丸紅やHISなど、空飛ぶクルマの事業性検証へ エリアに夢洲や大阪市街地、関空、神戸選ぶ

2023年8月31日(木) 配信

選定した調査エリア

 丸紅とエイチ・アイ・エス(HIS) 、みずほ銀行、東京海上日動火災保険の4者は8月30日(水)、大阪府と大阪市、兵庫県の公募事業「空飛ぶクルマの社会実装推進を目的とした補助事業」に採択された。これを受け、大阪・関西万博開催後の関西エリアにおける空飛ぶクルマ運航事業の整備に向けて、事業性検証を行う。

 同検証では、需要分析と運航条件、最適な充電・バッテリー管理方法などを調査する。エリアは、大阪府では夢洲(大阪市)と大阪市街地、関西国際空港、兵庫県では神戸市街地、尼崎市街地、神戸空港のほか、城崎温泉や但馬空港などの但馬エリア、淡路を選定。高野山(和歌山県)のほか、小豆島や直島などの瀬戸内エリアも選んだ。今後これらの場所のうち、2エリアを結ぶ経路で調査を行う。

 4者のうち、丸紅はプロジェクトマネジメントと検証調査のほか、事業計画の精査と評価を行う。HISは空飛ぶクルマのチケットの料金や、販促アイデアなどを精査。商用利用開始後には、観光地や都市間の移動時間を短縮することができる商品造成など新たな旅の可能性を探る。みずほ銀行は、事業の減価償却費や機体保有料を精査する。東京海上日動は保険の設計を担う。

上空から「翔んで埼玉」の田んぼアート鑑賞 AirX、行田のヘリ遊覧販売

2023年8月31日(木) 配信

ヘリコプターからズームで撮影した行田の田んぼアート

 AirX(手塚究社長、東京都千代田区)はこのほど、雄飛航空(藤間七郎社長、埼玉県桶川市)と連携し、「翔んで埼玉」の田んぼアートを上空から観覧するヘリコプター遊覧を売り出した。埼玉県行田市では「2023『田んぼアート』in行田」が開催されており、今年のデザインは「翔んで埼玉」だという。

 11月に続編が公開される「翔んで埼玉」。映画の舞台となる地を盛り上げるため、地元の企業と連携して企画した。離発着は行田市の田んぼアート会場から約15㌔にある川島ヘリポート(埼玉県・川島町)。アートのほか、豊かな田園風景が楽しめる。

 フライト時間は20分で、終了後はフライトシミュレーターで20分間ヘリの操縦体験ができる。料金は1機7万4000円(税込)。定員は3人。10月中旬までの期間限定フライト。

佐渡観光交流機構、人数制限される原生林ツアー催行 樹木学研究する崎尾名誉教授が解説

2023年8月30日(水) 配信

大王杉

 佐渡観光交流機構(本間雅博理事長、新潟県佐渡市)は9月23日(土)と24日(日)、10月14日(土)、15日(日)、森林生態学や樹木学などを研究する新潟大学の崎尾均名誉教授が大佐渡山地の原生林について解説するツアーを行う。

 同ツアーでは、関係機関の許可が必要で、1日に入山できる人数を制限されている登山ルートを巡る。内海府ルートと外海府ルートの2つのコースを用意した。9月23日(土)と10月14日(土)に実施する内海府ルートは、巨木の大王杉と特異な形状の杉を見ることができる。外海府ルートは洞爺湖サミットの晩餐会で紹介された金剛杉など杉の巨木群を楽しめる。

金剛杉

 料金は内海府ルートが、1人1万5000円。外海府ルートは1万9900円。代金に環境保全協力金を含めることで、参加者は環境保全にも貢献できる。申し込みは同機構のホームぺージで受け付けている。なお、両コースでは中級から上級レベルのトレッキング能力が求められる。トレッキングに必要な装備と昼食、飲料水は利用者が用意する。

三井不動産がミッドタウン八重洲で防災フェス 関東大震災から100年機に地域で防災考える

2023年8月30日(水) 配信

VRによる被災体験

 三井不動産(植田俊社長、東京都中央区)は8月30日(水)、同社施設の東京ミッドタウン八重洲で「防災フェス2023」を開いた。関東大震災から100年を迎える節目に、未来に向けた防災のあり方として、安心安全の取り組みを地域コミュニティに拡大することが重要だと考え企画した。とくに、今回イベント会場となった東京ミッドタウン八重洲は地下にバスターミナルがあるなど、有事には旅行者を含む不特定多数の被災者を受け入れる可能性もあることから、災害に強い街づくりの取り組みに力を入れ、周辺地域へも波及させていく。

