阪急交通社グループ4社の20年度決算 営業収益65%減、営業損失は74億円に

2021年5月17日(月) 配信

阪急交通社グループは5月14日、20年度決算を報告した

 阪急交通社グループ4社(阪急交通社、阪急阪神ビジネストラベル、阪急トラベルサポート、阪神トラベル・インターナショナル)は5月14日(金)、2020年度(21年3月期)の決算を報告した。営業収益は新型コロナウイルスの影響により、前年比64・6%減の119億6000万円と大幅に減収した。減収に伴い、人件費など経費削減に取り組んだが、営業損失は73億9700万円(前期は2億3200万円の利益)となり、赤字に転じた。

 国内旅行は、昨年全国で発令された緊急事態宣言の影響で、添乗員同行の募集型企画旅行を6月まで中止するなど、上半期は厳しい状況が続いた。

 7月末からのGo Toトラベルの開始に向けて広告展開を強化したことで、第3四半期(7~9月)は前年を上回る回復となった。

 しかし、第3波による感染拡大で東京都などを対象とする地域に宣言が発出され、年間を通じて大幅に減収となった。

 海外旅行と訪日旅行については、各国の出入国制限や渡航制限措置で、需要が消失したことにより大きく減少した。

 今度の見通しについて、同社は「新型コロナ感染症の収束まで一定の期間を擁する」と厳しい見方を示している。そのうえで、ニューノーマル時代に適応する付加価値性の高い商品の開発や、ダイナミックパッケージの強化など、「多様化した市場へのラインナップを拡充する」計画。

 21年度は国内旅行のさらなる拡大を目指して、「地方自治体との連携強化を推進し、地域資源を活用した新たな事業領域の開拓」(同社)に注力する考えだ。

sankara hotel & spa屋久島 客室リニューアルやテントサウナ新設

2021年5月17日(月) 配信

 鹿児島県・屋久島町のリゾートホテル「sankara(サンカラ) hotel & spa屋久島」はこのほど、12棟あるヴィラのうちの1棟で、バスルームを中心に大幅なリニューアルを施した。春に開業したテントサウナと併せて、快適な入浴と「ととのう」時間をたん能できる施設としてPRしている。

 新しいヴィラは、屋久島の神秘的な山々をイメージし、サンスクリット語の「manasa(精霊の宿る山)」を引用して「マナサヴィラ」と命名した。改装では、バスタブスペースを大幅に拡張したほか寝湯スペースを新設。湯船はろ過循環方式を採用し、24 時間いつでも利用できる。洗面台周りはスタイリッシュなデザインを施し、使いやすさを向上させた。

 一方、テントサウナは今春、太平洋を一望するホテルのプールサイドに新設した。

 スチームサウナでたっぷりと汗をかいたあと、シャワーやプールでの冷水浴を提案している。温冷を何度か繰り返し、ゆっくりとプールサイドで休憩すると血液が体を駆け巡り、脳にも酸素が満ち、ディープなリラックス状態が期待できる。世界遺産の大自然を楽しんだあとは、ホテルのプールサイドでサウナをたん能し、極上の「ととのう」を体験したい。

エアトリ、近郊への旅行に対応 レンタカーと宿をセットに

2021年5月17日(月) 配信

「エアトリ」内に専用ページを特設中

 エアトリ(柴田裕亮社長兼CFO)はこのほど、運営する総合旅行プラットフォーム「エアトリ」内の「国内ツアー」で、レンタカーとホテルをセットにした特別プラン「ドライブ旅」を売り出した。近郊へのプチ旅行を目的にした、航空券を含まない特別セットプランにすることで、コロナ禍で「需要の高まる“マイクロツーリズム”と呼ばれる近郊への旅行にも対応する。

 「ドライブ旅」は、北海道エリア、関東・中部エリア、沖縄本島・離島エリアの3つのエリアに分けて、計8施設のセットプランを売り出している。

 対象施設は、ヒルトンニセコビレッジ(北海道・ニセコ町)、コートホテル水戸(茨城県水戸市)、リ・カーヴ箱根(神奈川県・箱根町)、FUJISAWA HOTEL EN(神奈川県藤沢市)、EN HOTEL Hamamatsu(静岡県浜松市)、ロイヤルホテル沖縄残波岬(沖縄県・読谷村)、ホテルサザンコースト宮古島(沖縄県宮古市)、ホテルイーストチャイナシー(沖縄県石垣市)。

 一例としてリ・カーヴ箱根の場合、ニッポンレンタカーのSクラスレンタカー1台込みで、1泊2日の料金は1人につき1万2400円(税込・1室3人利用時)から。同じく、2泊3日の場合は1人につき2万3400円(同)から。

