東海汽船レストランシップ事業からの撤退 連結子会社東京ヴァンテアンクルーズは解散、清算へ

2020年6月2日(火)配信

ヴァンテアン号

 東海汽船(山﨑潤一社長)は5月29日(金)、取締役会を開きレストランシップ事業からの撤退を決議した。事業撤退日は6月30日(火)。これに伴い同社の連結子会社である東京ヴァンテアンクルーズ(藤間修社長)は解散、清算される予定。

 東京ヴァンテアンクルーズは1988年に設立され、「特別な日は、海の上で。」をテーマにレストラン船「ヴァンテアン」での東京湾クルーズを運航してきた。

 しかし近年、競合の激化に加え、船舶の老朽化による維持整備費用の増加などにより厳しい経営状況だったという。こうした経営状況に新型コロナウイルス感染症の拡大が重なったことから損失が膨らみ、「今後の船舶維持費用などを考慮すると、事業を継続することは困難である」と判断し決定に至った。

 なお、同社は4月8日(水)~5月31日(日)まで、緊急事態宣言を受けて臨時休業となっていたが、今回の決定により6月1日(月)~30日(火)も引き続き終日運休となる。

高知県に新観光スポット「さめうらカヌーテラス」 7月開業

2020年6月2日(火)配信

さめうらカヌーテラス(イメージ)

 高知県土佐町は7月23日(祝・木)、湖の駅さめうらレイクタウンの敷地内に、自然体験型観光拠点「さめうらカヌーテラス」をグランドオープンする。

 土佐町は四国の真ん中に位置し、西日本で最大規模の「四国の水がめ」としても知られる早明浦ダム(さめうら湖)を有している。カヌーテラスでは、カヌーやSUP(サップ=スタンドアップパドルボード)など、湖で楽しめるアクティビティを核とした体験プログラムを提供する。レンタサイクルやアウトドアの発着場所として、観光客、競技者、地域住民らに情報を発信していく。

 湖の絶景を望む「さめうら湖展望テラス」や地域の食材を生かしたスイーツが楽しめるカフェ、世代を超えて利用できるトレーニングルーム、競技カヌー世界チャンピオンが監修した日本初のパドル練習用プールなども利用できる。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~長崎県・佐世保市~

2020年6月2日(火)配信

 長崎県佐世保市は、1889年の旧海軍佐世保鎮守府開庁とともに、当時の国内最先端の技術を投入した大規模な建設が一斉に行われ、日本の近代化が推し進められました。

 造船所や工場施設などの産業基盤を始め、鉄道や道路、水道施設の都市基盤も明治から大正期にかけて整備され、その多くは100年経った今もまちに溶け込んで現存しています。

 2016年には佐世保市と同じく「鎮守府」が置かれた横須賀・呉・舞鶴と共に、近代日本の躍動を体感できる旧軍港四市のストーリー「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」が、文化庁の「日本遺産」に認定されました。

 今回ご案内する日本遺産「鎮守府・佐世保」の動画では、旧佐世保海軍工廠(こうしょう)の施設を受け継いだ佐世保重工業・佐世保造船所の近代化遺産や、軍港防衛のために建設された砲台跡など貴重な遺産を紹介しています。

 ぜひ、「鎮守府・佐世保」動画をご覧頂き、多くの皆様に佐世保市へお越し頂けることを願っています。

□日本遺産「鎮守府・佐世保」

東武トップツアーズ、全事業所の営業再開 一部は臨時体制に

2020年6月2日(火)配信

一部カウンター店舗は臨時の営業体制に

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長、東京都墨田区)は6月1日(月)、政府の緊急事態宣言と自治体の休業要請の解除を受け、全国の事業所で営業を再開した。事業所の臨時休業や、在宅勤務で対応する一時的な事務所閉鎖の措置について、順次終了するとしている。

 なお、一部カウンター店舗では、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、営業日の限定や営業時間の短縮など、臨時の営業体制を導入する。臨時営業の内容や期間など具体的な措置は、同社ホームページ(支店案内ページ)で随時更新し案内するとしている。

臨時の営業体制となる対象事業所(5月29日現在)

