館で見た2年前の作品・出雲阿国は全く違う体をなしていた。かぶき踊りを舞う阿国は、しっかり前を向き未来を見つめているかのよう。菊池忠館長に伺うと「自由な発想で制作にあたる立佞武多師もいる」という。伝統文化のなかで新しい試みがあることを知った。

 京都府宇治市の喫茶室・匠の館では、淹れ方で味が変わる宇治玉露を体験できる。一煎目、40度で淹れるとうまみが凝縮された新鮮な味わいに。注ぐ湯の温度を上げながら四煎味わうと、普段飲んでいるお茶に近づいていった。

 比べることで知識が深まり、興味が生まれることも。旅行にはそんな入り口が多くあるように思う。

【鈴木 克範】

〈旬刊旅行新聞11月11日号コラム〉旅と病 旅先で体調を崩してしまうことも

2018年11月10日(土)配信 

異国の旅先で病気になることもありうる

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「シェルタリング・スカイ」が好きで何度か観ている。旅がテーマの映画や文学に魅かれてしまい、レンタルビデオショップに立ち寄ると、つい手に取ってしまう。

 旅を扱った映画のいいところは、旅のもの憂さが漂うところである。旅とは、基本的にもの憂いものだと思っている。シェルタリング・スカイは北アフリカを舞台に、ニューヨークの生活に飽きた1組の夫婦が主役だ。倦怠や喪失、虚無など行き場のない感情が、男と女の仕草や表情の端々に垣間見える。エキゾチックな街並みや現地の人々の営みが、冷酷に、時にまとわりつくように映し出され、2人は運命の川に流されながら、淡々と時が流れていく。

 この映画では、主人公の男(夫)が、旅の途中にチフスに罹る。そしてそれ以降、旅の大半は、ずっと病気で苦しんでいるシーンが続く。旅先で病に苦しむ男の筋書きに、「なぜ、これほどまで自分が引き込まれるのか」と、ずっと不思議に思っていたのだが、思い返してみると、私自身、旅先で体調を崩してしまうことが多々あることに気がついた。

 10月から11月にかけて、地方への出張が続いた。後半、少しずつ体調を崩し、最後は宿泊するホテルでダウンしてしまった。暗いホテルの部屋で、ウトウトしては目が覚め、頭痛と吐き気を感じながら夜明けを待った。幸いにも体調は回復し、翌日にはすっかり元気を取り戻すことができた。

 数年前に香港を旅したときも、高熱を発してしまった。ホテルに着いて、騒がしい人々の声やクラクションの鳴り響く音、路上まで競り出した派手な看板だらけの街は、健康状態の良いときとは異なる表情を見せてくれた。ホテルの部屋に戻り、ベッドで体を休めながら、また少し街を歩いたり、食事をしたり、観光を楽しんだ。食欲がわなかったために、中華料理はあまり食べられなかった。数日間の滞在中、灰色のカーテンを閉めた異国のホテルの部屋で過ごす時間は、夢と現実の境界が曖昧になる。今となっては、華やかなるネオンサインの夜景とともに、薄暗い安ホテルで過ごした静謐な時間が鮮明に思い出される。

 九龍から、小雨の降り続く香港島にスターフェリーで渡り、坂の途中で果物を売っていたおばあさんからオレンジをたくさん買って、食べているうちに、体調は急速に回復していった。 

 このほかにも、旅先で体調を崩した経験が何度かある。晴れの日があれば、雨の日もあるように、当然旅行者の体調も絶好調のときばかりではない。

 旅には転地効果があると言われている。日常生活を離れ、いつもと違った環境に身を置くことで、五感が刺激され、精神的にも肉体的にもプラスの効果が得られるということだ。私は体調があまりよくないときには、この転地効果を過度なまでに期待している。そして、その効果はこれまでてき面に表れている。少しくらいの風邪だと、旅先に着いて少し歩けば治ることもたくさんあった。

 今回、出張先で体調を崩したとき、ホテルのスタッフが客室に温かいうどんを持ってきてくれた。食事を手配してくれた方と、スタッフの気遣いが嬉しかった。孤独と不安が混じる旅先での優しさは、格別に身に沁みた。

(編集長・増田 剛)

