タイミー、無料で観光を 地方の人手不足にも貢献

2019年10月4日(金) 配信

小川嶺社長

 単発バイトアプリを提供するタイミー(小川嶺社長、東京都渋谷区)は10月3日(木)、仕事の対価として観光を実質的に無料にするアプリ「タイミートラベル」を始めた。都心の人材を地方に送ることで、繁忙期の人手不足に貢献する。 

 同アプリでは、地方の短期アルバイト情報を掲載する。利用者は応募企業を選んだうえで面接をすることなく、経験を基に掲載企業からの採用が決定する。

 タイミーは掲載企業から、利用者に支払われる給料の30%の手数料をもらう。タイミーはその中から、利用者に交通費を支給。宿泊場所や食事は掲載企業が提供する。利用者の給料はその滞在費と相殺される。

 宿や農家などの繁忙期と閑散期における仕事量の差が大きい会社には効果的となりそうだ。業務提携を結ぶビビットガーデンの秋元里奈社長は「地方は繁忙期に給料を高くしても人が集まらない。常に人を確保するために、閑散期もアルバイトを雇用することは負担だった」と同アプリに期待を寄せる。

 短期間からの応募が可能になっていることも特徴だ。1泊2日からの仕事を掲載し、最も長い期間では7泊8日ほどを想定。中日には1日中、観光に出掛けられるようにした。

 10月3日(木)時点で、沖縄県・久米島にあるリゾートホテルでの清掃業務や、千葉県香取市にある農家の収穫作業など8社がアルバイトを募集している。登録者数は655人となっている。このうち最も多い年代は20代の38・4%、次いで40代の20・8%。

 同社は今後3年間で、学生やフリーターなどをターゲットに利用者を18万人まで増加させ、掲載企業数は1200社を目標にしている。

“第二の故郷を見つける”タイミートラベル提供開始!
https://taimee.co.jp/newsroom_business/travel/
  アプリをインストール        資料請求フォーム      第二の故郷を見つける新サービス“タイミートラべル”とは?   タイミートラベルとは、旅気分で働きながら現地の人と

各地の着地型商品PR 「大都市圏からの誘客を」(九観機構)

2019年10月4日(金)配信 

あいさつする緒方副本部長

 九州観光推進機構は9月13日、大阪市内のホテルで旅行会社の担当者らを招き、来年度上期向けの観光素材説明会・相談会を開いた。

 同機構の緒方保宜事業副本部長は、昨年度の九州の状況について「延べ宿泊者数は前年度比2%増の4613万人泊と、過去最高を記録した。ただ、インバウンドが同8%増だったのに対し、国内客は前年並みに終わった」と報告した。

 今年上期(1―6月)については「昨年並みに推移しているが、国内客、インバウンドともに同2%増と、内訳が異なる」とし、「韓国からの訪日客減少の影響は大きいが、東京、大阪など大都市圏からの誘客は、当初から九州にとって生命線であり大命題。今日は九州の魅力をさらに深く感じ取っていただき、来期の商品造成につなげていってほしい」とあいさつした。

 九州では来年3月末まで、九州7県と各宿泊・観光施設、交通事業者、旅行業者がスクラムを組み、オール九州体制で「TRY!九州2019」キャンペーンを展開。それぞれ各地域ならではの着地型商品の造成や魅力発信に取り組んでいる。

 説明会では、鹿児島県が来年の世界自然遺産登録を目指す奄美群島、宮崎県が来年の「日本書紀」編纂1300年にちなんだパワースポット巡り、大分県が、さまざまなロケーション、泉質を有する温泉の魅力などを紹介。

 また、熊本県は阿蘇や球磨川などを舞台にした各種アクティビティ、長崎県は五島列島や壱岐・対馬などの離島、佐賀県は自然や伝統工芸、食などを満喫する体験メニュー、福岡県はフルーツ王国うきは市での各種くだもの狩りやスイーツなどをアピールした。

