早雲山駅 「交通結節点としての乗り換え機能強化」 「cu―mo箱根」もオープン

2020年7月16日(木) 配信

テラスからの眺め

 小田急箱根グループは7月9日(木)、箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅である早雲山駅舎の供用を始めた。

 「交通結節点としての乗り換え機能強化」をテーマに、鋼索線(ケーブルカー)では日本初となる「昇降式ホーム柵」を乗降ホームに設置したほか、エスカレーターや多機能トイレの新設によるバリアフリー化を推進した。

駅 ホーム

 さらに、大涌谷周辺の火山活動活発化を想定し、噴石対策を施したことにより、地上1階フロアを300人程度収容可能な一時避難施設としての利用も可能にした。

 駅舎2階部分には、乗り換え時間を快適に過ごせるよう、展望テラス、足湯、ショップからなる新スポット「cu―mo箱根」をオープンした。展望テラス・足湯からは、箱根外輪山や強羅の街並み、相模湾を一望できる。

 cu―moショップでは、JTBパブリッシングの「るるぶキッチン」と共同で開発した「ニューベル(スムージー)」や「くもぱん」などを販売。店内には、高さ4・485㍉(しあわせはこぶ)の真っ白なデザインのポストを設置。ショップで購入したポストカードと切手を投函すると、大涌谷の風景印(消印)を押して郵送することができる。

くもぱんとニューベル

ロコパートナーズ、各宿のコロナ対策を表示 利用者の安心・安全につなげる

2020年7月16日(木) 配信

新型コロナウイルス対策の表示画面(イメージ)

 ホテル・旅館のオンライン宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(ロコパートナーズ、村上文彦社長)はこのほど、各施設のページに新型コロナウイルス感染症対策の表示を始めた。同社は6月に実施した調査で、2人に1人が宿泊施設を選ぶ際に「新型コロナウイルスに対する除菌と消毒についての情報開示を重視している」ことを踏まえ、利用者の安心・安全につなげたい考えだ。

 同社は創業当初から「顧客第一主義」をテーマにサービスを展開し、コロナ禍でも「Reluxポイントの有効期限延長」を実施。観光業に関わるプロフェッショナルの“人柄”や“想い”を伝える視聴者参加型のオンライン対談「Relux TheaterLIVE!」を開催し、安心できる旅行の実現と旅行需要回復に努めている。

 「新型コロナウイルス感染症対策」の表示内容は全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会らが発表した「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版)」などを参考に、17の取り組みをアイコンとテキストで掲載。具体的には消毒液の設置状況や除菌清掃、換気対応、社会的距離の確保、スタッフ対策各施設のほか、各宿泊施設の独自対策など。

 村上社長は「今回は利用者の不安に対し、分かりやすく伝えることを重視した。ニューノーマル時代となり、自粛から自衛が求められつつあるなかで、我われ旅行業界も一層重要な役割を果たしていく必要がある」とコメントした。

週末宿泊を楽しむプラン全国店舗で販売 ルートインホテルズ

2020年7月16日(木) 配信

ロゴイメージ

 ルートインジャパン(永山泰樹代表、東京都品川区)は7月16日(木)から、運営している国内外317店舗で「にっぽんを、たのしもう~Weekend campaign~」を展開する。

 同社が運営する「ホテルルートイン」「ルートイングランティア」「グランヴィリオホテル」「アークホテル」の全店舗で、特典付きのプランを売り出した。

 特典の内容は、金・土・日・祝前・祝日の週末に宿泊すると、Pontaポイントを10%プレゼントする。小学生以下のエキストラ料金が無料になる。毎月抽選で、1泊1室1万5000円相当の無料宿泊券が、合計300人に当たる――など。

 販売期間は7月16日(木)~12月31日(木)まで。ルートインホテルズ公式Webサイトで予約を受け付けている。

 ルートインホテルズは道路沿いに展開し、駐車場を完備する。朝食は無料で提供される。公式サイトから予約すると、ドリンクがプレゼントされる。

箱根ゆとわ 1日1室限定の「ゆとわ 箱根登山電車営業運転再開記念プラン」を提供

2020年7月16日(木) 配信

登山鉄道の写真を展示

 箱根 ゆとわ(神奈川県・箱根町強羅)は7月23日(木)から、1日1室限定の「ゆとわ 箱根登山電車営業運転再開記念プラン」を提供する。

 箱根湯本駅-強羅駅間の箱根登山電車営業運転再開を記念したプラン。登山電車の見えるコンドミニアム1室に電車の写真を展示し、非売品の登山電車オリジナルグッズを1室1泊につき4点プレゼントする。

