近畿日本ツーリスト、大河ドラマ館の運営受託 「光る君へ 越前 大河ドラマ館」2月23日オープン

2024年2月20日(火) 配信

しきぶきぶんミュージアム外観

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は2月23日(金・祝)、福井県越前市に「光る君へ 越前 大河ドラマ館」(しきぶきぶんミュージアム内)を開館する。同市内の公民連携の組織である「紫式部プロジェクト推進協議会」から運営管理業務を受託し、入場券販売や入場者数管理などの業務にあたる。

 館内には、大河ドラマ「光る君へ」のあらすじ、脚本家はじめスタッフ紹介、登場人物の相関図、代表的衣装、小道具などを展示。4Kシアターを設け、出演者インタビューやメイキング映像を交え、越前の大河ドラマ館でしか見られない独自映像作品を上映する。

 加えて、しきぶきぶんミュージアム内には、紫式部が暮らした越前の文化や歴史を紹介する展示、お土産やグッズを購入できる物販販売所が設置される。

 開館時間は午前9時~午後5時(最終入館4時30分)。入場料は大人600円、小・中学生200円、20人以上の団体割引あり。

「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年 都内で記念サミット開く

2024年2月20日(火) 配信

前列左から一見勝之三重県知事、山下真奈良県知事、岸本周平和歌山県知事、詩歩氏

 和歌山、三重、奈良の3県で構成する「吉野・高野・熊野の国」事業実行委員会は2月8日(木)、7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年を迎えるのを記念し、東京都内で記念サミットを開催した。観光客を誘致しようと、メディア関係者や旅行事業者など参加者約150人に向けて、世界遺産など地元の魅力をアピールした。

 同事業は2010年度から、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を中心とした紀伊半島地域の観光振興と地域活性化をはかるため、3県共同で取り組んでいる。

 サミットでは、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩(Shiho)氏を迎え、「紀伊山地の霊場と参詣道」の絶景スポットを題材とした記念トークショーを行った。後半には、沿線市町村長による地域の魅力紹介や、3県知事と詩歩氏による記念トークセッションもあり、盛会裏に終わった。

3県知事と詩歩氏による記念トークセッションのようす

 トークセッションは、山下真奈良県知事や一見勝之三重県知事、岸本周平和歌山県知事が、各県それぞれの世界遺産登録20周年の取り組みと今後の連携を説明した。

 奈良県では、旅行事業者向け商談会「奈良県観光見本市(仮称)」の開催や、交通事業者と連携した広報展開、SNSやWeb、雑誌などさまざまな媒体で誘客促進の活動を展開していく。山下知事は「今回説明した奈良県中部・南部には、本当に素晴らしい観光資源があり、ぜひ国内外の皆様に回ってほしい。奈良県の周遊型観光にスポットを充ててPRしていきたい」と力を込めた。

 続いて和歌山県では、「令和の熊野詣 熊野古道リレーウォーク」により、23年12月~24年3月まで熊野古道の紀伊路を分けて踏破するイベントを行っている。岸本知事は「一段落したら来年度に(熊野古道の)中辺路をリレーするイベントも行う。できるだけ物語性を持たせたい」と話した。このほか、和歌山県立博物館で特別展や展覧会、20周年記念御朱印などの記念イベントを実施・PRしていくとした。

 最後に三重県では、伊勢から熊野までを分けて踏破する「熊野古道伊勢路踏破ウォーク」や、同じく道の世界遺産があるスペイン・バスク自治州から関係者を招いた国際シンポジウムを開催予定。2次交通の実証運行や、受入環境を整備するとして、一見知事は「バスの待ち時間を短くして色んなところに行けるようにしたい。補助率を見直し、多くの上質な宿泊施設を呼び込みたい」と意気込みを語った。

人生を変える旅を考える 旅と学びの協議会シンポジウムが参加者募集

2024年2月20日(火) 配信

3月19日に開催

 ANAホールディングスは3月19日(火)に、「旅と学びの協議会シンポジウムVol.8 人生を変える旅~変革的旅行経験とは~?」を開く。オンラインでは一般の参加者も募集している。参加は無料。

 同協議会は、これからの時代を生き抜く力をつけるため「旅」という非日常の環境での「学び」の可能性を模索してきた。今回は「変革的旅行経験」をテーマに、旅の刺激で学ぶことが自己認識や変容につながっていることを考察する。