 相談会では、県別にブースが設けられ、旅行会社の担当者らと熱心な情報交換が行われた。

エアトリ、国内ホテル予約時もエアトリポイントの利用可能に

2019年10月3日(木)配信

10月31日まで期間限定のポイント付与キャンペーン実施中

 エボラブルアジア(吉村英毅社長)は2019年10月1日(火)、運営する総合旅行プラットフォーム「エアトリ」で国内ホテルの宿泊予約時にも、貯めたエアトリポイントを使って割引利用が可能になったと発表した。

 エアトリポイントの利用開始を記念して10月1日(火)~31日(木)まで、国内ホテルの購入でエアトリポイント10%が付与されるキャンペーンを始めた。獲得したエアトリポイントは、次回以降の国内ホテルや国内航空券の予約時に利用できるほか、他のさまざまなポイントに変換が可能。お得にポイントを獲得できるチャンスとなっている。

エアトリポイントとは

 エアトリポイントは、国内航空券や国内ホテルの購入で獲得できるポイントのこと。有効期限は獲得から1年間。なお、有効期限内にポイントの使用か、国内航空券や国内ホテルの購入で新たにポイントを獲得すると、使用・獲得時から1年の有効期限が延長される。

 エアトリポイントの詳細に関しては、次のリンク先から確認をお願いする。

その他詳細について

 「エアトリ国内ホテル」でのエアトリポイントの獲得と利用方法やキャンペーン詳細、各種注意事項に関しては、次のリンク先から確認をお願いする。

エアトリポイントの獲得・利用方法・キャンペーン詳細:

便利でおトクなポイントのご案内
https://domhotel.airtrip.jp/info
国内ホテルの予約、格安旅行なら「エアトリホテル」。豊富なホテル数と詳しいホテル情報をお客様にお伝え致します。ホテルの宿泊でポイントが貯まる!溜まったポイントでエアトリの様々なサービスに使える!国内ホテルの予約はエアトリ国内ホテルにお任せ下さい。

「エアトリ国内ホテル」:

トリップアドバイザー、「日本の動物園・水族館ランキング2019」を発表 飼育メモに好意的な口コミ

2019年10月3日(木) 配信 

トリップアドバイザーの口コミで人気!日本の動物園・水族館ランキング2019

 トリップアドバイザー(牧野友衛代表 )はこのほど、「トリップアドバイザーの口コミで人気!日本の動物園・水族館ランキング2019」を発表した。動物園・水族館ともに、飼育員の分かりやすい説明や愛情伝わる飼育メモに好意的な口コミが多かった。ただ見て触れるだけでなく、生き物をよく知ることができる環境がプラス要素として評価されたようだ。

 動物園部門では「高知県立のいち動物公園」(高知県香南市)が昨年の2位から順位を上げ1位になった。水族館部門では、「沖縄美ら海水族館」(沖縄県本部町)が昨年に引き続き1位に選ばれた。

 ランクインした動物園の口コミを見ると、“給餌体験”や“バックヤードガイド”など、動物を近くで観察したり、生態について学べる体験に満足する声が多かった。水族館の口コミでは、迫力あるイルカやシャチ、アシカなどのショーやパフォーマンスを評価する声が目立った。

