東武トップツアーズなど、合弁会社を設立 「企業版ふるさと納税」支援へ

2020年7月28日(火)配信

左から2番目が坂巻伸昭社長、3番目が椎川忍会長

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長、東京都墨田区)は7月3日(金)、地域活性化センター(椎川忍理事長、同中央区)と企業版ふるさと納税関連の合弁会社を設立した。

 企業版ふるさと納税は、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対し企業が寄付した場合、法人関係税から税額控除する仕組み。新会社の「企業版ふるさと納税マッチングサポート」は同制度を普及させるため、地方公共団体を効率的に結び付けるプラットフォームを目指す。

 新会社会長に地域活性化センターの椎川理事長が、社長に東武トップツアーズの坂巻社長が就任。企業版ふるさと納税に関する企画や提案、支援、広告及びコンサルティングなどの共同事業を行う。このほか、地方公共団体と企業のマッチングサービス、地域に貢献する事業企画、提案及び社会的目的に資する再投資なども行う。

 同月13日(月)に東京都内で開いた記者発表会で、椎川会長は「地域社会に貢献できる社会的企業であることが一番重要。仮に利益が出た場合、これを株主配当や事業に使うのではなく、地域社会を活性化する事業に再投資する」との方針を語った。

 また、坂巻社長は「東武トップツアーズは全都道府県に支店があり、法人に対する旅行営業も強み。地域と企業をマッチングさせる架け橋としての役割があるのではと考える。地域との結び付きをより深め、地域の活性化に少しでも力を注げれば」と思いを語った。

ビジネスでも活躍する宿泊スタイルを提供 ISHINOYA熱海9/16(火)開業

2020年7月28日(火) 配信

ISHINOYA熱海

 ティーケーピー(河野貴輝社長、東京都新宿区)は9月16日(水)に、静岡県・熱海温泉にラグジュアリーホテル「ISHINOYA熱海」を開業する。露天風呂付客室や研修設備を備えた、プライベートとビジネスシーンの両方で滞在できる宿泊スタイルを提供する。

 同ホテルは熱海エリアの高台に位置し、相模湾のオーシャンビューを楽しめる。

 客室は、露天温泉付きスイート(4室)、デラックス和洋室(3室)、テラス付き客室(7室)、スタンダード客室(20室)――の合計34室。

 また、法人企業の宿泊研修に使えるプロジェクター、スクリーン、無線LAN、ホワイトボードなどが利用できる会議室3室を用意した。

 施設内には、アクティブラウンジ、タタミラウンジ、テラスラウンジ、ライブラリーラウンジのリラックススペースを設ける。

 その他、露天温泉大浴場、貸切温泉風呂、レストラン、バー、フィットネスルーム、カラオケルームを完備する。

 東京駅から45分、JR熱海駅から車で10分。送迎あり。

 JR 東日本グループ、竹芝地区船着場と羽田空港を結ぶアクセス船の実証実験を進める

2020年7月27日(月) 配信

リムジンボート(JR東日本提供)

 JR 東日本グループは7月13日(月)、複合施設 「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」内の「竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)」と羽田空港を結ぶアクセス船の実証実験をスタートした。竹芝地区の新たな交通手段の可能性を検証するとともに、水辺の新たな体験価値を提供する。

 同実証実験は、観光汽船興業と連携して実施する。運行時間は午前10時30分から日没までで、竹芝地区のオフィスやホテルなどの利用者や、地域住民など誰でも利用が可能。「ベーシックプラン」と「トータルサポートプランの2つを用意した。

 「ベーシックプラン」では、羽田空港最寄りの船着き場と竹芝地区船着き場を結ぶ貸し切りリムジンボートを運航。羽田空港国際線、国内線ターミナルから最寄りの船着き場への移動は、ハイヤーで送迎する。

 一方の「トータルサポートプラン」は、天空橋船着き場と竹芝地区船着き場を船で結ぶ。空港から船着き場まではハイヤーで送迎し、利用者の手荷物は、そのままホテルなどの目的地にハイヤーで運ぶ。

 実証実験に先立ち同社は、 東京都観光汽船と観光汽船興業と連携し6月19日から「竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)」と浅草、豊洲を結ぶ便の運航を開始。6月21日からは、東京都公園協会とともに、浅草、両国、お台場、葛西などと同船着き場を結ぶ便の運航も行っている。

 横浜の夜景と1960~80年代のディスコ、R&Bナンバーを ポートサービス、「2020マリーンシャトル・サマーナイトクルーズ」実施

2020年7月27日(月)配信

ライブショー(昨年のようす)

