マップトラベル、水島想像させる青色のビール開発 認知度や地元の誇り再認識へ

2024年5月1日(水) 配信

MIZUSHIMA BLUE

 マップトラベル(大道哲平社長、福井県敦賀市)はこのほど、敦賀市の観光資源で「北陸のハワイ」といわれる水島を想像させる鮮やかな青色のクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」を売り出した。国内外の消費者に、敦賀市や水島の認知度を高め、地元の人に誇れる観光資源があることを再認識してもらいたい考え。

 水島は7~8月だけ観光船で渡ることができる無人島。エメラルドグリーンの遠浅の海と白い砂浜で海水浴を楽しめるという。景観を守るため、簡易トイレがあるのみで、お店はない。水上バイクとバーベキューが禁止されている。

水島

 同社は2021年から、水島とコラボレーションした商品を販売し、売上の一部を水島地区とハワイ州NPO法人「Aloha Ocean Plus」に寄付し、海の環境を守る活動に役立ててもらっているほか、水島のビーチの清掃に取り組んできた。そうしたなか、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸することから、市を代表するお土産として水島をテーマにしたMIZUSHIMA BLUEを開発した。

 同ビールは、南国のパイナップル風味でハワイを演出している。市の地場産品「おぼろ昆布」の製造過程における端材を隠し味として用いた。低アルコールで苦みがないため、普段ビールを飲まない人、お酒に弱い人でも美味しく飲めるという。デザインは「SNS映え」を意識した。価格は1本330㍉㍑の3本セットが2860円(税込)。年間売上の1%をマウイ島復興支援に寄付する。

23年国内旅行消費額は21兆9101億円 前年比27・7%増に(旅行・観光消費動向調査)

2024年5月1日(水) 配信

観光庁はこのほど、旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報を発表した

 観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報によると、23年の国内旅行消費額は19年比0・1%減、前年比27・7%増の21兆9101億円だった。

 日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は19年比3・7%増、前年比29・7%増の17兆7960億円。日帰り旅行は19年比13・8%減、前年比19・7%増の4兆1141億円。

 日本人国内延べ旅行者数は、19年比15・2%減、前年比19・1%増の4億9758万人。うち宿泊旅行は19年比9・7%減、前年比21・0%増の2億8135億円。日帰り旅行は19年比21・5%減、前年比16・6%増の2億1623万人となった。

 また、日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は、19年比17・9%増、前年比7・2%増の4万4034円となった。うち宿泊旅行は19年比14・9%増、前年比7・1%増の6万3253円。日帰り旅行は19年比9・8%増、前年比2・7%増の1万9027円だった。

東武鉄道、東上線開業110周年 記念乗車券3000セット発売

2024年5月1日(水) 配信

台紙中面と記念乗車券(イメージ)

 東武鉄道は、5月1日(水)から「東上線開業110周年記念乗車券」を、3千セット限定で売り出した。東上線の前身となる東上鉄道が1914(大正3)年5月1日に、池袋~田面沢駅間(現在の川越市~霞ヶ関駅間に位置)に開業して110周年の記念で販売する。

 記念乗車券は、東武池袋駅から大人常備片道普通乗車券670円区間、川越市駅から同乗車券330円区間の硬券乗車券2種類。開業当初から駅名が改称となった膝折駅(現朝霞駅)と川越町駅(現川越市駅)、廃止となった田面沢駅の各硬券乗車券(イメージ)3枚付き。台紙中面には、池袋~田面沢駅間を抽出した年表と、開業時の路線図を紹介している。

 発売金額は1000円。発売期間は6月30日(木)まで、1人10セットまで購入でき、売り切れ次第終了とする。有効期間は、5月1日(水)~6月30日(木)までの1回限り有効。東武鉄道の計55駅で販売している。

