メタサーチに出資 (LINE)

2018年7月12日(木) 配信

LINEはこのほど、メタサーチサイト「トラベル.JP」を運営するベンチャーリパブリックとの資本業務提携を行った。出資額は、ベンチャーリパブリックの発行済み株式34%となる。一般的に、経営上の拒否権を得るとされる基準だ。同社は、計4人の取締役と監査役をベンチャーリパブリックに派遣する。

 LINEは6月28日(金)にメタサーチへの参入を発表したが、その骨格を支えるのが、「トラベル.jp」だ。

 コミュニケーションアプリで培ってきたLINEの技術と、650万を超える旅行商品を比較できるメタサーチが組むことで、旅マエからナカ、旅アトの思い出シェアまで一貫したサービスを提供できるようになる。後発ながら、LINEが掲げるトラベル事業の流通総額は1千億円。「トラベル.jp」が持つアセットを活用することで目標達成を目指す。

キャンパーは前年比1・2%増の840万人に オートキャンプ白書2018

2018年7月11日(水) 配信

日本オートキャンプ協会の明瀬会長

日本オートキャンプ協会(明瀬一裕会長)は7月11日(水)、東京都内で会見を開き、発行した「オートキャンプ白書2018」について説明した。17年度のオートキャンプ参加人口は前年と比べ1・2%増の840 万人、5年連続で増加している。冬季のキャンプ人口増が、後押しした格好だ。

 明瀬会長は、「バブル期のような一過性のブームではなく、国民的なレジャーとして着実に浸透してきた。持続的に伸びていくはずだ」と、オートキャンプが時代にフィットしたスタイルで進化しているという考えを示した。同白書は下記ホームページより販売中。本記事では、会見の内容を中心に白書の概要を紹介する。

 下記表をみると、1~3月、11月、12月と冬シーズンの利用が増加している。同協会では、ユーザー需要の多様化が原因だとみる。ヒアリングによると、雪景色などSNS映えするシーンを狙って冬のキャンプ場に訪れるユーザーや、キャンプ用品の多様化・品質向上が進むなか、その機能を実際に過酷な環境で試したいユーザーが多くいたという。

 利用者の増加を受け、キャンプ用の売上も好調だ。同白書によると、2017年のターブ、テントの輸入金額はそれぞれ51億7千万円と78億4千万円。各々前年と比べ8~18%増加した。グランピング施設が急増していることもあり、高級な綿製テントの輸入量・金額とともに上昇傾向が続いている。

 16年から、キャンプ場を利用する訪日外国人旅行者(インバウンド)が見受けられるようになった。より詳細な実態を把握するため、同白書では「1年間にキャンプ場を訪れた外国人利用者の数」を、各キャンプ場に訪ねている。 最も多かったのが1~10人(28・6%)、続いて11~20人(17・7%)と31~40人(11・8%)、21~30人(10・9%)という結果になった。受入体制では、キャンプ・道具や、場内案内での多言語、外国語のできるスタッフを配置するといった施策が多く、現段階では各キャンプ場で個別に工夫し、対応に当たっている状態だとした。

 インバウンドの平均利用者数は1キャンプ場当たり57・2人。とくに台湾からのキャンパーが目立っている。都道府県別にみると、トップは北海道の352・6人。続く長崎県と島根県がそれぞれ281・6人、178・3人となった。東アジアに近いエリアに集中している。徐々に外国人キャンパーが増加傾向にある現状を受け、同協会では今年、日本政府観光局(JNTO)と協力し、オートキャンプを訪日旅行の目玉商品として売り出すとしている。

【特集No.497】 ペットツーリズム推進へ “愛犬×旅行”隠れるニーズ掘り起こせ

2018年7月11日(水) 配信 

 愛犬家はペットを家族と捉え、共に旅を楽しみたいと考えている。しかし、実際に愛犬と旅行をする人は少ない。ペットと泊まることができる宿は増えているが、数は不足気味。ペットと遠出する環境の醸成も課題の1つとなりそうだ。インバウンドが好調さをみせ、年間で初の3000万人超えも射程にはいるなか、今回は国内市場におけるペットツーリズムに取り組む事業者らに話を聞いた。【平綿 裕一】