オリジナルグッズ

 大きな窓から、強羅の自然と、眼下に走る登山電車を見る事ができる同室。客室には「時刻表」が用意されており、シャッターチャンスを狙って写真撮影を楽しむこともできる。

8月の国内線、75%復便へ ジェットスター・ジャパン

2020年7月16日(木) 配信

イメージ

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長、千葉県成田市)は7月15日(水)、8月の国内線・国際線の運航計画について発表した。新型コロナウイルスの影響で運休していた国内線を、当初の計画である3400便から74・8%復便し、国際線は引き続き258便すべて運休する。

 8月の国内線はお盆の時期で繁忙期となるため、需要が高くなる7~17日の間は当初の計画に対し、83・8%運航する。8月中は、成田―長崎・下地島線、関西―熊本・下地島線、中部―新千歳・那覇線の6路線を全便運航する。

 国際線は成田―上海線、成田―台北線、成田・関西・中部―マニラ線を運休し、当初の計画に対して100%の減便。現在販売中の国際線運航便も、今後の状況に合わせて、さらなる減便も視野に入れる。

今治駅前サイクリングターミナル、7月20日オープン 更衣室やシャワー室、交流できる広場を完備

2020年7月16日(木) 配信

「i.i.imabari! cycle station(アイアイ今治サイクルステーション)」イメージ

 愛媛県今治市は7月20日(月)、今治駅前サイクリングターミナル「i.i.imabari! cycle station(アイアイ今治サイクルステーション)」をオープンする。

 サイクリストの聖地として瀬戸内しまなみ海道はレンタサイクル利用者が伸び、「JR今治駅臨時レンタサイクルターミナル」に配置している自転車だけでは足りない状況になっている。そこで利便性が高い駅前にオープンし、今治市の新しいランドマークとなる。

 更衣室やシャワー室、公衆トイレを完備し、サイクリスト同士が交流できるウッドデッキ広場では、自転車の洗車、組み立て、メンテナンスをすることができる。広場では今後イベントの開催も検討している。

 同施設は、レンタサイクル利用者以外にもサイクリングや観光についての情報提供を行い、サイクリングを通して今治の魅力を発信していく。

施設概要

名称:今治駅前サイクリングターミナル

愛称:i.i.imabari! cycle station(アイアイ今治サイクルステーション)

オープン:2020年7月20日(月)

所在地:今治市北宝来町二丁目甲773番地8

営業時間:午前8:00~午後8:00(通年)年中無休

自転車収納可能台数:172台

自転車配備予定台数:約100台(クロスバイク、軽快車)

敷地面積:1,132.35平方㍍

床面積:591.03平方㍍

構造:鉄骨造 平屋

デザイン監修:株式会社サムライ

130年の歴史、また新しく一歩踏み出す 「ホテルかずさや」7月17日グランドオープン

2020年7月16日(木) 配信

デラックスツインルーム

 創業130年のホテルかずさや(工藤哲夫代表、東京都中央区)は7月17日(金)、新たなホテルとしてグランドオープンする。客室には四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)という江戸カラーを使用し、江戸の「粋」をさりげなく演出。創業時から受け継いでいる日本橋の江戸文化を感じられるレイアウトで、宿泊客をおもてなしする。

 新築工事にあたり、70室を備える旅館だった旧施設を解体し、2年間の休業を経て、今年6月に竣工した。当初は5月の連休後に開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開業を見合わせていた。

 全室でWi―Fiが使用可能。ビジネスや家族、カップルがそれぞれ利用しやすいように、シングル(36室)・ダブル(10室)・セミダブル(52室)・ツイン(39室)・デラックスツインルーム(17室)――を、合わせて154室備える。外国人宿泊客もゆったり過ごせるよう客室を広めに設計する。浴室の段差をなくし、バリアフリーにも対応する。

 2階には男女別の大浴場「時の湯」があり、和モダンな雰囲気を感じさせる空間を演出。ろ過した水を使用することで、肌触りのいいお湯を楽しめる。

2階大浴場「時の湯」

 同階に江戸「時の鐘通り」ミュージアムが併設され、同ホテルが建つ日本橋の歴史をマップやパネルで閲覧できる。

 ビジネスシーンで会議室として使えるラウンジは、約20人が収容可能。立食パーティーの会場としても使える。

 「食堂酒菜・時の鐘」では厳選された素材を使った朝食メニューを楽しめる。福井県産の「越地米」や、仙台産の味噌を使用した具沢山の味噌汁などが並ぶ。焼魚は日替わりで、連泊する宿泊客も満足できる膳を提供する。

