エールフランス航空が90周年 アニバーサリームービーなど公開

2023年10月12日(木) 配信

90周年記念ドレス

 エールフランス航空は10月7日に創立90周年を迎えたことを記念し、歴史を振り返る専用ウェブサイトを開設した。アニバーサリームービーを公開しているほか、オンラインショップではオリジナルグッズなどを販売している。

 1933年の創立以来、エールフランスは芸術や建築、航空技術などを取り入れ、フランスらしいサービスを提供してきた。この歩みを表現するアニバーサリームービーでは、コスチュームドレスを装ったモデルが巨大な格納庫や中距離機の最新鋭機材エアバス220の翼など、エールフランスの施設や機材を投影したセットやビジュアルとともに登場する。

 コスチュームドレスは、パリ・オペラ座バレエ団の衣装部を率いるグザヴィエ・ロンゼ氏がデザインを担当。5つのドレスでエールフランスの実績を具現化したという。

 オンラインショップ「Air France Shopping」では、新旧航空機の模型や90周年オリジナルグッズ、フランスのトップブランドをコラボレーションしたグッズを販売中だ。

 日本では10月31日(火)まで、90周年キャンペーンとして関東圏や関西圏でのテレビCM放映やデジタルチャネル広告などを展開する。

静岡の新作ビール、11月4日に伊豆箱根鉄道で飲み比べ(近畿日本ツーリスト)

2023年10月11日(水)配信

貸切列車で静岡クラフトビールの飲み比べが楽しめる

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は11月4日(土)、静岡クラフトビール協同組合(片岡哲也代表理事、静岡県沼津市)、伊豆箱根鉄道(伍堂文康社長、静岡県三島市)と連携し、「Cheers!静岡クラフトビール×伊豆箱根鉄道貸切列車イベント」を企画・実施する。

 同企画は、伊豆箱根鉄道の三島~修善寺駅間を往復する貸切列車に乗車し、車内で地元静岡のクラフトビール醸造所10社の“今年の新作ビール”を、沿線の特産品を使用した「おつまみ弁当」と共に楽しめる。所要時間は約2時間30分。イベント参加と伊豆エリアの宿泊をセットにした旅行企画商品も販売する。

 さらに、今後の訪日外国人旅行客の誘致を見据え、当日はスマートボックス(三浦洋一社長、東京都港区)による多言語遠隔同時通訳が可能なアプリ「ドコツーAI」を導入。これにより、言葉の心配もなくイベントを楽しめるようにした。

 参加料金は税込で1人8000円(運賃・飲食代込)。乗車定員は予約先着順で110人、最少催行人員は50人とする。

 詳細と申込方法は、近畿日本ツーリストの申込専用サイトから。

”迷惑客”の宿泊拒否可能に 改正旅館業法、今年12月から施行へ

2023年10月11日(水) 配信

検討会のようす

 改正旅館業法の円滑な施行に向けた検討会(座長=玉井和博・立教大学観光研究所特任研究員)は10月10日(火)、今年6月に迷惑客の宿泊拒否を可能にする改正旅館業法が成立したことを受け、要件の具体例を示した指針案を取りまとめた。今年12月の施行に向け、今後パブリックコメントを経て、正式決定する。

 同案では「ほかの宿泊者に対するサービスの提供を著しく阻害する恐れのある要求について宿泊拒否の対象となる」とした。

 不当な割引や客室のアップグレード、契約にない送迎のほか、従事者への土下座や特定の者にのみ自身の応対をさせること、泥酔しほかの宿泊者に迷惑を及ぼす恐れがある宿泊者が、長時間にわたる介抱を繰り返し求めた場合などに、宿泊を拒否できると示した。

 一方、配慮を求める障害者などの宿泊拒否につながらないよう、「旅館は障害を理由として宿泊を拒むことはできない」と明記した。

 今回の指針案では、障害者が車イスで部屋に入れるようにベッドやテーブルなどの位置の移動を求めることや、車イス利用者がベッドに移動する際に介助を要求すること、発達障害のある人が待合スペースを含む空調や音響などの設定の変更を求める行為などは、宿泊拒否の対象外とした。

 このほか、来館時または宿泊中に1類、2類感染症の症状を呈している人については、宿泊施設が体温の確認など感染防止対策への協力を求め、みだりに客室から出ないことを求めることができるとまとめた。

 なお、昨年10~12月の国会で提出された当初の改正案では、宿泊施設は発熱などの症状がある客に感染対策を求め、正当な理由がなければ宿泊を断ることができるとしていた。しかし、ハンセン病の元患者などから「差別を助長する」などとして反対されたことから、宿泊を拒否できるとした箇所を「協力を求めることができる」と変更した。検討会では、協力に応じない場合でも、宿泊を断ることができないこととした。

 厚生労働省は同案の正式決定後、まずは都道府県に相談窓口の開設を促す。そのうえでホテル・旅館向けの窓口は、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)と日本司法支援センター(法テラス)が担う。利用客には消費生活センターなどが応じる。

