阪急交通社グループ24年度決算、営業利益6.6%増で増収増益

2025年5月15日(木) 配信

 

 阪急交通社グループ(阪急交通社、阪急阪神ビジネストラベル、阪急トラベルサポート)がこのほど発表した、2024年度(24年4月1日~25年3月31日まで)の決算によると、営業利益は前年度比6.6%増の52億9800万円だった。スピードを重視した商品企画と顧客ニーズに合致した商品の提供などで、売上高は同20.4%増の 2611億400万円と増収増益となった。

 新規顧客を獲得するだけではなく、顧客との関係性を深化させることで、市場開拓に取り組んだ。国内外で企画性の高い周遊型商品を強化したほか、全国から発着する商品の種類を拡大。販売では、テレビの利用を推進した。

 ソリューション事業は反動減がみられたが、国内旅行は付加価値の高い周遊型旅行の強化や、新しい素材による商品開発で増収をはかった。

 海外旅行は、グレードの高いホテルを利用した企画性のある商品を全国各地の空港発着で販売するなど、需要の回復に努めた。

今後の見通し

 今後は、同社の強みである添乗員が同行する募集型企画旅行を一層強化する。新しい需要に応える商品の研磨と開発、品質管理の徹底と顧客満足度のさらなる向上に取り組んでいく。また競争力を保持するためDX化を推進する。

 国内旅行は季節や自然、食を素材としたツアーや特別な体験を提供するテーマ型商品の販売拡大をはかる。

 海外旅行は地方空港の航空座席数が回復傾向にあることから、全国各地から参加できる商品の充実をはかる。リピーター向けには絶景や秘境の商品開発をより強化する。

 訪日旅行は、引き続き欧米豪を中心とした商品開発に努めるほか、BtoC・BtoBtoCの販売を増強する。

「インフラメンテナンス大賞」募集中(国土交通省、7月16日まで)

2025年5月15日(木) 配信

7月16日まで募集中

 国土交通省はこのほど、日本国内の社会資本のメンテナンスに関わる優れた取り組みや、技術開発を表彰する第9回「インフラメンテナンス大賞」の募集を始めた。応募期間は7月16日(水)まで。

 表彰により、好事例として広く紹介することで、日本のインフラメンテナンスに関わる事業者や団体、研究者などの取り組みを促進し、メンテナンス産業の活性化をはかる。

 総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、防衛省も協力し、①メンテナンス実施現場における工夫②メンテナンスを支える活動③技術開発――の各部門で有識者による審査を経て、内閣総理大臣賞のほか、各省大臣賞、特別賞、優秀賞を決める。冬ごろに受賞者の発表と表彰式を実施予定。

 詳しくはhttps://www.im-award-form.jp/index.htmlまで。

HIS、大阪に欧州中近東アフリカ専門店 地域絞った販売を強みに

2025年5月15日(木) 配信

店舗のイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は5月9日(金)、大阪駅に直結するイノゲート大阪に関西地区最大の店舗としてイノゲート大阪 ヨーロッパ・中近東・アフリカ専門店をオープンした。地域を絞り専門的に販売することを強みとして、店舗独自のツアーを企画。定期的な説明会なども開催し、情報の発信地としても展開する。
 
 コンセプトは「旅をデザインする」。ヨーロッパ・中近東・アフリカ地域への豊富な渡航歴と専門知識・販売経験を持つスタッフが、来店客の旅のイメージを膨らませ、理想の旅として提案。専任担当者制で、現地拠点と共に帰国まで安心・安全な旅をサポートする。

観光庁「地域観光魅力向上事業」2次公募、5月23日事業説明会

2025年5月15日(木) 配信

2次公募に向けてウェビナー形式で実施する

 観光庁は5月23日(金)、「地域観光魅力向上事業」の2次公募に向けたオンライン説明会を開く。説明会は午前11時~11時40分まで、Zoomを活用したウェビナー形式で行う。公募期間は5月下旬(予定)~6月18日(水)。

 説明会には、観光庁観光資源課の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長、地域観光魅力向上事業事務局の青野潤プロジェクトマネージャーが参加する。それぞれ事業概要の説明、事業の全体像や支援内容などを説明する。