 ポートサービス(神奈川県横浜市)は7月20日(月)~9月30日(月)までの毎日、「2020マリーンシャトル・サマーナイトクルーズ」を行っている。

 同社が運航する観光船「マリーンシャトル」で、横浜の夜景と1960~80年代のディスコ、R&Bナンバーのライブショーが楽しめる。

 サマーナイトクルーズは、飲み放題で、洋食を味わえるイベントクルーズ。みなと横浜の風物詩として毎年実施しており、数年に一度、内容が変更される。7~8月に横浜エリアで行われる「みなと横浜ゆかた祭り」開催期間は、浴衣着用の乗船で割引サービスが受けられる。

岡田美術館で夏の恒例企画 朝ヨガを開催

2020年7月27日(月) 配信

岡田美術館ヨガ

 岡田美術館は7、8月の曜日限定で、朝のヨガイベントを行う。「岡田美術館ヨガ」は同館の夏の恒例企画で、今年で6回目の開催。大壁画 「風・刻」 前で行われる。

 8月の実施日は、2日(日)と9日(日)、10日(月・祝)、16日(日)、23日(日)、30日(日)。実施日によって講師が変わる。

 同館では8月30日まで、塗り絵コンテストも実施している。

子ども向けぬりえ

 特別展「生誕 260 年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―」に出品中の作品を題材に、子供向け・大人向けのぬりえを製作した。来館者は、展覧会鑑賞後に塗り絵も楽しめる。自宅への持ち帰りも可能。でき上がった作品を8月30日まで募集し、10月4 日(日)~10月31日(土)の期間中、館内に掲示する。10月4日には同館ホームページなどで優秀作品を発表し、優秀作品受賞者には、美術館オリジナルグッズをプレゼントする。

ホテルメトロポリタン 川崎、ブッフェの営業を再開 「新しい生活様式」に基づいたブッフェの流れも考案

2020年7月27日(月) 配信

ブッフェ台

 「ホテルメトロポリタン 川崎(神奈川県川崎市)は7月20日(月)、多くの利用者からの声に答え、開業以来中止していたブッフェの営業を再開した。

 再開にあたり、「新しい生活様式」に基づいたブッフェの流れも考案。利用者は予めテーブルにセットしてあるビニール手袋とマスクを装着し、料理を取りに行く。

 ブッフェラインではスタッフの案内に添って、ソーシャルディスタンスを取りつつお料理を取り分け、出口付近で手袋を外す。使った手袋は蓋付きゴミ箱に捨てる。再度料理を取りに行く際は、ブッフェラインの入口付近で新しい手袋を受け取り、装着後に新しい皿を受け取る。

 ブッフェ台には、ロールスクリーン、スニーズガードといった飛沫感染防止什器を設置し、トングは定期的に交換する。アルコール類は、メニューブックのほかに、自身のデバイスで見ることができるオンラインメニューを用意した。

 同ホテルのバイキングは、世界各国を旅する気分で楽しむ“Voyage Buffet”(ボヤージュ ブッフェ)がテーマ。和、洋、中、インド料理など50種類のメニューを取りそろえる。食材は、神奈川県産の食材も使用する。また、ドリンクメニューにもこだわり、市が協定を結ぶ宮崎県の都濃ワイナリーで醸造された「キャンベル・アーリー ロゼ」や「白水アンフィルタードシャルドネ #6-B」などもラインナップした。

都農ワイナリーのワイン

国際観光施設協会「ホテル旅館のための安全・安心読本2020」を出版

2020年7月27日(月) 配信

表紙

 国際観光施設協会(鈴木裕会長)はこのほど、「ホテル旅館のための安全・安心読本2020」を出版した。

 自然災害への対応や、情報セキュリティ対策などをまとめている。エコ小活動や新ユニバーサルデザイン客室研究、IT ワゴン研究、観光施設の耐震研究、海事観光活動、観光施設のフェーズフリー研究など多岐にわたる研究活動を展開する同協会の技術委員会。2016年からは、こうした「観光施設メディアラボ」の連載企画としてオータパブリケーションズ社の「週刊ホテルレストラン誌」誌面で掲載してきた。

 今回の冊子は同内容を見直し、A4判、92㌻にまとめたもので①施設の耐震性向上②施設の防火対策③建築設備・FFE設備の安全性④内外装材の安全確保と維持保全⑤日常の災害対策――の5章で構成する。

