キービジュアル、スタンプラリー概要など発表 来年1月から箱根エリアで大規模エヴァイベント開催

2019年1月18日(月) 配信

イベント限定のキービジュアル ©カラー

 小田急グループは2020年1月10日(金)~6月30日(火)まで、人気アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボレーションイベント「エヴァンゲリオン×箱根 2020 MEET EVANGELION IN HAKONE」をアニメの舞台となった神奈川県・箱根エリアで行う。

 「箱根ウォーキング」をコンセプトにした「エヴァンゲリオン」に登場する人気キャラクターたちを描いたキービジュアルが、ラッピングバスやイベント限定グッズ、スタンプラリー賞品などにデザインされる。

ネルフ本部をイメージしたラッピングシャトルバスを先行運行(小田急箱根高速バス)

シャトルバスのラッピングイメージ
©カラー

 小田急箱根高速バスは12月1日(日)から、「御殿場~箱根」エリア(区間:東名御殿場~御殿場駅 箱根・乙女口~箱根桃源台~箱根園~小田急山のホテル)のシャトルバスの先行運行を開始する。同区間の運行は、初めて。バスには、劇中に登場するネルフ本部をイメージしたデザインのラッピングが施される。

また、イベント開催日の2020年1月10日(金)からは、新宿~御殿場・箱根の高速バスにもラッピングを施し運行する。デザインは決定次第、発表される。

エヴァ5機をイメージしたラッピングバスを運行(箱根登山バス)

箱根登山バス ラッピングデザインイメージ
©カラー

 箱根登山バスはイベント開始日から、エヴァ5機の各カラーをイメージしたラッピングバスを5台限定で運行する。運行開始に合わせ、バスロケーションシステムでラッピングバス5台のリアルタイムの情報も確認できるようにする。

桃源台駅の副駅名、「第3新東京市駅」に

桃源台駅構内イメージ
©カラー

 箱根ロープウェイと箱根海賊船、箱根登山バス、小田急箱根高速バスの交通結節点である桃源台駅は副駅名を「第3新東京市駅」とし、ネルフ本部風のデザインでラッピングされる。併せて、高さ約2㍍のエヴァンゲリオン「初号機」大型フィギュアが展示される。

スタンプラリースタンプラリー概要

実施期間:2020年1月10日(金)~6月30日(火)

※1期(2020年1月10日〈金〉~3月31日〈火〉)と2期(2020年4月1日〈水〉~6月30日〈火〉)で、景品のデザインが変わる予定。

参加対象:

箱根フリーパス、箱根鎌倉パス、富士箱根パス、海賊船・ロープウェイ1日きっぷ購入者

※箱根鎌倉パス、富士箱根パスは訪日外国人旅行者専用の割引周遊券。

台紙配布場所:

小田急線各駅、箱根登山鉄道 箱根湯本駅、箱根登山バス案内所、箱根観光船乗り場、箱根登山ハイヤー 御殿場営業所(御殿場駅箱根乙女口前)、東海バスオレンジシャトル 三島駅前案内所、三島駅南口観光案内所、一部旅行代理店

スタンプ設置箇所:

風祭(鈴廣かまぼこ)、箱根湯本駅、箱根湯本えゔぁ屋、箱根小涌園ユネッサン、箱根強羅公園、早雲山駅、大涌谷駅、箱根町港、元箱根港、箱根海賊船内、桃源台駅、仙石高原(ローソン箱根仙石高原)、御殿場プレミアム・アウトレット、三島スカイウォーク(14カ所)

※スタンプ設置箇所については今後変更の可能性がある。

賞品引換場所:箱根海賊船内以外のスタンプ設置場所、小田急線 小田原駅

実施内容:

 台紙配布場所で対象チケットを提示することで、チケット1枚につきスタンプラリー台紙「箱根補完マップ」1部を配布。

 箱根エリアに設置されたスタンプのうち、5つ以上集めるとオリジナルステッカー、すべて達成するとオリジナルクリアファイルがもらえる。

「お試し用スタンプ台紙」配布:

