全長8㍍の巨大スヌーピーも 「スヌーピーミュージアム」が南町田グランベリーパークにオープン

2019年12月16日(月)配信

全長8㍍のスヌーピー ©peanuts

 東京・南町田グランベリーパークに12月14日(土)、「スヌーピーミュージアム」がオープンした。米国・カリフォルニア州にあるシュルツ美術館の世界で唯一の公式サテライト(分館)として東京・六本木にあったミュージアムが移転したもので、広さを約2倍に拡張した。六本木で人気を博したぬいぐるみづくりなどが体験できる専用のワークショップルームも設けている。

服や首輪の色を決め、オリジナルのスヌーピーを作る©peanuts

 常設展示は、2つのコーナーで構成されている。作者のチャールズ・シュルツ氏の創作の歴史などを紹介するギャラリーでは、同氏がキャラクターを生み出す貴重な映像なども見ることができる。一方の「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」では、コミック「ピーナッツ」に登場するキャラクターの紹介と、複製原画や貴重なヴィンテージグッズなどの展示が楽しめる。

 2階では、シュルツ美術館から借用した貴重な原画で構成される企画展を実施する。2020年6月28日までは、「ビーグル・スカウトがやってきた!」が行われている。なお企画展は、半年ごとに展示替えが行われる。

展示室©peanuts

 また2階には、5体の大きなスヌーピーの像が並ぶ新名所「スヌーピー・ルーム」も用意した。同部屋では、ハロウィンのお面をかぶっているスヌーピーなど、普段みんなが知らないスヌーピーを紹介。とくに全長8㍍の巨大スヌーピーは必見だという。

 同館の中山三館長は、「六本木当時に比べ、広さは2倍、楽しさは3倍になったミュージアムに、ぜひお越しください」とPRした。

森トラスト×ヒルトン、「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」20年7月1日に開業 ヒルトンが展開する日本初のビーチリゾートホテル

2019年12月16日(月) 配信

ヒルトン沖縄瀬底リゾート 外観 イメージ

 森トラスト(伊達美和子社長、東京都港区)およびヒルトン(米国、クリストファ J. ナセッタ社長兼CEO)はこのほど、 沖縄県瀬底島の「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」の開業予定日を2020年7月1日に決めたと発表した。

 ヒルトンが展開する日本初のビーチリゾートホテルとして誕生する同ホテルは、本島から瀬底大橋でつながる瀬底島の西端に位置する。沖縄美ら海水族館や世界遺産の今帰仁城跡、やんばる国立公園、水納島、古宇利島など、沖縄本島北部を巡る拠点として好立地だ。

客室 イメージ

  ホテル前面には国内屈指の透明度を誇る瀬底ビーチが広がり、全室オーシャンビュー。美しい海を眺めながら、非日常を満喫できる。

 ホテルは地上9階建てで全298室。屋内外プールやスパ、3つのレストラン、ロビーラウンジ&バー、フィットネスセンターに宴会場が備わる。

屋内プールイメージ

 なお、森トラストがホテルの開発を担当し、ヒルトンが運営を担う。ヒルトンにとっては、同県で5軒目のホテル開業となる。

ホテル概要

ロビーイメージ

名称:ヒルトン沖縄瀬底リゾート

所在地:沖縄県国頭郡本部町瀬底5750番地

交通:那覇空港より車で沖縄自動車道経由、約90分

敷地面積:124,313平方メートル

延床面積約:21,000平方メートル (6,352.5坪)

建物規模:地上9階

客室数:298室

館内施設:屋内外プール、レストラン(3か所)、ロビーラウンジ&バー、ビーチハウス、スパ、フィットネスセンター、宴会場など

【Oooh】現地のプロに相談、チャットで始める海外旅行

2019年12月16日(月) 配信

コンセプトイメージ

 knowte(山下晋太郎社長、東京都港区)はこのほど、現地の旅行会社とチャットで海外旅行の旅程を作成・手配ができるWebサービス「Oooh(オー)」を始めた。現地のプロであるランドオペレーターと日本語で相談ができ、チャットを使うため、空き時間に場所を選ばず手軽に利用ができる。