日本の動物園ランキング2019  トップ10

1位(2)高知県立のいち動物公園/高知県香南市

2位(1)アドベンチャーワールド/和歌山県白浜町

3位(3)旭山動物園/北海道旭川市

4位(4)神戸どうぶつ王国/兵庫県神戸市

5位(5)掛川花鳥園/静岡県掛川市

6位「初」静岡市立日本平動物園/静岡県静岡市

7位(‐)多摩動物公園/東京都日野市

8位(10)伊豆シャボテン動物公園/静岡県伊東市

9位(‐)東山動植物園/愛知県名古屋市

10位(8)那須どうぶつ王国/栃木県那須町

※()内は昨年順位。 「初」は今年初登場

日本の水族館ランキング2019  トップ10

1位(1)沖縄美ら海水族館/沖縄県本部町

2位(2)鴨川シーワールド/千葉県鴨川市

3位(5)鶴岡市立 加茂水族館/山形県鶴岡市

4位(‐)竹島水族館/愛知県竹島町

5位「初」伊勢夫婦岩ふれあい水族館(伊勢シーパラダイス)/三重県伊勢市

6位(‐)アクアマリンふくしま/福島県いわき市

7位(‐)葛西臨海水族園/東京都江戸川区

8位「初」マリンワールド海の中道/福岡県福岡市

9位(3)大分マリーンパレス水族館 うみたまご/大分県大分市

10位「初」城崎マリンワールド/兵庫県豊岡市

※()内は昨年順位。 「初」は今年初登場

※「日本の動物園・水族館ランキング2019」各トップ10は以下の旅リストからも閲覧できる

旅リスト(動物園): 

旅リスト(水族館):

評価方法…同ランキングは2018年8月~2019年7月の1年間に動物園・水族館に投稿された日本語の口コミの評価(5段階)点、 投稿数などをもとに、 独自のアルゴリズムで集計したもの

口コミピックアップ~動物園部門 ~

「高知県立のいち動物公園」(高知県香南市)~解放的な園内で生き生きとした動物たちに出会える、大人も子供も大満足の動物園~

・1位「高知県立のいち動物公園」

 今年初めて1位に選ばれた「高知県立のいち動物公園」は、広々とした園内でのびのび過ごす動物を観察できることで人気を集めている。

 展示に加え「動物園の裏側探検」や「園長と散歩」など、動物について学べるイベントも定期的に開いている。 ピックニック広場」では子供が喜ぶキッズゾーンや休憩できるスペースもあるという。

 「中の広さも驚きですが、 開放してある動物たちがイキイキと元気に動いてるようすで、子供たちも大満足でした」や「展示以外にも遊び広場や座れる場所が沢山あるため、子供は思う存分遊べて大人は休んでいられるのが良い」といった口コミからがあった。

口コミピックアップ~水族館部門~

「伊勢夫婦岩ふれあい水族館(伊勢シーパラダイス)」 (三重県伊勢市)~トドにセイウチ、ゴマフアザラシからカワウソまで、人気者の海獣たちと出会える絶好スポット~

・5位 「伊勢夫婦岩ふれあい水族館(伊勢シーパラダイス)」 

 初登場した「伊勢夫婦岩ふれあい水族館(伊勢シーパラダイス)」では、 海洋生物たちとの距離感を近くに感じられるイベントが人気だ。

 迫力ある「夫婦トドのタイム」に、観客を虜にする「セイウチお散歩タイム」、 微笑ましい「アザラシの のんびりごろごろ」など、内容も多岐にわたる。

  「セイウチのショーは必見です!口笛を吹いたり、『大きな栗の木の下で』の歌に合わせて動作したりと、かなり頑張っています。トドやアシカのショーも見ごたえがありますし、カワウソの握手会もとても面白い企画です」といった、 ショーやさまざまな体験に満足する声が多くあった。

人気動物園・水族館の周辺情報をマップで

 トリップアドバイザーの施設ページでは、 その施設の周辺情報もマップ上で確認できる。口コミ一覧のすぐ下にあるマップ(図1)をクリックすると、周辺の観光スポット、レストラン、ホテルが拡大したマップ(図2)にまとめて表示さるようになっている。

 同社は「近場で合わせて立ち寄りたい周辺スポットを簡単に見つけることができるので、気になる動物園・水族館に行く際もぜひチェックしてみてください」とコメントした。

《例》「伊勢夫婦岩ふれあい水族館(伊勢シーパラダイス)」の施設ページ

(図1)マップをクリック
(図2)マップが拡大し、 周辺情報(観光スポット、 レストラン、 ホテル)が一目瞭然に

※同ランキングは下記からも閲覧可能

動物園: 

