一休、夏旅を最大限にお得に楽しむ「サマ割!2019」実施

2019年5月31日(金) 配信

「サマ割!2019」メインイメージ

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」を運営する一休(榊淳社長)は、夏旅を応援するキャンペーン「サマ割!2019」を、2019年5月31日(金)~8月8日(木)正午までの約2カ月間実施する。

 エリアやコンセプトで分けられた15個のセールから構成され、期間内に順次、宿泊施設の特別プランの提供を始めていく。通常は割引をあまり行わないラグジュアリーな宿の割引プランや、人気の高い「夏の沖縄」を扱うプランもあり、全国の上質な宿にお得に泊まるチャンスとなる。

 一例として、開業後初めての夏を迎える「ハレクラニ沖縄」(沖縄県・恩納村)は、5月31日(金)から実施中の「沖縄14daysセール」でお得なプランを販売している。同館は2019年2月に「一休.com」で予約を開始した際、1施設での1日あたりの取扱高で「一休.com」史上の最高額を記録したことがあり、今回も注目が集まるのではと期待される。

「サマ割!2019」キャンペーン概要

実施期間:2019年5月31日(金)正午~8月8日(木)正午

実施スケジュール:

一休「サマ割!2019」スケジュール

「サマ割!2019」キャンペーンページ(一休ホームページ内):

「ジェットスターで行く 関西空港親子ツアー」を参加費無料で実施 

2019年5月31日(金) 配信

高知県発の関空見学を組み込んだツアーを実施する

 高知県とジェットスター・ジャパン(片岡優社長)、関西エアポート(山谷佳之社長)は7月22(月)~23日(火)に「夏休み特別自由研究」と題し、高知県内の小学4~6年生とその保護者10組20人を対象とした「ジェットスターで行く 関西空港親子ツアー」を実施する。参加費は無料で、当選者は抽選で決める。高知県と2社が一体となり、飛行機を利用した関西圏への旅がより気軽で身近なものになったことの体験や、国際空港の業務の一部を見学してもらうことが目的。

 同ツアーは「夏休み特別自由研究」と題し、空の旅の楽しさとエアラインおよび空港のおもしろさに親子で触れるプログラムとなっている。高知空港から関西国際空港に到着後、展望ホールで機内食のスペシャルランチを堪能したり、空港内の見学ツアーやスカイミュージアムツアーに参加する。

 ジェットスター・ジャパンの親子ツアーは、これまで各地で実施され、航空業界で働くスタッフとの交流を通じて、空の旅の楽しさを体験する機会を継続的に提供してきた。「参加した子供から手紙が寄せられるなど大きな反響を呼んだ」(同社)という。高知県では初開催となり、「高知の子供たちが、今回の親子ツアーを通じて空の旅の気軽さ・楽しさを体験すると同時に、空港と航空業界に興味をもってもらいたい」(同社)と期待を寄せている。

 同社は2018年12月19日、高知県初のLCC(格安航空会社)として高知-大阪(関西国際空港)路線を就航した。運賃は片道2990円から設定している。観光目的の旅行者をはじめ、家族や友人に会う人、仕事での搭乗などで利用されている。

「ジェットスターで行く 関西空港親子ツアー」開催概要

開催日時:7月22日(月)~2019年7月23日(火)
開催地:高知龍馬空港および関西国際空港
内容:ジェットスター搭乗・機内食体験・関西国際空港見学
募集人数:高知県内の小学生(4〜6年生)と保護者10組20人
応募資格:高知県内の小学生(4~6年生)と保護者
応募期間:6月3日(月)午前10:00~6月17日(月)午前10:00
当選発表:6月28日(金)までに当選者の登録メールアドレスに連絡する。
参加費:無料

スケジュール
【1日目】
午前9:00 高知空港 集合・記念撮影
10:50 高知空港発(GK470)
11:35 関西空港着 関空展望ホールにて機内食スペシャルランチ
午後2:30わくわく関空見学プラン(バスツアー) スカイミュージアムツアー
5:30夕食(懇親会)
7:30宿泊ホテルへ
【2日目】
午前8:00ホテル出発
8:30関西空港到着
9:25関西空港発(GK471)
10:15高知空港 到着後 解散
※止むを得ない事情により、ツアースケジュールが変更、中止となる場合あり。

