JTBGMT、持続可能な観光で 国際基準の最上位を取得

2022年4月13日(水)配信

Travelife Certifiedロゴマーク

 訪日外国人旅行を専門に扱うJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT、黒澤信也社長)はこのほど、サステナブル・ツーリズムの審査を行う第3者国際認証団体のTravelife(本社=オランダ)から、最上位認証である「Travelife Certified」を取得した。

 Travelifeは、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の国際基準に準拠していると認められた認証基準を持つ団体の1つ。欧州の20の旅行協会や、太平洋アジア旅行協会を含む40以上の国の旅行協会が、会員にこの認証制度を奨励している。

 最上位の取得までに大きく3つの段階があり、第1段階「Engage」、第2段階「Partner」を経て、最上位である第3段階「Certified」を取得すると、最上位認証のロゴマークを使用できる。

 世界的にSDGsに向けた取り組み促進が求められるなか、JTBGMTはサステナブル・ツーリズム国際基準をクリアするため、2018年から取り組みを開始。19年2月にTravelife Partnerを取得した。

 その後、ISO(国際標準化機構)が発行する組織の社会的責任に関する国際規格と、GSTC国際基準に則った200を超えるTravelifeの基準(環境保全への取り組み、社会貢献など)に準拠していると認められ、最上位認証を取得した。

 JTBGMTは今後も訪日外国人旅行におけるサステナブル・ツーリズムを追求。訪日客と自治体・DMOや観光地の架け橋となり、観光産業全体でSDGs推進へのソリューション提供、共感づくりと誘客の両立に貢献していくとしている。

〈出番です〉福江直広さん(西日本旅客鉄道 営業本部 山陰営業部 部長)

2022年4月13日(水) 配信

西日本旅客鉄道 営業本部 山陰営業部 部長
福江 直広さん

情報発信強化で誘客 「地域の人介し魅力発信」

 新大阪駅(大阪府大阪市)の駅長を務めたあと、昨年7月に着任した。島根県松江市出身だが、地元山陰での勤務は初めてだ。コロナ禍で難しい局面が続くなか、今年3月には山陽・山陰エリアを結ぶ特急「やくも」が伯備線運転開始50周年を迎えた。「7月には現行車両381系での運転も40周年を迎える。このメモリアルイヤーを利用促進につなげていきたい」と話す。

 同社は50周年を記念し3月19日、特急「やくも」1編成6両をクリーム色に赤のラインが入った「国鉄色」に復元し運行を始めた。2024年春以降の新型車両投入まで2年間の限定運行だ。「レトロなイメージは鉄道ファンのみならず、若い人にも訴求できる。2年間のスパンでPRをはかっていく」。

 昨年11月からはツイッターやインスタグラムでの情報発信を強化。「山陰にはいいものがたくさんあるが、いいものをいいというだけではダメ。見せ方が重要になってくる」。

 新たな観光資源の掘り起こしもテーマだ。例えば鳥取県境港市の境港は生本マグロ(クロマグロ)の水揚げが盛んで、過去には何度も水揚げ量日本一を記録している。「マグロは東北・大間というイメージがあるが山陰でも本当においしいマグロが食べられる。島根にはアナゴもある」。

 「コロナが落ち着けば観光の局面になってくる。お客様のニーズが細分化されるなか、地域の皆様の意見を聞きながら一緒になって取り組んでいきたい」としたうえで、「観光の本質は、人を介してその土地の魅力を体験することだと感じる。地域の人々を通じて魅力を紹介し、お客様の満足度を上げていきたい」と意気込む。

ロイヤルウイングで20周年+1ありがとうウィーク、現金支払い限定 大人2000円キャッシュバック

2022年4月12日(火) 配信

コース料理(イメージ)

 ロイヤルウイング(神奈川県横浜市)は4月15日(金)まで、「20周年+1ありがとうウイーク」を展開している。レストラン船「ロイヤルウイング」の生誕20周年+1年を記念した企画。期間中、現金での支払いをした人限定で、大人2000円(ティークルーズのみ1000円)のキャッシュバックを行う。

ロイヤルウイング

 横浜の美しい景色と本格中国料理が楽しめるレストラン船「ロイヤルウイン
グ」は、横浜港内を2時間弱かけて運航する。船は、クルーズ客船を改修して使用しており、外観に「瀬戸内海の女王」と呼ばれていたころの面影を見ることができる。

 担当者は「ロイヤルウイングが自信を持っておすすめする、出来たて本格中国料理と共に、横浜港の景色を味わってみるのはいかがでしょうか。皆様のご乗船、心よりお待ち申し上げます」とPRする。

 

 