クラツー、イーオンとの「オンライン留学」販売 家で英会話レッスン&プチ留学体験を

2021年5月17日(月) 配信

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 クラブツーリズム(酒井博社長)はこのほど、英会話教室のイーオン(三宅義和社長)とともに、オンライン留学企画「オンライン英会話レッスン&おうちプチ留学体験1ヶ月 カナダ・バンクーバー」を売り出した。自宅でプチ留学を体験するとともに、平日の毎朝1時間、集中的に日常や海外旅行で使える英会話を学習する。

 第2弾となる今回のプログラムは、オンラインの英会話レッスンとプチ海外留学ツアーの2本立てで、より本格的な海外留学に近い形式で「オンライン留学体験」を提供する。

 クラブツーリズムは、Web上で「プチ海外留学ツアー」を実施。毎週火曜と木曜にカナダ・バンクーバーと中継をつなぎ、現地在住のカナダ人が空港から市街地への電車移動を再現するほか、街中のおすすめルートを散策するなど、カナダの“いま”を英語とともに伝える。

 イーオンは、経験豊富なネイティブ教師による日常生活や海外旅行で使える英会話レッスンを展開する。

 内容は初心者向けで、すべてのプログラムは6月28日(月)から7月27日(火)の平日に、Web会議システム「Zoom」を利用して実施する。参加費は、12万8000円。修了者には後日、受講修了証が郵送される。

 クラブツーリズムとイーオンは、コロナ禍で海外渡航が難しい時期でも海外滞在・留学の雰囲気を楽しんでもらおうと、2020年に「語学研修」と「リアルタイムでの現地交流体験」を組み合わせたオンライン留学ツアーを売り出している。

GPA、成田空港の立入禁止エリア巡るツアー販売 第2弾はリムジンバスの車両展示も

2021年5月17日(月) 配信

商品のイメージ。ツアーでは滑走路エリアから飛行機を見学する

 成田国際空港のグループ会社であるグリーンポート・エージェンシー(GPA 、荒川武社長、千葉県成田市)はこのほど、3月22日(月)に一般販売を開始し、即日完売したという同空港の立入禁止エリアを巡る商品「成田空港スペシャルバスツアー」の第2弾を売り出した。

 ツアー内容は、立入禁止である滑走路付近のエリアで駐機している飛行機や離着陸する飛行機を間近で見学したり、ランプセントラルタワーなどを巡る。

 今回はスペシャル企画として、リムジンバスを運行する東京空港交通の協力のもと、バス車庫での車両展示やパッセンジャーボーディングリフトでの上昇下降体験、洗車機通過体験、バスグッズ即売会などを行う。昼食はANAクラウンプラザホテル成田で滑走路を眺めながら地産地消ランチを楽しめる。プレゼントとして、ツアー参加者限定のオリジナルグッズも用意する。

 同社は新型コロナウイルス対策として、バスの座席を定員の半分とし、ほかの利用客と相席にしない。このほか、ランチ会場でのソーシャル対策なども実施する。

国歌でおもてなし 東武トップ、RWC2023に向けスクラム・ユニゾン支援

2021年5月17日(月) 配信

(左から)歌手・田中美里さん、元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さん、歌手・村田匠さん

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)はこのほど、2019年のラグビーワールドカップ日本大会を契機に始まった「国歌を歌って世界をおもてなし」をする活動に賛同し、Scrum Unison(スクラム・ユニゾン)のオフィシャルサポーターになった。

 スクラム・ユニゾンは、ラグビーワールドカップ日本大会が行われた2019年に結成。「国歌を歌って世界をおもてなし」をする活動を始めた。さまざまな国の人たちと肩を組んで出場国の国歌を斉唱する同プロジェクトは、国を越えた人々の交流を生み、高い評価を受けたという。

 同社は、2023年開催予定のラグビーワールドカップフランス大会(RWC2023)のオフィシャル・トラベル・エージェントであることから、スクラム・ユニゾンの理念に賛同し、活動をサポートしていく。

 スクラム・ユニオンは同社がサポートを表明したことを受けて、「ラグビーワールドカップフランス大会に向けて、東武トップツアーズさんとご一緒させていただくことになり、大変光栄に思っております。2019年の日本大会の熱狂を海外でも味わいたいと思っておられるラグビーファンの皆さんと共に、フランスでも国歌やアンセムを歌っておもてなしをしたり、現地にしかないものに触れたり、世界中の人々と触れ合うことで、とてもワクワクする時間を過ごせたらと思っています。またそのようすを日本の皆さんにお届けして、ワクワクを分かち合えればと考えていますので、よろしくお願いします!」とコメントした。

