うずしおクルーズ、6月1日から営業再開 「5つの約束」でコロナ感染拡大防止に取り組む

2020年6月1日(月) 配信

鳴門海峡の渦潮を楽しめる「うずしおクルーズ」

 ジョイポート南淡路(鎌田勝義代表取締役、兵庫県南あわじ市)が運営する「うずしおクルーズ」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月10日(金)から休業していたが、6月1日(月)に営業を再開した。

 感染予防のために便数を減らし、平日は1日2便、休日は1日4便の運航となる。また、乗船客の安全のため5つの約束として感染拡大防止の取り組みを行う。

 なお、ジョイポート南淡路売店や福良マルシェなどの近隣施設は、営業時間を短縮し、入店人数制限を設けての営業を再開する。

5つの約束

約束1:3密防止のため、1便あたりの乗船人数は100人までとし、事前予約制(前日正午までにWeb予約)とする。

約束2:乗船前、乗船中、来店時には必ずマスクを着用する。

約束3:乗船前、来店時に次亜塩素酸水で手指を消毒する。

約束4:乗船前、乗船中、来店時にはソーシャルディスタンスを確保する。

約束5:乗船後、来店後も、地域社会への感染防止のためマスクを着用する。

セントレア、空港利用の動画公開 コロナ対策を呼び掛ける

2020年6月1日(月)配信

新しい空港利用11のポイントについて

 中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)は6月1日(月)、「新しい空港利用の11のポイント」動画を公開した。同日の第1ターミナル4階スカイデッキの再開に合わせ、新型コロナウイルス感染症対策の協力を呼び掛けたもの。

 同感染症拡大防止に伴う全国的な緊急事態宣言がこのほど解除され、セントレアもスカイデッキの開場や空港内一部店舗の営業を再開した。そのうえで公式ウェブサイトや各種SNS(交流サイト)で、「新しい生活様式」に即した空港の利用方法を呼び掛けている。

 公開した動画では、セントレアでの感染症拡大防止策の取り組みを踏まえ、新しい空港利用についてまとめられている。空港来場前の体調確認やマスク着用をはじめ、空港内でのソーシャルディスタンスの確保のほか、接触を減らすための感染防止策を紹介している。

 なお、呼び掛けは動画のほか、空港ターミナル内のデジタルサイネージやポスターの掲出でも行っている。

Airbnb、クッキング体験をオンラインで提供 コロナ禍で新しい需要取り込む

2020年6月1日(月) 配

オンライン体験のイメージ

 Airbnb(エアビーアンドビー)は5月28日(金)、一流料理人に学ぶオンラインクッキング体験の提供を始めた。消費者がコロナ禍で家で過ごす時間が増加し、外食に出掛けることが難しいなか、オンラインコンテンツを追加することで、新しい需要を取り込みたい考え。

 同体験では、料理人が食材選びや味付けのコツ、スペシャルレシピの提案などを教える。参加者は料理人に直接質問ができるなど、双方向のコミュニケーションを取ることができる。対象は料理のいろはを学びたい人、料理の腕前を磨きたい人、新しいレシピを学びたい人など。

 同体験では北海道・十勝にあるMEMU EARTH HOTELの石川大地シェフなどのレストランシェフや、京都にある創業164年の老舗料亭「下鴨茶寮」の本山直隆総料理長が、自宅で手軽に手に入る素材で簡単に楽しめる料理体験を提供する。

 旅行の自粛要請が継続するなか、参加者は地元の素材の話などを聞くことで、次の旅行先の候補として検討できるという。「産と市 ~Country Sandwich~を作ろう」では、北海道の大自然を楽しみたい人に向けて、十勝の地元素材を使った料理を紹介。「本格的な京料理をご家庭で体験」では、京料理を教える。

〈観光最前線〉金泉・銀泉を販売

2020年6月1日(月) 配信

鉄分を塩分を含んだ金泉

 有馬温泉(兵庫県神戸市)の有馬ビューホテルは、運営する日帰り温泉施設「有馬温泉太閤の湯」の営業再開を5月30日から始めた。当面は入館制限などを行うことから余剰温泉を活用し、門外不出の金泉・銀泉を販売する。収益金は「こうべ医療者応援ファンド」に全額寄付し、新型コロナウイルス感染症と戦う医療関係者を支援する。

