ホテル泉慶グループ 泉慶の客室など改装 越の里には露天風呂も

2022年6月29日(水) 配信

泉慶東館の露天風呂付き客室イメージ

 新潟県・月岡温泉のホテル泉慶グループは今年度、各館のリニューアルを行う。

 白玉の湯泉慶では東館3階の和室11室を、露天風呂付きベッドルーム5室、デラックス和洋室2室、和ベッドルーム2室に改装するほか、外壁や屋根を落ち着いた雰囲気に改修する。

 白玉の湯華鳳別邸越の里では「今まで各部屋には露天風呂があったがパブリックスペースに露天風呂がなく、利用者は華鳳の露天風呂を利用していた」(飯田武志社長)という不便さを解消するために、1階の宴会場を男女別の露天風呂に改装し、白玉の湯華鳳は正面口の駐車場を緑や石積などで日本庭園化する。

越の里の露天風呂イメージ

 なお、同社ではここ数年リニューアルを重ね、18年度は泉慶西館3階の和室4室をデラックス和洋室2室に、華鳳ではコンベンションホールの壁面上部に360度プロジェクションマッピングを導入したほか、じゅうたんや家具、照明機材なども入れ替えた。

 19年度は泉慶の貴賓室の改装、華鳳ではカラオケスナックをエグゼクティブラウンジ7ルームに改装。20年度は泉慶の正面玄関を改装するとともに、車の導線を一行通行に変えた。華鳳は個人客への対応強化として宴会場6室を個室食事会場13室に改装した。

 そして昨年度は泉慶西館3階の和室9室を和ベッドルーム8室に改装、華鳳では各階の角部屋8室を露天風呂付きベッドルームに改装したほか、泉慶・華鳳両館全客室の家具と畳、じゅうたんを入れ替えた。

【野村 一史】

高知県 “ぞっ婚”プロモ展開 県出身の島崎さんら起用

2022年6月29日(水)配信

(左から)三山さん、濵田知事、島崎さん

 高知県は6月19日、大阪市内で「2022年度高知家プロモーション記者発表会」を行った。高知県の魅力を発信する同プロモーションは13年度から始まり、10周年を迎えた。今年度はプロモーションキャラクターに、県出身のタレント島崎和歌子さんと歌手三山ひろしさんを改めて起用した。テーマは「高知に“ぞっ婚”」。発表会には島崎さんと三山さんが結婚式をイメージし、和装姿で登場した。

 島崎さんは「この度、結婚しました。高知と」と冗談で盛り上げたあと、「10周年を迎えたが、まだまだ伝えきれていない高知の魅力がある。仕事仲間にも高知の魅力をPRしていきたい」と話した。

 三山さんは「大好きな高知をアピールできて嬉しい。魅力満載の高知で心の癒しを感じてほしい」と述べた。

 濵田省司知事は「2人の高知愛を全国隅々に届けていきたい。とくにメインターゲットは関西圏だ。ぜひ高知で食や自然、文化を楽しんでください」と呼び掛けた。

 具体的な今後の展開では、全日本空輸(ANA)の高知往復航空券をはじめ、必ず5千円以上の商品が当たるという1回1千円の特製くじ「高知家ぞっこんくじ」を7月中旬ごろ、大阪市内に期間限定で設置する。具体的な場所はまだ明らかにしていない。

 高知県民が厳選した高知の魅力が感じられるスポットをまとめたマップを作成し、そのマップを元に県内周遊するとプレゼントが当たるキャンペーンも実施する。

九州観光機構 リピーター確保に注力 組織名から「推進」外す

2022年6月29日(水)配信

「リピーター拡大がテーマ」と話す唐池恒二会長

 九州観光推進機構(唐池恒二会長)は6月15日、福岡市内で会見を開いた。唐池会長は、同日開催の22年度定時総会で決定したリピーターの確保などに注力することを新たに追加したビジョンと、ミッションを明らかにし、組織名の改称と新事業計画の概要を説明した。