水族館: 

京都水族館、開業以来初のリニューアル 2020年4月下旬に公開

2019年10月3日(木) 配信

新展示エリア(イメージ)

 オリックス不動産(高橋豊典社長、東京都港区)が運営する京都水族館(松本克彦館長、京都市下京区)はこのほど、開業以来初の大規模なリニューアルを行うと発表した。2020年4月下旬の公開を予定している。現在の「くらげ」「さんご礁のいきもの」「えび・かに」エリアを全面改修し、クラゲ展示エリアの面積を現在の約4倍に拡張する。

 リニューアルで、クラゲの展示数は現在の8種約400匹から、西日本最多の約20種5千匹となる。これまで展示してきたアカクラゲやサカサクラゲに加えて、京都水族館では初となる種類の展示も行う。

 新たな展示エリアには、直径6.5㍍のドーム型水槽を新設。360度クラゲが漂う空間に包まれる感覚を楽しめる。また、これまでバックヤードで行っていたクラゲの繁殖や研究などの作業をオープンスペースで行うことで、クラゲの成長過程や飼育スタッフの日常作業を間近で見ることができる。

 一方、同館は約5年にわたり、京都市内の幼稚園16施設へ訪問して、クラゲの生態を飼育スタッフが伝える「移動水族館」を行ってきた。9月15日時点で、延べ1276人の子供たちが参加している。

 同館は「都心に位置する我々だからこそ、海のいきものに近づき、親しみを感じる空間を提供していきたい。海の豊かさや自然への興味を育む水族館を目指していく」とコメントした。

京都水族館概要

営業時間:午前10:00~午後6:00 ※入場受付は閉館1時間前まで

休館日:なし ※水族館のメンテナンスや気象状況による臨時休業あり

料金:大人2050円、大学・高校生1550円、小・中学生1千円、幼児(3歳以上)600円(税込)

観光庁がピッチコンテスト開催 G20大臣会合登壇の3者決定

2019年10月3日(木)配信 

登壇者の記念撮影

 観光庁は2019年10月1日(火)、東京都内で「観光×テック」をテーマとしたピッチコンテスト「G20 Tourism Innovation Pitch」の2次選考会を開き、入賞者3者を決定した。3者は26日(土)に北海道倶知安町で開催するG20観光大臣会合の官民セッションに登壇し、民間企業の代表者とともに持続可能な観光を推進する革新的な取り組みを、各国・国際機関の代表団に発表することになる。

 今回は22カ国・地域から108件の応募があり、書類審査を通過した20者のうち19者(中国の1者が辞退)がコンテストに出場し、会場でプレゼンテーションを行った。当日はマスコミ機関や金融機関、観光関係者など約150人が来場した。

審査の結果、インドから1者、日本から2者が入賞

 プレゼン後、観光庁と専門家などによる審査の結果、ヒマラヤ山脈で太陽エネルギーによる村の電化活動や生活体験などのツアーを提供する「Global Himalayan Expedition」(インド)、無料SIMカードで訪日外国人旅行者のネット通信問題を解決する「WAmazing」(日本)、個人が体験したバリアフリー情報などをユーザー同士で共有する地図アプリを提供する「WheeLog」(同)の3者が入賞した。

ピッチコンテスト(2次選考会)の登壇者

 なお、今回のプレゼンテーションを行った19者は、発表順で次の通り。

 SEKAI HOTEL(日本)、Airporter(同)、atta(同)、NOFATE(同)、ecbo(同)、Global Himalayan Expedition(インド)、ぐるなび(日本)、Luup(同)、日本電気(同)、ビースポーク(同)、WheeLog(同)、オー・エス・エス(同)、PIJIN(同)、プレースホルダ(同)、Stroly(同)、TakeMeTour Private Limited(タイ)、tripla(日本)、WAmazing(同)、Wovn Technologies(同)