シーナッツ、ジェイアール東海ツアーズが連携  「TL—リンカーン」を活用

2023年10月11日(水) 配信

「TL-リンカーン」トップ画面イメージ

 宿泊施設の予約・販売管理システム「TL─リンカーン」を提供するシーナッツ(後藤太郎社長、東京都港区)は、「EX旅先予約」「EX旅パック」を展開するジェイアール東海ツアーズ(杉浦雅也社長、東京都中央区)と連携を始めた。

 これにより、TL─リンカーンを導入している宿泊施設では、「共通在庫サービス」を使って、ジェイアール東海ツアーズに提供する部屋タイプやプランを作成することができる。

 既に共通在庫サービスの利用がある場合は、作成済みの部屋タイプやプランを流用し、手間なく販売チャネルを広げることが可能となる。

 また、同システムで管理されているほかのネット販売先と在庫・プランの共有を行うことで、残室・料金の一括調整を効率的に行うことができる。

日本旅行と石巻市が連携協定結ぶ 課題解決し魅力ある地域づくりを

2023年10月11日(水) 配信

小谷野悦光社長(左)と、齋藤正美市長

 日本旅行(小谷野悦光社長)は10月10日(火)、宮城県石巻市と包括連携協定を結んだ。地域のさまざまな課題に向き合い、地域の一層の活性化をはかるとともに、シティプロモーションの推進によって、地域の魅力を高めることを目的とする。

 協定は、サステナブルツーリズムの推進、スポーツ振興、SDGsの普及啓発、ふるさと納税制度の活用、その他観光の振興及び地域の活性化──など5項目。

 同社は、石巻市が後世への伝承のために整備する震災遺構を活用した年代を問わない教育・研修プログラムの策定や、日本古来の武道が盛んである「武道の街・石巻」を体験できるコンテンツ開発およびインバウンド市場へのプロモーションなどを行う。ツーリズム的案観点だけに留まらない地域ソリューション手法を提供し、石巻市における地域課題の解決に、ともに取り組んでいく考え

【北海道北見市】お得なカクテルクーポンで「もう1軒」を楽しんで 市観光協会が「カクテルの街をPR」

2023年10月11日(水) 配信

北見市内の「クロウ バー」(イメージ)

 北海道北見市観光協会は2023年12月9日(土)まで、市内宿泊客や市民を対象に「北見カクテルクーポン」を販売している。カクテルの街・北見をお得に楽しめる企画だ。

 北見には全国バーテンダー技能競技大会で優秀な成績を収めたバーテンダーがいる店舗があるほか、1つの店から何人も大会に出場するなど、「カクテルの街・北見」としての認知が高まっている。少し敷居が高いイメージもあるバーに、気軽に入店してもらいたいとカクテルクーポンを企画した。

 市内17の宿泊施設や市観光協会で税込2500円のクーポンを購入すると、提携するバー18店舗で3000円相当の飲食ができる。クーポンは複数枚購入できるが、1店舗で使える枚数は、1人1枚まで。クーポン1枚でチャージ料とカクテル2杯ほどを楽しめるほか、3000円を超えた場合は別途現金払いで、追加注文が可能。

 観光協会ではこのほか、市内宿泊者向けに「北見焼肉ミートクーポン」(税込2500円)も発売している。焼き肉店がひしめく街を堪能したあとの「もう1軒でカクテルを楽しんでもらえれば」(北見市観光協会)とPRしている。

 

鉄道の日を”最高地点”で祝おう! JR小海線利用でソフトクリームプレゼント

2023年10月11日(木) 配信

野辺山駅と最高地点

 東日本旅客鉄道(JR東日本)のJR小海線を応援する「小海線とふるさとを愛する会」(内田清司会長、長野県・小海町)は10月14日(土)、鉄道の日を祝うキャンペーンを実施する。JR小海線・野辺山駅に近い、JR最高地点1375メートル地点で鉄道の日を迎えようと呼び掛けている。小海線を利用して鉄道最高地点に訪れると、ソフトクリームなどをプレゼントする。

 JR小海線は山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅を結ぶ。「八ヶ岳高原線」とも呼ばれ、風光明媚な地域を走る路線。

 当日は、乗車券を購入して鉄道を利用し、「乗車証明として持って出たい」と駅員に申し出て乗車券を持参。野辺山駅で下車し、乗車無料の周遊観光バス「くるり野辺山」で「最高地点」へ。「レストラン最高地点」の隣の村営駐車場に設置してある特設テントに集合する。時間は午前11時~午後3:30まで。

 

江戸に忍者百人衆! 4年ぶりに忍者ウォーキング開催

2023年10月11日(水) 配信

忍者百人衆過去開催のようす

 三重県伊賀市や滋賀県甲賀市らで構成する「忍びの里伊賀甲賀忍者協議会」は11月23日(木・祝)、東京都内で4年ぶりに「忍者百人衆 江戸で伊賀/甲賀の気配を探れ(その七)」を開く。参加者100人全員が忍者衣装を身にまとい、約10キロのコースを探索する。