 当日は同ビルに入居する中央区立城東小学校の児童や近隣の会社員、園児、地域住民など約1500人が参加。東京消防庁の協力で、VRによる被災や起震車、放水、消火などさまざまな体験を通し、防災に関する知識を深めた。

放水体験も

 イベント前には会見を開き、同グループの安心安全への取り組みについて、同社ビルディング本部運営企画一部企画グループの江崎正東氏が説明した。地域防災への貢献としては、防災力向上に向けた今回のようなイベントや、帰宅困難者の受け入れ、自立型分散型エネルギー供給を行う「スマートエネルギープロジェクト」などがある。

 また組織、スタッフ教育として20年柏の葉に「三井不動産 総合技術アカデミー」を開校。平時の技術力向上や有事の実践力向上をはかっている。建物の災害対策は、日本橋本部に常設の「危機管理センター」を設置。全国の11都市と接続して災害発生時の司令塔となるべく、365日対策本部設置訓練を実施している。夜間は毎日管理職2人が近隣のホテルに泊まり、いつ災害が起きても対応できるよう待機しているという。

 江崎氏は「首都直下型地震の30年以内の発生確率は70%。いつくるかわからないリスクに対し、地域とともに取り組んでいく」と述べた。

 今後、9月19日(火)に千代田区の「東京ミッドタウン日比谷」で、9月26日(水)には日本橋・室町の「福徳の森」で同様の防災イベントを開催予定だ。

啓発の輪を広げ、会員獲得に努める 第12回ピンクリボンのお宿ネットワーク通常総会

2023年8月30日(水) 配信

総会のようす

 ピンクリボンのお宿ネットワーク(会長=畠ひで子・匠のこころ吉川屋女将、事務局=旅行新聞新社)は8月29日(火)、東京都内で2023年度第12回通常総会を開いた。今年度は9施設・2社が新規加入し、130会員となった。新年度事業では、マスコミへの広報強化や会員施設・企業と連携した広報活動のほか、一般企業に対する参画推進など、会員獲得に向けた取り組みに注力する。

 畠ひで子会長は冒頭、「12年の設立当初、乳がんに罹患する人の割合は16人に1人だったが、現在は9人に1人。2人に1人はがんに罹ると言われている時代。いつ自分が乳がんになるか分からない。これまで勉強会やシンポジウムで乳がん経験者の人に語っていただいた体験談から学んだことを、もし自分が罹患してしまったときに思い出したい」と話した。

 また、「乳がんを患い、手術や治療を受けて回復の道を歩みながらも、術後の痕を気にして旅を諦めてしまう人へ、もう一度誰の目も気にせず旅に出掛けてもらいたい。乳がんサバイバーの人に、旅館や温泉を楽しんでもらえるのは、私たち受入側の喜びでもある」と会の理念を改めて説明した。

 畠会長は、さらなるおもてなしとして快適な環境づくりに努めてほしいことを会員宿へ呼び掛け、「宿泊業界のみならず、広く社会に向けて啓発の輪を広げていきたい」と意気込みを述べた。

畠ひで子会長

 会員報告では、22年度総会後、muneposi(東京都)が賛助会員として入会。

 23年度の新しい施設会員として、花巻温泉 佳松園(岩手県)、花巻温泉 ホテル紅葉館(同)、大沢温泉 山水閣(同)、ほほえみの宿滝の湯(山形県)、二百年の農家屋敷 宮本家(埼玉県)、たびのホテル佐渡(新潟県)、ホテル金波楼(兵庫県)、皆生つるや(鳥取県)、秋月温泉 料亭旅館清流庵(福岡県)と、賛助会員としてラネイジュ(愛知県)が入会した。

 現在の会員数は、宿泊施設が106軒、旅館組合・女将会が6団体、企業会員が18社の合計130会員。

 会の活動としては、「ピンクリボンのお宿」冊子10万部を発行・配布したほか、今年の5月30日(火)に開かれたピンクリボンのお宿シンポジウム(岩手県・結びの宿 愛隣館)では、地方新聞や地方放送局から取材を受けたことで、大きな宣伝となった。