 ビジョンでは、従来の「観光を九州の基幹産業にする」という目的に、「地域との共生をはかりながら、リピーターを中心にした交流人口を増やす」を追加した。唐池会長は「重きを置いたのは、リピーターの確保と拡大だ」と強調した。

 ミッションでは「誘客」だけでなく、「魅力ある観光地づくり」と「旅行したくなる環境づくり」の3つの貢献を課し、機構名も「推進」を外して「九州観光機構」に改称。「プロセスでなく、結果を出せる機構でありたい」と強い決意を示した。

 新年度事業計画では、3つの新機軸を紹介。1つはインターネットテレビ局「チャンネル九州塾」の開局。機構オフィス内にスタジオを開設し、7県知事や話題の人などとの対談、九州各地の旬の地域情報など発信する。7月4日からユーチューブで動画配信を開始する。

 2つ目はリピーター拡大作戦の一環として、「九州・たびたびの旅キャンペーン」を実施する。九州内宿泊施設に1人1泊するたびに1ポイント贈呈。3ポイント貯まれば、5千円のクーポンがもらえる。

 期間は9月中旬から23年3月末予定で、8月に詳細を発表する。

 3つ目は「学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト」の開催で、優れた観光プランを表彰する。九州内の大学・大学院、短大、専門学校などから約20校の参加を見込む。

 唐池会長は「食、イベントも観光資源で今からでも作っていける。磨き上げ魅力ある観光資源にしたい」と力を込めた。

ハウステンボス、マスク着用ルール緩和 政府の着用基準受け

2022年6月28日(火) 配信

 ハウステンボス(坂口克彦社長、長崎県佐世保市)はこのほど、政府が5月25日に示したマスク着用基準を受けて、入場時の着用ルールを一部緩和した。今後、熱中症対策の観点からも、来園者に周知していく。
 
 屋外で、2㍍以上の距離を空けて会話をする場合や、ほとんど会話をしない際、マスク不要とした。2㍍以上確保できない屋外での会話時をはじめ、屋内と発券窓口などでは、着けることを求める。
 
 なお、同社は2歳以上小学生未満の利用者について、「一律的な着用をお願いしないが、管理者の判断で依頼する場合がある」という。

ピーチ、大阪―ソウル線が再開 航空券は6月28日から発売

2022年6月28日(火) 配信

ピーチアビエーションは8月28日から大阪―ソウル線の運航を再開する

 ピーチアビエーション(森健明代表、大阪府・田尻町)は8月28日(日)から、大阪(関西)―ソウル(仁川)線の運航を再開する。同社は2021年4月8日からすべての国際線を運休していた。国際線の運航再開は1年4カ月ぶりとなり、同路線は2年半ぶりの運航となる。

 当面は週6往復で運航する予定。これに伴い、航空券は6月28日(火)から売り出した。

 「シンプルピーチ」利用時の運賃は、5280円~2万6980円(片道)。

 運航再開について森代表は、「同路線は日本のLCCとしてピーチが初めて就航した国際線。コロナの影響で長期運休していたが、この路線から順次再開する。25年の大阪万博では、海外から多くの人に来てもらえるよう国際線のネットワークを拡大していく」と意気込みを述べた。

羽田空港内制限エリアを2階建てバスで巡る はとバスがツアーを開始

2022年6月28日(火)配信

空港内をさまざまな角度から楽しむ

 はとバス(塩見清仁社長、東京都大田区)は6月25日(土)から、2 階建てバスで羽田空港内を走行するツアーを始めた。

 空港内制限区域を約70分間走行、うち約10分間は滑走路付近に停車、その際、2 階建てオープントップバスで運行の場合は、屋根(幌)を開放する。

 空港内専用のナンバープレートの取得、セキュリティチェック体制の構築、はとバス運転士の制限区域内車両運転許可取得や習熟運転など、関係各所との折衝を含め、約半年をかけて実現した。