 同事業は、将来に亘って持続的に地方誘客が促進されるよう、地域資源を活用した収益性が高く独自性・新規性のある観光コンテンツの開発から、適切な販路開拓や情報発信の総合的な支援を行い、中長期に亘って販売可能なビジネスモデルづくりの支援を実施するもの。

 対象は地方公共団体、DMO、民間事業者など。補助額は400万円まで定額、400万円を超える部分の補助率は2分の1。補助上限は1250万円、最低事業費は600万円とした。

 説明会の申し込みは「地域観光魅力向上事業」サイトから。

日本旅館協会、冊子「ミライのリョカン」発行 旅館の持続化へビジョン示す

2025年5月15日(木) 配信

冊子の表紙

 

 日本旅館協会(桑野和泉会長)はこのほど、冊子「私たちが創る ミライのリョカン」(A4判、58㌻)を発行した。全会員に配布。旅館の持続化へ、未来ビジョン委員会(相原昌一郎委員長)で検討した各施設が向かうべき姿を示している。

 冊子では、社会における観光の立ち位置を説明したうで、旅館の現状を分析。これらを踏まえた旅館を未来へ導く6つのビジョンとして、①持続可能性を経営判断の最重要項目に②地域との関わりをもっと深く密に③豊かな食文化を次世代に残す④働きやすさと働きがいをすべての人に⑤教育にもっと深いアプローチを⑥ダイバーシティとインクルージョンへの理解と対応――を提示した。

 「地域の歴史や伝統を価値へ昇華した旅館は必ず世界から注目される」(日本旅館協会)としている。

KNT-CTHD、副社長に三宅専務 近ツー社長は永﨑安基氏

2025年5月14日(水)配信

近畿日本ツーリスト社長に就任する永﨑安基氏

 KNT-CTホールディングスは5月13日(火)に取締役会を開き、代表取締役専務の三宅貞行氏が代表取締役副社長に、専務取締役の中之坊健介氏が代表取締役専務に就任する人事を内定した。代表取締役会長の米田昭正氏は代表権を持たない取締役会長となる。

 連結子会社の近畿日本ツーリストでは、取締役社長に近鉄HRパートナーズ常務の永﨑安基氏が6月6日付で就任予定。代表取締役社長の瓜生修一氏は退任する。

 今回の異動は、6月17日(火)に開催する予定の定時株主総会と取締役会を経て、正式に決定する。同社グループの事業構造改革のさらなる推進をはかるため、新たな経営体制で社業の発展を目指す。

 永﨑 安基(ながさき・やすもと)氏 1965年生まれ。88年4月入社。2010年1月イベントアンドコンベンションハウス取締役社長、20年6月近畿日本ツーリストコーポレートビジネス常務取締役、21年10月近畿日本ツーリスト取締役、23年9月ツーリストエキスパーツ専務取締役、24年10月近鉄HRパートナーズ常務取締役などを歴任。

福井県あわら市で「フレンチ・トースト・ピクニック(FTP)」5月25日(日)に開催 テーマは“映画に出てきたクルマ達”

2025年5月14日(水) 配信

今年は5月25日(日)に開催

 初夏をピクニック気分で楽しめるイベント「第24回フレンチ・トースト・ピクニック(FTP)」が5月25日(日)、福井県あわら市の「金津創作の森」で開催される。入場無料。

 24回目となる今回は、“映画に出てきたクルマ達”がテーマ。フランス車や国内外の名車・旧車の展示や、旧車が走るピクニックラリーなど、盛りだくさんの内容となっている。

 午前10時からはピクニックラリー(80台予定)がスタート、午後1~2時は「旧い車たちの紹介」が行われる。また、午前10時~午後4時までパーツマーケット(20店予定)などが実施され、クルマ好きには特別な1日となる。

 同時期には、故・今村幸治郎氏による絵画展が開催されている。題材は、「シトロエンやかわいいロボット達」。色鉛筆や水彩で描かれたファンタスティックなイラスト原画、シルクスクリーン、リトグラフ作品を展示。会期は5月17日(土)~25日(日)。ポストカードやポスターなどのオリジナルグッズも販売予定という。