市場規模は722万世帯、二の足踏む飼い主多く

ぐらんぱう 藤野宇一郎社長

 

 愛犬と共に旅行や宿泊を楽しむペットツーリズムの拡大が、もう一歩というところだ。ペットフード協会の調査によると、2017年の犬と猫の推計飼育頭数全国合計は1845万頭。このうち犬は892万頭だった。犬の飼育世帯数は721万7千で全世帯の約13%が飼育していることになる。市場は大きいが、未だ愛犬との旅行に二の足を踏む飼い主は多いという。

 ペット宿の施設数は国内で約2千軒といわれている。これまでは人気がない部屋の稼働率を上げるために、ペット連れを受け入れるなど消極的な姿勢が少なくなかった。食事とサービスの質も低く、飼い主が満足できる施設は需要に追い付いていなかった面もある。

 一方、訪日外国人旅行者には劣るが、ペットツーリズムに勢いが出てきている。

 「近年、愛犬と同伴可能な宿泊施設が増えている。ターゲットとして市場の再認識が進んでいる」。ペット宿ドットコムを運営するぐらんぱうの藤野宇一郎社長は期待を示す。1999年からペットと泊まれる宿泊施設の掲載を始め、今は800軒ほどに増えた。飼い主との交流イベントも行い、ペット宿のコンサルティングやペットツーリズムの推進などに尽力している。

市場規模は大きい

 ペット宿は現在、高級志向が流行りだ。レジーナリゾートは17年に長野県・軽井沢に、18年は滋賀県・琵琶湖と千葉県・鴨川に、愛犬同伴可能なリゾートホテルを開業。カジュアル志向の「わんわんパラダイス」を運営するセラヴィリゾート泉郷は、今春に山梨県・山中湖にワンラク上のブランドをオープンした。今後は静岡県・伊豆、滋賀県・琵琶湖周辺に同ブランドの開業を見通す。

 飼い主の意識も明るい兆しがみえてきた。ペットがいると旅行できないといった固定概念がなくなりつつあるという。藤野氏は「(施設不足などで)愛犬との旅を諦めていた層が、『愛犬と旅行にいけるのか』と思いはじめている」と推測する。

 同社が6年前に行った全国調査で愛犬と旅行したことがある人は約40%だった。このうち、宿泊旅行の経験者は約半数に留まる。一方で、旅行未経験者に今後の同伴旅行の意向を聞くと、約48%が行きたいと答えた。大きな潜在的な需要層が隠れている。……

【全文は、本紙1719号または7月18日以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

「つくね侍 さかのうえ」、円山芸者とのお座敷遊び付特別宴会コースを提供

2018年7月11日(水) 配信

円山芸者さんの歌・踊りとお座敷遊びのようす(さかのうえの大宴会、5月の回より)

東京都内24店舗の飲食店を展開するエヌイーエスが運営する「つくね侍 さかのうえ」はこのほど、円山芸者とのお座敷遊び付特別宴会コースの提供を始める。併せて、7月中に同コースの予約連絡をすると、定価1万5千円(税込)から約2割引の1万2千円(税抜)になる記念キャンペーンを行う。

 「つくね侍 さかのうえ」は2017年12月に、渋谷道玄坂上円山町の入り口にオープン。日本の食と伝統文化の融合をテーマに、つなぎを一切使わない朝〆国産銘柄鶏の生つくねを中心とした鶏料理と、書道ライブや古武術の披露など和文化コンテンツが楽しめる。今回のコースは、渋谷の奥座敷である円山町で、芸能の伝統を引き継ぎながら、新しい円山文化を作る同店の新しい試み。

円山芸者とのお座敷遊び付 特別宴会コース

価格:1万5千円(1人あたり・税込)