 なお、券番号「0001~0010」の記念乗車券は、「東武鉄道公式ファンクラブ」で抽選発売とする。

 発売箇所は次の通り。

 浅草駅▽とうきょうスカイツリー駅▽曳舟駅▽東武亀戸駅▽東武北千住駅▽西新井駅▽竹ノ塚駅▽草加駅▽新越谷駅▽北越谷駅▽春日部駅▽北春日部駅▽東武動物公園駅▽東武久喜駅▽羽生駅▽館林駅▽足利市駅▽太田駅▽伊勢崎駅▽東武佐野駅▽新桐生駅▽南栗橋駅▽東武栗橋駅▽東武栃木駅▽新栃木駅▽新鹿駅▽下今市駅▽東武日光駅▽東武宇都宮駅▽鬼怒川温泉駅▽東武大宮駅▽岩槻駅▽七光台駅▽野田市駅▽流山おおたかの森駅▽東武柏駅▽新鎌ケ谷駅▽東武船橋駅▽東武池袋駅▽下板橋駅▽大山駅▽上板橋駅▽成増駅▽和光市駅▽朝霞台駅▽志木駅▽ふじみ野駅▽東武川越駅▽川越市駅▽若葉駅▽坂戸駅▽東松山駅▽森林公園駅▽小川町駅▽武州長瀬駅――の計55駅。

夏たびCP2024 国内・海外ツアーで使える最大2万円クーポン配布(阪急交通社)

2024年5月1日(水) 配信

阪急交通社はこのほど、「夏たびキャンペーン2024」を始めた

 阪急交通社(酒井淳社長)は5月1日(水)から、夏休みの旅行需要喚起策として、「夏たびキャンペーン2024」を始めた。同社のWebサイトで会員登録を行うと、先着で国内・海外旅行に利用できる旅行割引クーポンが手に入る。

 旅行割引クーポンの配布総額は1億円。上限に達するまで1人につき何度でも取得可能。旅行代金に応じて1000円から最大2万円分まで用意した。

 5000円以上のツアーでは1000円割引、3万円以上のツアーでは3000円割引、5万円以上のツアーでは5000円割引、10万円以上のツアーでは1万円割引、20万円のツアーでは2万円割引。

 クーポンは予約1件につき1枚利用可能。適用となるのは代表者1人の旅行代金。

 予約期間は5月1(水)~31日(金)。対象商品は、国内・海外ツアー、国内ダイナミックパッケージ、国内宿泊プラン。

 対象期間は、国内旅行が7月1日(月)~9月30日(月)。海外旅行が7月1日(月)~10月31日(木)。

トリプラ高橋和久CEOに聞く 宿の旅ナカ情報をデジタル化

2024年5月1日(水)配信

高橋和久CEO

 宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ、高橋和久CEO、鳥生格CTO)は3月14日、宿泊中に必要な情報を一元化できる旅ナカ専用のWebサービス「tripla Guide(トリプラガイド)」の提供を始めた。施設案内や問い合わせ対応など、宿泊施設がアナログで提供していた各種サービスをデジタル化でき、宿泊者もスマートフォンでQRコードを読み取るだけで利用できる新サービスについて、高橋和久CEOに話を聞いた。

tripla Guideイメージ

 ――新サービス「トリプラガイド」とは。

 宿泊施設のチェックイン・アウトの時間から、館内の朝食や大浴場、Wi―Fiをはじめ、お土産の買い物など施設案内を、宿泊者がQRコードを読み取ると利用できるサービスになります。館内の問い合わせや施設案内のQ&Aに関しては、トリプラが提供するAIチャットボット「tripla Bot(トリプラボット)」の機能を活用し、情報を蓄積したAIが代わりに回答してくれます。

 宿泊施設にとっては、管理画面からメニューの追加や内容の修正が自由にできるため、細かな時間変更やニュースの発信のほか、施設の会員登録やSNS連携まで行えます。あとは