インフラツーリズム拡大へ初会合開く 年間160万人集まり人気 課題も浮き彫りに

2018年11月9日(金) 配信 

有識者会議のようす。栗田局長があいさつ

国土交通省は11月9日(金)に東京・霞ヶ関で、ダムやトンネルなどの社会インフラを観光資源とするインフラツーリズムの拡大に向けて、有識者による初会合を開いた。事務局からは、インフラツーリズムに関する初めての調査結果も公表された。これによると、インフラ施設の見学者数は2017年度で年間160万人に上るなど人気を集めていることが分かった。ただ、インフラツーリズムの認知度を調べると、全国で2割を切るなど課題も浮き彫りになった。

 インフラツーリズムの取り組みが始まり、5年が経過している。灯台と湾内クルーズに限っては、年間見学者数全体の約7割を占め、すでに観光と一体で運用が進んでいることが分かった。そこで、これらを除いたダムや橋、トンネルなどに訪れる見学者数(17年度約47万人)を、2020年までに年間100万人に増やす目標を提示した。

 国交省・栗田卓也総合政策局長は冒頭、「魅力を十分に発揮できていない地域もある」と述べ、「地域一体となって観光資源に磨き上げ、地域活性化に資する新たなインフラツーリズムに育て、展開する必要がある」と力を込めた。

 そもそもインフラの公開や開放は、政府目標を実現するための「観光ビジョン」などに組み込まれている。東京・元赤坂にある迎賓館などのユニークベニューと、同様の位置付けとなる。近年では、巨大地下神殿と称される埼玉県の首都圏外郭放水路に年間2万人ほどが訪れ、注目を集めている。

 一方、有識者からは「手段が先行している」との意見も出た。マニア向けなどの施設が、急にスポットを浴びている状況だ。施設単体での取り組みが中心で、地域への波及効果は少ない。年間3千万人が訪れる勢いをみせる訪日外国人の受入環境整備も、遅れている状況だ。

 今後の方向性としては、インフラ施設の特徴や地域の目標に応じてステップアップをはかる。そのうえでインフラツーリズム全体の集客拡大を目指す。来場者数などで「施設管理者中心の取り組み」、「地域間で協議会設立など体制強化」、「有料化での民間開放」といったレベル別に分類し、それぞれの方針を手引きなどにまとめる見通し。

 なお、年末年始で中間的にまとめを行い、今年度中に最終とりまとめを見込む。

 座長と委員は次の各氏。【座長】清水哲夫(首都大学東京大学院都市環境科学研究科教授)【委員】阿部貴弘(日本大学理工学部教授)▽河野まゆ子(JTB総合研究所主席研究員)▽篠原靖(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部準教授)

横浜DeNAベイスターズ、電子地域通貨実現に向け実証実験

2018年11月9日(金) 配信

電子通貨で買い物をする参加者

横浜DeNAベイスターズは11月7日(水)、ギフティと開発を進める電子地域通貨の実証実験を行った。実証実験は、同日CREATIVE SPORTS LAB(神奈川県中区)で行われたトークイベントのプログラムとして実施。参加者40人が、ブールバードカフェ「&9」での食事を楽しんだ。

 支払いは、携帯画面に電子スタンプを押してもらうことで完了する形式を採用。参加者からは「決済完了が分かり易い」と好評価だった反面、金額入力の操作の難しさなどの声も上がった。一方のスタッフからは、「今回は支払面でのミスもなく、レジ業務の効率化につながる」、「インフラ環境が整っていない野外でも使えると思う」といった声が聞かれた。

(左から)坂本氏、久保氏、齋藤氏

 トークイベントでは「横浜らしい地域通貨」などのテーマで、有識者が意見を出し合った。しま共通地域通貨発行委員会(長崎県長崎市)の久保雄策氏は、観光客向けの地域通貨「しまとく通貨」を完全電子化するプロジェクトを主導した経験から仕組み作りを提案。「地域通貨を生かして顧客をどう引き込むかが重要。導入すれば儲かるというものではない」と指摘し、「行政主導ではなく、地域全体で仕組み作りを行うことがカギだ」と訴えた。