※料理、飲み放題、円山芸者(2人から)の料金含む。芸者さんの飲み物は料金に含まれる。芸者さんは洋髪で登場。日本髪・白塗りを希望の場合は、事前申込みおよび別途料金(2千円(税込)/客1人あたり)が必要。予約の連絡を7月中にすると、割引価格1万2千円(1人・税別)となる。予約は、年末分まで可能。

料理:料理は日替わり。8品を提供。飲み物は飲み放題。

(一例)

 先付~小鉢盛り合わせ・旬菜~季節のサラダ・逸品~名物!生つくね焼き・旬魚~鰹の藁叩き・蒸物~紅茶鴨の酒蒸し・焼物~朝〆鶏の炭火焼き・〆物~季節の炊き込み御飯・甘味~季節の甘味

予約TEL:03-6809-0450

「黒部平パノラマテラス」が立山黒部アルペンルートに7月14日(土)オープン!

2018年7月11日(水) 配信

黒部平パノラマテラス(イメージ)

富山県の代表的観光地「立山黒部アルペンルート」内の黒部平駅に「黒部平パノラマテラス」が2018年7月14日(土)にオープンする。標高1828 ㍍の絶景スポットで、360度の大パノラマをたん能できる。

360度続く雄大なパノラマで四季折々の絶景を

 富山と長野を結ぶ山岳観光ルートである「立山黒部アルペンルート」内に位置する黒部平駅(標高1828㍍)に、この夏新しくテラスが誕生する。当駅は、扇沢から入ると日本一の高さを誇る「黒部ダム」から黒部ケーブルカーで約5分の地に、立山駅から入ると大観峰から立山ロープウェイで約7分の所に位置する。

 テラスの最大の特長は、視界が広く、立山連峰東壁から後立山連峰へ360度続く雄大な大パノラマを楽しめること。春は残雪輝く峰々、夏は新緑鮮やかな夏山、秋は一面に広がる紅葉絨毯など、四季折々にさまざまな表情を見せる立山の絶景をカメラに収めることができる。

テラス誕生の背景

 立山黒部アルペンルートでは立山黒部の雄大な大自然をより満喫していただくため、ルート内の駅に絶景スポットを整備してきた。2012年に誕生した標高2,316㍍に位置する大観峰駅の「大観峰雲上テラス」に続くオープンで、アルペンルート内に2つの絶景テラスが誕生することになる。このほか、黒部ダムには「レインボーテラス」があり、観光放水にかかる虹のアーチを見ることができる。

「黒部平パノラマテラス」概要

オープン日:7月14日(土)

 ※オープン期間は11月中旬頃まで。天候や気象条件等により閉鎖する日や、オープン期間が短縮する場合もあり。

利用時間 :アルペンルートの乗り物の運行時間帯

料金   :入場、利用無料 ※別途、アルペンルートの乗車券は必要

<7月14日(土)・オープン日限定イベント開催(午前10:00から)>

(1)立山地ビール「星の空」販売(荒天の場合は15日に延期)

 日本名水百選「立山玉殿(たまどの)の湧水」を使用した、アルペンルート限定の地ビールを1杯400円(税込)で販売!購入者にはオリジナルコースターをプレゼント。

(2)越中陶太鼓(えっちゅうすえだいこ)によるオープン記念演奏(荒天の場合は中止)

 地元立山町「陶の里」新瀬戸地区の地域活性化の一環として、太鼓好きが集い発足した保存会。地区内外のメンバーが集い、“一心一打、いつも楽しく、笑顔で、感謝を込めて”演奏する。

(3)来場者1828人(黒部平駅の標高に合わせて)に、オープン記念品を配布

 ※先着100人には、アルペンルート乗り物ペーパークラフトをプレゼント

(4)限定1組のカップルによる告白イベント

 黒部平~大観峰区間を運行する立山ロープウェイで、応募によって選ばれた限定1組のカップルによる告白イベント「立山ロープウェイで愛を叫ぼう!~天空の世界で愛の告白タイム~」が行われる。