【東京都】

 西新井駅支店、北千住駅支店、東京スカイツリータウンソラマチ支店、浅草駅トラベルサロン、錦糸町駅支店、成増駅支店、上板橋駅支店、池袋駅支店、池袋アップルロード支店

【埼玉県】

 大宮駅支店、東武動物公園駅支店、春日部駅支店、せんげん台駅支店、越谷駅支店、新越谷駅支店、獨協大学前駅支店、獨協大学内サービススポット、草加駅支店、坂戸駅支店、川越支店、ふじみ野駅支店、志木駅支店、和光市駅支店

【千葉県】

 柏駅支店、ららぽーと柏の葉支店、船橋駅支店

【群馬県】

 館林駅支店カウンター

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(113)心に留めるリアルの価値 創客のカギは「感じる力」

2020年6月2日(火) 配信 

 

 私たちの生活や観光ビジネスは、今後どのように変化するのでしょうか。新型コロナウイルスの影響を受け、不要不急の外出自粛が続くなかで、ビジネス環境も大変難しいものになりました。

 お客様が動かないことで、誘客の販促活動すら難しい状況です。収束すれば、以前のようにお客様にご利用いただけると願いたいのですが、ひょっとすると以前のようなビジネスに戻ることはないのかもしれません。

 そんな不安を抱えながら、先日大切な用事で上京しました。飛行機が減便していることもあり、逆に機内はそれなりの人が乗っていました。ただ、羽田空港はこれまでに見たこともないがらんとした風景で、大きなショックを受けました。

 東京の街を行き交う人々は少ないですが、そこには確かな日常がありました。しかし、以前と少し違っていたのは私自身でした。交差点で信号待ちをしているとき、近くに人が立つと何となく不安を感じていたのです。思わず一歩距離をとる自分にショックを感じました。

 「今は仕方がないから、人をそういう風に感じながら生活する」。人と話すのが大好きで、笑顔を見ながら、この人のお役に立てることはないか、と思いながら仕事をしてきました。それが、東京でのわずかな滞在時間の中で自分の変化に驚き、戸惑ってしまいました。

 これを、肌で感じられただけでも東京に行った価値はありました。やはり、人は人と接する機会を無くすと、人らしい生活ができなくなる。目の前にいる人の行動や仕草の変化から、何かを感じ取ろうとすることで五感が鍛えられ、人を想う心が育つのです。

 もちろん、それがすべてではないですが、少なくとも私はそのように感じました。ZOOMなどを使った会議やビジネスが新しいスタイルとなるのかもしれません。バーチャル宴会やバーチャル宿泊、バーチャル観光なども増えて来るのでしょう。

 バーチャルがリアルへの伏線となり、実際にそこへ行ってみたいという人を創造する武器になれば、その効果には成果があるかもしれません。しかし、もっと大切なことは、リアルに逢うからこその価値がそこにあるかどうかです。

 便利になり、気軽に旅行気分を味わえるバーチャルに慣れてきたら、それでもう十分となってしまうかもしれないのです。お客様に来てもらえるうれしさを、私たちはこの厳しい環境下で思い知らされました。だからこそ、次にお逢いする人には、その喜びをおもてなしで、これまで以上に伝えなければならない。リアルに逢える価値を観光ビジネス、おもてなしビジネスに関わる私たちがしっかりと心に留めて。

 
 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

七尾の4大祭り紹介 「和倉温泉お祭り会館」開館

2020年6月2日(火) 配信

実物の山車を展示

 石川県・和倉温泉で、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開館が延期されていた「和倉温泉お祭り会館」が6月1日にオープンした。

 和倉温泉観光協会の事務所が入る和倉温泉観光会館を改修し、新たな観光拠点施設とする。ユネスコ無形文化遺産に登録されている「青柏祭」をはじめ、「石崎奉燈祭」「お熊甲祭」、「能登島向田の火祭」と、七尾市が誇る4大祭について、巨大な山車の実物展示や体験コーナー、映像などで、その魅力を紹介する。

 天井高17㍍の展示空間には、青柏祭の「でか山」、石崎奉燈祭の「奉燈」、お熊甲祭の「枠旗」と、それぞれ高さ10㍍以上になる巨大な山車の実物を展示。向田の火祭りの「柱松明」については、実物が高さ30㍍にもなるため、天井から柱松明を写したバナー(垂れ幕)を吊るし、スケール感を伝える。

 また、巨大スクリーンでは、単に祭りの動画を上映するだけでなく、スクリーン下部から伸びた綱を引くと、映像内の山車が動きだすなど、実際に祭りを体感しているかのような仕掛けも、それぞれに用意されている。

