飛騨の薬草の魅力を体験できる施設「ひだ森のめぐみ」がオープン

2019年11月20日(水) 配信

ひだ森のめぐみ(外観)

 岐阜県飛騨市にこのほど、飛騨の薬草の魅力を体験できる施設「ひだ森のめぐみ」がオープンした。豊かな自然の恵みと、先人たちの知恵を大切に受け継ぎ、薬草を地域資源として生かすまちづくりに取り組むのが狙いだ。

 施設1階では、薬草茶や薬草粉末、薬草カプセル、薬草飴、ティーセレモニー茶器などを販売する。また、ティーセレモニー(マイ野草茶づくり)や、クズの花玉づくりなどの薬草ワークショップを毎日開催する。2階の展示スペースでは、薬草、生薬の標本や薬草ハーバリウムなどが展示され薬草の知識を学ぶことができる。

 飛騨市は面積の9割以上を森林が占める自然豊かな地域で、日本に約350種存在する薬草のうち245種類以上が市内に自生している。飛騨の人々にとって薬草は、薬箱のような役割を担い、野山に自生する薬草を摘み、薬効を自然と体に取り入れて暮らしてきたという。

 関係者は、「野菜に比べて野草には、非常に多くのミネラルが含まれていることがわかっています。『現代人は、ミネラルが不足している』と言われているなかで、市内にある豊富な薬草資源の知識や活用方法を皆さまにお伝えします」と施設の役割を語り、「飛騨市の薬草の魅力を存分に感じていただき、ぜひ体験を通して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか」とPRする。

「ひだ森のめぐみ」概要

場所:飛騨市古川町弐之町6-7

営業日:毎日営業(年末年始を除く)

営業時間:午前10:00~午後4:00まで

TEL:0577-73-3400(FAX兼)

体験メニュー

ティーセレモニー(マイ野草茶づくり)

ティーセレモニー

・ショートコース:30~40分、1千円

・ロングコース:60~90分、3千円(予約受付は、施設へ電話またはFAX)

クズの花玉づくり

・15分、1千円

薬草七味づくり

・30分、500円

薬草コケ玉づくり

・15分、1千円

東京駅で働く駅係員305人が選んだ、今年の冬オススメしたい手土産 TOP10を発表

2019年11月20日(水) 配信

テラ・セゾン(グランスタ)の酪円菓

 東京ステーションシティ運営協議会はこのほど、「東京駅で働く駅係員305人が選んだ、今年の冬オススメしたい手土産 TOP10」 を発表した。

 1位にはテラ・セゾン(グランスタ)のチーズケーキ「酪円菓」が輝いた。同ケーキは、チーズクリームをスフレタイプの生地でサンドした東京駅限定の商品で、「銀の鈴」 と 「TOKYO」 の焼印が目印。駅係員からは、「銀の鈴目印が、東京みやげ感を感じる」、「ふんわりと食べやすい食感」などの推薦コメントが挙がった。

 2位には、ねんりん家(銘品館)のバームクーヘン「マウントバームしっかり芽」がランクインした。同商品は、外は香ばしく、中はしっとり 、フランスパンのような食べ心地が魅力の一品。「今までで一番美味しいバームクーヘン」、「表面の砂糖がなめらかで、生地のやわらかさのアクセントが良いです」など、評価が高い。

ねんりん家(銘品館)のマウントバームしっかり芽

 3位に選ばれたHANAGATAYA(グランスタ)の新宿カリー濃えびは、新宿中村屋が手掛ける、 ふわっと溶けるような軽い食感の生地にえびの旨みとスパイスカリーの濃厚な味わいをあわせた新感覚のカリースナック。 「手が止まらない味。まとめ買いしたい」、「カレーの風味にコクがあり絶品」などの推薦理由が駅係員から出された。