箱根湯本駅、箱根湯本えゔぁ屋、桃源台駅で、「お試し用スタンプ台紙」を無料配布。

※箱根フリーパス、箱根鎌倉パス、富士箱根パス、海賊船・ロープウェイ1日きっぷ購入者に渡すスタンプラリー台紙「箱根補完マップ」とは異なる。賞品の引き換えは、スタンプラリー台紙「箱根補完マップ」のみ。「お試し用スタンプ台紙」は、数に限りがある。

「箱根小涌園ユネッサン」との共同開催イベント 概要

 全天候型温泉アミューズメントパーク「箱根小涌園ユネッサン」はイベント期間中、館内ラッピングをはじめ、3月31日(火)まで「セカンドインパクトの湯」、同年4月1日(水)から6月30日(火)まで「ユネッサン L.C.Lの湯」といった劇中に登場する場面をモチーフとしたユニークな温泉が登場する。

KNTーCT、営業利益120%増に GW特需と前期の反動で大幅増

2019年11月18日(月) 配信

KNT-CTの経理部担当の中村哲夫常務

 KNT-CT(米田昭正社長)は11月12日(火)、2020年3月期の第2四半期(19年4月1日―9月30日)の決算を発表した。営業利益は、前年同期比120.9%増の33億7300万円と、当初の見込みから10億円の増益となった。

 大幅な増益の要因として、経理部担当の中村哲夫常務は同日の会見で、「ゴールデンウイーク特需のほか、クラブツーリズムにおいてテーマ型商品への移行とWebへのシフトで利益率が改善した」と説明した。

 売上高は同3.6%増の2150億6900万円、経常利益は同98.4%増の33億9500万円、当期純利益は同24.4%増の20億5500万円。

 GWの個人旅行商品が海外、国内ともに好調だったほか、前期の自然災害による減収・減益による反動もみられた。

 CTは取扱高のうちWebのシェアが33%(前年同期比2%増)まで上昇。Webへの移行が順調に進んでいる。あわせて、同社が発行する総合旅行情報誌「旅の友」の印刷部数減少により、経費削減につながった。

 国内旅行においては、東京2020オリンピック公式観戦ツアーの販売を開始。人気のオンラインゲームとのコラボツアー催行など、新たな需要の掘り起こしも行った。

 海外旅行はシニア女性を対象とした大人の「プチ留学」ツアーなど、独自性・テーマ性に富んだツアーを実施した。

 教育旅行は、旅マエから旅アトまでを包括的にサポートするシステム「旅ともプラス」を9月から稼働。他社との差別化につながっている。

 一方で懸念要因もある。終息の兆しが見えない香港情勢に伴い、香港の予約状況は韓国よりも深刻さを増している。前年の2割程度まで落ち込み、「なかなかツアーが出ない状況」(中村常務)が続いている。

 10月に東日本エリアに甚大な被害をもたらした台風19号による取消額は、「売上高で30億円、利益では7億円ほどの見込み」(同)と述べた。

 なお、20年3月期の通期連結業績予想は、売上高は前期比2.6%増の4225億円、営業利益は同38.2%増の35億円、経常利益は同27.0%増の36億円、当期純利益は56.4%増の20億円に設定している。

シートが乗客の睡眠感知 起床時のみ機内食の提供可能に パラマウントベッドとジャムコ

2019年11月18日(月) 配信

展示した試作品の全景(イメージ)

 医療施設や高齢者施設などに向けのメーカー「パラマウントベッド」(東京都江東区)」と航空機内装品を製造する「ジャムコ」(東京都立川市)はこのほど、IoTやITの展示会「CEATEC 2019」に出展した。客室乗務員が睡眠状況を把握できる座席の試作品を展示した。現在は開発段階で、2020年3月の販売を目指している。

 同試作品はパラマウントベッドが開発した心拍数と呼吸、体動を測定できる「Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープ アナライザー)」を備え付けている。客室乗務員はバックヤードから、乗客の状態を知ることができる。実用化後は、機内食などを適切なタイミングで提供が可能になる。

 乗客は自身の呼吸と心拍数をシートに備え付けのモニターで見ることができる。シートは取得したデータから睡眠の深さなどを算出し、スコアとして表示する機能も備える。

呼吸や心拍数は個人のモニターでも表示する

 導入先は10月15日(月)時点で、未定となっている。今後、世界のすべての航空会社に提案。ファーストクラスと個室タイプのビジネスクラスでの導入を想定している。

 今後は起床と睡眠を検知し、リクライニングを自動調整する機能の導入をはかる。10月15日に開いた発表会でジャムコの大栗強課長は「疲れない移動の提供が目標」と力を込めた。

