津田令子の「味のある街」「房総サザエ味噌&ちょい足し味噌」――花しぶきリゾート(千葉県館山市)

2021年2月7日(日) 配信

花しぶきリゾート「房総サザエ味噌」(160㌘、750円)&「ちょい足し味噌」(160㌘、700円) ※花しぶきオンラインショップ ☎0470(28)4611。

 
 館山でホテルやレストラン、お食事処を展開する花しぶきリゾートグループが地元の素材にこだわり、レストランの料理長が工夫し作り出した万能味噌が評判を呼んでいる。

 
 「花しぶきリゾート」は、1983年の創業以来、時代のニーズを先取りし、笑顔のおもてなし、お客様との信頼第一、飽くなき向上心を基本方針に据え、お客様のニーズを先取りした多彩なリゾート空間をプロデュースしている。地元「たてやま」の活性化に取り組みながら、お客様一人ひとりの感動の瞬間を創出していくことが、このグループが追求するリゾートのスタイルだという。その花しぶきグループが提供する「館山の味」を、自宅にいながら楽しむことができるというので取り寄せてみた。

 
 今回ご紹介する「房総サザエ味噌」を炊き立てのご飯にのせると、その瞬間、ふわっと磯の香りが立ち上り、館山の海辺で寛ぐ光景を想像しながら幸せな気分に浸れる。我が家では、黒潮洗う磯場で育った、地元・館山の伊戸産サザエを使ったおつまみ味噌として重宝している。一番美味とされる2~5月ごろに採れたサザエの味は格別だという。新鮮野菜をディップしたり、そのまま酒の肴として味わったり幅広い楽しみ方ができる。何にでも使うのであっという間に使い切ってしまうが、賞味期限は製造日から3カ月。冷蔵扱いの発送となる。

 
 一方、料理にちょっと和えるだけで美味しさががらっと変わるおすすめ万能味噌「ちょい足し味噌」は、独自の配合でブレンドしたちょっとピリ辛風味のトッピング味噌。お刺身や野菜スティックのディップソースとしてももちろん、魚料理、肉料理にも相性抜群。「食卓に、ひと瓶」感覚で何にでも使っている。お洒落でかわいらしいデザインが際立つ瓶詰なので、ご近所さんや、お友達へのプレゼントにも適している。

 
 「今年の房総の花は、綺麗に咲いていますよ」と館山市観光協会の木村義雄アドバイザーはおっしゃる。一日も早く海沿いに咲く房総の花を、堂々と見に行けたらと願っている。

(トラベルキャスター)

 

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

みなかみ町体験旅行 地域の魅力を再発見 地元の旅館で修学旅行

2021年2月6日(土) 配信

旅館で「おもてなしの心」を学ぶ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全国の学校で修学旅行の中止や延期が相次ぐなか、群馬県・みなかみ町で行き先を近隣に変更し、子供たちが地域の歴史や風土、自然に親しむ経験を通じて、その土地の魅力を再発見する取り組みが行われた。小学校2校が宿泊先を町内の温泉旅館に変更して、地元での修学旅行を企画。町立新治小学校は猿ヶ京温泉、町立水上小学校は谷川温泉にいずれも1泊2日で実施した。同町は県内有数の温泉地を抱えるが、新型コロナの影響で大打撃を受けている。子供たちが地元に宿泊することで観光業を応援し、地域の魅力を再発見する機会にしたい考えだ。

【古沢 克昌】

 水上小学校(桑原武史校長)は昨年6月に予定していた東京・神奈川への修学旅行が中止になり、その代案として同10月に町内で実施するプランに変更した。地元で地域密着型旅行をプロデュースする一般社団法人「みなかみ町体験旅行」が学校と協議を重ねて行程を計画し、保護者からの同意を得るかたちで町内での修学旅行企画が決定した。

 10月21、22日の1泊2日で実施した修学旅行には6年生(全11人)の生徒が参加し、町内でキャニオニングやレイクカヌー、一ノ倉沢ハイキングなどを体験。宿泊は谷川温泉の高級旅館「別邸仙寿庵」(久保英弘社長)の全面的な協力を受け、館内で浴衣の着付けや入浴時のマナーを学び、地元の食材を使った大人と同じ会席料理を食べ、旅館での「おもてなしの心」について理解を深めた。