 これを受け、処デザイン学舎の齋藤美和子代表は、「横浜の人は地元愛が強いので、地域通貨は作りやすいと思う。ただし、便利さでは既存の電子通貨に負けてしまうので、使って楽しい仕掛けも必要だ」と提案した。日本政策投資銀行地域企画部の坂本広顕課長もユーザー体験としての面白さを重要視する。「これからの決済アプリは、いかに楽しませてくれるかがポイントになる。ユーザーに意味ある楽しさを提供するために、既存のスマホアプリとの連動やAR、GPSの活用も考えられる」と語った。

西村体制の活動を集大成 全旅連青年部 長崎市で24回全国大会開く

2018年11月9日(金) 配信 

西村総一郎部長が冒頭あいさつ

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(西村総一郎部長)は10月30日、長崎県長崎市内で第24回全国大会を開いた。「変わらないために変わる~The Only Constant is Change」をテーマに、1年半の間活動してきた西村体制の集大成の場として、全国の青年部員が一堂に会した。

 西村部長は冒頭、「日本は人口減少、高齢化率の高まりなど地方にとっては厳しい時代を迎えるなかで、観光は一つの明るい兆し」と述べた。「生産性の向上や人手不足などの課題にも直面しているが、しっかりと正対して克服し、日本を代表する産業に育てていかなければならない」と強調。さらに、「宿泊業界も外国人の労働者を受け入れられるように取り組んでいる」と紹介し、「さまざまな課題があるが、我われの業界が成長していくためには外国人の労働力が必要になってくる。国会議員にも前向きに進めていただけるよう働き掛けてほしい」と語った。

 来賓には中村法道長崎県知事、田上富久長崎市長らが出席し歓迎のあいさつをした。

グランプリを受賞した山形県天童温泉支部青年部

 大会では各ブロック、都道府県など地域の青年部事業でアイデアや、活力あふれる活動を選出する褒賞制度の表彰式が行われた。今回は全国から31件のエントリーがあり、グランプリ(全旅連青年部長賞)には、山形県天童支部青年部の「天童温泉共同出資会社『株式会社DMC天童温泉』の地域経営活動」が受賞した。

 準グランプリには、新潟県月岡温泉旅館組合青年部の「『歩いて楽しい温泉街へ』空き家・空き店舗再生事業」、全旅連青年部OB賞には、長崎県青年部の「旅館・ホテルから長崎をもっと元気に! 新入会員拡大キャンペーン」が選ばれた。

旅行新聞新社賞の北海道ブロック青年部(左)

 また、旅行新聞新社賞には、北海道ブロック青年部の「温泉旅館・ホテル若手経営者向け省エネ勉強会」が受賞した。

 続いて、西村部長が次期(2019~20年度)青年部長予定者の鈴木治彦氏(奥津荘、岡山県)を紹介。鈴木氏は「来年、平成から元号が変わる新しい時代の幕開けというタイミングでの就任に重責を感じる」あいさつ。「全国からたくさんの若い世代に出向していただき、しっかりとした青年部のチームを作り、観光業、経済発展に寄与する活動をしていきたい」と抱負を語った。

鈴木冶彦次期部長

 分科会では、①政策プロモーション②旅館アカデミー③宿屋未知向上④労務改革⑤ITソリューション開発⑥インバウンド・流通対策――の6委員会がこれまでの活動の課題と解決に向け、セミナーを行った。

「JATAの道プロジェクト」、第5回目は岩手県で実施

2018年11月9日(金) 配信

第5回「JATAの道プロジェクト」の報告を行った総務部の齋藤祐子氏

日本旅行業協会(JATA)は10月26~27日の2日間、観光交流による東北地域の経済振興を目的にJATA会員会社が現地を訪れる「JATAの道プロジェクト」を行った。プロジェクトでは、環境省が“復興のシンボル”として整備する長距離の自然歩道「みちのく潮風トレイル」にウォーキングコースを設定し、活用する。2014年に東北支援活動として事業を始めてから第5回目となる今年度は、岩手県・宮古市を中心に視察した。

 JATA役員と会員旅行会社社員66人と、岩手県などの地元自治体、環境省関係者36人が参加。真崎から沢尻海岸、浄土ヶ浜展望台から潮吹穴のコースで約60分間のウォーキングを体験したほか、景勝地・浄土が浜や、観光復興に取り組む山田町などを訪れ、地元の観光関係者と意見交換などを行った。