アゴダ、「芸術の秋に触れる世界の博物館&ギャラリー5選」発表 おすすめの宿泊施設も

2019年10月3日(木) 配信 

芸術の秋に触れる世界の博物館&ギャラリー5選(画像はイメージ)

 オンライン旅行会社(OTA)のagoda(アゴダ)はこのほど、「芸術の秋に触れる世界の博物館&ギャラリー5選」を発表した。芸術の秋らしく、アーティストの絵が飾られている客室などで滞在を楽しめるよう、おすすめの宿泊施設も紹介している。

Hギャラリー (バンコク)

 2002年にアメリカのアーネストH.リーによって設立された「Hギャラリー」。主にタイやアジアの新鋭アーティストによる現代アート、絵画、写真、テキスタイルを展示している。さまざまな熱帯植物が連なるエントランスから、築100年ほどのアングロ・タイ人による木造建築を抜けると、静寂で緑豊かな空間が広がるという。

カチャホテル

 バンコクで、アジアを中心に活躍するアーティストのクリエイティビティに触れたあとは、人気のカチャ ホテル(Cacha Hotel)への滞在がおすすめ。

 メインロビーには象の絵が展示されている。ニュージーランドとカンボジアのルーツを持つ著名なアーティスト、ピープ・ターが、ニュージーランドとクメール族にインスピレーションを受けて、描いたものだ。

 客室内の絵は、世界中で展覧会を多数開催している、タイのイラストレーター兼ストリートアーティストのP7が、神話上の生き物「シンガ」をモチーフに手掛けている。

テ・ウル・ワイタケレ・コンテンポラリー・ギャラリー (オークランド)

 かつてワイテマタ・シティ・アーツ・アンド・カルチュラル・センターとして知られていた、「テ・ウル・ワイタケレ・コンテンポラリー・ギャラリー」は、歴史的なロップデル・ハウスの建物内に位置する。

 ギャラリーでは、独自の文化を反映した西オークランドの工芸品や陶器のほか、現代アートやデザイン・プログラム、周辺地域の壮大な景色も楽しめる。

 2015年にはオークランド・アーキテクチャー・アワード(パブリック・アーキテクチャー部門)を受賞し、同年にワールド・アーキテクチャー・フェスティバルの最終候補として選ばれている。

ホテル デブレット

 ニュージーランド最大の都市の中心部にあるホテル デブレット(Hotel DeBrett)は、建築的な美しさの中に、ネオクラシック、アールデコ、モダニズムの要素を織り交ぜたブティック・ホテル。

 部屋にはニュージーランドらしい装飾品や芸術作品が飾られ、コンテンポラリー・アート、50年代のスタイリング、アールデコの要素が取り入れられている。

ツァイツ・アフリカ現代美術館 (ケープタウン)

 「ツァイツ・アフリカ現代美術館」はアフリカ最大の現代美術館だ。現地の部族に伝わる芸術から植民地時代における建造物の脱構築に至るまで、アフリカの芸術家による作品を展示する。

 1921年に建てられた産業用の巨大な穀物倉庫をリノベーションした美術館は、大聖堂のような荘厳な雰囲気があるという。館内には書店やレストラン、読書室、屋上彫刻庭園を併設している。

ザ サイロ ホテル

 美術館の上層階である6階にあるザ サイロ ホテル(The Silo Hotel)では、ロビーの壁がモハウ・モディサケンの「ディタオラ」シリーズで飾られている。

28室の各スイートルームには、英国の建築家トーマス・ヘザウィックが設計した泡のような形の窓があり、南大西洋、テーブル・マウンテン、街の絶景を見渡すことができる。

ナショナル・ブリティッシュ・ミュージアム・オブ・モダン・アート (ロンドン)

 「ナショナル・ブリティッシュ・ミュージアム・オブ・モダン・アート」は、ロンドンのサウスバンクにあった発電所を再利用した美術館で、テート・モダンの名で知られている。

