「井川今日子のおもてなし接客術(46)」 Go To限定客へのおもてなし

2020年12月16日(水) 配信

 Go Toトラベルのキャンペーン期間中、普段と異なる“旅行予算帯”のお客様も多く来られます。

 そのお客様をタイプ別に分類すると、①普段通りの予算帯の宿に宿泊する②普段よりも高い予算帯の宿に宿泊する③普段よりも安い予算帯の宿に宿泊する――の3つに分類されます。

 トラブルが起こりやすいのは、②と③のお客様であるのは言うまでもありません。

 普段と違うお客様が来られるということは、それだけ新規客の割合が高くなることを意味します。

 新規客が多い=相手の“常識(認識)”が分からないこともあるので、トラブルも少なくありません。

 ②のお客様を受け入れたケースでは、あるOTA(オンライン旅行会社)の1泊朝食付きのプランで滞在したお客様から、クチコミ評価1点を付けられたそうです。その投稿内容は「夕食が付いていると思った。夕食が付いていない旅館などあるのだろうか」というものでした。

 お客様の考える“予算帯”や、そのお客様の“常識”からすると、「旅館である以上、この金額なら夕食が付く」ということなのでしょう。

 ③のお客様を受け入れたケースでは、新規で連泊のお客様に、2日目に部屋の掃除などで、入って良いかどうかを確認しようと「お部屋はいかがなさいますか」と聞いたところ、「そのままにしておいてください」と言われたため、お客様が外出先から戻られてからリネン類の交換やアメニティ類を届けに、お部屋に伺おうと考えていたそうです。

 ところが、お客様が外出から戻って来て、お部屋に入るなり「ゴミの回収やタオルの交換など、何もしていないのはどういうことだ」と物凄い剣幕で怒られたそうです。

 恐らく、このお客様は普段からこの旅館と同等クラス、あるいはそれ以上の国内外のホテルに泊まり歩いておられており、ホテルタイプの“常識”を持ったまま、旅館に泊られたのだと思います。

 このように、国内の観光需要喚起のために、政府や自治体から多額の旅行補助があったり、海外旅行という旅行スタイルが制限されている間は、普段とは異なる“予算帯”で、異なる“常識(認識)”を持つお客様も多くなります。今の時期に接客・おもてなしをするうえでは、このことに留意しなければなりません。

 Go To期間中は、これまで接点を持てなかったたくさんのお客様と出会う絶好のチャンスでもあります。

 平常時にお越しになるお客様(リピーター)と比べて、利用頻度は少ないかも知れませんが、目の前のお客様の“常識(認識)”を理解・共有するように努めていただき、再度足を運びたくなる宿として印象に残せるよう、普段以上のきめ細やかなおもてなしを、提供していきたいものです。

東京竹芝桟橋と東京諸島を結ぶ定期船「さるびあ丸」で東京湾夜景クルーズ 東海汽船が実施

2020年12月15日(火) 配信

横浜の夜景

 東海汽船(山崎潤一社長、東京都港区)は12月27日(日)までの土・日曜日、 東京湾夜景クルーズを行っている。東京竹芝桟橋と東京諸島を結ぶ定期船「さるびあ丸」が、毎週土日、 横浜・大さん橋に寄港することから企画された。

 東京湾の夜景を眺めながら、 手軽に横浜→東京のクルーズを楽しめる同企画。 東京湾の2大ブリッジ「ベイブリッジ」と「レインボーブリッジ」、 羽田空港の飛行機の離発着、 お台場臨海副都心などが見どころ。

 船内ステージデッキではMCが夜景の案内を行い、船内にはクリスマスフォトスポットなどが用意される。また、レストランやフードスタンドにて軽食・ドリンクが販売されており、今後クリスマス限定メニューも用意する予定だ。

 乗船者には、東海汽船オリジナルポストカードをプレゼントするほか、12月19日(土)、 20日(日)限定でサンタ姿のキャプテンたちばなからのクリスマスプレゼント企画も行われる。