HANAGATAYA(グランスタ)の新宿カリー濃えび

 審査は9 月 24 日(火)~ら 27 日(金)、 10 月 7 日(月)~ 10 日
(木)の 8 日間行われた試食会で実施された。対象者は、東京駅で働く駅係員(改札、みどりの窓口、ホームなどで働く係員)。参加者は対象商品10品をすべて試食したうえで、最大3票を条件に投票した。

 対象商品は、グランスタ、グランスタ丸の内、エキュート 東京、エキュート京葉ストリート、銘品館の5 エリアと、今年オープンした食の総合セレクトショップ「HANAGATAYA グランスタ東京中央通路店」で販売されている土産商品(パン、おにぎり、惣菜、お弁当を除く)。その中でも、各エリアのデベロッパー担当者がオススメする手土産10商品がエントリーされた。

「東京ステーションシティ運営協議会 調べ」

【特集No.540】シャトレーゼHD 齊藤寛会長に聞く 「良いものをリーズナブルに」

2019年11月20日(木) 配信

 2019年春に、山梨県・石和温泉の老舗旅館「富士野屋夕亭」が、リゾート事業を展開する「シャトレーゼグループ」に仲間入りした。食品総合メーカー「シャトレーゼ」(本社=山梨県甲府市)の創業オーナーで、現在はシャトレーゼホールディングスの代表取締役会長でもある齊藤寛氏に、観光に対する想いやビジョン、今後の計画などについて聞いた。

【聞き手=本紙社長・石井 貞德、構成=古沢 克昌】

 ――シャトレーゼグループの創業から現在にいたる歴史を教えて下さい。

 65年前の1954年に焼き菓子店「甘太郎」を創業しました。シャトレーゼという社名は、フランス語で城の「シャトー」と、ブドウの「レザン」を合わせた造語で、「ぶどうの城」を意味します。洋菓子だけでなく、和菓子やアイスクリーム、パン、ピザ、ワインと幅広く展開しています。

 勝沼の葡萄園とワイナリーをやっている家に、7人兄弟の長男として生まれました。学校を卒業して、山梨県の果樹試験場に行って勉強してきました。果物のことはわかるけれど、お菓子のことは何もわからない。父親は農家の割に事業が好きで、当時菓子屋をやってみたのですが上手くいきませんでした。そこで今度は自分が菓子屋を起業し、やるからには「日本一のお菓子屋」を目指そうと行動に移しました。

 最初は単品でスタートし、今はアイテムで400種類ほど作っています。焼き菓子で開店した途端に、朝から夜中まで行列ができました。慌てて山梨と長野にチェーン店を10店舗ほど出したのですが、焼き菓子なので冬はいいけれど夏は売れない。そこで考えたのがアイスクリームです。当時の山梨ではアイスクリーム産業が全盛期でした。

 自宅の隣の葡萄園を潰して、そこにアイスクリーム工場を作って始めたのですが、東京オリンピックの年(1964年)で、もうすでに大手メーカーが全国に販路を押さえていました。作ることは覚えたのですが、肝心の販路がない。苦労しまして、アイスクリームは20年間赤字でした。大手メーカーと競ったのでは勝負にならない。それならば「大手メーカーにできないことをやろう」と思いました。…

 

【全文は、本紙1777号または11月27日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

 

KNT-CT、近畿日本ツーリスト店舗にスマホ決済サービス「メルペイ」導入 大手旅行会社では初

2019年11月20日(水) 配信

メルペイ・ロゴ

 KNT-CT(米田昭正社長)は11月18日(月)から、首都圏や関西地区などにある近畿日本ツーリスト123店舗でスマホ決済サービス「メルペイ」を導入した。大手旅行会社が店舗の決済に「メルペイ」のコード決済を導入するのは今回が初めて。

 サービスの導入に伴い、近畿日本ツーリストやクラブツーリズムの旅行代金の支払いがスマートフォンで行えるようになった。お客は店舗の端末でQRコードを読み取ることで決済が可能になる。なお、店舗決済のみ受け付ける。上限額は100万円。