 相談先のランドオペレーターは、現地で旅行業を認可されたパートナー会社。旅行の手配、サポートを行っている経験豊富なプロになるため、相談者にとって最適な提案・手配を迅速に行える。

 相談の種類も現地ツアー、アクティビティ、レストラン予約、ホテル、航空券などさまざまなコンテンツに対応。パッケージツアーとは一線を画したローカルな旅行アレンジを可能とする。

 今年9月にβ版としてベトナム、カンボジア、インド、香港、マカオとエリアを限定して運営開始。現在の正式版ではエリアを拡充し、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、台湾、ニュージーランド、モルディブ、中南米(ブラジル、ペルー、キューバ、コスタリカなど)の計29カ国に対応する。

 今後も対象エリアの順次拡大をはかり、インバウンド旅行者向け、さらにはグローバルな旅行領域への参入を目指す。

チャット型海外旅行サービス「Oooh」Webサイト

既存事業深化とイノベーションの「両利きの経営」へ JATA、「第28回JATA経営フォーラム2020」来年2月開催

2019年12月16日(月) 配信

六本木ヒルズ(イメージ)

 日本旅行業協会(JATA)は2020年2月21日(金)、東京・港区の六本木ヒルズで「第28回JATA経営フォーラム2020」を開く。テーマを「既存事業深化とイノベーション 『両利きの経営』を目指して」とし、最新事例の報告や今後のビジネスモデルを探る。

 基調講演は、経営共創基盤(IGPI)の冨山和彦CEOが「両利きの経営に求められる経営リーダーシップ」と題して行う。経営者かつ経営コンサルタントの冨山氏が、既存事業の深化とイノベーションを同時に行うことの必要性について語る。

 分科会は、「海外旅行2000万人時代を迎え、次なる時代の旅行商品とは! (仮)」、「デジタルネイティブ時代の新たな旅行会社のカタチ(仮)」、「今や成長領域! 最新事例から学ぶユニバーサルツーリズム(仮)」の3つ。

 セミナーは、「知らぬは損!? 事業力&収益力と従業員満足度を高める 旅行事業者のためのテレワーク導入・活用ポイント解説セミナー」として、Webでの同時中継も実施する。

 参加料は正会員が5500円、協力会員・国内賛助会員が6600円、会員外が1万1千円。申し込みは、12月16日(月)~2020年2月7日(金)まで。

分科会A「海外旅行2000万人時代を迎え、次なる時代の旅行商品とは! (仮)」

モデレーター:JTB・海外仕入商品事業部事業部長の遠藤修一氏

 海外パッケージツアーが誕生してから半世紀余り、eコマース社会の到来が旅行商材の流通を大きく変え、直販化も進んでいる。日本人の海外旅行市場が2000万人規模となり、今後は数を追いかける時代から、お客の満足感やサスティナブルツーリズム、オーバーツーリズムといった中身に踏み込んでいくことが必要になる。次の時代に期待されるパッケージツアーのカタチとその役割を探る。

分科会B「デジタルネイティブ時代の新たな旅行会社のカタチ(仮)」

モデレーター:日本旅行・個人旅行営業統括本部長の大槻厚氏

 国内の個人旅行市場において、従来の商品や販売スキームが変革期を迎えつつあり、新たな価値創造や需要創出が求められている。今年度新たに開設された「国内旅行マーケットにおける新たな役割研究会」で研究・議論されたビジネスモデルの未来像を語る。

分科会C「今や成長領域! 最新事例から学ぶユニバーサルツーリズム(仮)」

モデレーター:KNT-CTホールディングス・グループ事業推進本部地域交流部課長の渕山知弘氏

 五輪・パラリンピック東京大会が決定して以降、共生社会実現の機運が高まっている。障害者差別解消法の施行から約3年が経過し、身体的障害だけでなく、さまざまな障害(バリア)を持つ人々に寄り添った旅行サービスが大きく成長している。ユニバーサルツーリズムの今とこれからを実事例を交えて考察する。