  同社は、東京湾夜景クルーズの好調を受け、2021年1月9日(土)からは東京湾極寒夜景クルーズ(仮)を運航する。詳細は、後日発表される。

さるびあ丸

渋谷の夜空に大きなツリーを描く「SHIBUYA SKY」で12月25日(金)までクリスマスイベント 

2020年12月15日(火) 配信

CROSSING LIGHT(サーチライト演出)のイメージ

 渋谷スクランブルスクエア(東京都渋谷区)内の展望施設「SHIBUYA SKY」で12月25日(金)まで、クリスマスイベントが行われている。

 期間中の夜間、渋谷の上空に打ち上げられる CROSSING LIGHT(サーチライト演出)を常時点灯。渋谷の夜空に大きなツリーを描く。サウンド展開に鈴の音や聖歌隊の声などのSE(音響効果)を加え、ホーリーナイトを演出。フォトスポットとして人気の「SKY STAGE」コーナーのガラス面には、クリスマス装飾を施し、景色とセットで渋谷スカイだけの特別な写真が撮影できる。

 併せて商業施設「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」では、「MY COLOR, MY CHRISTMAS.(マイ カラー、マイ クリスマス)」がコンセプトのクリスマスイベントを開催している。コンセプトには、「ひとりひとりが自分らしい、すきな“色”を見つけて楽しんでもらいたい」という願いが込められている。

 館内全体の装飾を山本寛斎事務所がプロデュースしており、7階イベントスペース「L×7(エル バイ セブン)」には、クリスマスツリーをイメージしたカラフルなインスタレーション「元氣ツリー(元樹)」を設置。ツリーはフリンジ素材を採用し、無数の糸が幾重にも重なった彩り豊かな作品で、多様な一人ひとりの個性をカラフルな“色”で表現している。  

元氣ツリー(元樹)

 また、12 月中旬より、カラフルな“色”が持つエネルギーがクリスマスの渋谷に広がることを願い「元氣マスク」プロジェクトもスタート。山本寛斎事務所監修のオリジナルマスクを制作し、数量限定で販売する。マスクは同フェアのコンセプトにあわせ、1 つとして同じパターンがないデザインになっており、売上の一部を渋谷区へ寄付し、渋谷の街全体の活性化の一助になることを目指す。

変なホテル 浅草でスタンプラリー実施 アニメ「アイドルマスター」と連携で

2020年12月15日(火) 配信

スタンプラリーのマップ(イメージ)。宿泊客にはオリジナルロゴを配布する

 HISホテルホールディングス(岩間雄二社長)は2021年1月14日(木)~2月15日(月)、台東区・浅草観光連盟(東京都)と連携し、「浅草デジタルスタンプラリー」を行う。運営する変なホテル東京 浅草田原町をアニメ「アイドルマスター」仕様にする取り組み「変なホテルとアイドルマスター」との連動企画として実施する。

 台東区・浅草観光連盟のほか、浅草エリアの飲食店、土産物店、観光施設と連携し、変なホテル東京 浅草田原町を含む16カ所にスタンプラリースポットを設置する。利用者は同スポットでスマートフォンをかざすとアイドルマスターのシンボルマークを獲得できる。

 「変なホテル東京 浅草田原町」の宿泊客には「変なホテルとアイドルマスター」のオリジナルロゴと、同アニメ仕様の「オリジナル浅草マップ」をプレゼントする。また、客室内テレビでは同アニメの声優中村繪里子が出演し、浅草周辺を体験しながら紹介する番組を流す。

 すべてのシンボルマークと「変なホテルとアイドルマスター」のオリジナルロゴを獲得した参加者は、同ホテル内に展示するアイドルマスターのパネルなどが当たる抽選に応募できる。ホテルに滞在しない利用者には、参加賞として、パソコンなどで使えるオリジナルの待受用壁紙を配る。

茨城県・筑波エリアを巡るスタンプラリー開催 スマホでQRコードを読み取る

2020年12月15日(火) 配信

スタンプラリー対象施設「小町の館」(土浦市)

 土浦市、石岡市、つくば市、かすみがうら市、桜川市で構成される筑波ブロック広域観光連絡協議会は12月16日(水)~2021年2月15日(月)まで、「めぐる筑波スマホスタンプラリー」を開催する。エリア内にある20カ所の対象施設のうち5つのスタンプを集めて応募すると、抽選で25人に「地元オススメ商品」が当たる。