 また、入浴着を着用して大浴場を利用することへの理解を求めるポスターを作成し、希望会員に配布した。

 このほか、JTBガイアレックのWeb商品との連携では、ピンクリボンのお宿送客実績が21年は26軒682人だったのに対し、22年度は30軒2127人と、3倍以上の送客数となった。

 新年度事業計画では、第10回シンポジウムを岡山県・湯郷温泉の湯郷グランドホテルで来年5月に開く予定だ。

 また、会員拡大が急務として、本紙主催の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」表彰式で出席者に冊子・参加案内を配布することや、総会やシンポジウムの記事にして読者に入会を案内するほか、病院への冊子配布と併せて、協力会員の案内を行う。さらに、美容・健康分野以外の一般企業の参画推進に取り組む。

 総会後は同会場で茶話会を開いた。出席した会員は、各宿の取り組みや企業会員によるブース展示を通して、交流を深めた。

和やかに総会・茶話会のあと記念撮影

茨城県、「常陸牛 煌」発表 小ザシ指数を認定基準に

2023年8月30日(水) 配信

「常陸牛 煌」をPRする(左から)小島よしおさん、筧美和子さん、大井川和彦知事

 茨城県と茨城県常陸牛振興協会は8月29日(火)、八芳園(東京都港区)でプレス発表会を開き、茨城を代表する銘柄黒毛和牛「常陸牛」の新ブランド「煌(きらめき)」を発表した。美味しさや希少性などブランド価値を引き出す高級飲食店を主体に、高級百貨店のギフトや外商などに販売する。

 「煌」の認定割合は常陸牛の3~5%で、年間250頭程度。認定基準は、①茨城生まれ茨城育ち②月齢30カ月以上③保留等級A等級④オレイン酸比率55%以上⑤小ザシ指数110以上――をすべて満たした常陸牛を認定する。専用測定機で計測した小ザシ指数をブランドの基準としたのは、全国初の試みという。

「常陸牛 煌」

 風味や口溶けの良さに関与する「オレイン酸」や口当たりの良さに関与する「小ザシ」など、美味しさに着目した全国初の基準で厳選した新ブランドを打ち出す。これにより、常陸牛のトップブランド化と知名度向上、国内外へのさらなる販路拡大を目指す。

 茨城県の大井川和彦知事は新ブランド開発の経緯について解説した。和牛は全国的に霜降り度合いが高まり、健康志向など消費者ニーズが多様化し、競争が激化した「和牛戦国時代」であると表現。これらを踏まえ、「さらにグレードの高いブランドを開発した。産地間競争に打ち勝ち、常陸牛の評価を高めたい」と意気込みを示した。

「常陸牛 煌」の試食を楽しむゲストら

 ゲストに女優の筧美和子さん、お笑い芸人の小島よしおさんも登壇。新ブランドの検討委員会委員でもある帯広畜産大学の口田圭吾教授と、小島さん考案の特製ソースをかけた「煌」の試食やトークなどで盛り上げた。

大阪観光局とワタナベボクシングジムが連携協定 スポーツツーリズムの振興はかる

2023年8月30日(水) 配信

左から渡辺均会長、京口紘人選手(オンライン)、溝畑宏理事長

 大阪観光局(溝畑宏理事長、大阪府大阪市)とワタナベボクシングジム(渡辺均会長、東京都品川区)は8月29日(火)、ボクシングによるスポーツツーリズムの振興をはかるため包括連携協定を締結した。

 同ジム所属の前WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人選手が、大阪府和泉市出身で大阪観光大使を務めている縁で実現した。相互連携を強化し、2025年大阪・関西万博に向けた機運の醸成や、ボクシングを通じた交流人口の拡大などに取り組む。

 同日の会見で溝畑理事長は、米国ラスベガスで頻繁に開かれるビッグマッチを事例に上げ、「ボクシングは世界的に大きなマーケットがある。今後大阪がエンターテイメント都市を目指すなかで、ボクシングは重要なコンテンツになる。ボクシングを通じて大阪の魅力を発信していきたい」と期待を込めた。

 渡辺会長は「万博やIRを控え大阪は一層の発展が期待される。全面的な協力関係を構築し、大阪の発展に寄与できれば。ボクシングは野球やサッカーと違いホテルなどでも興行できるのが利点だ」と述べた。

