希少な食の恵みを地酒などとともに 期間限定レストラン「月山・西川 “雪と山と森の幸” 食堂」オープン 

2023年6月8日(木) 配信

月山牛とモルトポークを使用したハンバーグの定食

 山形県・西川町は6月8日(木)、期間限定レストラン「月山・西川 “雪と山と森の幸” 食堂」を開業した。

 食体験と情報発信を目的とする場所として、東京・人形町にある老舗日本料理屋「きく家 はなれ」で昼の時間限定で7月22日(日)まで営業。

 蕎麦や和牛、山菜など、希少で限られた時期にしか味わうことができない食の恵みを、地ビールや地酒などとともに楽しめる。また、西川町内にある月山トラヤワイナリーのメーカーズディナーや製麺所による蕎麦打ち会なども実施する予定だ。

 メニューは、月山和牛のステーキや月山モルトポークの生姜焼き、月山の生蕎麦と小粒納豆なで作る月山蕎麦ボナーラなどの定食4種と、山菜きのこつゆで楽しむ打ち立て月山蕎麦の5種を用意。定食には汁を多めにした芋煮や山形名物だし奴などの汁物と小鉢が付く。

 料理の開発は、料理研究家の林幸子氏が務めた。

 営業時間は、午前11時から午後3時まで。日、月曜日は、定休日となる。

菅野大志町長

 7日(水)に行われた発表会で 菅野大志町長は、「西川町は、日本酒とワイン、ビール、3種の酒の醸造元がある珍しい場所。特産の山菜とともに楽しんでください」とPR。また今回のレストランが来年度の常設化へのテストであることに触れ、「食を入口に、訪れてくださる人を増やしていきたい」と意気込みを語った。

 

JTB旅ホ連、新会長に宮﨑光彦氏 「共創」で宿泊販売3800億円目指す

2023年6月8日(木)配信

宮﨑光彦新会長

 JTB協定旅館ホテル連盟(大西雅之会長、3584会員)は6月7日(水)、京王プラザホテル(東京都新宿区)で2023年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、新会長に宮﨑光彦氏(道後御湯、愛媛県)が就任した。

 新会長の宮﨑氏は「これまでの回復から、成長への力強い一歩を踏み出していきたい。大西会長をはじめ、役員の方には厳しい3年間を支えていただいた。前を向いて、厳しいなかでも歯を食いしばって進んでいくことが、日本そのものを元気にするのではないか」と会員に呼び掛けた。コロナ禍を通じて、「地域にとって観光はなくてはならないと感じた。行政も同意見を示し、観光庁は予算が厳しいなか、高付加価値のさまざまな補助金制度を作っていただいた。地域経済に私たちがいかに貢献できるか、丁寧にお客様を受けるなかで、行政にもそのことを知ってもらいたい」と意気込みを語った。

 23年度の事業計画は、基本テーマを「JTBとの共創およびコミュニケーション強化による宿泊増売と会員経営基盤の強化」に定めた。JTBから会員に向けた「新・4つのお願い」に協力し、①宿泊増売②地域振興・観光振興③人財育成④組織強化――の活動を4つの柱として取り組む。

 宿泊増売では、宿泊販売目標をコロナ禍前の19年度比98.5%となる3800億円に設定。デジタルを活用したJTBへの情報提供や、訪日インバウンド・法人需要の回復に向けた取り組みなどを行う。地域・観光振興は、サステナブルツーリズム関連のJTBグループ事業との連携、地域の開発事業への支援、JTBの地域交流事業との連携強化などに取り組む。

 事業基盤となる人財育成では、旅館経営人財育成アカデミーの拡充と浸透、「日本の宿 おもてなし検定」の受験促進と運営の安定化などを実施する。組織強化は、旅ホ連会員間やJTB社員との関係性強化に向けた交流機会の創出、人手不足対策と生産性向上への取り組みなどを支援する。

海旅の早期回復へ 事業者間取引の適正化の必要性訴える OTOA第32回通常総会

2023年6月8日(木) 配信

(左から)遠藤洋二専務理事、田中純一副会長、大畑貴彦会長、荒金孝光副会長

 日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA、大畑貴彦会長、正会員107社)は6月7日(水)、第32回通常総会を開いた。大畑会長は冒頭あいさつで、「新型コロナの感染症法上の位置付けが5類となり、海外旅行業界にも一筋の光明が見えてきた」と語った。

