〈観光最前線〉福井県大阪事務所で物産フェア

2019年2月4日(月) 配信

若狭路フェア

 福井県大阪事務所では2―3月にかけて、関西では普段、なかなか手に入りにくい地場産品をそろえた物産フェアを開く。

 2月14、15日に行う「若狭路フェア」では、「鯖のへしこ」や「焼き鯖ずし」、ウニを使った魚醤「雲丹醤(うにひしお)」など、若狭地方の特産品を販売。両日200食限定で「若狭ふぐ汁」も振る舞う。福井県新ブランド米「いちほまれ」も特別販売する。

 また、3月7、8日には、同じ本町界隈に大阪事務所を構える高知県、静岡県と3県合同による「春のええもん市」を実施。福井県事務所では、とみつ金時の焼きいもや水ようかん、厚揚げなど、県内各地の物産品を販売する。期間中、いずれか2県で買い物をすれば、ご当地お菓子の詰め合わせがもらえる(先着180人)。

【塩野 俊誉】

「街のデッサン(214)」大型客船クルーズへの憧憬 地中海クルーズの意味するものは

2019年2月3日(日) 配信

豪華客船MSCメラビリア号は、浮遊するリゾートタウン

大型客船の旅には、私なりにあるイメージがあった。それは若かりしころ、2つの体験をしたからであろう。

 その1つは、30歳代の始めに南太平洋をコーラルプリンセス号という船で巡る企画に参加した。南洋の島々を訪ね、島の人々と交流することと全国からの旅の参加者同士の交流という2重の意味で、「交流の箱舟」という粋なコンセプトをテーマにしていた。招聘された参加者の中には作家や文筆家がいて、10日ほどの船旅の間、図書室のサロンに集まっては談笑し、ある作家は隅のデスクで原稿を開いて執筆を行っていた。そのスタイルは、まだ若かった私には実にかっこよく見えた。ゆったりと揺れる船の丸窓から遠い水平線を見やりながら、思索にふける姿に憧れがあった。 

 2回目は日本の高度成長期、ある大手の会社がエリザベス二世号を舞台にして得意先や社員を研修旅行に招く催し。シンガポールから横浜港まで延べ5日間掛けて船内での連続セミナーを開き、私も講師として招かれた船旅だった。当時、「質素革命」を先取りしていた商品研究所の浜野安宏氏や、時代作家の平岩弓枝氏らと一緒になって講義やシンポや雑談を行った。彼らの講義を私も聞く機会を得て、流行作家の話法に学び、雑談の妙味を会得し、人間同士の知の交流の大切さを味わったものだった。従って客船の旅とは、閉ざされた空間の中で連続する時間を濃密な知的交流を基盤としたカタリシス(自己浄化)の機会と捉えていたのである。

 最近、また大型客船の旅のブームだという。ヨーロッパでは大型客船の旅が日常化し、アメリカでもカリブ海を巡る旅にディズニー資本も注目してテーマパーク型客船を運用している。日本にも、中国から大型客船に乗った人々が大量に訪れ観光立国を支えている。久しぶりで、私も船の旅を思い立った。

 選んだのはそのブームに乗るイタリア建造のMSCメラビリア号。総トン数16万7600㌧、全長315㍍、乗客数5714人で、2017年に就航した。スペイン・バルセロナの港から出港、マルセイユ、ジェノバ、チビタベッキアからローマへたどり着く地中海1週間の旅である。かつてと違ったのは、この船自体一つの巨大な“街”であり、船の航海は夜中だけ。昼間は港に停泊したまま私たちは近在都市を観光し、戻ると夜っぴて船内都市を体験する刺激に満ちた時間を持つのであるが、知的営為とは違いすべてがエンターテイメント環境で埋め尽くされていて、大いに驚かされたものだった。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

「観光革命」地球規模の構造的変化(207)文化財保護法改正と観光振興

2019年2月2日(土) 配信 

(画像はイメージ)