ワ―ケーション事業推進協議会、山中湖村と連携協定 共創型地域課題の解決に

2022年4月12日(火)配信

左からKNT-CTホールディングスの安岡宗秀執行役員、山中湖村の高村正一郎村長

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)が幹事社を務める「ワ―ケーション事業推進協議会」はこのほど、山梨県・山中湖村と包括連携協定を結んだ。ワ―ケーション事業の推進を通じて、地域の課題解決、関係人口の増加をはかる取り組みを目的として連携する。

 ワ―ケーション事業推進協議会は、KNT-CTホールディングスを含む14社が参画。ワ―ケーションの自社導入を前提とした情報交換や研究、ワ―ケーション市場の創造と拡大、事業推進における会員間の協業によるビジネス拡大を目的として活動している。

 今回の連携協定により両者が協力し、協業するオープンイノベーション型の取り組みが可能となった。協議会の参画企業が実際に山中湖村でワ―ケーションを行うことで、参画企業に「働き方改革」に取り組む機会を、山中湖村には関係人口を拡大する機会の創出を期待している。

 山中湖村は、人気のリゾートとして多くの観光客が訪れる繁忙期の夏に比べ、閑散期である冬の需要喚起が長年の課題となっていた。その課題解決の手段として、関係人口拡大の機会を創出する「ワ―ケーション」に着目し、今回の包括連携協定の締結に至った。

ANTA、学校総合補償を提供 教員負担減で修旅需要の獲得支援

2022年4月12日(火) 配信

 全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)と損害保険ジャパン(白川儀一社長、東京都新宿区)は4月旅行開始分から、「学校旅行総合補償制度」を提供している。学校と旅行会社それぞれが申し込んでいた保険内容をまとめた。

 学校が学校旅行総合保険に加入し、旅行会社が旅行特別補償保険などに入っていたが、ANTA会員による同制度へ申し込みで、両保険の補償内容をまかない、申込書提出や保険料の振り込みなど教員の負担を軽減することで、会員による修学旅行需要の獲得を支援する。

 同制度は学校旅行固有のニーズ「保護者の駆け付け費」や「緊急時に支出する職員派遣費用」、「学校が賠償責任を問われた場合に支払う補償金」などを補償。さらに、旅行会社が旅行中にケガをした参加者に特別補償制度で支払う見舞金や、事故時に旅行会社の役職員が駆けつける費用などもカバーしている。

令和トラベル、海旅予約アプリをリリース 帰国時の隔離免除など受け

2022年4月12日(火) 配信

アプリのイメージ。300を超えるラインナップのハワイツアーを用意している
 令和トラべル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)は4月5日(火)、海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」をリリースした。厚生労働省が一定の条件のもと、帰国時の隔離を免除したことや、外務省が106カ国の感染症危険情報をレベル3の「渡航中止勧告」からレベル2の「不要不急の渡航自粛」に引き下げたことなどを受け、創業1周年となる同日配信に至った。
 
 同社は「NEWT」とパスポートだけで行く海外旅行を提案していく。初めは、300を超えるラインナップのハワイツアーから予約を受け付けている。
 
 具体的には、成田空港発着のハワイアン航空のエコノミークラス搭乗と、2つ星ホテルへの宿泊、往復送迎などのオプションがセットになった5日間の商品は、2人1室利用で1人13万9000円からとなる。
 
 また、同社は「3泊5日のハワイ旅行」を抽選で1組2人にプレゼントするキャンペーンも展開。応募は4月19日(火)午後1時までに、ツイッターで「#NEWTでハワイ」を付けたツイートを行うことで完了する。

モデルナ就航30周年、5月1日は「東京湾パノラマ 30マイルクルーズ」(シーライン東京)

2022年4月12日(火) 配信

東京湾の夜景とモデルナ

  シーライン東京はこのほど、レストラン船モデルナ就航30周年を記念した「東京湾パノラマ 30マイルクルーズ」の予約受付を開始した。日の出ふ頭を出港し、東京湾アクアラインまで進む5月1日(日)に実施される同クルーズ。船内では東京スカイツリー®の公式キャラクターソラカラちゃんによる特別ステージや、ビンゴ大会が行われる。

東京湾アクアライン

 また、同社は4月29日(金)から5月8日(日)まで、GW特別バイキングを実施する。通常メニューに加え、期間中はローストビーフと寿司が食べ放題になる。

 1992年に就航したレストラン船「モデルナ」は、豪華客船の雰囲気を感じられるような内装が特徴。船内では、本格的なフランス料理を味わえるほか、「寿司ダイニング 海音Kanon」で東京湾の美しい風景とともに握りたての寿司を楽しめる。

 同船はさまざまなテーマでの企画プランも実施するほか、プライベートデッキ付き特別貴賓室「エロイカルーム」を貸し切る「プロポーズプラン」をはじめ、誕生日や結婚記念日など大切な日を華やかに彩るオプションプランも用意している。