 一方で、訪日・国内旅行と比較したとき、海外旅行の回復は依然としてコロナ前の20%程度にとどまっているのが現状だとして、「2019年の数値への回復にはまだ時間がかかりそうだ」との認識を示した。

 観光庁は5月10日(水)の会見で、出国日本人数2000万人への回復を目指し、海外旅行への機運醸成として、日本旅行業協会(JATA)と共同で「いまこそ海外! 宣言」を打ち出した。

 大畑会長は、「海外旅行促進へ観光庁が前向きなのはありがたいこと」とし、さらに「燃油サーチャージの大きな減額は回復への特効薬になり得る。こういった政策を、適格かつタイムリーに取り組んでいただけるよう強くお願いしていく」との考えを示した。

 また、中国やインドを含めたアジア、欧米の海外旅行は既に始まっており、コロナ前のにぎわいを取り戻しているなかで、日本人のプライオリティを上げていかなければならないと指摘。「昨年から取り組んでいる旅行会社との取引条件の適正化はその一環。世界の旅行素材仕入れ環境の激変により、日本的商慣行が通用しなくなっているため、日本の海外旅行と業界を守るためにも、事業者間取引の適正化・グローバルスタンダード化の必要性を強く訴えていく」方針だ。

 会員を対象に「事業者間取引の実情に関するアンケート」の2回目を実施し、この結果を取りまとめて、JATAへ提出する予定。このほか、観光庁や外務省、中小企業庁などへ、要望書をもって働きかけていく考えだ。

 また、新入会員の入会促進のほか、インバウンド賛助会員の獲得に積極的に取り組む。

 来賓には、観光庁の観光産業課旅行業務適正化指導室長の貴田晋氏が出席した。貴田氏は、「アウトバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージの内容に基づき、とくに若年層のアウトバウンド推進を重視している。OTOAの皆様と密に連携を強化していきたい」と力を込めた。

 総会では、昨年度の事業報告と、23年度の事業計画案・収支予算の審議が行われ、すべて承認された。役員選任については、理事・幹事候補14人全員が続投した。

長野県旅行業協会、新理事長に長崎義一氏 2023年度通常総会開く

2023年6月8日(木) 配信

長崎義一新理事長

 長野県旅行業協会(相馬靖子理事長、168会員)は5月25日(木)、ホテル圓山荘(長野県・戸倉上山田温泉)で2023年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選があり、長崎義一氏(トラベルプラザ)が新理事長に選出された。今年度の事業計画では、他県支部や長野県、市町村らとの関係強化や、旅行業法の順守、旅行業務の適切な運営確保などに関わる11事業を行う。

 新理事長に選出された長崎氏は冒頭、「キャッシュレスやペーパーレス、デジタル化が進み、社会が大きく変わっていきます。そうした中で我われが生きる道は、仕入れ力に勝る大手旅行会社と、地域と密着で勝る中小旅行会社が協力し合うこと。引き続き協力し合い、事業を進めていきましょう」と会員に呼び掛けた。

 総会で理事の定年制と定員についての検討結果も報告された。今後支部長と一社、協同組合の各理事長の代表職任期は「連続5期10年」を限度とし、事業継続などの事由により理事会は1期を限度に代表職任期を延長し選出できるとした。

 一方理事の定数は、一社と協同組合双方の入会社から10社につき1人(四捨五入)の割合での選出とし、北信4人、中・南信3人、東信2人を定数と定めた。  

三澤弘理事長

 協同組合長野県旅行業協会(三澤弘理事長、128会員)と長旅協協定会員連盟(若林正樹会長、82会員)も同日総会を開き、3団体の合同総会も実施した。

 両団体ともに任期満了に伴う役員改選があり、協同組合長野県旅行業協会は三澤理事長が再任した。合同総会で三澤理事長は「旅行会社と協定界連盟は一衣帯水の間柄にある。今後もよい商品を造成、販売し、しっかりと収益を確保することが将来への責務。この業界が若い人にとっても魅力ある業界にしていきましょう」と呼び掛けた。