 温泉販売は7月31日まで(土・日・祝日を除く)。電話による完全予約制で、太閤の湯の駐車場でドライブスルー方式での販売となる。金泉・銀泉とも各20㍑で500円(税込)。販売は神戸市民向けで、同社では、コロナ自粛によるストレスなどが溜まるなか、「療養泉であり、日本有数の濃度を誇る有馬温泉に自宅で浸かって気分転換をしてほしい」とPRする。

【土橋 孝秀】

「観光革命」地球規模の構造的変化(223) Stay HomeからGo To へ

2020年5月31日(日) 配信

 政府は4月7日(火)に新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の拡大防止のために緊急事態宣言を公表し、それ以後「Stay Home」が合言葉になり、不要不急の外出が自粛された。5月4日(月)には厚生労働省が「新しい生活様式」を公表し、「3密回避」、「帰省や旅行は控えめに、出張はやむを得ない場合に」が強調されると共に、テレワーク・オンライン会議などが推奨された。従来型の観光・旅行は控えることが奨励され、観光業界は大きなダメージを被っている。

 5月25日に政府は緊急事態宣言の全面解除を公表し、経済活動の再開へと方向転換をはかっている。政府はコロナ収束を前提に、観光などの大規模振興策「Go To キャンペーン」を4月7日(火)に閣議決定した。緊急経済対策として、国内の人の流れやにぎわいを創出し、地域活性化をはかる官民一体のキャンペーンで、経済産業省に1兆6794億円の超巨額予算を計上。

 キャンペーン(以下、C)は①Go To Travel C(旅行商品購入者に代金の2分の1相当額のクーポンを付与、1人当たり最大1泊2万円まで)、②Go To Eat C(予約サイト利用者に上限1千円のポイント付与)、③Go To Event C(チケット購入額の2割引クーポン付与)、④Go To 商店街C(イベント開催・プロモーション実施)。予算総額の内、旅行分野が8割を占め、延べ5千万人の宿泊需要が見込まれる。

 コロナ流行の長期化は不可避で、拙速に大規模キャンペーンを行うのはリスクが大きい。先ずは現在苦境で悩んでいるさまざまな企業や働き手に対する事業継続や雇用維持のための諸対策を強力に進めるべきだ。雇用調整助成金の拡大、無利子・無担保融資、各種の現金給付、公租公課の減免措置など為すべきことが数多くある。

 日本では21世紀に入ってから大規模災害や感染症などが頻発し、その度ごとに観光産業は大ダメージを受け、公的支援を受けている。中小企業庁は東日本大震災による厳しい経験を踏まえて、事業継続計画(BCP)の策定運用を奨励。災害などの緊急事態が発生した時、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧をはかるための計画だ。観光・旅行分野の中小企業も本格的にBCPの策定運用をはかる必要がある。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

旭日双光章を受章、福寿荘の木村社長(観光事業振興功労)

2020年5月30日(土)配信

木村圭仁朗氏

 政府は4月29日付で2020年度春の叙勲受章者を発表し、旭日双光章に日本旅館協会常務理事兼日本旅館協会中部支部連合会副会長の木村圭仁朗氏(三重県志摩市・福寿荘社長)が、観光事業振興功労者として受章した。

 木村氏は、伊勢湾台風で全壊に近い被害を受けた父が経営する旅館「福寿荘」を、家族とともに復旧させて営業を再開。増築を繰り返し、渡鹿野島で最大の旅館に成長させた。その後も、伊勢・志摩地域の宿泊数が伸び悩むなか、旅館の「福寿荘」「はいふう」「海辺のホテルはな」と経営規模を拡大してきた。

 旅館団体の運営に関する功績も高く評価されている。国際観光旅館連盟の理事の際は、休暇制度と温泉観光のあり方、インバウンドの促進などの課題に熱心に取り組んだ。そのうえ、同連盟中部支部の理事も務め、支部事業の推進や旅館業界の発展のため尽力した。

 同連盟が統合・合併し発足した日本旅館協会では、本部理事として新組織の運営に積極的に参画した。発足に伴い、設立した同協会中部支部連合会の副会長も務めた。このほか、渡鹿野旅館組合、三重県旅館ホテル生活衛生同業組合などにも貢献した。