文化財保護法は、日本における文化財の保存と活用並びに国民の文化的向上を目的に、1950年に制定された。その前年に法隆寺金堂で火災が起き、極めて貴重な金堂壁画が焼損したことをきっかけにして、議員立法で制定された法律だ。そのあとに時代の変化に合わせて何度も法律改正が繰り返されてきたが、昨年6月に重要な改正が行われ、今年4月に施行される。今回の文化財保護法改正は地域の文化観光に大きな影響を与えるので、詳しく取り上げたい。

 今回の法改正のポイントはいくつかある。①地域における文化財の総合的な保存・活用(都道府県は文化財の保存・活用に関する総合的な施策の大綱を策定、市町村は大綱を勘案して「文化財保存活用地域計画」を策定)②個別文化財計画の推進・民間団体の活用③首長権限の強化(条例によって文化財保護事務を従来の教育委員会所管から地方公共団体の首長部局所管へ移管できる)――など。

 法改正で今後、数多くの市町村で首長権限の強化がはかられる。結果として、文化財行政と観光行政、まちづくり行政などが一体的に推進しやすくなる。ただし文化財を軽々に扱うケースも生じるので、新たに地方文化財保護審議会を必置して、首長による暴走を監視することになる。

 文化庁予算は長らく1千億円程度であったが、19年度予算は1330億円に増額される。18年度予算は1077億円だったので前年度比23・5%増だ。しかも観光関連の予算が増やされている。例えば「文化財を活かした観光戦略推進プラン」には155億円が配分される。具体的には、文化遺産総合活用推進事業(約21億円)、日本遺産魅力発信事業(約14億円)、博物館を中核とした文化クラスターの形成(約14億円)、観光拠点形成重点支援事業(約4億円)など。

 安倍政権は17年に閣議決定した「骨太の方針」のなかで、文化芸術・観光・産業が一体となって新たな価値を創出する「稼ぐ文化」への展開を打ち出しており、文化芸術資源の一層の活用によって経済波及効果を生み出すことが国家戦略になっている。

 文化芸術資源のすべてが市場原理主義に適合するわけではないが、安倍政権が続く限り「稼ぐ観光」と「稼ぐ文化」の融合が重要であり続けるだろう。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

外国人観光案内所の質向上と量拡大を、ブランド力向上のための施策を議論

2019年2月1日(金) 配信

JNTO認定外国人観光案内所のブランド力向上に向けた検討会の委員

観光庁は1月31日(木)、東京都内で第1回「JTNO認定外国人観光案内所のブランド力向上に向けた検討会」を開いた。外国人観光案内所の質の向上と量の拡大をはかるため、より外国人観光客のニーズに即した案内所のあり方を議論する。年度内に3回ほど開催し、提言をまとめたい考え。

開催主旨を説明する観光庁の平岡成哲観光地域振興部長

 日本政府観光局(JNTO)は2012年度に外国人観光案内所の認定制度を開始し、開始当初の342カ所から18年末は984カ所まで拡大している。一方、観光庁は20年までに1500カ所まで案内所を拡大する目標を掲げ、認定取得を促している。今年1200カ所という中間目標も設定しているが、近年の推移からは厳しい面もある。

 既存の観光案内所などに取得を促すには、認定があることで外国人観光客の増加が見込めるという動機づけが必要だ。そのため、外国人観光案内所には利用者のニーズに応え、満足度の高いサービスを提供して、ブランド力を高めることが求められている。

 冒頭、座長を務める明治学院大学経済学部の池尾恭一教授は「英語が通じない日本では観光案内所の役割は重要になる。ブランドというのは、供給側には一定のスタンダード設置を求め、市場側にはスタンダードを保証する。単なる看板をつけるという単純な話ではないので、会で議論を深めていきたい」とあいさつした。