ふくしまの酒金賞22銘柄 7年連続日本一の座に

2019年5月31日(金) 配信

平成30酒造年度金賞受賞酒

 全国から857銘柄が出品された平成30酒造年度「全国新酒鑑評会」で、福島県の日本酒22銘柄が金賞を受賞し、その数で7年連続日本一の座に輝いた。

 酒類総合研究所と日本酒造組合中央会が5月17日(金)に今年度の審査結果を発表した。福島県内の蔵元からは31銘柄が入賞。うちとくに品質が良いとされる金賞は22銘柄で最多となった。7年連続日本一は史上初。

 鑑評会は年に1度開かれる国内唯一、全国規模の清酒審査会。出品は1製造場につき1銘柄のみとなっている。全国から出品された857銘柄を、2段階に分け審査し、入賞酒416点、金賞酒237点を選んだ。1911(明治44)年の以来、今回で107回目の開催となる。

平成30酒造年度全国新酒鑑評会において史上初の「金賞受賞数7年連続日本一」達...
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32031c/20190517sake.html

KNT-CTパートナーズ会設立 初代会長にひだホテルプラザの堀泰則氏

2019年5月31日(金) 配信

KNT-CTパートナーズ会設立総会のようす

 近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連)は5月30日(木)、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で開かれた「第64回通常総会」をもって解散し、近旅連とクラブツーリズムパートナーズ会、近畿日本ツーリスト全国ひまわり会の3団体を統合した新組織「KNT-CTパートナーズ会」(KCP)を設立した。初代会長には、ひだホテルプラザ(岐阜県高山市)会長の堀泰則氏(※泰は旧字)が選出された。

丸山隆司社長

 KCP設立にあたりKNT-CTを代表してあいさつした丸山隆司社長は、進行中の事業構造改革に触れ、「皆様のご協力、ご支援をいただきながら全力を尽くして進めるとともに、近畿日本ツーリストの営業力、クラブツーリズムの企画力、集客力を融合させ、一層の相互連携をはかることで、新組織のご期待に応えていきたい」と述べた。

堀泰則会長

 堀会長は「新しい時代の変化に対応できる組織でなければならない。新組織の目的は地域の活性化と誘客であり、会社と一体となって地域の魅力を発信し、協業体制で作り上げていくことが大事。テーマは『共生と共創』。皆さんと新しい未来を見据えてがんばっていきたい」と力強く語った。

トラピックス30周年で旅フェスタ開く 阪急交通社、6月1日に梅田で

2019年5月31日(金) 配信

トラピックスマスコットキャラクター「トラピッグ」

 阪急交通社(松田誠司社長、大阪府大阪市)は、基幹商品ブランドのトラピックスが今年6月1日に30 周年を迎えることを記念して、6月1日(土)に「トラピックス30周年記念 旅フェスタ」を、阪急グランドビル(大阪市北区梅田)で開く。VRを利用した海外旅行やクルーズの疑似体験などができる。

 同イベントは、旅を楽しむための講座“阪急たびコト塾”とコラボレーションし、
VRを利用した旅行の疑似体験ができるほか、「スマホ写真撮影セミナー」や旅の疲れをいやす「耳つぼセミナー」、「海外旅行持ち物講座」を開催。海外旅行をより身近に感じ、旅に出るきっかけづくりを提供する。また、欧州・カナダ・クルーズ旅行の説明会も同時に実施し、トルコアイスや世界のコーヒー試食コーナーも併設する。なお、イベント参加者にはトラピックス30周年記念ロゴ入りタオルをプレゼントする。

トラピックス海外旅行 旅フェスタ概要

日時 : 6 月1 日(土)午前10:10 ~午後 5:10
場所 : 阪急グランドビル30 階(大阪市北区角田町8-47)

トラピックス海外旅行説明会 関西エリア開催|旅行説明会|阪急交通社
http://www.hankyu-travel.com/setsumeikai/osa-i/
関西開催トラピックスの海外旅行募集説明会・相談会のご案内。説明会ならではの生情報や現地に詳しい添乗員や企画担当者から旅行選びのヒントやアドバイスなどいたします。どのツアーへ行こうか迷ったときは阪急交通社の旅行説明会へ

■阪急たびコト塾 
①スマホ写真撮影セミナー、耳つぼセミナー※①のセミナーは12 人限定先着順
第1部 午前11:30~午後0:15 /第2部午後1:00~1:45 / 第3部 午後2:45~3:30
②海外旅行持ち物講座
第1部 午後0:25~午後1:55 / 第2部 午後1:55~2:25 / 第3部 午後3:40~4:00

■海外旅行説明会 ※事前予約制
①イタリア 午前10:10~11:10
②スペイン 午前11:40~午後0:40
③中央ヨーロッパ・クロアチア・スロベニア 午後1:10~2:10
④カナダ 午後2:40~3:40
⑤初めてのクルーズ 午後4:10~5:10
問い合わせ先 :TEL  06-6366-2588

