空知の日本遺産「炭鉄港」の歴史学ぶ旅 バーチャルツアーも 東武トップ

2021年2月10日(水) 配信

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 東武トップツアーズは2月中、炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団(吉岡宏高理事長)と共に、観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」の実証事業として、北海道・空知の日本遺産「炭鉄港」の「学び旅」と「バーチャルツアー」を実施している。

 同事業は、2019年度の日本遺産に認定された「炭鉄港」(空知の炭鉱と室蘭の鉄鋼、小樽の港湾、それらをつなぐ鉄道の物語)を通じて、北海道の近代化を支えた空知の歴史を学び、近代日本の現在・過去・未来を考える。「学び旅」は、1人1000円(税込)の旅行代金で、実際にバスで移動する日帰りツアーを行い、炭鉄港を学ぶ。

 また、パソコンやスマートフォンで参加する旅行講座の「バーチャルツアー」は、複数の学びのテーマを設け、360度カメラやドローン映像を駆使してリアルでは味わえない体験を通じて、炭鉄港をじっくり学べる。参加費は無料。

 いずれも詳細は「秘密のドウミンSHOW!」特設サイトから。

 同社は、本事業で調査、検証したコンテンツをコロナ後に向けた新たな観光コンテンツとして磨き上げ、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことで、地域活性化を目指す。

1月の宿泊業倒産9件 緊急事態宣言で市場縮小危ぶむ 東京商工リサーチ

2021年2月9日(火) 配信

東京商工リサーチはこのほど、2021年1月の宿泊業倒産状況を発表した(イメージ)

 東京商工リサーチがこのほど発表した2021年1月の宿泊業倒産は9件(前年同月は10件)だった。20年1~12月の倒産件数は118件(前年は75件)となり、1カ月あたりの平均が9・8件だった。同社は、3月7日(日)まで延長が決定された2度目の緊急事態宣言の影響により、「再び旅行市場の縮小が見込まれる」と予測し、倒産に追い込まれる宿泊事業者が増えることを危惧している。

 宿泊業の1月の負債総額は41億円(前年同月は30億1500万円)と、3カ月ぶりに前年同月を上回った。負債総額1000万円以上5000万円未満の倒産が1件(同3件)、5000万円以上1億円未満の倒産が0件(同2件)と、前年同月より減少した。一方で、1億円以上5億円未満の倒産が6件(同3件)発生し、全体を押し上げた。

 地区別では東北、関東、近畿、中国が各2件で、中部が1件となった。

 おもな倒産事例としてグラッドシステムズ(大阪府大阪市)が1月19日(火)、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約9億7100万円。ビジネスホテルの運営や、旅行業、損害保険代理店も手掛けていた。19年2月期には売上高約8億2000万円を計上したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インバウンド需要や出張需要が消え、展開していた各施設を閉鎖。

 Go Toトラベルキャンペーンで一時は回復に向かったが、今年1月に発令された2度目の緊急事態宣言で、予約が激減し、先行きの見通しが立たないことから保全監督命令を受けた。

 1949年に創業した老舗ホテル「プラザホテル寿」と割烹「きむら」を経営していた寿観光開発(山口県山口市)は、1月15日(金)に破産手続開始決定を受けた。負債総額は約3億7000万円。

 ピーク時の93年7月期には4億4700万円の売上を計上したが、その後は観光客の減少が業績を悪化させた。新型コロナ感染拡大の影響で20年3月以降の予約がほぼキャンセルになり、このほど廃業した。

 他方、旅行業の1月の倒産件数は2件となり、3カ月連続で前年同月(3件)を下回った。20年度(4月~21年1月)の推計倒産数は16件(前年同期18件)で低水準にとどまった。

 負債総額は9600万円(前年同月は2億6000万)。2件共に負債総額1億円を下回った。

 原因別では、2件とも「破産」を選択し、原因別では「販売不振」と「既往のシワ寄せ(赤字累積)」となった。

 同社は「政府の給付金などの支援で倒産が抑制されたのではないか」と推察し、「過去20年間で最少を記録し15年度(4~3月)の25件を下回る可能性がある」と見ている。