京浜急行電鉄 三浦半島でのエリアマネジメント活動を強化 24年度にはヒューリックと「ふふ城ヶ島」(仮称)開業へ

2021年5月16日(日)配信

ふふシリーズ客室イメージ

 京浜急行電鉄(原田一之社長、神奈川県横浜市社長)はこのほど、2021年度からスタートする中期経営計画のなかで「都市近郊リゾートみうらの創生」を掲げ、三浦半島でのエリアマネジメント活動を強化することを発表した。

 外部事業者と共同で滞在拠点を再整備し、「日帰り客が多く長時間滞在が少ない」という地域課題を解決する。

 昨年5月に閉館した「城ヶ島京急ホテル」の跡地(城ヶ島エリア)には、ヒューリックと共同で、高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)を2024 年度ごろ開業する。同館は、地域住民や日帰り観光客にもレストランなどの利用を通じ、非日常感を提供する。

 相模湾、富士山、小網代湾の眺望を有し、温泉も湧出する油壺エリアでは、滞在拠点の一体開発に向けて大手デベロッパーと共同で検討を推進する。開業時期は、 2025年度(予定)。一方、「京急油壺マリンパーク」は、建物や設備の老朽化に対する措置として,また今後の一体開発を進めるため、今年9月30日(木)に閉館。「ホテル京急油壺 観潮荘」は営業を継続し、引き続き当エリア周辺敷地を活用しながら、さまざまなアクティビティなどを展開していく。

 長井エリアにある横須賀市の観光施設「長井海の手公園ソレイユの丘」は,2023年4月にリニューアル開業する計画を進めている。再整備と管理運営を京急のほか日比谷花壇など9社が担う。

 宿泊できるグランピング施設や大型アスレチック施設,飲食施設などを新設し、「海と大地と、人をつなぎ、新しい出会いと発見のある場所」をメインコンセプトに掲げ、公園を拠点として周辺観光を活性化。横須賀東西の繋がりを強化し、周辺地域も含めて魅力向上を目指す。

 また同社は、京急アクセラレータープログラム参加企業のschemeverge と共同で開発した観光型MaaS 「三浦Cocoon」や、地域事業者向け事業プラットフォーム 「三浦 Cocoon for bussiness 」を拡充する。

 京急沿線の自治体や観光振興団体など81団体からなる「三浦 CocoonFamily 」とともに観光コンテンツの開発やエリアマネジメントを通じた三浦半島の「 MaaS 版沿線まちづくり」 を推進。半島地域一体で観光活性化、交流、定住人口の拡大 、新規事業者の誘致などの社会課題の解決に取り組むことが狙いだ。

LocoPartners、第3弾無料宿泊CP実施 W大阪が2人1組に当たる

2021年5月15日(土) 配信

W大阪の内装。「ホテルは泊まるだけではない」と感じられるという

 ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(村上文彦社長、東京都港区)は5月23日(日)まで、2人1組に無料宿泊権が当たるキャンペーン「Go with Relux」の第3弾の応募を受け付けている。

 今回は、2021年3月に開業した日本初のWホテル「W大阪」を選定した。新型コロナ禍で観光や外食などを控える日々が続くなか、6月はテーマを「まだみたことのない『大阪』へ」とし、「大阪商人の遊び心」を体現したというホテル全体のデザインのほか、高い天井と広い客室への宿泊で「ホテルは泊まるだけではない」と感じることができるという。用意した客室は6~17階にあるコージーキングルーム。プランには朝食も付く。

 同ホテルのデザイン監修は、建築家の安藤忠雄氏。地上27階建の外観は黒を基調としたデザインを採用した。内装は大阪の街の象徴として、道頓堀のネオンライトをイメージしたネオン装飾を施している。

  当選連絡は2021年5月26日(水)〜6月4日(金)に行う。宿泊期間は7月22日(木)〜7月24日(土)を除く2021年7月31日(土)まで。日数は1泊2日となる。

ジョルダン、顔認証で乗車を実現 公共交通や施設の利用に

2021年5月14日(金)配信

バス車内に設置する顔認証用の専用端末

 MaaSビジネスを展開するジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は4月1日(土)から、自治体や公共交通事業者向けに提供してきたクラウドサービスの新バージョン「Jorudan Style3.1」の提供を始めた。これにより、今回追加した顔認証やポイント機能などを活用して、乗り物への乗車や施設への入退出を実現できるサービスを提供できるようにした。