キロロホテルズ、「ウェルネス 」を意識した2つの宿泊プランを造成

2019年5月31日(金) 配信

キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道

 キロロホテルズ(北海道余市)はこのほど、「ウェルネス 」を意識した2つの宿泊プランを造成した。

 5月から売り出した「キロロ リラックス パッケージ」では、疲れた体を癒すマッサージや、天然温泉、寝心地を重視したベッドで極上の休日を過ごせる。6月15日(土)からは、「キロロ ウェルネス パッケージ」を売り出す。ウォーキングやヨガ、マインドフルネス、マッサージ、温泉など癒しのフルコースで、日常から離れて心身をリセットする最高の環境を提供する。

 同社は、「6月8日の『グローバル・ウェルネス・デイ』での宿泊や、夏休みを利用した健康志向な滞在に最適です」とPRする。

キロロ リラックス パッケージ 概要

宿泊対象期間:11月13日(水)まで

宿泊対象施設:キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道

宿泊に含まれる内容:

朝食(ブッフェスタイル)、 温泉の利用、マッサージ(以下のメニューから1つ)、リゾートプール、フィットネスジムの利用、テニス、パドルテニス、グランシップ(室内パーク)、パークゴルフ(6月22日~)体験

マッサージメニュー:

① 指圧マッサージ Body Care(40分)、②タイマッサージ(40分)、③ヘッドマッサージ(30分)、④リフレクソロジー(30分)

料金:1人、1万100円(税・サービス料込)~

※1泊1室2人利用時、参考価格

キロロ ウェルネス パッケージ 概要

宿泊対象期間:6月15日(土)~9月30日(月)

宿泊対象施設:キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道

宿泊に含まれる内容:

朝食(ブッフェスタイル)、温泉の利用、朝のウォーキング、ヨガ セッション、マインドフルネス セッション、マッサージ(以下のメニューから1つ)、リゾートプール、フィットネスジムの利用、テニス、パドルテニス、グランシップ(室内パーク)、パークゴルフ(6月22日~)体験

料金:1人、1万2800円(税・サービス料込)~

※1泊1室2人利用時、参考価格

Peachが舞台の連続ドラマが7月からスタート

2019年5月31日(金) 配信

主役の朝比奈彩さん。機内や制服などピーチが全面協力する

 ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)はこのほど、同社を舞台とした朝日放送テレビの連続ドラマ「ランウェイ24」が、7月からスタートすると発表した。 

 同ドラマは、女性パイロットの姿を通してLCC(格安航空会社)の真髄を伝える内容となっている。また、同社が連続ドラマの舞台となるのは初めて。

 主役として女性パイロット役を演じるのは、モデルとタレント、女優として活動する朝比奈彩さんだ。朝比奈さんを始め、ドラマに登場するパイロットや客室乗務員役の出演者は、同社の制服を着用している。

 関西国際空港で、同社実機のエアバスA320を用いて機内の撮影をし、パイロットが実際に使用している訓練施設のpanda Flight Academyでは、A320シュミレーターを用いた撮影などをする。

 同社は「『空飛ぶ電車』ピーチは、『ランウェイ24』を通してLCCを知らない皆様にも、LCCのリアルな姿をご覧いただくことで、より多くの方々にとって、空の旅がもっと気軽で身近なものとなることを期待しています」とコメントしている。

ドラマ概要

タイトル:ランウェイ24

放送日時:朝日放送テレビ(関西)7月7日(日)スタート 毎週日曜日午後11時35分~
テレビ朝日(関東)7月6日(土)スタート 毎週土曜日午前2時30分~※他地域でも放送予定
30分枠 全10話

日本旅行 赤い風船「涼しい夏・知床で過ごす5日間」を発売

2019年5月31日(金) 配信

パンフレット表紙

 日本旅行(堀坂明弘社長)はこのほど、“涼しい夏の過ごし方のご提案”をテーマに、「マイペースに過ごせる あなただけのオリジナルツアー 涼しい夏・知床で過ごす5日間」を国内パッケージツアーブランド「赤い風船」で売り出した。

 昨今の夏は“酷暑”とも呼ばれ、全国各地で猛暑日が続き、連日のように観測史上最高気温が更新されるといったニュースを見聞きする。うだるような暑さを避けるため、「涼」を求め涼しい旅行先への需要が高まる傾向にある。同社は今夏も予想される酷暑に対応すべく、極上の「涼」を提供できるツアーを北海道・知床で設定した。知床は夏でも平均最高気温が25℃程度、最高気温は東京の最低気温と同程度になる。