 今年度は、募集型旅行1本と手配型旅行で45万円の収入を目指すほか、教育・情報活用事業などを行う。

一方長旅協協定会員連盟では、風間秀一氏(山梨県・ホテル石風)が新会長に選出された。

 また合同総会では今総会をもって退任する長野県旅行業協会の相馬前理事長、長旅協協定会員連盟の若林前会長、竹内和徳前事務局長に対し、感謝状が授与された。

トチドチで伊達市と大館市の「e街ギフト®」が利用可能 ギフティ

2023年6月7日(水) 配信

TOCHI-DOCHIの出店イメージ

 eギフトプラットフォーム事業を展開するギフティ(太田 睦・鈴木 達哉社長、東京都品川区)は6月29日(木)まで、ANA Xが運営する地場産品の販売店舗「TOCHI-DOCHI(トチドチ)」 東京駅八重洲口店で、出店中の北海道伊達市と秋田県大館市の電子商品券「e街ギフト®」の利用を可能にしている。同電子商品券は、旅行中にふるさと納税「旅先納税®」をすると、その返礼品として贈られるもの。

 同社は、返礼品だけではなく、地域を実際に訪れて魅力を知ってほしい自治体や、コロナ禍で打撃を受け、現行のふるさと納税の仕組みだけでは恩恵を受けられない事業者の応援をしたい自治体が多くあるなか、その課題を解決する1つの手段として「旅先納税®」を提案している。今回の取り組みは、TOCHI-DOCHIへの来店をきっかけに、各地域のファンづくりをはかるとともに、旅先納税を実際に体験してもらうことで、現地への訪問と納税利用を促したい考え。

 TOCHI-DOCHIは2023年1月に東京・八重洲の複合施設YANMAR TOKYOの2階に新たにオープンした、“その土地でしか手に入らない地場産品”を販売するANA X直営店舗。地域の特産品の展示・販売や観光情報の発信、ライブ配信「ANA LIVE SHOPPING」を活用した地域情報の発信を通じて生産者のストーリーを伝え、その土地ならではの魅力を紹介している。

24年夏に福井で観光周遊型XRバスを運行 新幹線開業機にJR西らが開発へ

2023年6月7日(水) 配信

観光周遊型XRバスのイメージ

 西日本旅客鉄道(JR西日本)と京福バス、福井銀行、福井キャピタル&コンサルティング、クオラス、JR西日本イノベーションズはこのほど、福井県の豊かな自然や文化、歴史を生かした新たな観光の目玉コンテンツとなる観光周遊型XRバスを開発・導入すると発表した。2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業を契機に、各社の持つ資源・技術ソリューションを持ち寄る。運行開始は24年夏の予定。

 これに伴い、JR西日本金沢支社と福井県は6月6日(火)、「福井県内での『観光周遊型XRバス』運行に向けた連携協力に関する協定」を結んだ。交流人口・関係人口の拡大と持続可能で豊かな地域づくりに貢献していく。

 XRバスは、車窓風景に重ね合わせた臨場感あふれる拡張現実(AR)の体験や
観光地にまつわる仮想現実映像(VR)によるワクワク感の演出、外国人観光客向けの車内案内設備などを備える。

 ルートはJR福井駅を拠点に県内主要観光地を結ぶ、片道型の運行形態が主で、既存の交通手段と組み合わせた周遊旅行を提案する。そのほか、地域や旅行会社などのニーズに対応し、貸切運行なども検討していく。運行は京福バス。

 なお、バス車内に設置するXR設備を開発、保有する特別目的会社をJR西日本イノベーションズ、福井銀行グループらで共同出資して設立する予定だ。

満天の星楽しむ山頂グランピング施設開業 片品村振興公社

2023年6月7日(水) 配信

OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT全体イメージ

 群馬県・片品村振興公社は7月14日(金)に、グランピング施設「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT」をオープンする。開業に先立ち、6月7日(水)から予約を開始した。「SORAに包まれる山頂グランピング」がテーマで、グランピングエリアは標高1500メートルに位置し、斜面を段々畑状に造成してプライベート空間を確保する。透明ドームもあり、満天の星の下で非日常感を味わえる。

 グランピングはドーム型テント8棟、透明ドームの2棟の計10棟。人気のドーム型テントはカップルからファミリーまで宿泊可能なサイズを用意する。2棟限定の透明ドームでは日本初導入のエクセライトドームを使用。全面が透明な造りで、室内から尾瀬かたしなの大自然や星空を感じる事ができる。また、犬と一緒に宿泊できる区画も用意する。