大栗課長

一休、キャッシュレス消費者還元事業に登録 最大5%還元に

2019年11月18日(月)配信

一休.comでのキャッシュレス決済をまとめたページ公開中(写真はトップページ)

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」などを運営する一休(榊淳社長)は2019年11月15日(金)、キャッシュレス消費者還元事業の準B型決済事業者(キャッシュレス加盟店管理事業者)としての登録が完了し案内を始めたと発表した。

 「一休.com」に掲載されているホテル・旅館のうち、アイコンが表示されている宿への宿泊予約において、オンラインカード決済で支払うと決済額の5%または2%がポイント還元される。2020年6月30日(火)までの間に完了した決済が対象。ポイント還元は、使用されたカードの発行会社により行われる。還元の内容やその他の条件については、カード発行会社に確認をお願いする。

 その他詳細について、「一休.com」サイト上でキャッシュレス決済に関する情報や注意事項をまとめたページを公開している。

キャッシュレス決済で最大5%還元【一休.com】
https://www.ikyu.com/guidance/cashlessFAQ.aspx
キャッシュレス決済で最大5%還元

KNT-CT、2020年版のオリジナルカレンダー「近畿日本ツーリスト 世界遺産カレンダー」予約受付中

2019年11月18日(月) 配信

2020年版「近畿日本ツーリスト 世界遺産カレンダー」

 KNT-CT(米田昭正社長)はこのほど、2020年版のオリジナルカレンダー「近畿日本ツーリスト 世界遺産カレンダー」の予約を、近畿日本ツーリスト公式ホームページで始めた。

 四季折々に合わせた文化遺産や自然遺産のフォトショットが大判サイズで掲載され、迫力ある景観を楽しめる。価格は1本2千円(税別)。

 世界遺産は月ごとに変わり、説明や場所の地図なども入っている。カレンダーは数字が大きく見やすく、予定などを記入できるスペースもある。前後1カ月のカレンダーも掲載されているほか、六輝の「大安」と「友引」も記されている。

 同社の「世界遺産カレンダー」は1996年に制作を開始し、20年版で25作目となる。当初、販売はなく、取引先などに配布していたところ、「世界遺産を迫力ある大判サイズで楽しめる」「記入ができて月の予定が把握しやすい」などの声が寄せられるようになった。

 また、複数のカレンダーコンテストで高評価を受けたり、お客からの購入希望が増えたことから、販売を開始した。

購入概要

申込先:近畿日本ツーリスト公式ホームページ内・申込サイト

※詳細も上記サイトから確認できる。

受付締切日:2020年1月31日(金)※期間中でも販売を終了することがある。

版サイズ:760㍉×520㍉ B2版カラー13枚つづり

販売価格:1本2千円(税別)

送料:500円(税込)※全国一律。入金が確認でき次第、11月中旬から発送

支払方法 : 銀行振込(振込手数料は各自負担)

「提言!これからの日本観光」 “語る(元)連絡船”

2019年11月17日(日) 配信

摩周丸

 北海道と本州の間には1988年の青函トンネル開通まで、明治時代から100年近い歴史をもつ「青函連絡船」が就航していた。同航路は明治41年から、当時の国鉄が経営。87年、JR発足とともにJR北海道に移管されて翌年に終航した。最盛期(昭和40年代)には、1日最大で3万人が乗船したほか、1日30往復の客貨船が就航し、青森―函館(北海道)間を最速3時間50分で結んだ。

 主力船の津軽丸Ⅱ型は、8千総㌧の豪華客貨船で1200人の乗客と48両の貨車を同時に運び、世界最大級の鉄道フェリーであった。同航路では1954年、台風の影響で洞爺丸など5隻が沈没。千数百人の犠牲者を出す大災害に見舞われた。その後は徹底的な安全対策を施し、世界一安全なフェリーとも言われ、終航まで安全運航を続けた。 