 9月22日(金)に東京・後楽園ホールでの試合を控えるためオンライン参加した京口選手は「大阪が盛り上がるよう、できることをやっていきたい」と話した。

JOTCワークショップ開く 各国観光局・大使館100団体、旅行会社21社集まる

2023年8月30日(水) 配信 

ワークショップのようす

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)が運営するJATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)は8月30日(水)、各国のアップデート情報の提供や、旅行会社とのネットワーク構築を目的としたワークショップを開いた。

 各国の航空会社や政府観光局、大使館など約100団体と、21の旅行会社が参加し、商談会を行った。

 髙橋会長は冒頭あいさつで、「インバウンドはコロナ前の2019年に対してほぼ8割から9割近く回復している。一方で、アウトバウンドはコロナ前の4割程度にとどまっていることから、これは我われ日本の旅行業界が直面する最大かつ喫緊の課題」と力を込めた。

 円安の影響や、航空運賃・ホテルなど旅行費用全般の高騰、日本発の航空座席の問題などといった他動的な要因もあるとしながら、「これは観光業界総出で対応していかなければならない問題。インとアウトの崩れているバランスを整え、海外旅行の復活を果たして、健全な双方向の流れを取り戻していくためのご支援とご協力を」と会場に呼び掛けた。

髙橋広行会長

モンベルとJALコラボのアウター販売 JAL整備士の制服再現、JALUX

2023年8月30日(水) 配信

JAL整備士愛用のモンベルアウター再現商品

 JALUX(東京都港区)は8月29日(火)から、アウトドアブランド「モンベル」と日本航空(JAL)のコラボレーションで、JAL整備士の制服を再現した高機能防寒アウターを売り出した。JAL Mall内の「JALショッピング」で販売している。表面胸元にモンベルロゴ、内側にはJALロゴを配したJALオリジナル商品。

 JAL整備士の雨衣や防寒衣として2020年から採用されている、モンベル製アウターの素材や機能などを再現して商品化した。雨や風の侵入を防ぎ透湿性にも優れたGORE-TEX®素材やシームテープ、止水ファスナーによる防水仕様となっている。中綿には、軽量かつ濡れても高い保温性を維持するモンベル独自の高機能中綿「エクセロフトⓇ」を使用。収納性や取り外し可能で、ヘルメット着用時でもすっぽりかぶれる大きさのフードなど、各所にこだわった。

 モンベルコラボ防寒アウターはサイズ展開がМ、L、XLで、販売価格は7万9200円(税・送料別)。

テーマは「思わず写真を撮りたくなる」 9月23日「日本のてっぺん」のまち稚内市でON・ガスウォーキング開催

2023年8月29日(火)配信

北門神社のクリア御朱印

 北海道本島最北「日本のてっぺん」に位置するまち稚内市で9月23日(土)、ONSEN・ガストロノミーウォーキングが行われる。

 4回目となる今回は、「思わず写真を撮りたくなる」をテーマに、コースを造成。担当者は、「テレビやSNSで話題となった神職が常駐する神社としては、日本最北に位置する『北門神社』のクリア御朱印などの新しい文化と、古き良き歴史、稚内の景観を一緒に感じてください。タイミングが合えば、まちに溶け込みすぎる野生のシカも見られますよ」とPRする。

 今年のコースは、JR稚内駅と駅前バスターミナルが併設された複合ビル「キタカラ前」をスタート。稚内のシンボル的存在である氷雪の門や、樺太犬の碑が設置されている「稚内公園」、北海道遺産に指定されている「北防波堤ドーム」などを巡る7㌔。ウォーキング後は、昨年リニューアルオープンした「ヤムワッカナイ温泉港のゆ」の稚内港を一望できる展望露天風呂も楽しめる。 

稚内の海の幸を丼で

 毎回高い評価を集めるグルメは、「地元の人が愛するモノ」をふんだんに用意。稚内を代表する海の幸や、ノンホモ低温殺菌法により生産地域でしか味わうことができない稚内牛乳などを楽しめる。またゴール地点では、豪華な昼食で参加者を出迎える。

~前後に楽しもう~

 現在稚内市では、観光周遊謎解きゲーム「最北謎」が行われている。ウォーキングコースの中には、同ゲーム徒歩編の謎解きポイントも含まれているため、ガストロノミーウォーキングと謎解き、2つを同時に楽しむのがおすすめと担当者。

 正解数に応じて、稚内の特産品が当たる抽選にも参加できる。ゲームのスタート地点は、ウォーキングのスタート地点複合ビル「キタカラ前」内の稚内市観光案内所。参加は無料。

昨年のようす

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