キャニオニング体験
一ノ倉沢ハイキング

 みなかみ町体験旅行の福田一樹専務理事は「新型コロナの影響で、例年通りの修学旅行を実施することが難しくなり、修学旅行の本当の意味を再考し、校外学習での学びを見直す機会になった。地元の旅館に泊まる機会は少なく、とても良い取り組みだった。地域の良さを語れる子供を作ることは、地方における未来への投資であると思う。負担が増え続ける教育現場に、地域が手を差し伸べ、地域包括型の教育への第一歩となる活動としたい」と提唱した。

 今回、子供たちが考えた修学旅行のテーマは「本当の助け合いと挑戦」。福田専務理事は「挑戦できる理由を感じ、学ぶ。本当の助け合いは1人が欠けると意味がない。絶対に誰1人欠けない。挑戦を支えてくれた人々への感謝、というものだった。高校1年生レベルに提供する高度な体験プログラムだが、水上小向けにオーダーメイドで調整した」と振り返った。

 「旅行のデスティネーションは近場であってもどんな地域でも成り立つ。我われはマイクロツーリズムよりもさらに小さな“ナノツーリズム”と銘打ってチャレンジを続けていきたい」(福田氏)と抱負を語る。

コロナ前後の業務改善・革新は「1人3役」 京都府・綿善旅館 宿泊業の生産性向上シンポジウム②

2021年2月5日(金) 配信

第2回シンポジウムでは、京都の綿善旅館がコロナ終息後に向けた業務改善などを紹介した

 観光庁と日本生産性本部は2月中、宿泊事業者の生産性向上に向けての取り組み事例を紹介する「宿泊業の生産性向上シンポジウム」を計5回行う。2月5日(金)に開かれた第2回シンポジウムでは、京の宿 綿善旅館(小野善三社長、京都府京都市)が「コロナ禍サバイバル コロナ終息後に向けた業務改善・革新の取り組み」をテーマに講演を行った。

 同旅館は新型コロナウイルス禍のあおりを受け、2020年2~8月にかけて宿泊客が前年度比から85%減。「宿泊客がぱったりと途絶えた」(若女将・小野雅世氏)なかで、20年5月から今年2月まで、近隣旅館、施設、地域住民と協力し、宿泊業以外でもさまざまな取り組みを行った。

 昨年5月には板前弁当を行商にて販売。休校中の子供を預かり、昼食や勉強、遊びの場を提供する「旅館で寺子屋」を企画し、給食や飲食店で提供されるはずだった食材のフードロスの解消に取り組んだ。

 立命館大学とのコラボレーションで、旅館で提供する食事を家庭でも楽しむことのできる通販商品を開発した。セットの内容には、綿膳で実際に使っている割りばしや敷き紙なども封入した。

 取締役の重見匡昭氏は、コロナ以前からの生産性向上の取り組みとして「1人3役化」を紹介した。

 まず、各部門の実態を把握して業務内容や工程を「見える化」した。これにより、どのスタッフをどこに配置できるかが明確になり、どのスキルを優先的に習得させれば良いのかを把握した。

 スタッフごとの育成計画を作成し、取得するスキルの目標と、育成支援体制を明らかにすることで、スタッフの動機付けとなり、短期間での能力向上につながった。

 マルチタスクの「当たり前」化として、これまで洗い場やフロントなど1カ所のみで行っていた業務を見直し、複数のシフトパターンを構築し組み込んだ。

 捨てる仕事の選別として、売店の廃止、アメニティバイキングの採用、食事提供方法の変更を行ったことで、ムダの削減を徹底した。

 勤務体制の見直しとして、年間休日を83日から105日(有給取得5日と合わせて110日)まで増やし、週休2日制と同程度の休日数に変更した。シフトの見直しを行い、中抜け勤務状態化の是正をした。

 重見氏は「週休2日制を実現するには、マルチタスク化が不可欠だった」と振り返った。

 コロナ渦中に行われた全体会議の中で、社員から「顧客満足度の向上」や「業務改善」、「個人のレベルアップ」の3点が重要事項として挙がった。重見氏は、「宿泊客が減少し、時間がある今だからこそ考えられることはたくさんある」と述べた。

 最後は、「アフターコロナに向けて、お客様と社員全員の満足度を上げるために日々進化していきたい」と意気込みを語った。

令和2年度ふるさとづくり大賞、石見銀山生活文化研究所の松場所長が最優秀賞

2021年2月5日(金) 配信

2月2日に島根県庁で開催された伝達式のようす

 全国31店舗でライフスタイルショップ「石見銀山 群言堂」を展開する石見銀山生活文化研究所(島根県大田市)の松場登美所長は、総務省主催「令和2年度ふるさとづくり大賞」の最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞した。