JTBが「グッドキャリア企業アワード」大賞受賞 厚労省が従業員の自律的なキャリア形成支援企業を表彰

2021年2月9日(火) 配信

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 厚生労働省はこのほど、従業員の自律的なキャリア形成に取り組む企業を表彰する「グッドキャリア企業アワード2020」の受賞企業を決定し、大賞(厚生労働大臣表彰)にはJTBなど4社が選ばれた。取り組み内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及させていく。

 JTBは、経営改革の一環としてキャリア改革を掲げ、社員の自己実現を支援する体制構築を推進している点が評価された。年間800本以上の集合研修やウェビナーを実施しているほか、自宅で学習できるe-ランニングコンテンツの作成・配信などを行っている。

 また、上司などとのキャリア面談に加え、同世代同士のキャリアデザイン研修など多様な対話の機会を設けることで、自らのキャリア形成について考える機会を提供している。

 大賞(厚生労働大臣表彰)を受賞したのは、JTBのほか、TIS、万協製薬、SWSスマイル。イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)は、三井住友銀行、ボストン・サイエンティフィック ジャパン、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ、はたらクリエイト、恵正会の5社が選定された。

 表彰式は3月1日(月)にシンポジウムと同時開催し、オンラインで行う。審査総評のほか、基調講演や受賞企業などによるパネルディスカッションを実施する。参加費は無料だが、事前の申し込みが必要となる。

 「グッドキャリア企業アワード」は、2012年度に「キャリア支援企業表彰」としてスタート。昨年度までに計78社を表彰している。

桜と菜の花の競演 みなみの桜と菜の花まつり(静岡県南伊豆町)

2021年2月9日(火) 配信

青野川沿い2㌔に渡って咲く桜

 静岡県南伊豆町で2月10日(水)~3月10日(水)まで「みなみの桜と菜の花まつり」が開かれる。今回は新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに基づいた対応を徹底させた中で開催する。

 期間中は下賀茂温泉に近い青野川沿いには約2㌔に渡り、約800本の桜が咲き、同時に川の土手には3㌶の菜の花のじゅうたんが出現し、ピンクと黄色の鮮やかな競演が楽しめる。

 なお、当初予定していた伊勢海老みそ汁サービスやみちのく夜桜マラソン、菜の花結婚式などは中止になるものの、夜のライトアップ(毎日午後6時~9時)は予定通り行われ、太陽の下とは一味違った、暗闇に映る花が見られる。

ラグナシア、しまじろうシーパークに新アトラクション 3月6日にオープン

2020年2月9日(火) 配信

しまじろうの仲間たちに出会える

 ラグーナテンボス(小寺康弘社長、愛知県蒲郡市)は3月6日(土)、運営するテーマパーク「ラグナシア」に、「しまじろうシーパーク ぷくぷくトレイン」をオープンする。しまじろうと一緒に海の中の汽車に乗り、音楽に合わせて6つのポイントを巡る、ライドアトラクション。

 それぞれのポイントでは、しまじろうの仲間たちやシーパークに住んでいる海の生き物たちに出会える。客車から見える次々に変わっていく景色が好奇心をくすぐり、五感を刺激するドキドキやワクワクの体験ができる。オープンを記念して、同アトラクションを利用した先着1万人の子供に限定シールをプレゼントする。

 アトラクション料金は300円(ラグナシア入園券別途必要)で、3歳未満は無料。ラグナシアラグナシアパスポートの利用可。

 しまじろうシーパークは、ラグーナテンボスとベネッセコーポレーションが共同開発した施設。子供の好奇心をくすぐる「海の大冒険」をテーマに五感を刺激する遊びを通して、「知力」、「体力」、「協調性」を育むのが狙い。

 