 夜は星を眺めながら焚き火や食事を楽しむ事ができる。夕食はディナーBOXを提供。酒に合うチーズや生ハム、片品村で取れた高原野菜など贅沢なおつまみを盛り込む。メインは味付けされたBBQセットで、山頂の高原の中で贅沢なひと時が過ごせる。また、宿泊者には、近隣の「花の駅片品・花咲の湯」の入浴利用券が付く。

 なお、グランピング施設の営業は10月8日(日)まで、キャンプエリアは10月15日(日)まで。料金例はドームテントが1人1万5800円から、キャンプが1人1500円から、オートサイトが1区画7000円からなど。

あつもりとコラボ 上越市立水族博物館「うみがたり」5周年記念

2023年6月7日(水) 配信

ゲーム内の35種類のサカナや海の幸を展示する

 新潟県・上越市立水族博物館 「うみがたり」は6月15日(木)から、任天堂のNintendo Switch™用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」とのコラボレーション企画として「あつまれ どうぶつの森×上越市立水族博物館 うみがたり 海の生き物 ふれあい展」を開く。6月26日(月)に開館5周年を迎えることを記念したイベント。

 まちを元気にする水族博物館を目指す同館は、幅広い世代に海の生きものたちの魅力を伝えるため、今回のコラボを実施。ゲームに登場する海の生きものの実物を間近に観察することで、その魅力をより身近に感じてもらうのが狙い。ゲームに登場するキャラクター「フータ」による解説パネルを館内に多数設置し、ゲームとリアルを楽しみながら生きものについて学ぶことができる。期間中は「リュウグウノツカイ」と「オオメンダコ」の標本を特別展示する。

 このほか、「あつまれ どうぶつの森」に登場する住民の顔が描かれたスタンプを集めるスタンプラリーを開催。200円で販売するスタンプラリーブックには、企画で展示されるサカナや海の幸のチェックリストなども掲載している。10種のスタンプを集めてゴールすると、記念ポストカードをプレゼントする。

 また、館内のショップではオリジナルグッズも販売する。

北斎の展覧会入場券付き宿泊プラン 6月8日から販売、ホテルJALシティ長野

2023年6月7日(水) 配信

北斎とゆかりのある長野の3地域に焦点
 ホテルJALシティ長野(関根宏総支配人、長野県長野市)は6月8日(木)から、浮世絵師・葛飾北斎の信濃との深い関わりを紐解く企画展「信濃毎日新聞 創刊150周年記念特別展 葛飾北斎と3つの信濃-小布施・諏訪・松本-」の入場券がセットになった宿泊プランを売り出す。販売は8月26日(土)まで。
 
 同展覧会は7月1日(土)から開催されるもので、北斎に縁のある信濃の地、小布施・諏訪・松本の3つの地域と北斎の関わりに焦点を当てながら、「冨嶽三十六景(全46図)」や肉筆作品を通じて北斎の世界観を楽しむことができる。会期中の前期と後期で多くの作品が替わる点も注目されているという。
 
 宿泊プランの宿泊期間は7月1日(土)~8月26日(土)まで。料金は素泊まりが1人6520円(税・サービス料込)から、朝食付きが同8320円から。入場券のほか、葛飾北斎ハンドタオル1枚が付く。
 
 なお、展覧会は前期が7月1日(土)~30日(日)まで、後期が8月3日(木)~27日(日)まで。
 

ジョルダン、札幌市電が乗り放題 24時間乗車券をスマホで

2023年6月7日(水) 配信 

「札幌市電24時間乗車券」の利用画面

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は6月14日(水)午前10時から、札幌市交通事業振興公社(北海道札幌市)が運行する札幌市電を24時間乗り降り自由となる「札幌市電24時間乗車券」をモバイルチケットで売り出す。ジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」から購入できる。

 既に販売している「路面電車1日乗車券」「どサンこパス」に続くサービス提供となり、これら含めて3券種から、予定に合わせて選択できるようになった。また、札幌もいわ山ロープウェイ、豊平館、さっぽろテレビ塔展望台の各料金が割引になるクーポンも付き、札幌市内の観光や移動がさらに便利でお得に利用できるようにした。

 価格は税込で大人780円、子供390円。