 検討会の委員には外国人の有識者も参画した。観光関連事業を手掛けるコネクトワールドワイド・ジャパン代表のマージョリー・L・デューイ氏は、「スマートフォンでは膨大な情報を得られる。しかしどれが有益か判断できない」とし、案内所では、現地だからこそ得られる情報が欲しいとした。

 また、米国の「ウェルカムセンター」を引き合いに出した。各州が管理し、道路沿いに位置する同センターは、それぞれの町の特徴を表し、顔となっているという。センターによって、ホテルなどの予約コミッションを得ているほか、バーやカフェの併設、独自の物品販売など運営方法はさまざまだが、「特色をつくることで行きたい場所としての動機づけがされている」と紹介した。

 観光案内所の認知度向上の施策としては、インスタグラムなどSNS(交流サイト)を活用したキャンペーンや、思い出に残るようない案内所を巡るスタンプラリー、案内所での夜のコンサート開催などを提案した。

 委員は次の各氏。

 【座長】池尾恭一(明治学院大学経済学部教授)【有識者】マージョリー・L・デューイ(コネクトワールドワイド・ジャパン代表取締役)▽劉瀟瀟(三菱総合研究所プラチナ社会センター兼地域創生事業本部地域づくり戦略グループ研究員)▽紀陸武史(Huber.代表取締役CEO)▽陳内裕樹(グーグル広告営業本部観光立国推進部長)▽山田洋(日本政府観光局地域連携部長)▽橋口洋尚(奈良県外国人観光客交流館「奈良県猿沢イン」統括管理者=JTBコミュニケーションデザイン奈良県外国人観光客交流館運営事業受託者)

「もったいない」で食品ロス失くせ HISグループが新サービス開始

2019年2月1日(金) 配信 

サービスイメージ

エイチ・アイ・エス(HIS)グループのTODOKISUGI(沖杉大地社長)は2月1日(金)に、食品ロスの無くすためのクーポンアプリ「No Food Loss」を始めた。販売期限や季節限定などの理由で、食せるが捨ててしまう商品を、クーポン形式でお得に買えるようにした。購入金額の一部はアフリカやアジアの子供たちの給食費として寄付する。「もったいない」精神で、社会問題の解決の一端を担う。

 アプリをダウンロードした利用者は、近隣店舗の「食品ロス」情報が通知される。該当店舗でクーポンを提示すれば商品を買うことができ、事前の決済や支払い方法は自由だ。サービス開始にあたり、ポプラの「生活彩家 貿易センタービル店」が初の導入店舗となった。

 「食品ロス削減は小売業の社会的責任として取り組むべきだと捉えている。年内に関東地区店舗で効果検証したあとに、100店舗展開、全国エリア拡大を目指す」(ポプラ)と、サービスに期待を示した。

 環境省によると、日本では年間650万㌧近くの食品がまだ食べられるにもかかわらず、捨てられているという。世界では8億人以上が飢えや栄養で苦しんでいる状況のなか、食品ロスは国際的にも大きな問題となっている。

 今後は同サービスを首都圏を中心に全国へ拡げていく。コンビニエンスストアやスーパー、パン屋など多業種に導入を進める考え。

鳥取和牛や新米星空舞を披露 鳥取県、ゆかりメディアの集い開く

2019年2月1日(金) 配信

「鳥取和牛まるごと独り占め箱~ギガ盛り~」 世界一高額な弁当としてギネス世界記録に認定された

鳥取県は1月31日(木)、東京都内で鳥取ゆかりメディアの集いを開き、県出身のメディア関係者らと交流を深めた。会場には、肉質日本一の受賞歴がある鳥取和牛を使用した世界一高価な焼肉弁当や、昨年デビューお米「星空舞」などの味覚を用意。「食のみやこ」のブランド形成を進める県の一押し食材を披露した。