 同ツアーでは、従来の添乗員同行ツアーとは異なり、滞在中の“団体行動”を強制しないという。「知床ならではの体験アクティビティ」か「マイペースにのんびりフリータイム」のどちらかの過ごし方を日ごとに選び、希望に応じた過ごし方を楽しめる。息をのむような世界自然遺産の絶景・大自然や新鮮な海の味覚を堪能でき、心からリラックスできるようなツアーを提供する。

ツアー概要

ツアー名称:

 マイペースに過ごせる あなただけのオリジナルツアー 涼しい夏・知床で過ごす5日間

旅行日程:

2019年 7月8日(月)、15日(月・祝)、22日(月)、29日(月)、8月26日(月)、9月2日(月) 各日出発5日間

 ※7月8日(月)、15日(月・祝)、9月2日(月)出発は2人から出発保証

出発地:

 羽田空港(直行便)、関西空港(直行便)、伊丹空港(羽田経由便)、福岡空港(羽田経由便)

旅行代金:9万8千円~(大人1人利用)

募集人員:各出発日15人

申し込み:

 近くの日本旅行・日本旅行サービス・日本旅行オーエムシートラベルなど日本旅行商品取り扱い店舗、または日本旅行ホームページで申し込みできる。

デジタルパンフレット:

涼しい旅知床で過ごす5日間
https://digitalpamph.nta.co.jp/tyo0507/book/?meta1=syutoken

日本旅行ホームページ:

「涼しい夏・知床で過ごす5日間(羽田発着)」予約サイトhttp://www.nta.co.jp/nta_dom_tour/tourDetail.jsp?ITEM_CD=3391128001&MODEL_COURSE_ID=001&DepartDay=20190708

【特集No.524】 空飛ぶ車イス  「ひとりのハートが世界を変えられる」 

2019年5月31日(金) 配信

 空飛ぶ車イス社長と呼ばれる加藤健一氏(山形バリアフリー観光ツアーセンター代表理事)は日本で唯一、車イスでのバリアフリー体験飛行を受け入れている。加藤代表は21歳のときに難病の筋ジストロフィーが発病。32歳には完全に車イス生活となった。それでも前へ進み、「ひとりのハートが世界を変えられる」を理念に掲げ、誰もが楽しめるバリアフリー観光に取り組んでいる。自らが挑戦し、新たな道を拓く姿が、障害者、健常者問わず多くの人々に影響を与えている。

 【平綿 裕一】

 筋ジストロフィーは進行性の難病だ。今日できていたことが、明日できなくなる日が来るかもしれない。21歳で発病してから10年間ほどは、前に進めなかった。加藤代表は「日々何かができなくなる苦しみから、将来の不安にさいなまれていた」と振り返る。

 それでも前を向いた。2015年10月、考えられもしなかった車イスでのパラグライダータンデム(2人乗り)飛行を成功させたのは、加藤代表自身だった。

 「できないと嘆いていてもいつまでたってもできないまま。努力して物事を成したときの喜びは生きる原動力になるし、いろいろなアイデアにもつながる。これは僕たちの活動に生きているし、僕の強み。乗り越えてきたからこそ、今がある」。

南陽スカイパークで、車イスによるパラグライダー体験飛行を実際に行うソアリングシステムパラグライダースクール(金井誠代表)提供

 16年4月に同センターを設立し、車イスでのパラグライダー体験飛行の受け付けている。場所は山形県南陽市にある南陽スカイパーク。車イスでのパラグライダー体験飛行を受け入れる日本で初めてのフライトエリアだ。

 ただ、この取り組みも初めは見向きもされなかった。「気持ちは分かるが、実際に受け入れるのは大変」「そんなこと誰がやるんだ」――。イベントを開いても、1人も来ない時期もあった。「障害者側も地上でさまざまなバリアを感じていて、空を飛ぶなんて夢のまた夢だと思っていた。だからこそ挑戦しようと決めた」。

 加藤代表は取り組みを続けた。こつこつと想いを伝えた。課題となる飛行方法や受入対応、健康状態の確認など、一つひとつ潰していった。徐々に賛同者が増え、構想から1年ほどで実現に至った。

 「たった5分ほどのフライトで世界が、人生が変わる。この経験から普段の生活が変わることがある。だからこそバリアフリー観光はとても意義がある。非日常を味わえる旅での経験は、人が変わるきっかけになる」。……【全文は、本紙1755号または6月6日(木)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