 午前は「人生を変える旅」をテーマに、イデアラボ研究員の中島実穂氏が講演「旅行は私を変える:変革的旅行経験の研究動向」を行う。また、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授で旅と学びの協議会アドバイザーの前野隆司氏が「旅と学びとウェルビーイング」と題して登壇する。午後の部では今年度の活動を会員が発表する。

 シンポジウムは午前10時~午後2時まで。申し込みは公式サイトから。

空間に没入し迷いながらいろいろな作品に出合う 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス開館 

2024年2月20日(火) 配信 

Bubble Universe

 麻布台ヒルズ(東京都港区)に2月9日(金)、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が開館した。

 22年閉館の施設を、東京・お台場から移転。デジタルアート集団「チームムラボ」が生み出す「地形の記憶」、「境界のない群蝶―地形の記憶(仮)」など約50作品を五感で楽しめる。なかでも、色とりどりに光る球体が部屋を埋め尽くし不思議な空間を生み出す「Bubble Universe」は、注目の作品のひとつだ。

 同美術館は、決められた順路がない「地図のないミュージアム」であることが特徴のひとつ。各作品が他の作品と混ざり合うなど変化を続けることで、常に違う見え方が楽しめる。鑑賞者が触れたり、歩いたりすることでさまざまな変化が起こるといった仕掛けも用意されており、担当者は、「全部の作品を網羅的に見ていくのではなく、空間に没入し迷いながら、いろいろな作品に出合ってください」と楽しみ方をPRする。

「津田令子のにっぽん風土記(106)」新たな観光拠点を生かして~ 千葉県館山市編 ~

2024年2月20日(火) 配信

「道の駅グリーンファーム館山」2月16日オープン
館山市観光協会観光まちづくりセンター室長 木村 義雄さん

 「館山市は温暖な気候が特徴で、一足早く春の訪れを感じることができますよ」と館山市観光協会観光まちづくりセンター室長の木村義雄さんはおっしゃる。2月16日には、新たな観光拠点「道の駅グリーンファーム館山」が開業。「これまで以上にこの地でのんびりゆったり海と里を、さらには新鮮野菜などのお買い物をお楽しみいただけるのではないでしょうか」と期待を込める。

 

 「今年は花が早く咲いていて、城山公園の梅の花や水仙も満開を迎えていますので、早めに来ていただくことをお勧めします」と話す。

 

 イチゴ狩りも既に最盛期を迎えている。「例年だと、5月の連休までシーズンですが、今年は若干時期が早まりそうな気がします」という。

 

 市内では「館山いちご狩りセンター」と、「とよふさいちご園(館山観光いちご狩りセンター)」で楽しむことができ、「農園に行くにはレンタサイクルが便利です」と語る。JR館山駅西口の館山市観光協会には電動アシスト付き自転車や、スポーツバイク、クロスバイク、子供用自転車など幅広い用途で使える自転車がそろっている。市内の農園までは、15~20分ほどで行ける。時間や体力に合ったコースも案内してくれるのでまず観光協会を訪ねたい。

 

 待望の「道の駅グリーンファーム館山」は、地域の観光と農産業をつなぎ、食や収穫の体験を通して新しい房総の魅力を体験できる体験型の道の駅だ。木村さんは「市の食の魅力を高め、市民や観光客の皆さんにもその魅力を知ってもらう『食のまちづくり拠点施設』としての役割を担い、多くの方に愛される食と体験のテーマパークを目指しています」と話す。たくさんの野菜や果物も販売され、ここでしか買えないオリジナル商品もある。

 

 「採れ立ての野菜を中心としたボリューム満点のメニューや、ジビエを使った限定メニューもありますよ」とアピールする。周辺も整備して、収穫体験や乳しぼり体験ができる企画を計画中だという。さまざまな体験ができる「農場を兼ね備えた道の駅というのが大きな特徴で、五感で楽しんでもらいたいと思っています」と木村さん。

 

 「ここで館山の溢れる魅力を満喫していただけるように、さまざまなメニューをそろえ、ご案内をしております。ぜひお立ち寄りいただければと思っております」。食材の宝庫館山に、また一つ観光の目玉が誕生した。早速訪ねてみなければ。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

〈観光最前線〉クラファン実施 金沢の旅館「滝亭」

2024年2月20日(火) 配信

 石川県・和倉温泉の旅館「のと楽」などを運営する「のと楽グループ」(谷﨑裕社長)は、能登半島地震により一部建物に被害が出た金沢のグループ旅館「滝亭」の修繕および施設の向上を目的としたクラウドファンディングを始めた。募集期間は4月7日まで。