 「星空舞」は、県が開発した新品種として昨年誕生した。星のように輝く粒と、ごはんのツヤが際立つ炊きあがりが特徴。冷めても食感が変わらないのも魅力だ。市場開拓局の職員は、「鳥取県が育成した初の品種。ブランド化を進め、多くの方に食べていただきたい。そして、食卓の星になってほしい」と期待する。東京では3月17日、東京ソラマチで星空舞が初お披露目される。

星空舞PRポスター

 観光面では昨年12月、「2019年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング」で1位に選ばれた。同ランキングは、外国人向け情報サイト「ガイジンポット」を運営するジープラスメディアが発表した。

 鳥取県東京本部情報発信チームの田中祥一主幹は、一押しスポットに三徳山三佛寺投入堂を挙げ、「行者体験と同時に、日本の伝統文化に触れられるので、外国人旅行者に喜ばれると思う」とした。また、砂丘から海が見える光景が珍しいことに触れ、「鳥取砂丘にも注目してほしい。とくに、パラグライダー体験がおすすめ」とPRした。

品川から船遊び!「風流 屋形船ライブ2019」3月10日開催

2019年2月1日(金) 配信 

イベントチラシ

しながわ観光協会(松本亨代表理事、東京都品川区)は2019年3月10日(日)、粋な芸と食事が楽しめるスペシャルイベントクルーズ「風流 屋形船ライブ2019」を実施する。演芸と食事、東京港の絶景を楽しむ船遊びを提供する。

演芸&食事&クルーズがお得に楽しめる特別クルーズ

 品川区水辺観光振興を目的とした特別企画の同イベントは、通常よりもお得な価格で品川の屋形船が体験できる。演芸鑑賞やクルーズ、弁当と品川土産付き。料金は1人4,980円。情緒あふれる屋形船で食事や演芸とともに、お台場やレインボーブリッジを望む東京港の絶景を楽しめる。

多彩な和のエンターテイメント、6つから選べる芸能船

バラエティあふれる6人の出演者

​ 日本で唯一のイケメン女形芸者・まつ乃家栄太朗のお座敷芸能をはじめ、落語、漫談、幇間、津軽三味線など、6つの船の中から好きな芸能船を選べる。

①お座敷芸能船【まつ乃家栄太朗】

 栄太朗は日本唯一の女形芸者。品川(大井海岸)芸者 まつ乃家の舞、唄、三味線、太鼓を披露。

船宿:船清(定員70人)※最低催行人員42人

②幇間船【悠玄亭玉八】

 新劇、新内、粋曲を修行後、悠玄亭玉介氏の一門へ。日本に4人となった幇間芸人の1人。

船宿:むつみ丸(定員40人)※最低催行人員24人

③ウクレレ漫談船【ぴろき】

 ウクレレを弾きながら繰り出す自虐ネタ漫談は爆笑必至。キメ台詞は「明るく陽気にいきましょう」。

船宿:平井(定員40人)※最低催行人員24人

④漫談船【居島一平】

 漫才コンビ「米粒写経」ボケ担当、ピン芸人「大本営八俵」としても活躍中。映画や歴史をテーマとした漫談は抱腹絶倒。

船宿:中金(定員40人)※最低催行人員24人

⑤落語船【山口勝平・大崎一番太郎】

 数々のアニメ作品で活躍する声優・山口勝平と、地元大崎の人気キャラクター大崎一番太郎が落語を披露。

船宿:大江戸(定員40人)※最低催行人員24人

⑥津軽三味線船【小山貢治】

 舞台での演奏活動のほか、音楽制作、楽曲提供など幅広く活動する演奏者。迫力のある津軽三味線を体感。

船宿:幸吉丸(定員20人)※最低催行人員10人

※各船、定員に達し次第受付を終了する。

第17回「風流 屋形船ライブ2019」開催概要

開催日時:2019年3月10日(日)

 正午出船~午後2:00帰着予定(集合時間は午前11:30)

集合場所:品川浦 各船宿(船清・大江戸・むつみ丸・中金・平井・幸吉丸)