和朝食

観光庁長官に蒲生氏、公共交通政策部長など歴任

2020年7月16日(木)配信

蒲生篤実氏

 国土交通省は7月14日(火)、田端浩観光庁長官が退任し、7代目観光庁長官に蒲生篤実国交省総合政策局長を充てるなどの幹部人事を発表した。7月21日(火)の発令。

 蒲生 篤実氏(がもう・あつみ) 1985(昭和60)年東大法卒、旧運輸省に入省。2015年国交省総合政策局公共交通政策部長、16年大臣官房統括審議官、17年海事局長、18年鉄道局長、19年総合政策局長などを歴任。福島県出身、59歳。

JATA、会員向け「Go Toトラベル 」特設サイトを開設 説明会も順次開催

2020年7月15日(水) 配信

イメージ

 日本旅行業協会(JATA)はこのほど、国土交通省から国内旅行需要喚起策「Go To トラベル事業」の詳細が発表になったことを受け、協会ホームページ内にキャンペーン概要など関連情報を掲載する会員向け特設サイトを開設した。

 今後、説明会も実施する。なお、事務局にJATAやANTA(全国旅行業協会)、大手旅行会社など7者で構成するツーリズム産業共同提案体が受託したことについては、すでに会員に報告しているという。

跡見学園女子大学とジャルパック、江利川社長や現地駐在員と中継 “生の声”で学生の理解深める

2020年7月15日(水) 配信

篠原靖准教授

 跡見学園女子大学(笠原清志学長、東京都文京区)観光コミュニティ学部の篠原靖准教授は7月9日(木)、旅行産業論の特別授業拡大篇のオンライン講義を行った。講師にはジャルッパックの江利川宗光社長をはじめ、海外法人の駐在員が参加した。同授業は2月に両者が締結した「包括連携協定」の一環。現場の社員の生の声を直接伝えることで、これまで学生に教えてきた理論をより理解させ、実践の場で活用してもらう狙い。

 講義には学生約140人のほか、ジャルパックや日本航空(JAL)、国土交通省関東運輸局などの職員約100人が聴講した。

 冒頭、笠原学長があいさつで「コロナ禍で観光業のビジネスモデルが崩壊している。産官学で新しい観光の在り方を出せれば」と期待を込めた。

 最初に同大学の外部講師として観光庁の小熊参事官が登壇。新型コロナウイルスの感染拡大による観光業界への影響を開設しながら、政府が行う支援策としてGo Toキャンペーンや持続化給付金、雇用調整助成金などの概要を説明した。

 さらに、今年は学校の夏休みが短くなり旅行需要が短い期間に集中するため、「各交通機関や受入施設などが密集状態になる。(観光庁としては)新しい旅のスタイルを検討したい」と力を入れた。

 その後、現地法人の駐在員が生中継で講義を実施した。

 初めに、ホノルル本社の江越大樹ディレクターがハワイのワイキキビーチで、マスク着用の義務化などの法律や入国制限、受入施設の休業状況を説明した。

 ハワイ州が州外からの入域を制限しており、「受入側の事業者は、施設の整備をして観光客を迎える準備をしている」と伝えた。

生中継でワイキキビーチのようすを伝えた

 続いて、香港にある同グループのジャルサテライトトラベルの藤田亘宏社長が観光地「男人街」のようすなどをリポートした。昨年から続く中国政府に対するデモの影響で香港の観光客数は、ほぼいなくなった。「コロナ禍で飲食店が閉店している」と状況を説明し、危機感を示した。

 最後にドイツのフランクフルト支店から長嶋剛史ゼネラルマネージャーが「ドイツでは観光が衣食住の次に必要とされている」と強調。フランスへの渡航が解禁されたことにも触れ、「両国間における人の行き来はコロナ前に戻りつつある」と報告した。

 講義の最後には江利川社長が登壇。現在のコロナ禍で海外旅行が制限されている状況について、「世界中で鎖国が実施されている。鎖国を解く際には日本が主導的な役割を果たし、意見を述べるべきだ」と力を込めた。

 今後の需要回復については、「デジタルの世界だけでは人間らしく生きられない。リアルでの対面が必ず求められる。その時、我われ旅行業界が重要な役割を果たす」と意気込みを語った。

 社会人としての経験談では、JALに入社した直後の1985年、出身地の群馬県で発生した御巣鷹山の事故の際に遺族への対応を行ったことに触れた。このほか、中国で反日デモが活発化したなか、同社の中国地区総代表として北京支店に赴任したことや、会社更生法が適用された2010年に、多くの社員を解雇したことなどを語った。

 「困難から逃げずに正面から向き合ったから、今のJALグループがある」とし、学生には「難局から逃げると結果は悲惨。小さなことから難しいことに挑んでほしい」とアドバイスした。

江利川宗光社長