 「メルペイ」はメルペイ(青柳直樹CEO、東京都港区)が提供するサービスで、フリマアプリ「メルカリ」で利用できる。銀行口座からチャージできるほか、「メルカリ」での売上金も店舗や「メルカリ」での買い物に使うことができる。

「メルペイ」の近畿日本ツーリスト店舗への導入について

開始日:2019年11月18日(月)

導入店舗:近畿日本ツーリスト首都圏、近畿日本ツーリスト中部、近畿日本ツーリスト関西管内の計123店舗(※コールセンターや提携販売店は除く)

決済可能な商品:近畿日本ツーリストの企画旅行商品「メイト」(国内旅行)、「ホリデイ」(海外旅行)、クラブツーリズムの国内、海外企画旅行商品(その他、店頭で取り扱い可能な募集型企画旅行商品)

決済方法:店舗の端末でQRコードを読み取って決済。(店舗決済のみ)

上限額:100万円

【女性取材同行者を募集】長野県千曲市で「湯けむり登山部in千曲市」発足

2019年11月20日(水)配信

 信州千曲観光局と長野県観光機構はこのほど、長野県千曲市の新たな観光の魅力発掘・発信を目的に、自然志向のライフスタイルメディア「.HYAKKEI(ドットヒャッケイ)」を活用し、アウトドアとディープな温泉街を軸に観光開発を行うプロジェクト「湯けむり登山部in千曲市」を発足させた。企画実施にあたり、「湯けむり登山部」の取材同行者として千曲市の魅力を一緒に発見し、盛り上げてくれる全国のアウトドアや旅行好き、温泉好きの女性を募集している。

 PRプロジェクトで、一般から参加者募集

夜景が美しい姥捨山

 昔ながらの文化が残る千曲市は昭和の趣を感じるどこか懐かしい温泉街や、初心者でもアウトドアを楽しむことができる豊富な自然など、失われつつある日本の風景や文化を体験できる地域だ。しかしながら、1998年に開かれた長野オリンピック以降、宿泊客、観光客はともに減少傾向にある。千曲市の新たな魅力をPRすべく、「湯けむり登山部in千曲市」が発足した。

 今回、「湯けむり登山部」が向かう取材場所は姥捨山伝説の里として知られる冠着山(かむりきやま、=姥捨山)と昭和のノスタルジー漂う戸倉上山田温泉街。参加者は「湯けむり登山部員」として、「.HYAKKEI」編集部の取材に同行。今後、千曲市の観光の主軸企画として実施する、美しい夜景を楽しむナイトハイクや戸倉上山田温泉街のグルメやディープなスナックをめぐる街歩きを体験し、撮影のモデルにもなってもらう。

 取材した内容は後日、「.HYAKKEI」のWEB上で記事が公開されるほか、信州千曲観光局、長野県観光推進機構の観光パンフレットやWEBサイトなどで情報発信される。

 同行取材者の募集要項

 女性であれば誰でも参加できる。アウトドアの経験有無・年数は問わない。千曲市を訪れてみたい人、アウトドアや登山が好きな人、これから始めてみたい人、写真や情報発信などに興味がある人をなどを歓迎している。

<募集要項>

実施日  :2019年12月9日(月)-11日(水)の2泊3日
      ※天候などでやむを得なく、延期・中止する場合もある。
集合・解散:都内近郊の駅(現地付近などの合流も相談可)
参加費  :無料
参加資格 :女性限定
応募   :下のサイトから受付

 □湯けむり登山部について

 「.HYAKKEI」が企画するアウトドア女子会コミュニティ。山、温泉、おいしいごはんなど、その地域ならではの様々な体験を楽しみ、その地ならではの魅力を再発見していく企画。

 