 世界有数のモダン・アートやコンテンポラリー・アートのコレクションがあり、アンディ・ウォーホル、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリなど、20世紀を代表する芸術家の作品が展示されている。

サウス プレイス ホテル

 近くのモーゲートにある、コンランによるデザインのサウス プレイス ホテル(South Place Hotel)は、「彫刻、絵画、写真、ビデオ・インスタレーションが好きな人にとっては訪れる価値のあるホテル」(同社)だという。

 レストランの壁には、リヒテンシュタインに感化され描かれた、ジョン・ヴィンセント・アランダのコミック風の絵が掲げられている。各部屋のベッドの上には、地元ホクストン・アート・ギャラリーのアーティスト達による版画が飾られている。

マトハフ・アラブ近代美術館 (アル ライヤーン)

 マトハフ・アラブ近代美術館は、フランスの建築家ジャン=フランソワ・ボーダンによって設計され、1840年代の近代イスラム美術や工芸品を展示している。

 絵画と彫刻は、カタール出身アーティストであり、アラブのモダンアート界のコレクターでもあるシーク・ハッサン・ビン・モハメッド・ビン・アリ・アール・サーニーが数十年にわたって集めた、膨大な常設コレクションが大半を占めているという。

 美術館では教育プログラムも実施しており、現代および近代アラブ芸術に関する研究を支援している。

Wドーハ

 美術館から車で近い市内中心部に向かうとWドーハ(W Doha)がある。ホテルのインテリアは、芸術的で遊び心のあるデザインとなっており、ホテル29階にあるアート29は「地元や中東地域、そして国際的に活躍する新進気鋭のアーティストによる作品を展示するための包括的な場となっている」(同)という。

台風被害の千葉県を支援 『ゆこゆこ』が次回使える2千円クーポン発行

2019年10月3日(木)配信

鋸山(イメージ)

 温泉宿泊予約サービスや温泉メディア事業を行うゆこゆこホールディングス(東京都中央区、吉田周平社長)は2019年10月1日(火)、台風第15号の被災地支援の一環として、次回使える2千円の割引クーポンをプレゼントする「千葉県応援キャンペーン」を始めた。

 経済産業省の発表では、今回の台風で千葉県内全域で最大93万戸が停電する被害を受けた。停電や建物破損で、営業が出来ない宿泊施設もあったが、電力が復旧し、宿泊客の安全が確保できる見通しの立った地域では、順次営業を再開している。

 ゆこゆこホールディングスではこれまでも、2019年6月の大雨で被災した鹿児島や2019年8月の大雨で被災した福岡・長崎・佐賀の九州3県など、災害を受けた温泉地のイメージ回復や観光客の誘致につながる支援を行ってきた。

 「宿泊施設を訪れていただくこと」が被災地への経済的支援につながると考え、今回のキャンペーンでは今回の台風で大きな被害の出た千葉県の宿泊施設で使用できる特別クーポンを発行する。キャンペーンで予約できる宿泊施設は、同社が安全性を確認している施設だ。

千葉県応援キャンペーン概要

開始日時:2019年10月1日(火)-10月31日(木)
内  容:
 10月中に千葉県の宿泊施設に宿泊すると、次回予約時に使える2千円割引クーポンをプレゼントする。クーポンは2020年3月31日(火)まで利用可能。予約は「ゆこゆこネット」から受け付ける。※一部施設で使用不可
条  件:
 ゆこゆこネット会員かつメールマガジン(無料)を購読している人が対象。クーポンコードはチェックイン翌日、登録しているメールアドレスに送付される。

宿泊予約サービス『ゆこゆこ』

 Webサイト、アプリ、情報誌の3つの方法で利用することができる。予約方法はネット予約、コンタクトセンターでの電話予約の2種類あり、利用者が使いやすい方法で予約できる。掲載されている温泉地、宿泊地の情報は同社の社員が実体験をもとに全国の宿を厳選し、情報を発信している。