 現在、終航日に運航にした摩周丸Ⅱと八甲田丸の2隻が函館港と青森港で保存されている。このうち、函館港で保存されている摩周丸は函館市が所有し、NPO法人語りつぐ青函連絡船の会(白井朝子事務局長)が運営する「産業博物館」となり館内を公開している。

 船内には往時を語る複数の資料を展示。終戦当時の姿を残す船橋や機関室、船員居住区なども保存され、壁のボードには終航日の運航計画実績などが残っている。旧船室では一部の座席などが往時のまま保存・公開し、座って航海気分を味わうこともできる。

 船橋では、イベントで出航時の作業を再現、公開することもある。通路が狭いため限られた人数しか見学できないが、通路を整備し、船内ツアーができれば、今に残る広大な車両甲板など見どころ満載の生きた「産業博物館」となることが期待される。

 摩周丸は現在、国内随一の船の「産業博物館」として、夜間はライトアップされ、日本三大夜景のひとつ、“函館市の夜景”の重要なポイントともなっている。函館市を代表する(産業)観光資源としての存在感も大きい。

 今春から摩周丸が繋留されている若松ふ頭にクルーズ船桟橋を増設し、クルーズ船と摩周丸が隣接して繋留されるようになった。摩周丸はクルーズ船入港時、マストに国際信号旗UW2(ようこそ)を掲げ歓迎を始めた(昼間のみ)。クルーズ船の出港時はUW(安航を祈る)の信号旗を掲げ、長い汽笛で見送ると、クルーズ船からUWI旗(ご協力に感謝)と汽笛の答礼を返されることもある。

 また、汽笛で交歓する船もあるなど、クルーズ船と摩周丸の対話が「旗」と「汽笛」で実現するようになってきた。クルーズ船と地元代表・摩周丸の船同士の温かい対話は街の話題となっている。

 観光は住民と観光客の間によきコミュニケーションが成り立って、はじめて真の効果を発揮すると考えられるが、この「旗」と「汽笛」の交歓による観光船同士の対話の成立こそ、それを象徴するものといえよう。「産業観光資源」として今後の摩周丸の“観光立国”への新しい役割に期待したい。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

JATA、首里城の復旧・復興に向けた募金開始 会員のほか個人も受付

2019年11月16日(土) 配信

火災前の首里城正殿(イメージ)

 日本旅行業協会(JATA)は11月14日(木)から、火災で焼失した首里城(沖縄県那覇市)の復旧・復興に向けた募金を始めた。全国の会員のほか団体や個人など、すべての希望者から受け付ける。

 JATAのホームページなどを通じて広く募金を呼び掛け、集まった義援金は観光復興に貢献する活動などに活用する。使い道の詳細は後日、報告を行う。

 首里城火災後の観光への影響について、JATAの国内訪日旅行推進部の高井晴彦部長は同日の会見で、「現状では個人・団体旅行ともに火災を起因とするキャンセルや新規予約への影響は見受けられない。心配していたほどの影響はない」とした。

 一方で、復興までの間、首里城を訪れていた年間280万人の観光客を他の歴史・文化遺産や民間施設への誘導が、今後の課題となる。「(代替地への誘導は)旅行会社の責務であり、沖縄観光の魅力を維持していくことがポイントになる」(高井部長)と述べた。

 JATAでは募金活動のほか、旅行会社の収益の一部を支援金として関係機関に寄付する首里城復興支援ツアーの造成、ロゴ・キャッチフレーズの作成に取り組んでいく。

募金の実施内容

対象:すべてのJATA会員、その他希望者(個人からも受付)

募集:JATA NEWS MAILおよびホームページにて呼びかけ

募金口座:【口座名】シヤ)ニホンリヨコウギヨウキヨウカイ

【振込先】みずほ銀行 丸之内支店(支店番号005)普通預金2558433

受付期間:2019年11月14日(木)から2020年1月31日(金)

活用方法:沖縄県指定口座への送金もしくは観光復興に寄与する活動

「津田令子のにっぽん風土記(55)」フリースクールは地域にとって重要~ 岐阜県岐阜市編~

2019年11月16日(土) 配信

共育オアシスあいぎふ自由学校の入るビル
共育オアシスあいぎふ自由学校 代表 高崎文子さん

 岐阜市の中心市街地から少し西に位置するビルにフリースクール「共育オアシスあいぎふ自由学校」がある。高崎文子さんは今年3月、高校生の衣笠弘さんらとともに同校を立ち上げ、約10人の小学生が在籍する。