 第2ターミナルから制限区域内に入り、第1、第3ターミナルと進む今回のコース。車窓からは格納庫や洗機場など普段なかなか見ることができない施設、離陸準備が行われるようすなどを、バスガイドの解説とともに楽しめる。

離陸に向けた作業などのようすも見られる

 また、停車中、屋根が解放された際には飛行機が離陸する瞬間を間近で体感できるとともに、エンジン音も全身で感じられる。

離陸する瞬間の迫力も味わえる

 さらに、空港見学後には羽田エクセルホテル東急で食事も楽しめる。

 メニューは洋食のコース料理4品で、スープとデザートにはそれぞれ飛行機モチーフのクルトンとサブレを添えて最後まで空港を満喫できる内容になっている。

 同ツアーは、6月25~27日、7月2~3日の4日程で、すでに237人の予約があり(6月24日現在)、運行初日が完売するなど、ほかのコースに比べても予約が入るスピードが早いという。

 ツアー料金は大人、子供ともに1万3000円。運行は土、日、祝日限定で、1日3便、定員は30人。ツアーは京橋エドグラン発着で、羽田空港でバスを乗り換える。空港内を走るバスは、天候や気温などによってオープントップバスか、屋根付き2階建てバスを決定する。

水車とあじさいの競演 北上市「水車まつり」7月2(土)~10日(日)まで

2022年6月28日(火) 配信

水車とあじさいの競演を楽しめる

 岩手県北上市で7月2(土)~10日(日)まで、「第13回親水公園お滝さん 水車まつり」が開かれる。

 同市の黒岩地区の親水公園公園内に咲くピンクや紫、白など可憐に咲くあじさいの開花に合わせたイベント。

 期間中の土・日曜日にはシンボルの水車を動かすほか、公園を上がったところにある直売所では農産物の販売を行う。さらに3日(日)の午後2時には、鬼剣舞や神楽などの郷土芸能が披露される。

 親水公園は「お滝さん」と呼ばれる滝が流れ込む公園で2006年に半世紀ぶりに水車小屋を復元するなど周辺を整備した。

募集型企画旅行の表示規約変更 今秋に規約説明会開く(旅行業公取協22年度総会)

2022年6月28日(火) 配信

旅行業公取協(小谷野会長)は6月23日、22年度通常総会を開いた

 旅行業公正取引協議会(小谷野悦光会長、288会員)は6月23日(木)、2022年度通常総会を開き、21年度から規約運用部会で見直しを進めていた「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約(表示規約)」について、一部変更が承認された。消費者庁や公正取引委員会に認可を受けたのち、会員への周知をはかる予定。秋ごろを目途に、変更内容を反映させたテキストを用いた規約説明会を開く考え。

 

 小谷野会長は冒頭、「水際対策の緩和や、世界経済フォーラムの観光競争力で日本が1位になったこと、全国旅行支援の実施、7月15日(金)からは海外旅行再開に向けての取り組みキャンペーンの全国展開など、旅行業界に明るい話題があふれてきた」と語った。「いよいよ本格的な旅行再開が見込まれるなかで良い機運を生み出すために、もう一度原点に立ち返って、一般消費者が自主的で合理的な旅行商品の選択ができるようルールに基づいた適切な表示に努めていただければ。引き続き、公正競争規約の徹底を目指して事業を進めていく」とあいさつした。

 21年度の規約説明会は動画配信形式で3回開き、参加人数は4656人と過去3年間で最多となったことを報告した。

 相談業務については、例年600件ほど寄せられる相談件数が、新型コロナの影響で337件にとどまった。このうち会員からの260件が最も多く、相談内容としてGo Toトラベルキャンペーン関連の旅行代金表示の54件、告知広告に関するものに22件が寄せられた。景品規約に関するものは、総付景品類の提供についての相談が最も多かった。

 公正競争規約違反被疑事案の発生は0件だった。

 22年度の事業計画は、「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約」(表示規約)の一部変更を柱としている。昨年度に規約の見直しを行い、今年2月に最終取りまとめを行った。