 「Jorudan Style3.1」は、バスや鉄道などの公共交通への乗車をはじめ、各種施設への入退出や、そこに至るまでの検索・予約・決済をワンストップで実現できるようにしたサービスだ。既に、40を超える自治体や公共交通事業者での導入実績を有している。

 追加された顔認証技術は、バスなどの乗車口に設置した端末と連携し、顔を照合することで手ぶらでの乗車・決済を可能にする。利用者は事前に顔の情報を登録する必要があるが、登録するのは顔の特徴点データを数値化したもの。照合はモバイル通信によるデータ照合で瞬時に済むうえ、特徴点を照合しているためマスク着用でも認識できる。ただし、その場合は顔の認識判断が通常より緩くなるため、顔の特徴が似ている双子などは正確に認識できるように、一時的にマスクを外すことを要望するという。

 加えて、ポイントの発行・運営する事業者向けのプラットフォームを導入。ポイントをクレジットカードで購入し、チケットなどの利用や、他社ポイントサービスやキャッシュレスサービスと交換できるようになった。

 東寺浩執行役員企画営業本部長は4月27日(火)の会見で、自治体では「最近コロナ禍でスタンプラリーが非常に流行っている。イベント開催ができないためさまざまなモデルがつくられ、地方での回遊の一助となっている」と紹介。同サービスを利用した自治体アプリであれば、非接触によるスタンプラリー機能が使えるうえ、新バージョンでは、貯めたポイントを他社のポイントサービスに交換できる。「今回キャッシュレス機能がつながり、さらに利便性が高まる」と語った。

顔認証はバスで実験中、今夏に鉄道で実証実験

 既に、千葉県佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘」で、顔認証技術と連携したバスによる実証実験に採用されている。実証実験期間は5月10日(月)~6月30日(水)予定で、モニター数は約100人。また、今年夏ごろには、同エリア内を走行する新交通システム「山万ユーカリが丘線」の改札に、顔認証で決済する実証実験を開始する予定だ。

 そのほか、地方自治体や交通事業者、各種施設への導入、さらには、MaaSやスマートシティの構築・実現に参画、貢献する予定だ。ジョルダンでは、2021年度の同サービスの本格提供に伴い、さらに多くの導入を目指すという。

HIS、日・豪・米の航空施設巡るオンラインツアー販売 飛行機ファン必見

2021年5月14日(金) 配信

商品のイメージ。オーストラリアのシドニー空港やアメリカのシアトルにある航空博物館などを巡る

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は5月14日(金)、飛行機ファンに向けて、日本とオーストラリア、アメリカの航空施設を巡るオンライン体験ツアー「HISリモ飛とび」を売り出した。今年1月には、テーマごとに好きな人が集まるオンラインコミュニティを立ち上げた。今回は初回の鉄道好きのためのオンライン体験ツアー「HIS リモ鉄」に続く第2弾として用意した。

 同社は2021年5月10日時点で、累計4100以上のオンライン体験ツアーを催行し、体験者数は総勢8万人を超えた。現地ガイドと観光地や名所を巡る「LIVEツアー」をはじめ、海外のショッピング代行「LIVEコマース」や料理・語学・ダンス・占いなど海外の文化を体験できる「スキルシェア」を催行してきた。

 「HISリモ飛」では、世界中にいるHISの飛行機好きスタッフが「空港」と「空」、「旅先」をテーマに「撮影」と「音」、「見る」ことを楽しめる商品を企画した。

 このうち、オーストラリアのシドニー国際空港を巡るツアーは、航空ファンに有名だというシドニー空港のシェパードマウンドのようすを放送するほか、離着陸のライブ映像を流す。同空港は長距離運航する航空機を見られることが特徴だという。催行日は5月19日(水)、26日(水)、30(日) 。ツアー料金は3099円(税込)。

 アメリカのシアトルにある航空博物館を訪れる商品は、アメリカ大統領専用機エアフォースワンや超音速旅客機コンコルドなどのようすを放送する。催行日は6月5(土)。価格は2235円。

 成田空港にオンラインで訪問するツアーは、海外添乗員として国内外を飛び回った経験を持ち、旅客機・エアライン検定2級に合格したガイドがクイズを出す。楽しみながら成田空港の魅力を再発見できるという。催行日は5月16(日)、23(日)、29(土) 。ツアー料金は1500円(税込)

 東京都・品川にあるプロも使用するーイング 777-300ERのフライトシミュレーターを案内するツアーは、コックピットからの眺やフライトの雰囲気を楽しめるようにした。催行日は5月16(日)~ 6月30日(水)。商品価格は1万2100円。