第45回「100選」決まる 12月11日、本紙HPで発表

2019年11月19日(火)配信

審査委員会のようす

 旅行新聞新社は2019年11月19日(火)、東京都港区の浜松町東京會舘で「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、45回目を迎える総合100選と、選考審査委員特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 「第40回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第29回プロが選ぶ優良観光バス30選」などを加えた主なランキングは、本紙12月11・21日合併号の紙面および、12月11日に更新する旬刊旅行新聞のホームページで発表する。表彰式は来年1月17日に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。

 「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万5982の旅行会社(支店や営業所含む)を対象に10月1~31日まで専用ハガキによる投票を募った。集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行雑誌編集者で構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票ありがとうございました。

11月22日、「渋谷PARCO」グランドオープン 地下1階には飲食店と物販店が混在したレストランフロア「カオスキッチン」を展開

2019年11月19日(火) 配信

渋谷PARCO 外観

 2016年8月から一時休業していた「渋谷PARCO」が11月22日(金)、グランドオープンする。コンセプトは「世界に発信する唯一無二の次世代型商業施設」。運営はパルコ(東京・渋谷)が担う。ファッションやグルメなど193店舗が入居する。

 感性で消費をする「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。

 地下1階には、同社が提案する新しい飲食街「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」を展開する。飲食店と物販店が混在したレストランフロア。「食・音楽・カルチャー」をフロアコンセプトに掲げる。

 目の前の鉄板で焼き立てのハンバーグを味わえる福岡の人気店「極味や」や、全国の漁港で上がった珍しいネタも楽しめる「廻り寿し 渋谷寿し常」など21の飲食店、レコードショップなどが集まっている。

「極味や」では、自分でハンバーグを焼き上げる
「廻り寿し 渋谷寿し常」では、漁港から直送された地魚を楽しめる

 また、ジビエと昆虫料理が楽しめる「米とサーカス」、新宿二丁目発のMIXバー「Campy!bar」など、ユニークな食体験ができるのも魅力だ

「米とサーカス」外観

 6階には、日本のカルチャーを発信するゾーンを形成した。日本初の任天堂直営オフィシャルストア「Nintendo TOKYO」では、キャラクターグッズなど約1千点を販売しており、そのうちの半数程度が同店オリジナルグッズとなっている。

「Nintendo TOKYO」店舗内部

五輪で「民泊」活用 エアビー、IOCとパートナー契約結ぶ

2019年11月19日(火) 配信

(左から)田邊氏と吉田さん

 エアビーアンドビー(米国)は11月18日、国際オリンピック委員会(IOC)と公式パートナー契約を結んだ。契約期間は2028年までの約9年間。東京五輪を含む5大会で「民泊」関連サービスを活用し、大会を支援する。20年の東京五輪では、五輪を機にイベント民泊※を始めるホストの募集、自治体との連携を強める。とくに首都圏に的を絞り、懸念される五輪期間中の宿泊施設不足を解決していく考え。

 民泊サービスだけでなく「体験」も充実させる。五輪選手らを中心とした「オリンピアン体験」をIOCと共同で始める。トップアスリートが自らゲストに体験を提供するプログラム。選手引退後のセカンドキャリア形成の場を、新たに作り上げる。

11月19日、東京・港区のスターライズタワーで開かれた会見のようす。(中央登壇者)田邉氏が説明を行った

 「いいレガシーを残していきたい」。エアビーアンドビージャパンの田邉泰之代表は、19日に開かれた会見で意気込みを語った。エアビーによると、パートナー契約により28年までに民泊ホストは数十万人規模で増える見通しだという。

 東京五輪に向け、家族連れや長期滞在する訪日客、障害者など、さまざまな施設タイプのニーズに対応するための準備を進める。

 総務省によると、18年10月1日現在で全国の空き家は850万戸近くに上る。これら空き家や空き部屋などを、イベント民泊や通常の民泊として活用してもらい、旅行者に幅広い選択肢を提供していく。