 JATAが11月8日(木)に開いた定例会見で、総務部の齋藤祐子氏は「2次交通の面で課題がある。個人旅行に生かすのは難しいが、受注型団体旅行やMICEのオプショナルツアー、欧米を中心としたインバウンドに将来性がある」と報告した。

 なお、「みちのく潮風トレイル」は現在7割程度が開通しており、今年度中に全長900㌔以上の全線が開通する見通し。

【特集No.508】分散型ホテル「ENSO ANGO」 地域に溶け込む新しい旅提案

2018年11月9日(金) 配信

アンゴホテルズ(十枝裕美子社長、京都府京都市)は10月15日、京都に分散型ホテル「ENSO ANGO(エンソウアンゴ)」をオープンした。5棟の点在した宿にレストランやバーなどそれぞれの機能を持たせ、1つのホテルとして運営。宿泊客が回遊することで地域に溶け込み、地域と一体感のある新しい旅のスタイルを提案する。10月12、13日に参加アーティストや関係者、報道関係者らを招き、内覧会とオープニングレセプションを開いた。

飯塚 小牧

由来とコンセプト

 アンゴホテルズは2017年9月、ホテルのオペレーションと地域活性化のコンサルティングを担う会社として設立した。社名は禅の〝安居(あんご)〟「心やすらかに生活する」から命名。同社のホテルで過ごす時間や体験が「安居」となるよう想いを込めたという。

 ENSO ANGOは同社の第1号ホテルで「ENSO」は社名と同様に禅の言葉〝円相〟から名付けられている。完成形のない生きたホテルとして、人と人や出来事との出会いが無限の可能性を秘めていることをイメージした。普通の観光では見逃してしまう、その町の暮らし文化やコミュニティに触れられるような旅の提供を目指しており、分散型はそのための手法だ。分散型にすることで町の散策を促し、町を堪能してほしいという狙いがある。

5棟で一つ

 「ENSO ANGO」は京都の中心市街地、四条通と五条通に挟まれた麩屋町通、富小路通、大和大路通に建つ5棟のホテルの総称。5棟はそれぞれ異なる機能や客室タイプを持つ。「ない物はほかで補完すればいい」という考えのもと、各棟と各棟、また町とつながることで相互利用可能な1つのホテルを作り上げる。それぞれの特色を際立たせながら、町に溶け込む共通のシンプルな外観やモチーフなどを設置し、複合体としての統一感を演出する。
文化交流プログラム

 同ホテルの魅力の1つが、京都の日常が体験できるアクティビティ「ENSO ANGOの文化交流プログラム」だ。夜にホテル近隣を走る「ナイトラン」や、近所のヨガスタジオ「Terasu」の講師をホテルに招いて行う「ナイトヨガ」など、宿泊したからこそ楽しめるコンテンツをそろえる。

 また、朝は建仁寺内両足院副住職による座禅や、京料理屋の元女将が主宰する料理教室「すまや」の出張講座「京おばんざい教室」、創業150年の歴史ある京畳の職人による「畳トーク」などを用意。まさに、町で生活する人との文化交流ができるメニューを企画する。

 週に3つほど開く予定で、将来的に曜日ごとにアクティビティをそろえていきたい考え。体験コンテンツの開催情報は随時サイトで発信する。
運営哲学

 同ホテルはアンゴホテルズの運営哲学①サステナビリティ②動物福祉と共生③女性の社会的進出④文化の振興⑤地域づくり⑥心身の健康⑦多様性の尊重――に則った取り組みを行う。

 使い捨てプラスティックの使用を抑えるため、客室に歯ブラシやカミソリなどは設置しない。シャンプーやソープなどは動物実験をせず、高い分解性が確認されている商品の採用と普及に努める。また、レストランやラウンジでは地産食材を優先的に選択する。

5棟の特徴と参加アーティスト

 全棟の建築デザインやインテリア、家具デザインを担当するのは、内田デザイン研究所。各棟は多彩なアーティストが担当し、パブリックスペースや客室に作品をちりばめて、ユニークなものに仕上げた。各作家はホテルで定期的に行われるワークショップや交流会など、さまざまなカタチで継続的に関わり続けるほか、ホテルで作品を販売していく。……

【全文は、本紙1734号または11月15日以降日経テレコン21でお読みいただけます。】