アクセス:JR品川駅から徒歩約10~15分 ※各演芸船、乗船場所で異なる。

料金:4,980円(税込、弁当・茶・土産付き)

 ※アルコール飲料希望者は別途料金で提供可能

対象:中学生以上250人(先着順)※未成年者は保護者同伴

 ※イベントは天候など、都合により変更・中止になる場合あり。

申し込み方法・その他詳細:

以下のしながわ観光協会WEBサイトで公開されている。

「三浦海岸桜まつり」に合わせ、ペア宿泊券当たる「コンセプトルーム総選挙」開催

2019年2月1日(金) 配信 

河津桜と京急電車

温泉リゾートホテルのマホロバ・マインズ三浦(神奈川県三浦市)はこのほど、ペア宿泊券が当たる「コンセプトルーム総選挙」を始めた。

 6室あるコンセプトルームのうち、「泊まって良かった、または泊まってみたい客室」を1つ選んで投票。得票数の最も多い客室を選んだ人の中から、抽選で1人に、そのコンセプトルームのペア宿泊券(バイキング2食付き)をプレゼントする。

 コンセプトルームは「SAKURA(桜)」「コカ・コーラ」「アリス」「アラジンリゾート」「ティアラ」「ハイカラ浪漫」の6タイプで、各1室限定の客室となる。それぞれ特長のある内装や装飾、家具などを配して、客からの評判はいいという。

 同ホテルは、神奈川県下にある河津桜の名所・三浦海岸に位置している。今回の企画は、「三浦海岸桜まつり」の期間に合わせて行う。

 今年で17回目を迎える「三浦海岸桜まつり」は、2月5日(火)からスタートする。毎年2~3月ごろには、約1千本の河津桜が三浦海岸駅から京浜急行線に沿って三崎口駅までを彩る。約30万人もの観光客が足を運び、ひと足早い桜を楽しんでいる。

 投票期間は2月1日~3月3日までで、発表は3月9日の見通し。投票は下記から。

コンセプトルームの写真

SAKURA(桜)ルームのリビングと和室
不思議な雰囲気の漂うアリスルーム
アメリカンな気分を満喫できるコカ・コーラルーム
120平方㍍あるアジアンリゾートルーム
女性や子供に人気のティアラルーム
誰しもが懐かしさを感じるハイカラ浪漫ルーム

雪の立川など南武線沿線の新たな魅力発掘 、「じゃナイスタグラム・フォトコンテスト」の優秀作品を発表

2019年2月1日(金) 配信

立川賞

南武線沿線の東京都・神奈川県の5市(川崎市、稲城市、府中市、国立市、立川市)はこのほど、「じゃナイスタグラム・フォトコンテスト」の優秀作品を発表した。応募総数は、315件。優秀作品は各自治体の公共施設にポスターとして掲示される。

川崎賞

 「じゃナイスタグラム・フォトコンテスト」は、南武線沿線の5市が共同で推進する「なんぶりんぐ」プロジェクトの一環。「じゃナイスな南武線沿線」をテーマに写真を募集し、川崎市の「工場夜景」などの定番スポットだけではない新たな魅力を発掘し、沿線を訪れてもらう機会の創出を目指した。審査員は、「視点を変えるだけで、こうも変わるのかと職員全員が驚かされました。『南武線沿線は良いところがある』と自信をもって伝えられる、そんな6枚です」と総評した。

 併せて、沿線5市役所が毎週テーマに沿った「じゃナイスタグラム」を投稿し「いいね」の数を競い合いあった「いいね」争奪戦の結果も発表。川崎市が1位に輝いた。

浄慶寺の羅漢像(川崎市)

「福島イノベーション・コースト構想」公式ポータル 2月3日(日)開設

2019年2月1日(金) 配信

福島イノベーション・コースト構想推進機構は2月3日(日)、福島県浜通り地域などの産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」の公式ポータルサイトを開設する。

 同構想はおもに、1)廃炉、2)ロボット、3)エネルギー、4)農林水産の4分野におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、産業集積や人材育成、交流人口の拡大などを進めるもの。陸・海・空のロボット・ドローンの研究開発を行う研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」が昨年7月に一部開所するなど、各プロジェクトが具現化するなか、その内容や進捗を発信する。

新規ビジネスに有益なコンテンツ!