訂正 1755号(6月1日付)1面特集「空飛ぶ車イス」の記事で、内容に誤りがありましたので一部記事を修正いたします。

 山形バリアフリー観光ツアーセンター(加藤健一代表理事)は車イスでのパラグライダー体験飛行を「受け入れている」ではなく、正しくは「受け付けている」です。また、「日本で唯一」ではなく、「日本で初めて」です。7段落目については「(中略)受入対応、健康状態の確認など」が正しい表現になります。

 「車イスで空を飛びたい」という、加藤氏のパラグライダータンデム飛行の夢を叶えるために、山形県南陽市でパラグライダースクールを開いている「ソアリングシステム」(金井誠代表)が、パッセンジャー(乗客)の安全飛行のために離着陸の飛行訓練や、準備などを繰り返し行っていました。

 また、筋ジストロフィー患者による世界初のソロフライトに必要だった専用の装置も、金井氏らが開発していたという部分の視点が欠落しておりました。説明が不十分だったことをお詫びし、加筆いたします

〈旬刊旅行新聞6月1日号コラム〉“台湾の友人” 徐銀樹さん 本当の「宿の温もり」を教えてくれる  

2019年5月31日(金) 配信

徐銀樹さん(左)と筆者。北投温泉のAqua Bellaにて

 中華民国旅館商業同業組合全国連合会栄誉理事長の徐銀樹氏とは、とても親しくお付き合いさせていただいている。私ごときがおこがましいが、とても大切な「台湾の友人」だと思っている。

 
 2012年6月14日に、全旅連が岡山県で全国大会を開催した。その前日、倉敷市の鷲羽ハイランドホテル(当時)で総会と前夜祭が行われた。夜遅く、土地勘のない徐さんと私は、岡山駅まで2人で薄暗い電車に乗って帰ったのが最初だった。その後、毎年全旅連の全国大会では顔を合わせ、今年も6月5日に、茨城県水戸市で再会できることを楽しみにしている。

 

 
 学生時代、日本で過ごした徐さんは、台北市の中心で京都商務旅館と東京国際飯店という2つの宿を経営している。自他共に認める親日家で、東日本大震災が発生した際には、真っ先に東北の被災地を訪れた。全旅連など日本の旅館・ホテル関係者とも連携を強め、日台観光交流の拡大には、徐さんはかけがえのない存在となっている。

 
 旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の表彰式にも出席していただき、「日台間の相互交流がさらに育っていくこと」を力説されていた。その夜、東京を訪れた徐さんと、台湾観光協会東京事務所の鄭憶萍所長、野村美千子シニアマネージャー、そして弊社の石井貞徳社長と私も参加して、台湾の奥深い魅力を語り合ったことは、今でも楽しい思い出となっている。

 

 
 徐さんとはしばしばLINEで連絡を取り合う。何度も徐さんの経営する旅館に来てほしいと言われていたが、ようやく長年の念願が叶った。5月17―20日にかけて開催された「台北国際観光博覧会2019」の取材で、京都商務旅館に宿泊させていただいた。

 
 徐さんとは2日間、朝食を一緒に食べ、夜はホテルのロビーの奥にある小さなレストランでお酒を飲んだ。高級カラスミや、間もなく旬を迎える甘いマンゴーをたくさん振る舞ってもらった。台湾産のワインや、紹興酒などもご馳走になった。

 
 挙句の果てには、私が帰国する日の早朝に、北投温泉にある徐さんが所有する温泉リゾートホテル「Aqua Bella」にもマイカーで連れて行ってくれた。ホテルの広い客室で、私は北投温泉の素晴らしい温泉を堪能し、清潔で趣味のいい調度品に囲まれた空間で、本当のくつろぎというものを味わった。

 

 
 日本の宿泊業界は人手不足が深刻化しており、このコラムでも旅館やホテルの食事会場の活気のなさについて何度か触れてきた。しかし、徐さんの経営する旅館やホテルは、規模は小さいが、ロビーやレストランには明るい笑顔を見せるスタッフが目立った。日本語が話せるスタッフも多く、滞在中は温かみのある安心感に包まれた。

 
 「おもてなしがアピールポイント」だと自負している日本の旅館が多いが、果たしてそうだろうか。所作の美しさにこだわるあまり、客に過度の緊張を強いていたり、宿側の都合で布団を敷く時間に制限をかけたり、外国人にはまったく言葉が通じなかったり……。宿の独りよがりの「おもてなし」に陥っていないだろうか。

 
 台湾に行くなら、ぜひ京都商務旅館や東京国際飯店に宿泊してほしい。「宿の温もりとはなにか」を徐さんの宿は教えてくれる。 

 (編集長・増田 剛)