「ポルシェで巡る体験型観光プラン」が注目 大阪府箕面市のふるさと納税返礼品

2025年5月14日(水) 配信

ポルシェレンタカーを楽しむようす

 大阪府箕面市(原田亮市長)は2025年1月から、ふるさと納税返礼品として「ポルシェで巡る体験型観光プラン」を用意している。高級車での非日常な旅を通じて、観光の質と滞在時間を高め、箕面の魅力を再発見してもらうことを目指す。事業者は同市でポルシェのレンタル事業などを展開するドリームゲート(髙橋広規社長)。同社によると、開始から4カ月で問い合わせが増え注目を集めているという。

 同市は明治の森箕面国定公園や箕面大滝、勝尾寺など観光資源に恵まれている一方、紅葉シーズに観光客が集中し、通年での観光促進や客層の分散が課題。そこで、体験や非日常性を提供することでリピーターの獲得や長期滞在を促進しようと今回の返礼品を企画した。

 同市担当者は「ふるさと納税を通じて箕面の魅力を体験してもらえる新しいカタチ」と期待する。事業者の髙橋代表も「箕面の自然や文化に、ポルシェという非日常を掛け合わせることで、また来たいと思えるきっかけをつくりたい。ふるさと納税を通じて、地域と人をつなぐ新しい観光のカタチを広げていきたい」と意気込む。

 用意している返礼品は、ポルシェ(カレラ・マカンなど)を使用した1日観光ドライブ体験で、20時間または8時間が選べる。各種ふるさと納税ポータルサイトなどで受け付けており、20時間プランの納税額は26万7000円、8時間プランは16万7000円。

トルコ共和国、25年1~3月の観光収益が過去最高に 年間6500万人の訪問客目指す

2025年5月14日(水) 配信

観光客にも人気のスパイスバザール

 トルコ共和国はこのほど、2025年第1四半期(1~3月)までの観光実績を発表した。これによると、世界から884万4000人がトルコを訪れ、観光収益は過去最高の95億米㌦(約1兆4000億円)を記録した。また、日本からの訪トルコ観光客数は、前年同期比46%増の3万5464人と好調に推移している。

 メフメト・ヌリ・エルソイ文化観光大臣はイスタンブールで行われた記者会見で、 「国連観光機関(UN Tourism)のデータによれば、トルコは2024年、世界で第4位のインバウンド観光市場となった。当初、24年に6000万人の観光客の受け入れを目指していたが、結果的には過去最高の6220万人を迎えることができた」とし、「25年末の目標は、6500万人の訪問者を迎え、観光収益は640億米㌦を達成すること」と述べた。 

 25年第1四半期には、イランから73万3000人、ロシアから60万1000人、ドイツから57万2000人、ブルガリアから56万人、イギリスから30万4000人がトルコを訪問。平均滞在日数は11泊という。

7月18日に「ドーミーイン敦賀」開業 公式サイトで先行予約開始

2025年5月14日(水) 配信

フロント(イメージ)

 共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は7月18日(金)、福井県敦賀市に「天然温泉 若狭の湯 ドーミーイン敦賀」(敦賀市本町2₋8₋17)を開業する。これに先駆け、5月13日(火)から、公式サイトで先行予約受付を開始した。福井県内では2軒目の出店。

 新施設は、天然温泉大浴場と高温ドライサウナ(オートロウリュ)、水風呂を完備する。風呂上りにはアイスや乳酸菌飲料のサービスもある。

 朝食は旬の食材を使った「小鉢横丁」やご当地料理「ソースかつ丼」をはじめ、約45種類の和洋バイキングを用意。夜食にはドーミーイン名物の醤油ラーメン「夜鳴きそば」を無料で提供する。

 客室数は全199室。立地はJR北陸本線「敦賀駅」から徒歩約8分。北陸自動車道敦賀ICからは車で約17分。

 なお、開業記念プランとしてダブルルーム1人1室利用の料金は朝食付きで9000円~、2人1室利用は1人6500円~用意している。