 本ポータルは、これまでの軌跡を時系列で追える「プロジェクトの現在」や「これまでの取り組み」についてマッピングを多用、誰でも容易に情報を知ることができるユーザーインターフェースとした。

 本構想に興味を持った人はもちろん、新たなビジネスに向けた情報収集をする際にも、有益な情報に容易にたどり着ける設計になっている。

実現のための基本的な方向性

 本構想の実現のため、以下の5つの方向性に基づき、国の事業と連携しながら、県と一体となって本構想に関連する取り組みを総合的に進めている。

拠点の整備及び研究開発の推進
 各拠点の着実な整備、研究開発の促進により、浜通り地域などに復興のシーズ(種)をまく環境づくりを進める。

産業集積の促進及び未来を担う教育・人材育成
 地域特性を生かした産業の集積やビジネス機会の創出を進め、本構想や復興・地域再生を担う人材育成に取り組む。

生活環境の整備促進
 帰還促進に向けた取り組みと連携し、浜通り地域などの産業集積の形成・活性化を支える生活環境整備に取り組む。

来訪者の増大による地域への交流人口の拡大
 新たな交流、ビジネス機会などの増加にもつながるようなイベントを実施し、交流人口拡大に取り組む。

多様な主体相互間の連携の強化
 本構想の理解や参加のきっかけを作るための「見える化」セミナーやシンポジウムなど情報発信を行いつつ、市町村、学校、企業などとの連携を強化する。

今後のイベント予定

■福島イノベーション・コースト構想「見える化」セミナー

 「農の世界のイノベーション」をテーマにとして、ITを駆使したイチゴの最先端栽培と研究に取り組むGRA代表取締役・岩佐大輝氏が基調講演を行うとともに、震災後の農業の再生や先端技術に関して理解を深めるパネルディスカッションを行う。

開催日時:2019年2月23日(土)午後1:30~4:00(開場午後1:00)
会場:ウェディングプラザ丸美(福島県田村市船引町船引上田中34-1)
参加申込締切:2月22日(金)

■ふくしまみらいビジネス交流会
 福島県浜通り地域において新規立地や研究開発などを実施・計画している企業がプレゼンテーションを行い、浜通り地域の地元企業とのビジネスマッチングを図ることを目的とした商談会を開催する。会場は「復興のシンボル」として、昨年7月に一部開所したJヴィレッジ。定員100人、参加費無料。

開催日時:2019年2月26日(火)午後1:30~5:00予定(開場午後1:00)
会場:Jヴィレッジ(福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8)
申込締切:2月19日(火)

https://www.fipo.or.jp/business/guide.html
https://www.fipo.or.jp/business/guide.html

■福島イノベーション・コースト企業立地セミナーin東京
 福島県浜通り地域などの新たな産業用地、全国随一の優遇制度など、今後大きく向上する企業立地環境を紹介する。福島県いわき工場において最新鋭の設備でエンジンを生産している日産自動車の常務執行役員・早川敦彦氏が「ふくしま」の持つポテンシャルについて基調講演を行う。浜通り地域など15市町村の企業立地担当者と情報交換できる参加者交流会を併せて開催する。

開催日時:2019年3月13日(水)午後4:30~7:30予定(受付開始午後3:30)
会場:大手町プレイス カンファレンスセンター(東京都千代田区大手町二丁目3番1号)
申込締切:3月6日(水)

福島イノベーション・コースト 企業立地セミナー in 東京
http://www.jilc.or.jp/topics/0313_fukushima.html
財団法人日本立地センター