四季折々の楽しみ方

紅葉の大パノラマ

*夏山の新緑(6月下旬~8月)

 テラスからは新緑鮮やかなパノラマ風景。駅に隣接した黒部平園地では、自然散策しながらいっせいに咲き始める高山植物を観察。

*紅葉一番乗り(9月~10月)

 見渡す限りの紅葉の大パノラマはまさに錦秋の絨毯。立山ロープウェイに乗れば、気分はまるで紅葉飛行。

*新雪の立山(11月)

 テラスからひと足早く新雪のきらめき絶景を体感。

黒部平駅とっておきの限定グルメ

立山ブラックソフトクリーム

立山ブラックソフトクリーム:400円(税込)

 大人の味わい!ビターチョコレートの濃厚な甘さが絶妙!口の中をまっくろにしながら楽しめる、新感覚のソフトクリーム。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン」 世界遺産に登録決定

2018年7月11日(水) 配信

構成資産の1つ長崎市の大浦天主堂

国内18件目の文化遺産

 長崎県と熊本県天草地方に広がる12の構成資産から成る「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)による第42回ユネスコ世界遺産委員会(6月24日―7月4日開催)において世界文化遺産に登録されることが決まった。国内の世界遺産としては22件目。文化遺産では18件目となる。

 長崎のキリスト教史は1550年、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが平戸を訪れたことから始まる。以来、現在まで約470年。豊臣・徳川時代の禁教令による約250年以上にわたる潜伏、そして奇跡の復活という世界でも類を見ない歴史を経て今日に至っている。

 今回の世界遺産は、そんな激動の長崎キリスト教史から禁教期に焦点を絞り、日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続にかかわる伝統とその価値を、世界に向けて発信する。

 構成資産は、天草四郎率いる一揆軍と幕府軍が1637年に激しい攻防戦を繰り広げた「島原・天草一揆」(島原の乱)最後の舞台である「原城跡」(南島原市)をはじめ、「平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)」「平戸の聖地と集落(中江ノ島)」(以上平戸市)、「天草の﨑津集落」(熊本県天草市)、「外海の出津集落」「外海の大野集落」(以上長崎市)、「黒島の集落」(佐世保市)、「野崎島の集落跡」(小値賀町)、「頭ヶ島の集落」(上五島町)、「久賀島の集落」「奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)」(以上五島市)、「大浦天主堂」(長崎市)の12資産。

 大浦天主堂を除く遺産候補の教会堂見学には事前連絡が必要。長崎市の出島ワーフにある情報発信拠点「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター」では、全構成資産の情報発信のほか、教会見学時のマナー啓発や見学者の受け入れ業務なども行っている。

海外旅行市場に新風か 老舗ベンチャーが旅行事業に参入(DMM TRAVEL)

2018年7月11日(水) 配信

DMM.comが今秋、旅行事業に参入することが分かった

DMM.com(片桐孝憲代表)は7月10日(火)、旅行事業への参入を発表した。「学びを、キャリアを加速する」をテーマに、これまでに築いてきたグローバルネットワークを生かした旅行商品を提供。「DMM TRAVEL」として今秋、本格始動を予定する。

 6月には傘下のスタートアップ企業・バンクが、後払いで旅行に行けるサービス(TRAVEL Now)を発表。飽和市場が続く旅行業界に、一石を投じる斬新さで、幅広く注目を集めた。秋からスタートする新サービスは、同社が推進するアフリカ事業(DMM.Africa)で培った知見をもとに展開する模様。グループ本体からも、インパクトのあるサービスが生まれそうだ。

 同社は昨年、アフリカ内44カ国の政府・民間団体と独自のネットワークを構築した。現地のエリートビジネスパーソン450人以上を結ぶプラットフォームをつくることで、発展目覚ましいアフリカ各国でビジネス機会の獲得を狙う。

 旅行事業はこれらネットワークを生かしつつ、ビジネス面で成長・キャリア形成を目指す国内ユーザーを対象とした旅行商品を開発・販売していく。一部報道では、旅行業の登録も済ませたという(本紙でも問合わせ中)。