「石見銀山 群言堂」本店

 松場所長は1981年、夫で石見銀山群言堂グループ代表の松場大吉代表の故郷で、石見銀山遺跡のある島根県大田市大森町にIターン。1994年にアパレルブランド「群言堂」を設立した。日本各地の職人と共に自然素材の生地の開発に力を入れ、オリジナルの衣料品や生活雑貨を製造・販売してきた。

 古民家の修復にも熱心に取り組み、これまでに10軒の古民家を再生し、店舗や宿、社員寮として活用している。これらの地域の文化資源の蘇生・ブランディング、定住促進、観光振興・交流、まちなか再生などが評価され、今回の受賞に至った。

 松場所長は「これからも一層、この地に根を張り、理想のライフスタイルを次世代に継承していきながら、日本型の持続可能な社会の環境価値をこの町から発信していきたい」とコメントした。

南紀白浜に全室離れの非接触型高級温泉宿 21年夏開業予定

2021年2月5日(金) 配信

外観パース

 和歌山県白浜温泉で3軒の温泉宿を運営するオージャス(金田紀彦社長、和歌山県白浜町)は、全12室の高級温泉宿「XYZリゾートスペチアーレLimited12」を2021年夏に開業する。ウィズコロナ、アフターコロナを見据えチェックインからアウトまで他のゲストと遭遇することなく滞在できる完全プライベート型施設だ。

 すべての客室に、外部との仕切りが電動で開閉する露天風呂を設置。サンセットや夜の満点の星空など、昼夜問わず広がる海の絶景を楽しむことができる。チェックイン、アウトの手続き、食事は客室に併設された専用個室でサービスを提供する。宿泊料金は1人3~4万円の予定。

緊急事態宣言解除後は8割が「旅行したい」  20~30代男女が前向き リゾートビジネス研究会

2021年2月5日(金) 配信

リゾートビジネス研究会は「緊急事態宣言解除後のリゾート需要に関する調査」の結果をまとめた

 日本経済社(冨田賢社長、東京都中央区)が主催するリゾートビジネス研究会は、2020年12月10(木)~11日(金)に行った「緊急事態宣言解除後のリゾート需要に関する調査」の結果をまとめた。「新型コロナウイルスが終息すれば国内のリゾートや旅行の再開を検討したい」と考えた人が79%で、中でも20~30代の比率が高かったことが分かった。

 同研究会の旅行意向に関しての調査は、緊急事態宣言が初めて発令された昨年4月、解除された6月に続いて3回目となる。

 旅行の再開意欲について「今すぐにでも」(12・8%)、「今よりも落ち着いたら」(36・0%)、「完全に終息したら」(30・2%)など、感染状況に注視する回答が多かった。また、「行かない・行きたくない」は8・0%にとどまった。

 性別では女性が81・4%、男性が76・2%で、年代別では20代(85・0%)と30代(86・5%)がほかの世代に比べ、再開意向が高かった。

 再開後に行きたい国内旅行先では「北海道」(43・4%)や「沖縄本島」(32・2%)、「沖縄離島」(23・2%)がとくに人気を集めた。

 最初の緊急事態宣言解除後(昨年6~11月)には、回答者の41・7%がリゾートや旅行に行ったと答えた。

 目的地は「箱根」(13・4%)や「都内」(12・0%)、「伊豆」(10・8%)と、首都圏やその近郊に集中した。

 昨年の10月以降に旅行をした人のうち、83・7%がGo Toトラベルを利用したと回答した。

 また、新しい働き方であるワーケーションなどについて、認知や導入・導入意向率を聞いたところ、前回の調査から「ワーケーション」が24・6%から61・7%へ、「リゾートテレワーク」が37・7%から68・4%へと上昇し、昨年の6月に比べ浸透してきたことが分かった。

 海外のリゾートや旅行の再開には、国内以上に慎重な姿勢が見られた。しかし、再開に意欲を示した回答者は55%にのぼった。

 年代別で見ると、60代の再開意欲がほかの年代に比べて低く、意欲があると回答したのは43・0%に留まった。

 目的地では、30代の男女を中心に人気を集める「ハワイ」(54・0%)をはじめとした、「グアム」(18・0%)、「台湾」(17・1%)と、比較的近場のエリアを選ぶ傾向が見られた。

 調査は昨年12月10(木)~11日(金)、1都3県の20~69歳の男女1000人を対象に、インターネットで行った。

「オンラインさっぽろ雪まつり2021」2月4日正式スタート!  雪像づくりレポートやバスツアーも

2021年2月5日(金)配信

 さっぽろ雪まつり史上初めてのオンライン開催となる「オンラインさっぽろ雪まつり2021~みんなでつくる雪まつり~」が2021年2月4日(木)、正式スタートした。会期は2月28日(日)まで。