 五輪期間のために建設される宿泊施設などを減らし、持続可能な観光を促進していく側面もある。

 東京五輪期間中のイベント民泊では、とくに競技会場が集中する関東圏で、自治体と密に連携してホスト募集を進める。

 ホストになるための方法や、実際にホストを行っている人の声などを聞くことができるセミナーを開くなどする。

 田邉氏は「東京五輪中、指摘されている首都圏の宿泊施設不足に対応していきたい。数だけでなく、多様な宿泊ニーズに応えるカタチで取り組んでいく」と語った。

 民泊ホスト未経験者に対しては、「東京五輪の機会に、ホストとしておもてなしをして日本の魅力を発信する。この新しい立ち位置から東京五輪に参加してもらい、楽しんでほしい」と参加を呼び掛けた。

 すでにエアビーは大型スポーツイベントで結果を出している。

 16年のリオデジャネイロ五輪大会では、約8万5千人がエアビー使い、ホスト総収入額は約30億円だった。平昌2018冬季大会では約1万5千人の宿泊者と、ホスト収入額は2・3億円に達した。

 日本でも効果を上げた。11月2日に閉幕したラグビーワールドカップ2019の期間中、12開催地でエアビーを利用した宿泊者数は、前年同期と比べ2倍以上の37万人となった。ホスト総収入は約2倍を超えた。

 地域住民による経済活動の果実が、地域に還元される流れを生み出している。

 一方で、18年6月にいわゆる民泊法が施行された当時、騒音やゴミ出しなどで地域住民との軋轢が一部で問題となっていた。

 田邉氏は「ホストやゲストはもちろん、地域住民や自治体も含めて、みんなで喜べるようにしなければ意味がない。これまでしっかりと法令順守で活動をしてきた。今後もしっかりと正しいカタチで民泊の普及に努める」と強調した。

 このほか、今回発表された「オリンピアン体験」は、来年の夏ごろに始める見通し。

 五輪選手を中心としたアスリートがホストとなり、ゲストと共にトレーニングするといった体験の提供を想定している。

 選手にとっては競技人生におけるノウハウをもとに、直接収入を得る機会となる。

 今後、エアビーとIOCでは、アスリートが体験ホストになるための支援や研修を行っていくという。

 同日の会見では、レスリング女子で3大会連続金メダリストとなった吉田沙保里さんがゲストとして登壇した。

 吉田さんは「現役では競技に専念し、引退後に『セカンドキャリアをどうしたらいいか』と悩む人を多くみてきた。アスリートとしては活躍の場が広がり、すばらしいプログラムだ」と期待を込めた。

*「イベント民泊」とは、一定条件のもと、旅館業法の営業許可なく宿泊サービスができるもの。大規模イベント開催時など多くの旅行者が訪れる際に、行政が、住民に住宅を宿泊施設として提供要請することによって、宿泊施設の不足を補うための臨時措置

JTB、宿泊プランなどで首里城被災を支援 店舗で義援金受付も

2019年11月19日(火) 配信

首里城(イメージ)

 JTB(髙橋広行社長)はこのほど、火災によって大部分が焼失した沖縄県・首里城被災に対する支援を始めた。宿泊料金の一部を義援金として寄付するプランのほか、JTB店舗での義援金受付、他社との連携によるクラウドファンディング型寄付募集を行う。

 同社が運営する旅行サイト「るるぶトラベル」は、宿泊施設に「首里城復旧・復興支援」を目的とした宿泊プランの料金設定を呼びかける。賛同した宿泊施設を対象とした宿泊プランを設定し、同プランの収益の中から1泊1室につき300円を義援金として寄付する。