 IT業界から旅行業に参入するに当たって、多くの企業が、最安値の価格を見つけるメタサーチを業態に選択するなか、同社は傘下のバンク社含め、あくまで企画力を前面に打ち出す姿勢を貫いている。多様なサービスと、独自の切り口が高く評価されてきた老舗ベンチャーが今後、国内の海外旅行市場に新風を起こすかもしれない。

八丈島が店舗レジで支払いと同時に現金を引き出せるサービスを開始へ

2018年7月11日(水) 配信 

八丈島が島しょ地域初のサービスを導入

八丈町と島内の民間事業者が連携して7月14日(土)から、店舗のレジで買い物の支払いと同時に現金を引き出せるサービスを始める。観光客のATM利用環境への不満を改善し、滞在時やショッピングの利便性・満足度向上をはかる。現金のみの決算が多い島しょ地域で、サービス導入によりキャッシュレス化も進めていく考えだ。

 現状、八丈島はATM設置台数が少なく、土日祝日や深夜はATM稼動時間が限定されている。さらに、ATMの利用機会が多いコンビニエンスストアが、八丈島にはない。「八丈島のATM利用環境を知らずに来島した観光客が現金を引き出せず、町役場などに不満が多く寄せられていた」(同町)と、八丈島の観光課題になっていた。

 これらの問題を解決するため、島内の空港やホテル、タクシー、スーパーなどの民間事業者と連携。今回のJ-Debit「キャッシュアウトサービス」の導入を決めた。一方、これまで現金決済のみであった空港やタクシー、飲食店などの店舗に、キャッシュレス決済が整備されることになる。買い物の支払いにJ-Debitのデビット決済が使われることで、八丈島のキャッシュレス決済の増加にも期待を寄せる。

サービスの流れ(画像はイメージ)

 八丈島全域にサービスが導入されることで、ATMが無い地域やATM営業時間外であっても現金の引き出しができるようになる。これまで現金が足りずに購買を諦めていた分を穴埋めすることで、店舗の売上増につなげ地元経済の活性化にも貢献していく方向だ。

 今後は八丈島をモデルケースとし、同様の課題を抱える全国の島しょ地域や山間部、過疎地域などでサービス導入を支援していく。

オマツリジャパン・加藤優子氏に聞く 「諦める選択肢なくしたい」 お祭りで人とお金をつなぐ

2018年7月11日(水) 配信

オマツリジャパンの加藤代表(左)と橋本取締役

お祭りを軸に、地域活性化に取り組むスタートアップ企業オマツリジャパン。2月には「まっぷる」を発行する昭文社と連携し笠間市(茨城県)の観光プロモーションに注力すると発表した。同社代表の加藤優子氏と取締役の橋本淳央氏を訪ね、お祭りとビジネスに掛ける思いを聞いた。【謝 谷楓】

お祭りを掲載するには | オマツリジャパン | 毎日、祭日
https://omatsurijapan.com/howtopost/?check-top-howtopost-201806
お祭りの主催者の方は、無料でオマツリジャパンのホームページにお祭りの情報を掲載することができます。このページではお祭り情報の掲載方法をご案内します。

お祭りの魅力を伝えたい

 「渋谷・鹿児島おはら祭」(東京都渋谷区、5月)を取材したことがある。PRESSの腕章を付け炎天下のなか、一般観覧者立入禁止の場所から間近で写真を取れたことが誇らしく、暑さも苦にならなかった。毎年約2600人が渋谷に集う様は圧巻だった。

 8月に開催を控える「阿波おどり」(徳島県徳島市)の入出者数は4日間で123万人。東北を代表する青森ねぶた祭りには、ねぶたやハネトを一目見ようと260万人が集まる(2014年、青森県)。東北全体をみると、お祭りには329億円の経済波及効果(対個人)があるとの試算も(07年、フィデア総合研究所)。