 
 高崎さんはもともとショッピングセンター内のアミューズメント施設の店長を務めていた。若いスタッフと共に働くなかで、若い世代を育てることに興味を持った。「どのようにお客様と接すれば、スタッフは活き活きと働き力を発揮するか、といった視点で一つひとつ考えていきました。一番伝わりやすかったのは『人と人として接する』という言葉。いい空間といいチームができました」。
 
 一方、自分の子供を育てるなかで公教育の窮屈さを感じた。悩んだ末に退職を決め、コーチングを学び、あるフリースクールを手伝うことに。そこで衣笠さんに出会った。
 
 そのスクールが解散し、高崎さんはそこに通っていた生徒たちが週1回集まれる場を開き始めた。そのころ衣笠さんから「自分のように居場所がないと感じている子が来られる場所をつくりたい」という思いを聞き、「彼を応援しつつ、自分のつくりたい場所を実現したい」と開校を決意。「共に生き育ち育てあう」がモットーだ。
 
 岐阜市内で不登校の中学生は生徒100人当たり3・72人と全国平均より多いが、フリースクールは少ない。 あいぎふ自由学校では地道に地域での活動を行う。今年8月には市内の円徳寺で「岐阜子ども楽市楽座&ありがとう祭り」を行った。多様な学びの場の認知度を高め、売上で収入を得るだけでなく、「子供スタッフ」を募集して子供の体験の機会にもした。「旅する教室」と題し、岐阜市郊外での宿泊を伴うイベントも行う。「旅は学びが多いですが、親が忙しいなど、さまざまな事情であまり旅をしたことのない子もいます。不登校の子は修学旅行に行かないことが多い。スクールで旅をして、思い出をつくりながら学んでほしい」と語る。
 
 年明けには市内の金華山近くの古民家にスクールを移転予定だ。カフェを開業して、地域の人や子育て世代の人の癒しの場にしたいと考えている。生徒の職業体験にもなり、カフェの売上で運営を維持する。資金集めのために、サポート会員やスポンサーを募集中だ。「不登校の子たちを本当に楽しませて育てれば、まちをつくる人になっていく。地域に大きな影響を与えることが可能になると思います」と笑顔で話す。
 
 

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「おいしさ満載。絶景!只見線」フォトコン開始 インスタで気軽に応募可能 ペア宿泊券も 福島県

2019年11月15日(金) 配信

只見沿線地域の魅力を

 福島県と奥会津五町村活性化協議会は11月15日(金)から、奥会津ペア宿泊券などが贈られる「おいしさ満載。絶景!只見線」フォトコンテストの作品募集を始めた。これまでも実施してきたが、今回は初めてインスタグラムからの応募も受け付ける。若年層やファミリー層などにも、気軽にコンテストに参加してもらいたい考えだ。

過去のコンテストの写真①

 テーマは、「只見線や沿線地域の魅力あふれる写真」に据える。特別賞では「福島県の只見線PRポスター」として採用。県と同協議会で、観光PRなどに活用していく見通し。

 コンテストは、只見線沿線地域※で撮影した写真を、応募フォームか、ハッシュタグ「#只見線2019」を付けてインスタグラムに投稿するだけ。

 今年初めて、コンテストでSNSを活用する。同協議会の担当者は、「従来は、いわゆる撮り鉄さんの作品などが多かった。SNSからも募集することで、10~20代の若者、家族層にも沿線地域の魅力を知ってもらえる機会になる」と語った。

過去のコンテストの作品②

 応募期間は2020年2月14日(金)まで。入賞者発表は20年3月上旬を予定している。

 同会は「四季折々の風景や絶景の只見線をはじめ、地域の特産品やおいしい食事、笑顔のスナップ写真など、只見線や沿線地域の魅力あふれる写真を広く募集します」とコメントした。

過去のコンテストの写真③

  ※会津若松市、会津美里町、会津坂下町、柳津町、三島町、金山町、只見町、新潟県魚沼市

各賞について

特別賞はポスターに

只見線特別賞1点:作品を使用したポスターを作成

奥会津特別賞2点:奥会津ペア宿泊券(1泊2日)