 旅行関連の法改正や新IIT運賃(変動型運賃)の導入など業界の変化や、JATA・ANTAの旅行広告・取引条件説明書面ガイドラインとの整合性をはかることを目的とし、「告知広告において、旅行代金が確定していない目安額の表示を妨げない」などを内容に追加した。

 また、昨年度に辞任した菊間潤吾氏など退任理事4人の役員補充選任が行われた。新理事として、石川邦弘氏(T―LIFEホールディングス社長)、百木田康二氏(東部トップツアーズ社長執行役員)、西尾忠男氏(ジャルパック会長)、若林慶太郎氏(ANAX取締役)が就任した。

Airbnb、ユニーク宿の創造へ基金発足 アイデア募集し1300万円提供

2022年6月28日(火) 配信

UFOの形をした民泊物件「エリア55 Futuro House」

 Airbnbはこのほど、世界で最もユニークな宿泊施設の創造を資金面で支援することを目的とした「『スゴイ!』リスティング開発基金」を発足した。7月22日(金)午後11時59分まで、「最高に風変わりな宿泊施設」のアイデアを募集し、選出した100件それぞれに10万㌦、日本円で約1300万円(6月23日の為替による)を提供する。

 同社に掲載しているブーツやUFO、大きなジャガイモなどの形をした民泊施設のカテゴリ「スゴイ!」の検索率がトップクラスにあることを受け、ユニークな物件を増やす。

 提出されたアイデアについては、審査委員会がオリジナリティや実現可能性、宿泊施設がゲストに提供する体験、持続可能性などの観点から評価する。

 審査委員会は、国際的コンペで入賞し、自然界からヒントを得た情緒的なデザインの建物を手掛けた髙田浩一氏をはじめ、風変わりな民泊物件Potato HotelやCrystal Peak Lookoutを運営するクリスティ・ウルフ氏のほか、同社のブルース・ヴォーン エクスペリエンス・クリエイティブ・プロダクト担当バイスプレジデントなどで構成される。

【濃飛バス】昔懐かしいボンネットバスで行く、飛騨高山里山巡りツアーを実施 

2022年6月28日(火)配信

高山市内各地域の里山を約1時間30分かけて巡る

 濃飛バス(水野敏秀社長、岐阜県高山市)は、2022年7月1日(金)から、ボンネットバスを使用した飛騨高山の里山巡りツアーを実施する。

 観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」を活用した。観光客や地元住民に飛騨高山の新たな魅力を再発見してもらう事を目的に、実証運行する。高山濃飛バスセンターを発着で、高山市内各地域の里山を約1時間30分かけて巡る。

 使用するボンネットバスは、1967(昭和42)年に製造されたもので、現役で走る姿を見られる大変貴重な機会だ。独特のエンジン音や木造の床板など、ボンネットバスならではの懐かしい気分を味わいながら、ゆっくりとのどかな里山の風景を車窓から楽しむことができる。

昔懐かしいボンネットバスで行く、飛騨高山里山巡りツアー

出発日と主な行先:
  7月 1日(金)~10日(日) 八軒町、漆垣内町、西之一色町方面
  7月22日(金)~31日(日) 国府町方面
  8月19日(金)~28日(日) 丹生川町方面
  9月16日(金)~25日(日) 朝日町方面
 10月14日(金)~23日(日) 一之宮町、久々野町方面
 11月  4日(金)~13日(日) 清見町方面
モニター料金:おとな・こども 1100円(参加後にアンケート回答要)
定員:毎回15人限定(予約制)
行程:
 【午前便】高山バスセンター(午前9:30)=里山巡り=高山バスセンター(午前10:50)※7月1日(金)は、特急ひだ号新型車両の到着に合わせて、午前便は10:45に出発
 【午後便】高山バスセンター(午後1:30)=里山巡り=高山バスセンター(午後2:50)
写真タイム:各コース、到着後約20分バスを展示する