 このほか、無料のエントランスホールには、グッズショップや情報発信コーナー、休憩スペースなどを備える。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。毎月第2・第4水曜と年末年始は休館。展示ホール入館料は、高校生以上800円、小中学生400円、幼児無料。20人以上は団体割引あり。駐車場は普通車89台、大型バス5台が収容可能。屋外トイレも完備する。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~鳥取県・米子市~

2020年6月1日(月)配信 

 鳥取県米子市に石垣を残す国指定史跡「米子城跡」。

 背後に中海(なかうみ)を擁する天然要塞の海城であり、北に日本海、東に大山、眼下に市街地を見下ろすその360度のパノラマの眺望は、まさに「海を臨む天空の城」です。

 その絶景と、市街地から徒歩圏内に位置する立地から、毎年多くの観光客が訪れます。また、周辺に広がる米子城下町の観光ガイドや遊覧船も人気で、それらを同時にお楽しみいただくことで、米子城跡の楽しみが益々アップすること間違いなし。季節ごと・時間ごとに千変万化の表情を見せる重厚な石垣。お城ファン、歴史ファンからも注目を浴びる米子城跡は、シーズンによりライトアップも実施し、一層来訪者への感動を提供します。

海を臨む天空の城「米子城」

HIS、海外出張の代行サービス 海外拠点スタッフが業務行う

2020年6月1日(月) 配信

レンタルHISのイメージ。世界70カ国で業務を代行する

 エイチ・アイ・エス(HIS)の法人営業本部は6月1日(月)、法人企業が海外出張先で行う案件や業務を、同社の海外拠点スタッフなどが代行・サポートする「レンタルHIS」を始めた。世界各地で国境閉鎖のほか、出国制限措置で航空便の減便と運航停止が続くなか、海外ビジネスの継続や発展などを求める声に応える。

 HIS法人営業本部はHIS「Global Business Advance(グローバルビジネスアドバンス)事業」で行ってきた調査支援を、業務代行支援まで領域を拡げてサービスを提供する。

 同サービスはHISが展開する世界70カ国の海外163都市271拠点の海外ネットワークを活用。代行する業務は商品の営業をはじめ、市場調査レポート、ライブ中継など。実施報告ではレポート提出のほか、希望者には調査スタッフとオンライン上で、より細かな報告を行う。

鴨川シーワールド、6月の入館料が無料 市民向けCPで

2020年6月1日(月) 配信

鴨川市との共同支援事業として実施

 グランビスタ ホテル&リゾート(須田貞則社長、東京都千代田区)は6月1日(月)から、運営する鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)で「ウェルカモ キャンペーン」を始めた。鴨川市との共同支援事業で、同市民は6月30日(火)まで何度でも入館が無料となる。

 鴨川シーワールドでは、800種1万1千点の海の動物が展示され、海の王者シャチをはじめ、イルカ、アシカ、ベルーガ 4つの動物パフォーマンスが人気。なお、一部施設の閉鎖やプログラム・イベントの中止は継続される。

 担当者は、「海の動物たちの姿を見ることで市民の皆様の気持ちが和み、明日への活力となることを願ってやみません」と再開にあたってのコメントを発表した。

うずしおクルーズ、6月1日から営業再開 「5つの約束」でコロナ感染拡大防止に取り組む

2020年6月1日(月) 配信

鳴門海峡の渦潮を楽しめる「うずしおクルーズ」

 ジョイポート南淡路(鎌田勝義代表取締役、兵庫県南あわじ市)が運営する「うずしおクルーズ」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月10日(金)から休業していたが、6月1日(月)に営業を再開した。

 感染予防のために便数を減らし、平日は1日2便、休日は1日4便の運航となる。また、乗船客の安全のため5つの約束として感染拡大防止の取り組みを行う。

 なお、ジョイポート南淡路売店や福良マルシェなどの近隣施設は、営業時間を短縮し、入店人数制限を設けての営業を再開する。

5つの約束

約束1:3密防止のため、1便あたりの乗船人数は100人までとし、事前予約制(前日正午までにWeb予約)とする。

約束2:乗船前、乗船中、来店時には必ずマスクを着用する。

約束3:乗船前、来店時に次亜塩素酸水で手指を消毒する。

約束4:乗船前、乗船中、来店時にはソーシャルディスタンスを確保する。

約束5:乗船後、来店後も、地域社会への感染防止のためマスクを着用する。