セミナー「知らぬは損!? 事業力&収益力と従業員満足度を高める 旅行事業者のためのテレワーク導入・活用ポイント解説セミナー」

講師:パソナ・リンクワークスタイル推進統括/東京テレワーク推進センター事業責任者の湯田健一郎氏

 テレワークを導入した企業から、生産性の向上や利益拡大、従業員の満足度が向上したなどの声がある。高評価につながった仕組みなどを紹介する。

特別講演「令和に憶う旅」

講師:高志(こし)の国文学館館長の中西進氏(元号「令和」の考案者)

スケジュール

開会:午後1時~

基調講演:午後1時20分~午後2時20分

分科会:午後2時35分~午後4時15分

特別講演:午後4時35分~午後5時35分

「女将のこえ229」佐藤久美さん 旅館 神仙(宮崎県・高千穂)

2019年12月15日(日) 配信

旅館 神仙 女将の佐藤久美さん

目的地となる旅館へ

 日本神話で天孫降臨の地とされる高千穂。「天照大神がお隠れになった」と、伝えられる天岩戸神社や、断崖が7㌔続く神秘的な高千穂峡など、いわゆるパワースポットがそこここに点在する地だ。早朝の国見ヶ丘から望んだ雲海とご来光は、記憶に残り続けるであろう美しさだった。
 
 「旅館 神仙」が誕生したのは、宮崎がハネムーンブームに沸いていた頃だ。創業者は久美さんの祖母で、まだ20歳だった父で現社長の功宏さんが、大学を中退してそこに加わった。銀行は融資を出す条件に、功宏さんとの連帯を求めたのだ。
 
 すでに後発だった神仙は、1泊3食3千円からという低価格な宿として生き残りながら、たゆまぬ改善と単価アップを重ね、今では客単価3―7万円の高級旅館へと大変貌を遂げた。それまで外に流れていた富裕層を高千穂に迎え入れた功績は大きいはずだ。
 
 「本格的な改革は20年前からです。建物を大改造し、アンケートの厳しいご意見に向き合い、一つひとつ、私たちとお客様の意識のギャップを埋めていきました」。同時期、浴衣と帯が選べるサービスやスリッパ不要の全館畳敷きを全国に先駆けて行った。
 
 2006年には、楽天トラベル主催「女将さん おもてなしの心コンテスト」で全国1位に。これを機に、久美さんは30代前半で、母から女将を継いだ。ところが、想像以上の心理的負担があり、出勤できない日がやって来た。「今はいいスタッフに恵まれていますが、当時は若い人への教育も大変で……」。
 
 救ってくれたのは、そうとは知らずに学校から帰って来た3人の息子たちだ。「いつまでも布団を被っているわけにはいかないなと。社員やその家族も含め、守るべき存在のお陰で、翌日から復帰できました」。
 
 久美さんは仲間が増えている実感がある。地元で良いものづくりをする人々、カナダ留学時代の卒業生の絆。「すごい人たちに会うと、自分はまだまだだと思う一方、もっとできるとも思えます」。
 
 ソムリエ資格を持つ久美さんは、年に一度、高千穂の食材を人気シェフに調理してもらい、ワインと共に楽しむ会を東京で開いている。来春は、そこで出会った講師による「インフルエンサーアカデミー」に学ぶ。「情報発信力の強化のために、飛行機で通います」。時間、料金、仕事にかかる負荷を、「その分、本気で学べる」と、前向きな瞳が輝く。
 
 「高千穂に行く」から「神仙に行く」へ。関わったすべての人の幸せに繋がって行く――。それが久美さんの願いだ。
 
(ジャーナリスト 瀬戸川 礼子)
 
▽住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1127-5▽電話0982-72-2257▽客室数:15室(本館8室、離れ5棟、別邸2室)、1人利用可▽創業:1973年▽料金:1泊2食付き27,500円~(税込)▽14の食事処がある。「神仙キャビア」(10㌘7,000円~)を11月から販売。「世界農業遺産 高千穂郷・椎葉山地域」登録の高千穂町と椎葉村の連携商品。
 
コラムニスト紹介
 

ジャーナリスト 瀬戸川 礼子 氏

ジャーナリスト・中小企業診断士。多様な業種の取材を通じ、「幸せのコツ」は同じと確信。働きがい、リーダーシップ、感動経営を軸に取材、講演、コンサルを行なう。著書『女将さんのこころ』、『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと」等。

 