 町の合併後に発足した志摩市観光協会の初代会長であり、立ち上げの準備段階から尽力。伊勢志摩地域の3市1町と観光団体が協力し、広域観光地づくりに努めている。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~滋賀県・びわ湖~

2020年5月30日(土)配信 

 びわ湖を中心とした滋賀県の様々なスポットが登場。白鬚(しらひげ)神社、美しい湖北水鳥公園や高島市の棚田など、色鮮やかな滋賀の魅力を感じ取ることができます。「虹の七色」を意識した構成で、時間の経過とともに七色に変化していく滋賀の絶景を楽しむことができる内容です。

 また、動画に登場するスポットは、下にリンクのある「滋賀県観光情報WEBサイト」で紹介されています。このサイトでは滋賀の各スポットの見どころも余すことなく知ることができます。

虹色Beautiful,SHIGA-滋賀・びわ湖

長い籠城明ける熊本城 特別見学通路、熊本県民限定で6月1日オープン

2020年5月29日(金) 配信 

熊本城・特別見学通路 鳥瞰画像

 熊本城(熊本県熊本市)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期していた「特別見学通路」を、6月1日(月)から熊本県民限定で公開する。

 2016年4月に発生した熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城は、19年10月に大天守外観復旧による特別公開を行った。

 第2弾として4月29日公開を予定していた「特別見学通路」は、地上約6㍍の高さから、天守閣や二様の石垣、重要文化財の櫓群などをはじめとした熊本城の姿を観覧することができる。

 6月1(月)~18日(木)までは熊本県民に対する公開となり、県外からの入場は段階的に緩和する予定。

 同市は県外の人にも楽しんでもらえるように、熊本城おもてなし武将隊が見どころを紹介する動画を公開している。

 新型コロナ拡大防止対策として、マスク着用の徹底、消毒液の設置、施設内の消毒と清掃を行う。当日整理券方式での人数制限を行い、健康状態などを確認するシートへの記入を入場者に要請する。

 公開時間は午前9~午後5時(最終入園午後4時半)まで。料金は高校生以上500円、小中学生200円、未就学児無料。

NAA、大幅な減収減益 震災以来8年ぶり

2020年5月29日(金) 配信

田村社長。新型コロナウイルスの影響で減収減益となった

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2019年度連結決算(19年4~20年3月)によると、営業収益は同5・0%減の2371億4500万円、営業利益は同27・0%減の407億6700万円、経常利益は同27・0%減の391億4600万円、当期純利益は前年同期比31・7%減の244億2300万円だった。すべての段階で減収減益となったのは東日本大震災発生時の11年度決算以来で、8年ぶり。

 東京オリンピックに向けた施設改修費用や、2~3月に新型コロナウイルスの感染拡大で旅客数が大幅に減少したことなどが影響した。

 営業収益のうち、空港使用料は微増。国内線が新規就航と増便で発着回数が増加し、増収となった。旅客施設使用料収入と物販・飲食収入、構内営業料は減収。新型コロナウイルスによる旅客数の減少が影響した。

 なお、21年3月期連結業績予想の策定は見送った。田村社長は「世界各国の日本に対する渡航制限や自粛状況などの見通しが不透明であり、合理的に算定することは困難」と説明。

 同社は予想可能になった時点で公表する。

「お得予報型」をLINEでも オンラインで旅行相談

2020年5月29日(金) 配信

atta LINE上検索イメージ

 旅行検索サービス「atta」(春山佳久代表、東京都荒川区)は5月28日(木)から、LINE上でもAI(人工知能)を駆使し、旅行者がよりお得に予約できるタイミングを知らせるサービスを始めた。同社のアプリ、Webサイトと同様に、世界中の航空券と宿泊施設の検索が可能になった。

 多数の旅行サイトが取り扱うホテルや航空券を一括で簡単に比較検索する機能もあり、旅行カウンターや窓口に行かなくても旅の相談ができる場を提供する。

 今回追加したLINE上のサービスは、同社のアカウントに「サポート」とトークを送ると、同機能を使った検索ができる。

 そのほか、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて、窓口で行われるような相談をリモートで行う、チャット旅相談としての利用も可能。

 新型コロナウイルス感染症が収束し旅行需要が再度高まったときに向けて、さらなる機能拡充をしていく予定。