 筑波山や常陸風土記の丘、小町の館など筑波ブロックエリア内の歴史や伝統に触れ合える場所にQRコードを設置。スマートフォンで読み取ることでスタンプを集め、専用Webサイトから応募できる。

スタンプラリー対象施設

土浦市:土浦まちかど蔵 大徳、小町の館、土浦市立博物館、上高津貝塚ふるさと歴史の広場

石岡市:常陸風土記の丘、まち蔵 藍(丁子屋)、やさと温泉 ゆりの郷、つくばねオートキャンプ場

つくば市:筑波山、つくば駅前、小田城址歴史ひろば、谷田部郷土資料館

かすみがうら市:雪入ふれあいの里公園、交流センター、富士見塚古墳公園、歴史博物館

桜川市:富谷山、上野沼、雨引山、真壁伝承館

Go To12月28日~21年1月11日一時停止へ 4都市も予約キャンセル促す

2020年12月15日(火) 配信

観光庁は12月14日(月)、全国を対象にGoToトラベル事業の一時停止を発表した

 観光庁は12月14日(月)、第49回新型コロナウイルス感染症対策本部における菅義偉首相の発言を受け、12月28日(月)~2021年1月11日(月)までの全国的な旅行の取り扱いについて、新規や既存の予約を問わず、Go Toトラベル事業の適用を一時停止することを決めた。

 12月28日(月)以前に出発する旅行であっても同様に適用を一時的に停める。

 停止期間中と重なるGo Toを利用した予約済みの旅行については、12月14(月)~24日(木)の期間で無料キャンセルが可能となる。

 Go To参加事業者のキャンセル料負担については、キャンセル料発生の有無にかかわらず、一律旅行代金の50%(上限1人泊当たり2万円)を同事業の予算から負担する。

 無料キャンセルの対象と国による負担の対象は12月14日(月)時点で予約されていた旅行に限る。

 また、新型コロナの感染状況の拡大と医療状況の切迫などを背景に、札幌市、大阪市、名古屋市、東京都の4都市を目的地とする旅行の新規予約についても、12月14(月)~27日(日)午前0時まで一時停止する。

 12月14(月)~24日(木)までの出発分の旅行に関し、札幌市、大阪市、名古屋を目的地とするものは無料でキャンセルが可能となる。同様に、東京都着の旅行に関しても、12月18(金)~27日(日)出発分の旅行が無料キャンセルの対象となる。

 4都市に居住する人の旅行については、新規・既存を問わず、Go Toを利用した12月14(月)~27日(日)(東京都在住者は18~27日)までに出発する旅行を控えるように呼び掛ける。

 無料キャンセル可能の対象となるのは、4都市に居住する人の12月14(月)~24日(木)まで出発する旅行。

 参加事業者に対し、キャンセル料見合いを同事業の予算から一律旅行代金の35%(上限は1人泊当たり1万4000円)を国が負担する。

トラベルライティングアワード2020 旅体験の文章を表彰し、知名度向上はかる 立教大学舛谷鋭研究室

2020年12月15日(火) 配信

舛谷鋭教授(左端)と受賞学生ら

 立教大学観光学部舛谷鋭研究室は12月14日(月)、新座キャンパス(埼玉県)で、旅の体験を文章で表現した作品を表彰するトラベルライティングアワード2020の学生奨励賞の授賞式を開いた。

 同賞は2007年に、日本での知名度が低いトラベルライティングの振興を目的に設立された。立教大学観光学部の講義「トラベルライティング」で提出された学生の作品を表彰している。旅の文章として優れた内容だけでなく、場所・土地の理解の容易さ、タイトルとリードが本文と内容と合致していること、筆者ならではのメッセージの強さで受賞者を決める。

 今回の対象は416作品。同講義の担当講師・抜井ゆかり氏が1次審査で21篇に絞った。その後、舛谷ゼミの同賞担当学生が9篇を選出。このなかから、奨励賞選考委員会が、最優秀作品1篇と優秀作品2篇を選んだ。