 地元の中高校生が設置した6つの雪像をきっかけに始まった雪まつりの原点にかえり、感染症拡大リスクを抑えながら市民参加型のイベントを創出し、この冬ならではの楽しみを提供する。

 特設サイトはで、写真投稿コンテスト「さっぽろ雪フォトまつり」や「雪像制づくリポート」、オンラインバスツアー配信など各企業・団体とのコラボ・連携行事「みんなと雪まつり」に加え、過去の雪まつりの貴重な動画や会場の360度ビューを配信する「さっぽろ雪まつり大歴史展」のページも公開する。

 札幌の暮らしの中から生まれた地域ブランド「札幌スタイル」と連携し、期間限定の商品の販売や工房見学、ワークショップなどをオンラインで楽しめる「ONLINE さっぽろ雪まつり2021 CRAFT FES」の紹介・支援も行う。

富士山麓の観光業を支援 クイズフェスティバル2月19日から

2021年2月5日(金) 配信

富士河口湖町の新たな観光イベント

 山梨県・富士河口湖町観光連盟は2月19日(金)~23日(火)までの5日間、新たな観光イベントとして、「富士山の日クイズフェスティバル」を開く。新型コロナウイルス感染症の影響で、落ち込んだ富士北麓地域全体の観光業を支援する。富士山と4つの湖を改めて観光資源として生かすため、2月23日の「富士山の日」を機に、新しい観光を意識しながら、冬季の観光需要の開拓とイメージアップをはかるのが狙い。

 本事業は吉本興業と連携し、同社のタレント発信力やデジタル展開力を生かしたプロモーション活動を行う。また、同町の従来のイベントである「河口湖冬花火」や、「富士山の日」をキーワードとした山梨県内各地で実施される関連イベントとの連携を予定する。

 期間中は、オンライン上でも参加可能な一般参加向けクイズイベント「富士山クイズLIVE」やスマートフォンで参加可能な「富士河口湖クイズラリー」、富士急行沿線の特別列車で開催される「よしもと芸人と行く!富士急行クイズ列車」など多彩なイベントを実施する。

 同連盟の山下茂代表理事は「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、官民問わずイベントは自粛傾向にあり、現状は守りに徹しているかと存じます。しかしコロナ禍の長期化により、行政の各種支援が見込めなくなる未来を視野に入れたとき、新たな事業の開発や既存事業の再構築など、より攻撃的に取り組むことが必要であると考えます。現状の国内情勢でのイベント開催に非難の声もあるかと存じますが、万全の対策を講じたうえで、勇気を持って取り組んでいきたいと思います」とコメントしている。

 

イベント詳細

1.富士山クイズLIVE

日時   :2021年2月23日(火・祝)午後1:30~3:30

場所   :富士河口湖町 勝山ふれあいセンター さくやホール

定員   :来場者:100人程度 ※コロナウイルス感染の状況により変動

      オンライン:定員なし

出演(予定):ココリコ 遠藤、レイザーラモン、天津 木村、尼神インター、

      ニューヨーク、中継(ダンビラムーチョ、世間知らズ)

参加方法 :1.リアル参加(会場参加)

      ・電話での申し込み 富士河口湖町観光連盟 0555-28-5177

                 受付時間:午前10:00~午後4:00

      ・Webからの申し込み 富士河口湖町観光連盟HPより

      2.オンライン参加

      ・Webからの申し込み 富士河口湖町観光連盟HPより

 

2.富士河口湖クイズラリー

日時    :2021年2月19日(金)~23日(火・祝)

場所    :富士河口湖観光総合案内所、

       富士河口湖町クイズラリースポット10カ所

定員    :なし

 

参加方法  :申し込み不要。どのクイズポイントからでもスタート可

景品配布場所:富士河口湖観光総合案内所 午前9:00~午後5:00

 

3.よしもと芸人と行く!富士急行クイズ列車

日時   :2021年2月20日(土)、21日(日)、23日(火・祝)