 宿泊プランは、同社の社員が宿泊施設を訪問し、企画・交渉を行ったうえで提供している。「どうすればお客様に満足いただけるか」を宿泊施設と伴走しながら考えることを大切にし、顧客目線で宿泊、温泉や食事などのサービスを体験して宿泊プランを企画検討している。

温泉メディア『YUKOTABI(ゆこたび)』

 本メディアは年間50泊する同社社員や全国の温泉ライターからの情報など、独自の温泉地情報を集め記事化している。温泉旅ストーリーに関する記事に強く、温泉旅の新しいガイドブックとして、温泉や地域の知られざる魅力を伝えるサイトを目指している。

「観光革命」地球規模の構造的変化(215) インバウンド観光立国に黄信号

2019年10月3日(木) 配信 

※画像はイメージ

 政府は東京夏季五輪・パラリンピックを契機にして「2020年訪日外国人旅行者数4千万人達成」という数値目標を掲げ、観光立国に尽力している。さらに「30年インバウンド6千万人」という大きな数値目標も立てられている。

 日本へのインバウンドは13年に1036万人、15年に2022万人、17年に2869万人と増加。18年には3119万人を記録した。まさに驚異的な増加であり、「20年4千万人達成」が不可能ではない順調な増加である。しかも今年1―8月のインバウンドの累計は、前年同期比3・9%増の2214万人で過去最高を更新していた。

 ところが日韓の政治的・経済的関係の泥沼化が深刻な状態になっており、それに伴って韓国人による日本向け旅行のキャンセルが相次いでいる。昨年10月の韓国最高裁判所による元徴用工訴訟での日本企業への賠償を命じる確定判決に端を発し、今年7月に日本は貿易管理で半導体材料の韓国向け輸出規制の強化を通達すると共に、8月には韓国を優遇対象国から除外。一方、韓国政府は8月に日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を日本側に通告。その直後に北朝鮮は日米韓の連携の乱れに乗じて短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射。日韓関係の泥沼化は北東アジアにおける安全保障体制の不安定化を生み出し、韓国では日本製品不買運動や日本への旅行キャンセルが繰り返されている。

 昨年のインバウンド3119万人の内、1位は中国からの838万人、2位が韓国からの753万人(全体の約4分の1)であった。ところが8月の韓国からの旅行者数は前年同月比48%減の31万人弱。その影響で全体の訪日旅行者数も11カ月ぶりに前年実績を下回った。韓国人旅行者を最も多く引き寄せていた九州地域は大きな影響が生じている。

 北海道の場合も韓国と結ぶ航空便数は8月1日時点で週に116便であったが、10月1日時点で6割減の週47便に落込むと予測されている。

 日本の各自治体は韓国での商談会開催や観光関連企業への緊急融資などの対策を講じると共に、東南アジアや欧米からの誘客を検討するなど新しい動きが生じている。危機を契機にした日本観光の多様化に期待したい。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

〈観光最前線〉船から観る景色が運ぶ非日常

2019年10月3日(木) 配信

船から見るみなとみらいの夜景

 ここ数カ月、月に1―2回のペースで船に乗れる、嬉しい日々が続いている。

 シーライン東京が実施した「大人のためのジャズナイト」では、夜景を眺めながら、ジャズに酔いしれる大人な体験を。はたまた東海汽船が実施している「東京湾納涼船」では、強風の中ということもあり、大自然の厳しさを改めて実感した。変わり種では、怪談話を船上で聞く機会にも2度恵まれた。

 都内の河川では、五輪に向け橋がお色直し中という、珍しい場面に遭遇できた。

 さてさて、10月は海上自衛隊の行う観艦式に併せて行われるクルーズが控えている。横須賀に停泊している護衛艦は日常の景色の一部だったが、洋上、艦隊行動をとる護衛艦は、どんな非日常の景色を届けてくれるのか。いまから楽しみだ。

【後藤 文昭】