「デジタルノマド&ワーケーションラボ」ローンチ記念イベント デジタルノマドの現況とこれからを語り合う

2024年4月30日(火) 配信

デジタルノマド&ワーケーションラボは4月23日(火)、オンラインイベントを開いた

 ワーケーションなどを研究する山梨大学発のプロジェクト「デジタルノマド&ワーケーションラボ」(代表=田中敦・山梨大学生命環境学部地域社会システム学科教授)がこのほど設立し、4月23日(火)にローンチ記念としてオンラインイベントを開いた。

 デジタルノマドは、世界で3500万人規模の市場とされ、デジタルノマドビザなどの制度を導入している国は、世界50カ国以上にのぼる。

 法務省は4月1日(月)から、日本版の「デジタルノマド」ビザ制度を始めた。外国の法人あるいは団体との雇用契約に基づいて、日本で情報通信技術を用いて業務に従事する外国人が対象となる。出入国在留管理庁(入管庁)では、リモートワークを行うIT・ソフトウェア開発、デジタルデザイナー、オンライン秘書、外国企業の事業経営を行う個人事業主などを想定している。

 同ラボでは、ワーケーションやデジタルノマドに関するプロジェクトと情報発信のウェブメディアとして設立。オンラインイベントでは、Co─Founder(共同創業者)の田中淳教授、松下慶太教授(関西大学社会学部)、斉藤晴久氏(AnyWhere代表取締役CEOFounder)、今村茜氏(毎日みらい創造ラボ執行役員)4人が登場し、デジタルノマドの現況や、「デジタルノマドとワーケーションの現在地とこれから」をテーマにトークセッションを行った。

 同ラボは、「国内外の研究者や実務家と共に、デジタルノマドに関する情報を発信し、誘致の推進や運営向上のために、啓蒙・研究活動を積極的に行っていく」とした。

旅博2024 in 梅田、グランフロント大阪で開催(6月29日)

2024年4月30日(火) 配信

参加申し込みは5月15日(水)から

 関西エアポート(大阪府泉佐野市)は6月29日(土)、大阪市北区のグランフロント大阪で「旅博2024 in 梅田」を開催する。昨年開かれた旅行イベント「関西国際空港発 海外旅行の博覧会 in 梅田」をさらにスケールアップさせ、「今、行くべき旅」をテーマに、就航先の政府観光局、航空会社や旅行会社、観光関連団体などの“プロ”が、旅行の楽しみ方や現地の最新情報などを紹介する。

 「スペシャルゲスト in PRステージ」では、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩さんによる「世界の絶景トークステージ」を予定している。このほか、海外・国内の旅行に関連する航空会社、旅行会社、各地の観光局などが集結する出展ブースや、世界各地の旬な情報を詳しく聞ける旅行セミナーに参加できる。

 開催時間は午前10時~午後5時。場所は、グランフロント大阪北館B2階のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター。

 参加は事前申込制で、申し込み開始は5月15日(水)から。入場料は事前申込・決済400円、当日500円(税込)。小学生以下は保護者同伴で無料、中学生以上の学生は学生証提示で無料となる。

HIS、新宿泊予約サイト開設 訪れたことない地域との出会いへ

2024年4月30日(火) 配信

サイトのイメージ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、新規事業として新・宿泊体験サイト運営プロジェクトを立ち上げ、宿泊予約サイト「WOW+」(ワオプラス)をオープンした。「新しい宿泊体験の旅」をコンセプトに国内の貸別荘や古民家の一棟貸し、農泊施設、お寺の宿坊に滞在できる施設、グランピング施設など同社が厳選したユニークな宿泊施設の予約を受ける。

 日常では得られない体験や風景、食材などを通じて、訪れたことのない新たな地域と出会ってほしい考え。

 同サイトは「星空がきれい」や、「田舎暮らし」、「ペットと泊まれる」などの体験キーワードから検索することができる。さらに、自然に囲まれたおしゃれなテントや、歴史ある古民家を改装した一棟貸しなど特徴ある宿泊施設をそろえることで、宿泊施設を起点に旅先を選択できるようにした。

第2のふるさとづくりPJ 再来訪促進のため12のモデル事業採択へ(観光庁)