      午前・午後/1日2本運行 ※23日は午前のみ

場所   :富士急行沿線 大月駅~河口湖駅間

定員   :1運行/最大75人 ※コロナウイルス感染の状況により変動

出演(予定):20日:おかずクラブ、3時のヒロイン、鈴川絢子、大西ライオン、

         ダンビラムーチョ、ひょっこりはん

      21日:ニューヨーク、ガンバレルーヤ、ぼる塾、ジョイマン、

         ダンビラムーチョ、ひょっこりはん

      22日:レイザーラモン、尼神インター、鬼越トマホーク、

         ダンビラムーチョ、ひょっこりはん、8.6秒バズーカー

参加方法 :富士河口湖町観光連盟HPより申込み

孤高の画家「小倉尚人展―祈りと宇宙―」3月3日(水)~21日(日) 東京・日本橋髙島屋で

2021年2月4日(木) 配信

小倉尚人展(日本橋髙島屋)3月3~21日まで

 「小倉尚人展―祈りと宇宙―」が3月3日(水)~21日(日)まで、東京・日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホールで開かれる。主催はNHKプロモーション、後援は朝日新聞社。

 小倉尚人(1944~2009年)は求道の画家として、生涯を通じて内面世界を深く追求した。若いころから、セザンヌやジャスパー・ジョーンズなどの影響を受ける。仏画や曼荼羅も積極的に学び、独自の作風を次々に展開した。30歳代に発表した抽象曼荼羅は美術界の注目を受けたが、名利を嫌って世間との交流を絶ち、40歳以降は隠棲の画家の道を選ぶ。自室で修行のように仏画に向かい合い、祈りを込めて制作を続けた。

 密教の宇宙観を、独創的な大画面の抽象曼荼羅として描く一方、山水の中で瞑想する観音の、静寂で高貴な境地を三十三観音図で描写した。

 描いた作品の多くは生前に発表することなく、福島県・南相馬郡にある自らの菩提寺(岩屋寺)に納めた。同展を監修した竹村牧男氏(仏教学者、前東洋大学学長)は「孤高の仏画師、小倉尚人の作品には、神々しい霊性が漂っています。本展は、東日本大震災10周年の時機にあたり、震災によって亡くなられた方々の鎮魂と、被災された方々へのお見舞い、そして復興への祈りを籠めての開催となります」と語る。

 入場時間は午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)。最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)。入場料は一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料。なお、混在緩和のため、入場は「Webでの日時事前予約」を行う。予約開始は2月17日(水)午前10時から。

JTB、体験ツアー事業者とDMO向けの新事業開始 ボークンと連携で流通チャネル構築へ

2021年2月4日(木) 配信

「JTB BOKUN」ロゴマーク

 JTB(山北栄二郎社長)は2月3日(水)から、体験・アクティビティ事業者やDMO向けの新事業「JTB BOKUN」を開始した。トリップアドバイザー社のBokun(ボークン)事業部と提携し、新たな流通チャネルを構築することで、事業者の発展と地方創生の推進につなげていく。

 体験型ツアー商品の需要拡大を見据え、新たに立ち上げたデジタルソリューション事業「JTB BOKUN」は、さまざまな予約サイトに接続し、商品在庫・予約を一元管理できるシステム。体験型商品を国内外で効率よく販売する。

 JTBは、世界中の体験・アクティビティ事業者にBtoBプラットフォームを提供しているBokunシステムの国内におけるライセンスを取得し、事業者やDMOにさまざまなサービスを提供していく。体験型商品を集約し、国内外のチャネルと接続して流通・販売する「ツーリズム・プラットフォーム(TPF)」の構築を進めている。運用開始後、お客は旅マエ・旅ナカを問わず、商品を直前まで予約購入することが可能になる。

イメージ図

 体験・アクティビティ事業者へのサービス内容は、複数の予約サイトの一括管理や在庫状況の管理、OTAへの接続によるグローバル展開などがある。また、体験型コンテンツの企画・商品化支援もある。

 DMO・観光協会は、Web上で体験型コンテンツの予約・販売・決済ができるほか、販売データを活用したデジタルマーケティングの機会を提供する。

 宿泊施設は、自社サイトやフロントにおいて体験型商品を販売することで、付帯収入を得るきっかけを創出する。

 新事業の展開にあたり、「JTB BOKUN」主催の事業者・DMO向け説明会を実施する。開催日時は、【事業者向け】2月10日(水)午前10時~11時半/ 午後2時~3時半、2月17日(水)午後2時~3時半、 2月24日(水)午後2時~3時半【DMO向け】2月17日(水)午前10時~11時半、 2月24日(水)午前10時~11時半。申込は「JTB BOKUN」のホームページで受け付けている。

 JTBでは昨年4月、国内観光施設のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現を支援する合弁会社「グッドフェローズJTB」を設立。チケットのTPFを構築し、サービスを展開している。