〈観光最前線〉不思議な食感の「いごねり」

2019年12月14日(土) 配信

刺身のように切られた「いごねり」

 秋に仕事で新潟を訪れた際、居酒屋で夕食を選ぼうとメニューを見ていたら「いごねり」という聞いたことのないものがあった。

 それほど高価でもなかったので、店員に尋ねたり手元のスマホで検索したりすることなく注文した。数分後テーブルに置かれたのは半透明の暗い緑色をしたところてんのようなものだった。食べてみると、ところてんではなくコンニャクとも違う不思議な食感をしていた。

 そこで調べたところ、「いご草」という海藻を煮溶かしよく練ったあと、冷やして固めたものに、しょうゆやポン酢をかけて食べる佐渡島の伝統食品だった。

 原料が海藻のみのため、おつまみでありながら低カロリーでミネラルと食物繊維が豊富なダイエットにも向いた食品だ。

【野田 雄】

「箱根小涌園ユネッサン」×「エヴァンゲリオン」1月から開催

2019年12月14日(土) 配信

エヴァンゲリオン館内ラッピング装飾イメージ

 箱根小涌園ユネッサン(慶野光市支配人、神奈川県・箱根町)は1月10日(金)から6月30日(火)まで、「箱根小涌園ユネッサン」×「エヴァンゲリオン」を開く。館内ではラッピング装飾をはじめ、名台詞や名シーンをもじったフードメニューの販売、オリジナルグッズの販売を行う。これに伴い12月12日、特設サイトも更新した。

小田急グループもコラボイベントを開催

 イベント共同開催の小田急グループでは、オリジナル箱根フリーパスの発売やキャラクターのバス車内放送、ラッピングバス、スタンプラリー台紙として復活する「箱根補完マップ」、「ロンギヌスの槍」巨大モニュメントの特別展示、小田急トラベル限定オリジナルツアーパッケージの販売を行う。

 特設サイトでは、フリーパスやスタンプラリー台紙、ラッピングバスなどのデザインが公開され、これらを利用した限定ツアーパッケージも売り出す。

エヴァンゲリオン館内ラッピング装飾 概要

開催期間:2020年1月10日(金)~6月30日(火)

開催場所:箱根小涌園ユネッサン 全館にて展開 ①1階正面玄関②3階⇔4階階段③4階総合フロント④館内時計広場⑤水着エリア入口

営業時間:平日午前10:00~午後6:00 土日祝午前9:00~午後7:00(最終入場各1時間前)

入場料金:大人2,500円 子供(3歳~小学生)1,400円(税込)①、②、③は入場料金不要。

フードメニュー

◆ファストフード「フォンターナ」

開催期間:2020年1月10日(金)~6月30日(火)

営業時間:平日午前10:00~午後6:00 土日祝午前9:00~午後7:00(最終入場各1時間前)

 左から、「にんにくラーメンチャーシュー抜き~綾波レイ~」790円、「セカンドインパクトプレート」800円、「エヴァンゲリオン 初号機サンデー」490円、「レッドアイ~葛城ミサト~」609円、「グァバジュース~式波・アスカ・ラングレー~」409円、「カルピスinブルーハワイゼリー~綾波レイ~」360円 ※金額は税抜

◆バイキングレストラン「大文字テラス」 

開催期間:2020年1月10日(金)~6月30日(火)※毎週月曜日・火曜日は定休日

営業時間:午前11:00~午後3:30(最終入場午後2:00)

料金:大人2,500円、小学生1,800円、幼児(3歳以上)1,000円

 左から、「パターン小田原!間違いありません。使徒かまです。」、「チョコレートファウンテン 初号機ver」

◆「スイーツ&ベーカリー」

開催期間:2020年1月10日(金)~6月30日(火)

営業時間:午前10:00~午後6:00

 左から、「セカンドインパクトゼリー」371円、「使徒クッキー」136円(2枚入) ※金額は税抜

パム、「冬のお出かけ応援CP」実施 北海道のレンタカーとアクティビティ同時予約で割引に 

2019年12月14日(土) 配信

 パム(長嶺由成社長、沖縄県那覇市)は12月13日(金)から、レンタカー料金が500円割引になる「冬のお出かけ応援キャンペーン」を始めた。同社が運営する旅行予約サイト「たびらい」を通じて、北海道のパジェットレンタカーとアクティビティを同時予約することで割引が適用になる。