JTBトラベル&ホテルカレッジ、新資格「旅のユニバーサルデザインアドバイザー」に116人が合格 

2021年2月8日(月) 配信

資格のチラシ。JTBトラベル&ホテルカレッジの国際観光ビジネス科では必修にしている

 JTBトラベル&ホテルカレッジ(山村晋一校長、東京都豊島区)はこのほど、昨年9月に創設された資格「旅のユニバーサルデザインアドバイザー」に同校の学生125人が受験し、116人が合格したと発表した。合格率は92・8%だった。

 同資格は、すべてのお客の旅の目的を叶えることで、共生社会に貢献することを基本理念とする。

 全国で17万人以上の有資格者がいるサービス介助士の要素に加え、高齢者や障害者の特性のほか、交通や宿泊など“サービスのユニバーサルデザイン”についての知識と実技の体験によって習得する。

 座学と実地教習を実施し、資格取得には試験で100点満点中、70点以上が必要。

 JTBトラベル&ホテルカレッジは、同資格の基本理念に共感し、国際観光ビジネ学科1年生後期の必修科目としている。

 同資格の問い合わせ先はケアフィット推進機構 Tel:03(6261)2337。

岐阜県飛騨市、市内35の宿泊施設をリモートワークで無償提供

2021年2月8日(月)配信

旅館やビジネスホテル、一棟貸しの宿を利用できる

 岐阜県飛騨市は3月31日(水)まで、「飛騨市まるごとお宿で安心テレワーク」を実施する。新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減した市内宿泊施設の空き部屋を借り上げ、リモートオフィスとして無償提供する。

 利用対象は、市内宿泊施設でのリモートワークを希望する人。平日午前8時~午後6時まで、市内35の宿泊施設の各部屋を無償で利用できる。利用にあたっては利用希望日の前週火曜日までに、飛騨市役所観光課へ申し込みが必要。

 さらに、岐阜県と愛知県、三重県、富山県、石川県の在住者対象で宿泊料金が割引になる「飛騨市近隣地域宿泊応援事業補助金」も併用できる。そのため、リモートワーク後、そのまま宿泊することも可能。ただし、緊急事態宣言発令中は、飛騨市民のみ対象となる。

 市では同事業のほか、市内宿泊施設と交通事業者を対象に、施設固定費と車両維持費の一部を支給し、事業の継続を応援する。また、観光客の減少で売上が減少している土産物を扱う事業者も支援。公共施設(市役所駐車場)を活用した観光土産品の物産展や、事業者の対面販売やネット販売への支援も行っている。

学生がアイデア競う「全国地域ブランド総選挙」 最優秀賞は、西尾の抹茶(愛知県)に

2021年2月8日(月)配信

学生たちによるプレゼンテーション

 特許庁や各経済産業局、沖縄総合事務局が開催している「全国地域ブランド総選挙」の決勝戦が2021年2月6日(土)にオンラインで行われ、最優秀賞は西尾の抹茶「西尾茶協同組合×名古屋大学等(Tongaliプロジェクト)」が受賞した。

 地域ブランド総選挙は、地元の学生が地域団体商標権者などへの取材を通じて知り得た商品知識やサービスの魅力をインスタクラム上で発信するとともに、今後の商品展開、ビジネスアイデアやPR方策などを競い合うコンテストだ。17年度の「九州地域ブランド総選挙」、18年度の「東海・北陸地域ブランド総選挙」、19年度の「東北地域ブランド総選挙」に続き、今年度は対象を全国に拡大して実施。北海道から沖縄まで計15団体・大学などがアイデアを競った。

 このうち、2月6日(土)の決勝戦に駒を進めたのは9チーム。各チームが、今後の商品展開やビジネスアイデア等について、提案した。審査委員による審査と一般視聴者による投票で、最優秀賞には「西尾茶協同組合×名古屋大学等(Tongaliプロジェクト)」の西尾の抹茶(愛知県)が選ばれた。このほか優秀発展賞は内藤とうがらし(東京都)を活用した企画を提案した学習院女子大学国際文化交流学部のチームが、優秀発信賞は尼崎あんかけチャンポン(兵庫県)を提案した武庫川女子大学生活環境学部のチームが、優秀発掘賞は球磨焼酎(熊本県)を提案した熊本大学熊本創生推進機構のチームが、それぞれ受賞した。