 人とお金を集めることに長けているお祭りだが、役割はそれだけに留まらない。オマツリジャパンの加藤優子代表は次のように話す。

 「お祭りはコミュニティそのもの。地域住民が主催するお祭りは、町内ネットワークを深める役割も果たします。東日本大震災後に、毎年定例のお祭りを実施しようと、バラバラに避難した地域住民が被災地に集い、再会した例もあります」。

 集客のコンテンツとしてだけでなく、地域に根付く伝統やつながりの象徴こそ、お祭りの本質なのかもしれない。思えば小学生のころ、近所の神社の縁日で、気になる女の子とすれ違い胸が熱くなったこともあった。お祭りには、個々人がその原風景に立ち返ることのできる不思議な魅力が宿っているに違いない。加藤代表は続ける。

 「インバウンドの方々にも、お祭りの魅力と楽しさを伝えたいですね。8月末には、東京・日本橋にある外国人観光案内所・ツーリズムインフォメーションセンター(TIC TOKYO)と連携したオプショナルツアーを予定しています。近隣で開催する盆踊りに案内し、地域住民とともに踊ってもらおうと考えているのです。お祭りを通じて交流を深めてほしいですね。法被もプレゼントします(発着場所は要確認)」。

 住民とのコミュニケーションのなかでお祭りの魅力に気づいてもらえれば、地域や日本の伝統により深く触れることができる。お祭りのコアはあくまで人と人のつながりだと、加藤代表はみる。

テクノロジーで主催者を支援

 現在、オマツリジャパンは役員も含めて7人体制。各々が自治体や企業対応、ウェブ周りと分業し事業を展開している。加藤代表が任意団体として活動をスタートさせたのが14年。これまで築いてきた300人に上る日本人ボランティアスタッフも健在だ。社員旅行や、大手旅行会社が主催するオプショナルツアーの企画にも携わるなど、オマツリジャパンの守備範囲は広い。同社取締役で、ウェブ周りの責任者を務める橋本氏はこう話す。

オマツリジャパンのメンバー(後列左から、山本 陽平共同代表、加藤優子代表、橋本淳央取締役。前列左から、大内花菜子お祭りクリエイター、加藤匠お祭りプロデューサー、大山勝廣お祭りコーディネーター)(写真提供=オマツリジャパン)

 「フェイスブックのいいね数は7500件以上。毎記事ごとに1500―2千ユーザーへのリーチがあります。日本在住の外国人に対し、オンラインでイベントを告知できるウェブサービス(Meetup)を使って参加者を募ることも行ってきました。プラットフォームづくりやプロデュースにも力を入れていますが、確実に地域への送客を達成する仕組みも整えています」。

 お祭りの本質を踏まえつつ実務面もキッチリと熟す姿勢は、主催者らにとって大きな安心材料だ。実際、同社に任せればどうにかしてくれると頼りにする主催者も少なくない。予算はないが、何かできないかという相談例も多い。

 人口減少と高齢化が進むなか、この課題に向き合い、地域の伝統やつながりを受け継ぐお祭りをどうすれば持続させられるのか? 考え抜いた末に辿りついたのが、テクノロジーを活用したマッチングサービスだった。

「諦める」選択肢をなくす

 昨年7月、お祭りの主催者向けのプラットフォーム(オマツリジャパンリーダーズ)を立ち上げた。プラットフォーム内に独自のお祭り紹介ページを作成するサービスなど、送客以外でも役立つソリューションを提供している。今夏からは、「参加者・スタッフの募集」と「チラシ作成」「参加者向け保険加入(主催者用)」「有料観覧席の販売」といった新機能を順次実装していく。神輿の担ぎ手から運営スタッフの募集、備品の購入、花火の観覧席券販売まで、お祭りに関わるサービスすべてにワンストップで対応するマッチングサイトが本格始動するのだ。

 チラシの作成では、フォーマットを幾つか用意し、画面上で選択するだけで、プロのデザイナー顔負けのポスターを作成できる。観覧席券の販売については今後、有料プランとなる予定だが、主催者はほとんどの機能を無料で使えるという。