 「たびらいレンタカー」の調べでは、北海道の冬季のレンタカー利用はピークの夏季と比較して、4分の1程度しか使われていない。オフ期のレンタカー利用促進と、北海道の冬ならではの“遊び”を体験してもらおうと、キャンペーンの実施に至った。

 レンタカーを利用することで、市街地から離れているところで体験できる「氷上ワカサギ釣り」や「スノートレッキング」、「スノーバナナボート」などを楽しむことができる。

 レンタカー割引の他に、特定のプランには温泉入浴チケットも付く。思い切り遊んだあとは、温泉で疲れや寒さを癒すことができるので安心だ。

 キャンペーンは2020年3月31日(火)まで実施し、レンタカーの利用は2020年1月6日(月)~3月31日(火)出発分が対象。なお、アクティビティはレンタカー利用期間内の催行が割引対象となる。

「冬のお出かけ応援キャンペーン」概要

①たびらいでレンタカー(対象レンタカー会社:バジェットレンタカー)とア
クティビティを同時に予約した人のレンタカー利用料金が500円割引き。

②特定のプランではアクティビティの疲れを癒せる温泉入浴チケット付き

【札幌近郊開催】氷上ワカサギ釣り&ツルツル美肌の湯『月形温泉』入浴券付き

【富良野開催】スノーシュー&源泉100%の雪見露天風呂『白銀荘』入浴券付き

【千歳・支笏湖開催】カヌー(レイク)&とろりとした美肌の湯『休暇村支笏湖』入浴券付き

【登別開催】雪遊び・スノーバナナボート&地獄谷登別温泉『登別万世閣』入浴券付き

対象期間

キャンペーン実施期間:2019年12月13日(金)~2020年3月31日(火)予約者対象

レンタカー利用期間:2020年1月6日(月)~2020年3月31日(火)出発予約分

 

ジャルパック、総合型旅行会社部門で3年連続第1位を獲得

2019年12月13日(金)配信

「総合型旅行会社部門」で3年連続第1位に

 ジャルパック(江利川宗光社長、東京都品川区)はこのほど、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(塚本良江社長、東京都品川区)が実施した「NTTコム オンラインNPS®ベンチマーク調査2019」で、「総合型旅行会社部門」に3年連続第1位の評価を獲得した。2019年の同部門の調査・評価対象は8社。

 「NTTコム オンラインNPS®ベンチマーク調査」は、企業の成長率や収益性との相関が高い、顧客ロイヤルティを測る指標である「NPS®」の活用を促進するために、16年から実施しているNPS®ランキング調査。各業界のNPS®トップ企業が、調査結果(一部)とともに公表されている。

 ジャルパックでは、参加のお客さまのアンケート調査、添乗員からの報告、定期的な“安全・CS推進委員会”の開催などにより、社内での情報共有を通じ、品質改善に努めてきた。また、宿泊施設と一体となりCS推進活動を実施している。

※Net Promoter®およびNPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標

年間日数緩和 「働きかけ」を 民泊認知向上へ事例づくり エアビーアンドビージャパン 田邉泰之代表に聞く

2019年12月13日(金) 配信

田邊代表への取材は11月20日、同社の東京オフィスで行われた

 住宅宿泊事業法(民泊法)が2018年6月に施行され、12月で1年半が経ち、民泊は国内で普及の兆しが強まっている。一方、同法の附則で、施行後3年経てば、検討を加え、必要な措置を取ることができるとしている。年間営業日数は180日だが、普及が進めば緩和される可能性もある。エアビーアンドビージャパンの田邉泰之代表は取材に対し、「政府にも働きかけていく。どこかの部分は緩められるかもしれない」と制限緩和に向けて取り組む考えを示した。届出数や宿泊実績は増えているなか、民泊の認知向上や普及へ事例づくりに力を注ぐ。