審査員賞10点:奥会津編み組細工

入賞10点:地場産品ギフトセット

佳作10点:受賞全作品によるフォトブック

コンテスト概要

応募期間:2019年11月15日(金)~2020年2月14日(金)

テーマ:只見線や沿線地域の魅力あふれる写真

応募対象:

・只見線沿線地域(会津若松市、会津美里町、会津坂下町、柳津町、三島町、金山町、只見町、新潟県魚沼市)で撮影された写真

・2019年4月1日以降に撮影された写真

・1人で複数作品応募可能

応募方法:

・投稿フォームより送信

※合計ファイルサイズ 50MB以内

・ハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿。ハッシュタグ「#只見線2019」

入賞発表:

・応募期間終了後、主催者で厳正な審査を行い、入賞者を決定

・2020年3月上旬(予定)・キャンペーンサイト上で発表

賞品発送:2020年3月下旬(予定)・賞品の発送は日本国内に限る

※注意事項

・コンテストの応募者は、 投稿をもって当応募要項に同意したものとみなす。なお、この注意事項に記載されていないコンテストに関する事項については主催者が最終的な決定権を有するものとする

・他のコンテストなどに応募した作品、または応募予定の作品は応募できない。また、応募者が一切の著作権を有しているオリジナル作品に限る。

・肖像権、著作権その他の権利の侵害などは主催者では責任を負いかねる。必ず本人の承諾を得るなど応募者の責任において、応募が必要

[投稿写真の取り扱いについて]

・投稿者からの承諾がなく、主催者が投稿作品を無償で複製、加工、編集、頒布、 二次的著作物の作成、SNS、HP等に利用し、または第三者に利用させることができるものとする

問い合わせ

奥会津五町村活性化協議会事務局(〒969-7511 福島県大沼郡三島町大字宮下字宮下350)、三島町町民センター奥会津振興センター内

TEL : 0241-48-5525

FAX : 0241-48-5575

メール : webmaster☆okuaizu.net※(☆を@に変換して送信)

我がまちにロケを ロケツーリズム協議会、「市町村長ロケ地TOP会談」で首長らが熱いプレゼン

2019年11月15日(金) 配信

首長らがロケ実績などを熱くプレゼン

 ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長、事務局=ロケーションジャパン編集部)は11月14日、今年4回目となる会合を開いた。「市町村長ロケ地TOP会談」のなかで行われた商談会には、北海道・上富良野町や岩手県久慈市、岐阜県飛騨市など11自治体の首長らが参加。26人の映像制作者らに地域の概要や、これまでのロケ実績などを熱を込めてプレゼンテーションするとともに、製作者側から出る具体的な相談に答えた。

11首長らが参加

 初めて商談会に参加した大分県大分市の桑田龍太郎副市長は商談会を「ご縁を築く第一歩の場」と表現し、「地域を意識した映像作品を作りたいなどの相談ができる環境もあることがわかり、よりやりがいを持って取り組める」と成果を語った。

 2度目の参加となる岩手県久慈市の遠藤譲一市長も、同じく商談会を「縁づくりの場所」と表現する。そのうえで、「まずはまちに来ていただき、見てもらうことが重要。商談会は、その入り口になる」と語った。

 大分市の桑田副市長と同じく商談会に初めて参加した北海道・上富良野町の向山富夫町長は、「ロケ誘致は、町民に『自分もまちづくりにかかわっている一人として活躍できている』と実感していただくきっかけになる」と語り、住民の意識の変化が、観光地づくりに還元されると自身の考えをまとめた。

 一方の映像制作者らも、商談会を「縁を築く場所」とて捉えている。初めて参加した映像制作会社THINGMEDIAの佐藤一樹取締役は、「自分たちで自治体関係者らと会う機会をつくるのは難しいので、スムーズにできる場を用意してもらえるのはありがたい」と感想を述べた。

 今回のような商談会は年5回開かれる「ロケツーリズム協議会」のなかで昨年から定期的に行われており、今年は5月に1度開催している。過去の商談会を通じて多くのロケが決定している。 

 松竹芸能の小林敬宣取締役は、「決める人(首長)と決められる人(制作側の責任者)が集まっているから、ロケが決まる」と商談会の意義を語った。