2024年4月30日(火) 配信

観光庁はこのほど、「第2のふるさとづくりPJ」のモデル実証事業を12地域で実施する

 観光庁は4月26日(金)、「第2のふるさとづくりプロジェクト」のターゲットニーズに着目した再来訪促進のためのモデル実証事業を採択した。継続的かつ多頻度での来訪を促進するための仕掛けづくりに取り組む事業として、12の地域でモデル実証を行う。

 選定した事業は次の通り。

読売広告社「先駆者や大学教授から『地方での起業』を学ぶことで、移住課題である収益確保の術を身に着ける観光プログラム~複数来訪をきっかけに“自分が暮らす、我が上川町”を創り出す~」(北海道・上川町)

渡辺梱包企画「人を繋ぎ未来を創造する『トーヤの森』プロジェクト」(北海道・洞爺湖町)

福島市フルーツラインエリア観光推進協議会「信達地方の蚕の糸が結ぶ文化と人~シルクロードが導く再来訪の仕組みづくり~」(福島県福島市ほか)

岳温泉観光協会「山でつながる山旅サポーター通い旅」(福島県二本松市)

秩父地域おもてなし観光公社「年間300日以上祭りを開催!地域の象徴『祭り』をハブにコミュニティをつなぐプロジェクト」(埼玉県秩父市)

雪国観光圏「『地域に何度も通う旅・帰る旅』で地域を自分ごと化する関係”行動”人口創出プログラムin雪国観光圏」(新潟県南魚沼市ほか)

ジソウラボ「つくる人をつくるin『井波彫刻塾』─伝統と革新が混ざり合うまち井波で、“マスター”との出会いを通じたファンづくり事業」(富山県南砺市)

生坂村「『自然再生で村おこし』共に学び育てる生坂村リジェネラティブツーリズム」(長野県・生坂村)

栗東市観光協会「山と里とともに生きる奥金勝(おくこんぜ)『ファザーフォレストライフ』構築実証事業」(滋賀県栗東市)

全但バス「新温泉町のファンが、次なるファンを創出していくための『新温泉町ローカルクエストvol.2』」(兵庫県・新温泉町)

地方創生「濃度・深度にマッチした再来訪への仕組みづくりの深化を目指す琴平町観光マーケティング実証事業」(香川県・琴平町)

キタ・マネジメント「来訪者が地域とつながり続ける持続可能な仕組みづくり事業~サステナブルシティを第2のふるさとに~」(愛媛県大洲市)

24年度春の叙勲・褒章 清野智氏(元JNTO理事長)が旭日大綬章

2024年4月30日(火) 配信

清野智氏

 政府は4月29日付で、2024年度春の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日大綬章に元日本政府観光局(JNTO)理事長・元東日本旅客鉄道社長の清野智氏、旭日重光章に元ANAホールディングス社長の伊東信一郎らが受章した。

 国土交通省の大綬章・重光章の受章者は、5月9日(木)に皇居で親授式および伝達式を実施。中綬章以下の受章者は、5月13日(月)に東京ドームホテルで、褒章受章者は5月14日(火)に国土交通省10階共用大会議室で伝達式が行われる。

 本紙関連の受章者は次の各氏。

井手憲文氏

 【勲章】 旭日大綬章 清野智(元東日本旅客鉄道社長)=元日本政府観光局理事長 鉄道事業功労

 旭日重光章 伊東信一郎(元ANAホールディングス社長)航空運送事業功労

 瑞宝重光章 井手憲文(元観光庁長官)国土交通行政事務功労

 【褒章】黄綬褒章 石澤照代(黒石観光ホテル花禅の庄代表取締役)旅館業務精励▽新山富左衛門(古湧園代表取締役)旅館業務精励▽下代隆士(のと楽森の栖リゾート&スパ料理長)調理業務精励▽山口和孝(琴平グランドホテル桜の抄調理長)調理業務精励

 藍綬褒章 清澤正人(元全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会専務理事)生活衛生功労

清澤正人氏