【平綿 裕一】

 民泊の届出数や宿泊実績は増加傾向にある。法施行時(18年6月15日)、届出件数は2210件だったが、19年6月14日時点で1万7551件と約8倍となった。

 延べ宿泊者数は18年6―7月が約22万人泊、19年6―7月では101万人泊だった。初めて100万人泊の大台に乗るなど大きく伸びている。

 観光庁の調べでは、民泊の宿泊者は海外からが8割(約77%)を占めているという。訪日客の受け皿として定着してきている。

 エアビーの宿泊可能物件数も増えている。19年11月時点で9万件(うち3万部屋は旅館ホテルなど)となった。

◇◆◆

 さらなる普及に向けては、制度自体の壁がある。民泊の年間営業日数は180日に制限されている。事業者からは採算が取れないといった声などが聞かれる。

 ただ、同法には施行後3年での見直し規定が盛り込まれている。安全性の確保や違法民泊の排除などを突き詰め、健全な市場だとの認識が広まれば、年間日数を規制緩和できる可能性もある。

 田邉氏は「もちろん政府や関係各所には働きかけていく。ホストやゲスト、地域住民、自治体など全体で認知・理解をしっかり深められれば、どこかは緩められるかもしれない。(営業日数の)180日からも増えていくのではないか」との見通しを述べた。

 制限は法だけではない。自治体は年間日数に加え、上乗せ規制ができる。全国154自治体中、54自治体が区域・期間制限を含む条例を制定。例えば、兵庫県は学校や幼稚園などの周囲100㍍以内で、年間を通して民泊の営業はできない。

 「地域のニーズに合わせる必要があるが、これまで話し合った自治体には『民泊』を納得してもらえた。あとは『どうやって(how)』の部分。普及へは事例づくりが大事になる」。

◆◇◆

 事例づくりには力を入れている。ラグビーW杯2019期間(9月20日―11月2日)、12開催地のうち熊本県や岩手県釜石市など5地域でイベント民泊を行った。 

 このうち釜石市は、釜石周辺を訪れたエアビーからの宿泊者が前年同期比180%増となった。熊本では期間中に81人が新たなホストとして活躍。その後、イベントだけでなく引き続きホスト活動できるよう、約9割が準備を進めるなど、前向きな姿勢も出てきた。

 全体をみれば、12開催地におけるエアビーからの宿泊者は、同110%増と倍増。ホストの収益も同108%増と経済効果も生んだ。

 田邉氏は「(ラグビーW杯は)ホストはもちろん、自治体や地域住民も一体となって、ゲストを迎えることができた。このような事例を全国でつくり、横展開していきたい」と語った。

 ただ、地域住民と軋轢を生むヤミ民泊などの課題もある。

 田邉氏は「サイト上に違法な物件はほぼなくなったという自信がある。観光庁や自治体とも連携し、もし指摘があれば確認し即時削除する。そして我われのプラットフォームで二度と活動できないようにしている」と語気を強める。

 「我われは一番多く物件がサイト上に掲載されている。どこよりも厳しくしていかなければならない」――。

◇◆◆

 法施行の前後、取沙汰されていたのは、ヤミ民泊やゴミ出し問題、騒音、マナー違反などマイナス面が多かった。

 法施行から1年半が経ち、人々の交流から生まれる民泊への前向きな姿勢や、地域への経済効果などプラスの面も出てきた。

 さらに届出や宿泊実績だけでなく、民泊に本腰を入れる事業者が増えている。

 同庁の11月の調査で、全国的に民泊の事業廃止件数は増加しているなかで、民泊を続ける事業者が多いとの結果が出た。

 事業廃止の理由で最も多かったのは、「旅館業または特区民泊へ転用するため」(37・6%)だった。「その他(継続の意志あり)」(22・9%)の理由は、他の事業者に運営者が変更されるものが多かった。

 「全体の半数以上は、業の種類や事業者などを変えて、同一の施設で民泊を続けることを前提とした廃止の届出だった」(同庁)と分析する。

 簡易宿所や特区民泊などへの移行で、民泊法の年間営業日数の規制は適用されない。全国的に、これまでより多く、民泊で訪日客らを受け入れたいと考える事業者の動きは活発化している。

 田邉氏は「スタートアップ(08年創業)から191の国・地域に広がり、今では1日平均200万人が宿泊するようになった。今後も、民泊の認知と理解の向上にこつこつと取り組んでいく」と語った。