 最優秀賞は林正羽さん(観光学部交流文化学科)の「文明社会の水平線」が選ばれた。兵庫県姫路市の無人島太島でキャンプの炎や、街の灯りを見た際の想いを綴った。

 講評で舛谷教授は「日常と非日常の対比が巧み」と称えた。

 選考委員会の山口あゆみ氏は「風景や音、感触などが頭の中で理解できた」とコメントした。

 優勝賞は、高野凌さん(同)の「階段で生活する人々」と橋本舞さん(同)の大量のティムタムを抱えて」が受賞。

 併せて、19年中に発行された機内誌・車内誌から、同ゼミ生の投票で決まるトラベルライティングアワード2020最優秀作品の授賞式も行った。

 今回は11誌148作品から「SKYWARD」9月号に掲載された村上春樹氏の「雨の中のクラクフ」が最多だった。

 同賞は作者の知名度に関わらず選定することを目指すが、舛谷教授は「有名作家が選ばれた今回は、トラベルライティングの知名度向上につなげたい」と力を込めた。

弘前さくらまつりPR動画 「第2回ふるさと動画大賞」を受賞!

2020年12月15日(火)配信

2020年春 弘前公園 桜のトンネル

 青森県弘前市首都圏キャンペーン実行委員会が制作したPR動画「101回目への弘前公園の桜(2020)」が、地域活性化センターが主催する「第2回ふるさと動画大賞(地域プロモーション大賞 動画部門)」の大賞を受賞した。

 今年度は「会いにいけなくても繋がれる 地域プロモーション動画」をテーマに、全国からの応募総数125点の中から選考が行われた。弘前さくらまつりの動画は最高賞の大賞を受賞した。

 大賞に輝いた作品は、日本一の桜とも称される弘前公園の桜と、その桜を守る樹木医「チーム桜守」をはじめとした作業員の姿を追いかけたドキュメンタリー映像だ。記念すべき100回目として開かれる予定だった今年の「弘前さくらまつり」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止を余儀なくされた。儚くも力強く咲く桜と、それを支える作業員の姿を描きながら、「散ったその瞬間からまた咲く準備を始める桜のように、この難局を共に乗り越え、来春の101回目の桜を皆さんと迎えたい」というメッセージが込められている。

東京・亀戸の地域住民が協力 地域密着型の特別動画が公開中

2020年12月15日(火)配信

動画では、亀戸をレポートする生中継番組のように展開していく

 東京・亀戸の情報発信メディア「カメイドタートルズ」はこのほど、亀戸の魅力を紹介する動画「東京お散歩カメラ亀戸編」を制作し、プラウドタワー亀戸クロスホームページ内で公開した。動画は野村不動産の後援のもと、江東区観光協会亀戸支部をはじめ亀戸地域住民との共同制作。亀戸をレポートする架空の番組という形式で、“ありのままの亀戸”を伝える。

 本来、亀戸は一年中祭りやイベントが催され、多くの人でにぎわう活気あふれる町だが、今年は新型コロナウイルスの影響で例年の盛り上がりがみられない状況にあるという。そんななか、町に住む人の魅力を伝えるため、地元の観光協会や住民とタッグを組み、今回のドラマ風ショートフィルムが制作された。

 動画には、実際の住民も役者として出演しているほか、現在亀戸地域の開発を進める野村不動産が後援となり、撮影も全編、亀戸の町中で実施された。

 江東区観光協会亀戸支部の福地憲一支部長は、「ありのままの亀戸の姿を映し出したこの動画が、亀戸という人情味あふれる魅力的な町を知っていただくきっかけになれば」と述べ、町自体の盛り上がりに寄与することを願っている。

〈観光最前線〉未知なる出雲へ

2020年12月15日(火) 配信

タクシーツアーのようす

 島根県出雲市の出雲観光協会が実施しているタクシーツアー「出雲周遊観光タクシーうさぎ号」が好評だ。

 出雲の地の神社やパワースポットなど、公共交通機関では行きにくい場所へ、密を避けたタクシーでめぐる。出雲を知り尽くしたガイドが同行し、各スポットの歴史などを紹介する。

 出雲市観光は、全国的な知名度を誇る「出雲大社」を中心に発展してきたが、市内周遊・宿泊の加速が課題で、同ツアーは、周遊観光型・体験交流型などのニーズに沿う着地型商品として開発された。

 現在は6コースで運行しているが、来年1月からは立ち寄りスポットや料金を見直し、計7コースを実施予定。さらに特別な祭事や行事にも参加できるような内容に随時更新していくという。

【土橋 孝秀】