 「企業とのマッチングも今夏にスタートします。例えば、お祭りでビールをサンプリングすることができれば、主催者はメーカーからの協賛金を手にすることができます。備品の購入など、祭りの運営に自由に使えるお金を得られるのです」(加藤代表)。

 お祭りに特化したクラウドファンディングも行う予定だ。

 「予算がない、人手が足りない。だから今年のお祭りを中止する・諦めるという選択肢を取ってほしくない。そのために、人・お金とお祭りをつなぐプラットフォーム(オマツリジャパンリーダーズ)を立ち上げました。これからに期待してほしい」と加藤代表は力を込める。

 個人の原風景となり得るからこそ、お祭りの存続意義は大きい。主催者の思いを具現化する仕組みづくりに挑み続ける。

舟で、寺で、料亭で はとバス怪談バスツアー売り出す

2018年7月11日(水) 配信

川面に揺らめく明かりのした怪談を話す神田春陽氏

はとバスの夏の人気コース、怪談バスツアーが8月から催行されるのを前に、7月10日(火)、恒例のお祓いが行われた。今年ははとバス創立70周年記念として、映像や仕掛けなどを用いて全身で涼しくなれる「料亭で聞く迫力の立体怪談コース」を新たに造成。ツアー開始を前に、企画担当者や代表乗務員、講釈師、船会社職員らが参加し、四谷お岩稲荷でツアーの無事を祈願した。

かつて体調不良を訴えた社員が出たことから、お祓いをするようになった

 お祓い後には、怪談クルーズの試乗会も実施。日本橋川や墨田川からライトアップされた橋を鑑賞したあと、講釈師の神田春陽氏が霊岸橋の下で三遊亭圓朝作「五勺酒」を披露。因果応報の報いを受けて苦しむ男と、男を祟った老人の無念をおどろおどろしく語った。今年の「講釈師と行く 夜の怪談クルーズツアー」は、全7回設定されている。神田氏は、「暑い夏、怪談で涼んください。今年もみなさんをお待ちしております」とPRした。

怪談バスツアー 概要

講釈師と行く 夜の怪談クルーズツアー

料金:大人9980 円 (子供、8980 円・6 歳以上 12 歳未満)

運行日:

8 月3(金)・4(土)・5(日)・19(日)・21(火)・25(土)・26(日)

行程:

東京駅丸の内南口(午後2:20 出発)=四谷お岩稲荷(四谷怪談のモデル、お岩さんを祀っている神社)=谷中全生庵(幽霊画鑑賞)=根岸「笹乃雪」(豆富料理の夕食)=将門の首塚(日本三大怨霊のひとつ)=日本橋“夜の怪談クルズ”(夜の運河探検と怪談噺)=東京駅丸の内南口(午後9:00 着予定)=銀座キャピタルホテル(午後9:10 着予定)

お寺で聞く 怪談の夕べ

料金:大人8600 円(子供7600 円・6 歳以上 12 歳未満)

運行日:8 月 17 日(金)、8 月 18 日(土)

行程:

東京駅丸の内南口(午後5:20 出発)=浅草観音(参拝)・・・浅草「米久」(牛なべの夕食/日本酒又はビール、またはソフトドリンク1本付)=両国 回向院「怪談の夕べ」(お寺で聞く怪談の夕べ)=東京駅丸の内南口(午後9:50 着予定)=銀座キャピタルホテル(午後10:00 着予定)

料亭「花蝶」で聞く 迫力の立体怪談

料金:大人・子供(6 歳以上 12 歳未満)9990 円

運行日:8月11日(土)、8月12日(日)、8月14日(火)、8 月19日

行程:

東京駅丸の内南口(午後3:30出発)=将門の首塚=谷中全生庵(幽霊画鑑賞)=花蝶(夕食/講談師による立体怪談)=東京駅丸の内南口(午後6:50着予定)=銀座キャピタルホテル(午後7:00着予定)