 同社「シンフォニークルーズ」は、1日4クルーズ、365日運航。午後7時出航のディナークルーズは日の出桟橋を出航後、レインボーブリッジの下を通過し、東京ゲートブリッジ、浦安沖、羽田空港を巡る。レインボーブリッジと東京ゲートブリッジの2つの橋をくぐれるのは、シンフォニーだけのオリジナル航路。

 また、上空から見ると航路がハートのカタチになることから、「恋人の聖地サテライト」に選定されている。

 なお、同社は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、さまざまな感染症対策を実施。乗船者への検温、手指のアルコール消毒、マスクの着用のお願いや、受付時、乗船時、レストランの、ソーシャルディスタンス確保はもちろん、「クラシカ号」、「モデルナ号」両船に「抗ウイルス・抗菌/SKYB―783」を噴霧し、丸ごとコーティングしている。

東京湾アクアラインへ潜入 6月11日(土)、オンラインインフラツアー開く(阪急交通社)

2022年4月12日(火) 配信 

阪急はこのほど、東京湾アクアラインを見学するオンラインツアーを開く

 東京湾横断道路(遠藤元一社長)と東日本高速道路(NEXCO東日本、小畠徹社長)、阪急交通社(酒井淳社長)は6月11日(土)、Zoomを活用したオンラインインフラツアー「おうちでドラぷら探検たび 東京湾アクアラインに潜入編」を開く。インフラツーリズムの一環として、橋やトンネル、下水道など、生活や経済活動に不可欠な施設などを見学する。

 東京湾アクアラインを構成する日本最長の海底道路トンネルであるアクアトンネルや、中間地点にある風の塔をオンラインで見学。船に乗って海上からアクアブリッジ観賞や、一部の関係者しか立ち入りできない管理用通路を間近で見学できる。

 全国どこからでも、家の中にいながら気軽にインフラの裏側を楽しめるツアーとなっている。

 ツアーは6月11日(土)の午前10時~11時半から。参加費用は3000円。申し込み1件ごとに、特製カードやハンドタオル、海ほたるパーキングエリアで人気の土産や同PAで使える買物券(500円分)をプレゼントする。

 同社は、「この機会にインフラの壮大さを感じていただき、技術や歴史を学ぶことができる新しい旅の楽しみ方をオンラインで体験してもらいたい。この体験が、今後の訪問のきっかけになれば」と期待を寄せている。

 そのほか、海ほたるPAでは、毎週火曜から金曜日の期間、「東京湾アクアライン裏側探検」を実施し、実際に現地でアクアトンネル(一部を除く)を見学することができる。

JTBなど、訪日客向け周遊パス 都内の文化観光を快適に

2022年4月12日(火)配信

都内の38の文化施設の入場と、すべての地下鉄が乗り放題に

 JTBと丹青社、東京都歴史文化財団、東京観光財団の4事業者で構成する「THE TOKYO PASS -Culture」プロジェクトはこのほど、東京都内の文化観光を快適にする新サービス「THE TOKYO PASS -Culture」を始動すると発表した。訪日外国人旅行(インバウンド)向けのサービスで、サービス開始に向け、おもに国内在留外国人を対象にした実証実験を5月中旬以降に行う。

 同サービスは、都内の国公立・私立の38の博物館や美術館、庭園、動物園、水族園、植物園などの文化施設の入場と、すべての地下鉄が乗り放題になる「Tokyo Subway Ticket」で構成するインバウンド向け周遊パス。パスの購入から施設への入場まで、すべてスマートフォン上で完結する。

サービスイメージ図

 参画施設との連携のもと、利用日数に合わせたパスの事前決済と専用アプリを活用した入場システムにより、キャッシュレスかつタッチレスで施設に入場できる。さらに、アプリ内のコンテンツを通して、施設だけでなく街中に根付く文化にも誘導し、豊かな文化観光体験を提供する。

HIS、クラウドファンディング事業開始 応援消費ニーズの高まりで

2022年4月12日(火) 配信

マサイ族の村で子供たちが勉強できる教室を建てるプロジェクトなどを用意している

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、CAMPFIRE(家入一真社長、東京都渋谷区)と協業し、クラウドファンディングを活用した挑戦者と支援者をつなぐ応援サイト「I’m in!」を立ち上げた。

 長引くコロナ禍で、離れた場所にいる人との交流が分断されるなか、「誰かを応援したい・役に立ちたい」などと思う「応援消費」のニーズが高まっていることを受けて、開設した。HISは世界の声を日本の消費者に伝えることで、日本と海外の距離を縮め、企業理念「世界平和・相互理解の促進」に貢献する。

 同サイトは、マサイ族の村「ENGKONG NAROK VILLAGE」で子供たちが天候に左右されず、勉強できる教室の建築を目指し、支援者に進捗状況を報告するプロジェクトを掲載。また、台湾産の「金鑽パイナップル」を生産する農家を応援した返礼品として、同パイナップルを用意している企画なども載せている。