 決勝戦に進出したチームのPR動画は3月15日(月)~同21日(日)までの1週間、JR京浜東北線・根岸線内トレインチャンネルで放映さる。

あいち航空ミュージアム、航空機のフォトコンテスト開く

2021年2月8日(月)配信

あいち航空ミュージアム外観

 あいち航空ミュージアム(愛知県・豊山町)は3月31日(水)まで、航空写真家・赤塚聡氏と航空雑誌「航空ファン」と連携したフォトコンテストを開いている。4月からは同コンテストの作品展示や、トークショーなども開催する。

 募集部門は、民間機(旅客機)部門、民間機(その他)部門、官用機(自衛隊機)部門、官用機(その他)部門、航空関連施設・車両等部門の5部門。1人1点のみの応募で、2018年1月以降に撮影した未発表作品に限る。応募形式は、A4サイズの用紙にデジタルカラー印刷したものとCD-Rに保存した画像データを、「あいち航空ミュージアム」宛てに郵送で受け付けている。

 最優秀賞は全応募作品から1点、部門賞は各部門1点の計5点、審査員特別賞は各審査員1点の計4点、佳作は25点程度を選出する。審査員は、航空写真家・赤塚聡氏、「航空ファン」編集次長・神野幸久氏、ブルーインパルス元編隊長・吉田信也氏、あいち航空ミュージアム館長・鈴木真二氏の4人。結果発表は、4月下旬に表彰作品を決定し、別途発表する。賞品は、受賞者宛てに順次発送となる。

 入選作品は4月28日(水)~6月28日(月)まで、同館1階「“飛行”の教室」西側通路と壁面に展示する。展示作品は35点程度で、応募された全作品をTVモニターで展示する予定だ。

 あわせて、審査員である航空写真家・赤塚聡氏と「航空ファン」編集次長・神野幸久氏による審査講評や、航空機写真の撮影のコツなどに関するトークショーを4月29日(木・祝)に実施する。時間は13:30~15:00まで、場所は1階のフライングボックス前ステージで、着席スペースに椅子40脚を用意する。立ち見も可。なお、イベントの参加費は無料だが、別途入館料が必要となる。

菊池ファンクラブ創設記念して 「九州国首都・菊池 代表総選挙」開催 全国34万人のきくちさん集まれ!

2021年2月8日(月)配信

九州国首都代表総選挙 代表党首

 菊池観光協会(熊本県菊池市)は、2021年2月1日(月)に菊池ファンクラブを創設した。地域と関わりながらまちづくりを支援する全国の菊池ファンとつながることで、持続可能なまちづくりを推進する。クラブ発足に合わせ3月7日(日)まで、会員募集を目的としたキャンペーン企画「九州国首都・菊池 代表総選挙」を開催する。

 キャンペーンでは、九州国という架空の国の首都を宣言した菊池市民有志が、国の代表を決めるための総選挙を行う。立候補するのは、(1)歴史・刀剣党(党首:藤原 武)、(2)食・グルメ党(党首:多部留 忠)、(3)自然・温泉党(党首:森谷 湯美)、(4)全国34万人のきくちさん党(党首:菊池 健一郎)の党首4人。各党首がコロナ禍における観光振興や地域振興をテーマに公約を掲げ、まちの魅力をウェブサイトやSNS(交流サイト)で発信する。投票は、応援したい党首を選び、ウェブサイトや市内の投票所で行う。投票に参加した人のなかから抽選で、各党首厳選の特産品セットやオリジナルグッズを贈呈する。

 菊池市は今から約650年前の南北朝時代に九州を征した豪族・菊池一族が治めたまちで、一時期は九州の中心地(征西府)として栄えた。菊池(地)姓の方は一族の子孫といわれ、全国に約34万人いるとされる。こうした歴史的背景を生かし、菊池市に縁ある人たちや、菊池市出身者、歴史ファンの方々と接点をつくり、ファンクラブへの入会を促すことにより地域振興に取り組んでいく。