 上野恩賜公園から電車に乗り、忍者忍術研究者の三重大学人文学部の山田雄司教授の案内で、歴史文化を学びながら、伊賀甲賀ゆかりの史跡を歩いて探索する。

 ウォーキングには伊賀市・岡本栄市長と甲賀市・岩永裕貴市長も参加し、出陣式で両市長による「伊賀VS甲賀」の手裏剣打ち対決も実施する。

 参加者は先着100人で、協議会ホームページで現在募集している。人数に達し次第、受付は終了する。料金は4000円(忍者衣装レンタル料含む)、忍者衣装を持参する人は3000円。昼食は各自で用意する。参加者には忍者百人衆限定ノベルティをプレゼント。

JTB、宇宙遊覧を気球で 本社に遊覧用キャビン展示

2023年10月11日(水) 配信

宇宙遊覧用気密キャビンを説明する岩谷技研の岩谷圭介社長

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)はこのほど、本社ビル1階に気球での宇宙遊覧を実現する宇宙遊覧用気密キャビン「T-10EARTHER」の展示を始めた。

 同社は今年2月、気球による宇宙遊覧の事業化や普及を目指すプロジェクト「OPEN UNIVERSE PROJECT」の共創パートナーとして参画。今回の展示は、同PJへの支援の一環として行われた。今回の展示とあわせて、同PJの中核である宇宙開発企業の岩谷技研(岩谷圭介社長、北海道札幌市)と共に、進捗状況に関する説明会を開いた。

 同PJは、岩谷技研のテクノロジーを中心に、さまざまな業種のパートナーとの共創により、日本から宇宙産業を開拓。安心・安全・低価格なガス気球による民間の宇宙遊覧を軸に、新しい宇宙市場やカテゴリの可能性を開拓し、「宇宙の民主化」を目指していく。

 展示を開始した「T-10EARTHER」は、商用運行を見据えて設計された2人乗り気密キャビン。気球により宇宙と地球の境界を見られる高度25㌔まで到達し、直径150㌢の大型窓から宇宙や地球を広く遊覧できる。飛行時間は4時間、このうち約1時間を成層圏での宇宙遊覧となる。燃料を使用しない飛行のため環境負荷はなく、パイロットの搭乗により訓練不要。安全性と身体負荷は自動車程度という。

 同PJの参画の経緯について、JTBの山田仁二執行役員ツーリズム本部事業推進部長は「『宇宙の民主化』に向けたビジョンに共感した。日本発の優れた技術と可能性をもったスタートアップ企業の挑戦を応援し、共創パートナーとともに未来に向けた新たな価値を創出する」と話した。

キャビンに搭乗する岩谷社長(左)とJTBの山田仁二執行役員ツーリズム本部事業推進部長

 岩谷技研の岩谷社長は「2024年初旬に高度25㌔での宇宙遊覧2人乗りテストを行い、早くて6~7月に商用運航が実現できる計画」と進捗状況を説明した。24年度に第1号となる5人が搭乗し、今後は打ち上げ数の拡大とともに、キャビン・設備のアップデートを計画している。25年度に30人、26年度に60人と参加者を増やしていき、27年度には250人の参加を実現したい考えだ。

 なお、キャビンの展示は来年3月までの予定。

浅草で観光ガイド向け翻訳システムの実証開始 同時通訳技術を用いた多言語交流実現へ(TOPPAN)

2023年10月11日(水) 配信 

遠隔多人数翻訳システムを使った同時通訳例(左から英語、中国語、韓国語)

 TOPPAN(齊藤昌典社長、東京都文京区)は10月11(水)、19(木)、26日(木)の3日間、浅草の仲見世通りから浅草寺周辺で、同時通訳技術による観光ガイド向け翻訳システムの実証を行う。

 現在の音声翻訳技術は「逐次翻訳」と呼ばれ、発話者が発話を区切ったところで、文章をひとまとめに通訳する。一方で、「同時通訳」は、発話が終了する前から通訳者が発話の一部を訳出することを繰り返すもの。

 この同時通訳エンジンは、発話者の発話が終了する前から発話の一部を通訳することができるため、これまでの翻訳サービスで利用されてきた逐次翻訳よりも、翻訳結果を早く返すことができ、タイムラグが少ない円滑な多言語コミュニケーションを実現する。

 今回の実証実験では、10月11(水)、19(木)、26日(木)の3日間で、1日1回のツアーを開く。ツアー1回につき、2~10人の参加者を予定。

 さまざまな言語を母国語とする外国人観光客に向けたガイドツアーで、同時通訳エンジンを実証用システムに活用する。ガイドは参加者に対して、定型文登録による翻訳ガイドと併せて、リアルタイムで会話した内容の同時通訳エンジンによる翻訳を行う。なお、参加者は指定のURLから会話ルームに入り、予め設定した言語で、ガイドによる説明を音声やテキストで確認する。

 同社は、2025年の大阪・関西万博での同時通訳技術の活用を目指している。