 一方、全国のJTB店舗では1口100円から義援金を受け付ける。期間は2020年2月29日(土)まで。

 るるぶトラベルとJTB店舗から集まった義援金はそれぞれ、沖縄県が設置する「寄付金口座」に納付する。

 さらに多くの人から支援が得られるよう、他社と協同で寄付募集も行う。トラストバンク(須永珠代社長)が運営するふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で、那覇市をプロジェクトオーナーとする首里城再建支援のクラウドファンディング型寄付募集受付を開始した。なお、11月19日(火)17時現在、5億6千万円を超える支援金が集まっている。

 JTBが運営するふるさと納税サイト「ふるぽ」は、サイト内に同プロジェクトのバナーを掲載し、寄付を募る。

 今後もJTBでは、多くの人が沖縄の魅力を感じ、現地に足を運んでもらえるよう、「旅」を通じて沖縄を応援していく。

「るるぶトラベル“首里城復旧・復興支援プラン”」の設定

対象商品:沖縄方面の「るるぶトラベル“首里城復旧・復興支援プラン”」(Web専用商品)

対象期間:2019年11月15日(金)~2020年3月31日(火)(宿泊日基準)

設定開始日:2019年11月15日(金)から随時

予約方法:るるぶトラベル専用サイト(https://www.rurubu.travel/19a1215/A12/47/)にアクセスし、対象商品を申し込む。

首里城復興義援金の受付

受付期間:2019年11月15日(金)~2020年2月29日(土)

受付店舗:全国のJTB店舗

その他連携しての取り組み

プロジェクト名:沖縄のシンボル「首里城」再建支援プロジェクト(プロジェクトオーナー:那覇市)

「ふるさとチョイス」沖縄県那覇市サイト:https://www.furusato-tax.jp/gcf/717?top_ttarea

「ふるぽ」沖縄県那覇市サイト:https://furu-po.com/lg_list/okinawa/okinawa/472018

アスコットジャパン、有形文化財にホテル 来年1月大阪・なんば開業

2019年11月19日(火) 配信

髙島屋東別館(イメージ)

 アスコットジャパン(タン・ライ・セン社長、東京都港区)は来年1月18日(土)、有形文化財の「髙島屋東別館」(大阪府大阪市)に「シタディーンなんば大阪」をオープンする。増加する20~30代の訪日需要に応える。

 髙島屋東別館は1923年に完成。今年3月には国の有形文化財に登録された。現在は完成当時の外観などを残し、髙島屋グループの事務所や史料館、結婚式場などとして活用されている。

 アスコットジャパンは、入居エリアにある完成当時の装飾や石段を残して営業する。各客室は建物のモチーフを生かした内装に仕上げる。客室数は313室。面積は20平方㍍から用意する。

 このほか、キッズルームとジム、ミーティングルーム、ラウンジ、シェアキッチン、キッズルームを設置する。このうち、キッズルームは昔の百貨店にあった屋上遊園地をモチーフにするという。

客室(イメージ)

 レストランとショップも併設。燻製やイタリアン料理を提供する予定となっている。長期滞在にも対応する。一部の客室にはキッチンを備えるほか、食器や洗濯乾燥機を設置する。 

 なんば駅から徒歩10分ほどでアクセス可能。11月27日(火)から公式サイトで、宿泊予約を受け付ける。 

 11月19日(火)に開いた発表会でアスコットジャパンのタン社長は「歴史的建造物に入居することは最大のセールスポイントになる」と意気込んだ。

タン社長

 髙島屋の大阪店と連携をはかり相乗効果も狙う。両社は宿泊客への買い物優待サービスを予定。このほか、宿泊客限定で通訳と買い物のアドバイスをする「ストアコンシェルジュサービス」の導入も視野に入れている。

 髙島屋の津積誠企画本部賃料管理室長は「ホテルの入居が近隣地区の活性化の起爆剤となり、大阪店の利用者増加につなげてほしい」と期待を寄せた。

津積室長

 今後は、両社が進出中のタイや中国などで商業施設の展開を検討する。

https://www.citadines.com/ja/japan/osaka/citadines-namba-osaka.html
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