 1つのテーマを見開き2 ページ分の分量で、図や写真も多用し、まとめている。また、執筆者の名前や顔写真などを掲載し、読者が質疑・問い合わせなどを自身で行えるようにした。冊子は、1500円(税込・送料別)で、申し込みはFAXかメールで受け付けている。

 鈴木会長は巻頭言で、「日本で観光技術を手掛ける協会として、観光施設の安全・安心を扱うことは必須条件。今回、当協会がさまざまな業種の会員に業務内容で扱われる安全・安心のための技術について記事を冊子にまとめたので、お役に立てれば」とのコメントを掲載している。

 問い合わせ=tel03(3263)4844。

地元の人も横断幕掲げ歓迎 7月23日、箱根登山鉄道が運転再開

2020年7月27日 (月)配信

箱根登山鉄道(試運転時)

 箱根登山鉄道(神奈川県小田原市)は7月23日(木)、運転を再開した。

 強羅駅午前5時23分発の始発には約40人が、箱根湯本駅午前5時50分発の始発列車には約30人がそれぞれ乗車した。彫刻の森駅と強羅駅の間にある「季の湯 雪月花」の駐車場には、箱根DMOの呼び掛けで集まった地元の人が、通過する登山電車に横断幕を掲げ歓迎した。

 一番列車に乗車した東京都内からの観光客は、「一番電車に乗るために箱根湯本のホテルに泊まって家族4人で乗りに来た。3月に箱根に来た際、復旧したら乗ろうねと話していたので今日のこの日をすごく楽しみにしていた」と語った。

オンラインで青森の夏まつりの魅力を発信 八戸VSハワイ異色対決 ジャルパック協賛出展

2020年7月27日(月) 配信

#オンライン青森夏まつり

 ジャルパック(江利川宗光社長、東京都品川区)は、青森県全域の夏祭り・秋祭りに関わるイベントを世界中に発信する「#オンライン青森夏まつり」に協賛出展する。同社は有料チャリティーブースとして、体験型企画「八戸VSハワイ異色対決&折り紙ヒコーキ教室」を提供する。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催中止になった青森県内各地の祭りに関わる人々を元気付ける目的。前夜祭が7月31日(金)、本祭が8月1(土)~2日(日)。県内各地と日本全国、世界をZoomで接続する。

 「今夏は全国的にイベントが少ないため、全国や世界の人々に青森の夏祭りの素晴らしさを感じてもらいたい」(同社)とし、将来青森を訪れるきっかけ作りを目指す。

 青森の八戸とハワイのノースショアをライブ中継でつなぐ。SNS(交流サイト)で話題になった「#八戸は青森のハワイ」にちなみ、八戸とハワイの景色を見比べ、ご当地の魅力紹介や名物料理の実演を行う。

 後半ではオンライン上で「折り紙ヒコーキ教室」も実施する。

 参加料は100円。ブース運営による収益は、実行委員会に全額寄付する。

トラベリエンス、通訳ノウハウ販売するサイト開設 「収入源の確保でガイド業維持してもらう」

2020年7月27日(月) 配信

LearnWithCoachのイメージ。ガイドが動画を編集し、アップロードする

 トラベリエンス(橋本直明社長、東京都台東区)は7月27日(月)、ベテラン通訳ガイドがガイドのノウハウ動画を制作・販売するEラーニングC2Cマーケットプレイス「LearnWithCoach(ラーンウィズコーチ)」を始めた。コロナ禍で通訳ガイドの仕事が激減するなか、新たな収益源を提供することで、通訳ガイド業を継続してもらう考えだ。

  訪日客に対してガイドサービスを行う通訳ガイドの仕事はコロナ禍で激減し、通訳ガイドの収入は大幅に減少。ガイド収入を生活の糧としている専業の通訳ガイドは、コロナ収束の見通しが不透明ななか、ガイド業を廃業し別の業界で就職することも視野に入れているという。

 同サービスはベテラン通訳ガイドが自分のガイドノウハウを自ら撮影と編集、アップロードを行い、販売する。新人ガイドやガイド志望者はベテランガイドの制作したオリジナル研修講座を比較検討し、購入することができる。研修講座は15 分1000 円から。

 さらに、全国通訳案内士が5年に1度受講する必要のある法廷研修「登録研修機関研修」も受講できる。

 同サービスは、廃業の危機に直面している通訳ガイドと、コロナ収束まで研鑽を積む期間として捉えるガイドのマッチングに着目して実現した。