 「滝亭」はガラス窓や壁、天井が損壊し、展示していた美術品が破損するなどしたものの、甚大な被害を受け休業中の「のと楽」に比べ、早い立ち直りが期待できることから、まずは「滝亭」の修繕と磨き上げに注力すべく、今回のクラファン実施に至ったという。

 現在、「滝亭」と山代温泉にあるグループ旅館「森の栖」は通常営業している。

【塩野 俊誉】

「feel NIPPON 春 2024」開催 49商工会議所が地域 発の食などPR

2024年2月19日(月) 配信 

開場のようす

 日本商工会議所(小林健 会頭)は、2月6~8日、東京ビッグサイト で日本全国・海外に届けたい地域ブランドを集めた共同展示商談会「feel NIPPON 春 2024」を開いた。

 各地商工会議所、地域の小規模事業者らが開発した特産品や観光商品などの販路開拓・拡大を支援するのが目的。49商工会議所が来場者に地域発の食や逸品 をPRした。

 同期間中に開催されていたギフト商品の見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」、「グルメ&ダイニングスタイルショー」の会場内で実施された同商談会。19回目となる今回のテーマは、「日本全国・海外にPRしたい地域ブランドプロジェクト」をテーマに掲げた。

 また今回は、国内水産物の販路開拓支援として、三浦商工会議所(神奈川県)や津久見商工会議所(大分県)など4商工会議所が地域の水産品と水産加工品を特設ブースに出展した。

 商談会を終え、地域振興部の西坂卓人氏は「中小企業・小規模事業者にとって、販路開拓に関する大きな課題は、付加価値の向上だと考えているので、各地商工会議所と連携して、地域の事業者が持つ独自のストーリーや消費者ニーズにマッチする機能などを掘り起こし、当所や全国の商工会議所が持つ全国的なネットワークを活用して販路開拓を支援していく」と今後の方向性を説明。

 地域ブランドの目的を「『地域に訪れたい・関わりたい・住みたい』を創出すること」と語り、「地域の特長を生かした商品・ブランドのPRを通し、地域の魅力を発信し、国内外の方々に現地に来ていただけるように、引き続き、販路開拓・地域振興に精進していく」と力を込めた。

「天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草別邸」開業 黒湯の温泉楽しむ和の設えにこだわった宿

2024年2月19日(月) 配信

黒湯の天然温泉が楽しめる大浴場

 共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)はこのほど、東京都台東区に「天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草別邸」を開業した。

 東京・浅草の「浅草寺」や「花やしき」に隣接する、全館畳敷きの和風プレミアムホテル「御宿 野乃」ブランド2棟目の宿。

 黒湯の天然温泉が楽しめる大浴場には日本文化を感じられる日本画をあしらうなど和の設えにこだわっており、館内各所には浅草にちなんだ江戸の風情を感じる装飾を展示している。

 客室数は117室、観光ニーズに応えるため、家族向け客室を多く用意している。

朝食(イメージ)

 朝食は、和、洋50種類のメニューが並ぶセミバイキングに旬の海鮮を使用した「海鮮玉手箱」が付くカタチで提供。セミバイキングには、ご当地メニューの牛鍋や伝法院通りにある豆腐屋の湯葉などのメニューが並ぶ。

 同エリアでは、共立メンテナンスグループの共立オアシスが「もちかえり処 羽衣茶寮 浅草花やしき通り店」と「街のビストロ パンプキン」、共立フーズサービスがもんじゃ・鉄板焼き「いろは歌 花やしき通り店」を昨年12月に開業しており、隣接する2棟の野乃と共に花やしき通りの活性化もはかる考えだ。

人手不足解決へ事例確認 ロイヤルホテル蔭山氏や鶴雅HD大西氏登壇

2024年2月19日(月) 配信

セミナーのようす

 第52回国際ホテル・レストラン・ショー開催期間中の2月13日(火)、東京ビッグサイトで「東京・関西・北海道の宿泊業界トップが語る! 宿泊業における『人的資本経営』とは」をテーマにパネル討論会が行われた。人材不足の解決のために必要なことや、事例などを確認した。

 ロイヤルホテル(大阪府大阪市)会長で、日本ホテル協会副会長の蔭山秀一氏と、鶴雅ホールディングス(北海道釧路市)会長で、日本旅館協会会長の大西雅之氏、ホテルオークラ東京(東京都港区)専務の髙栁健二氏が登壇。コーディネーターは日本能率協会経営・人材革新センター長の富浦渉氏が務めた。

 冒頭、富浦氏は宿泊業界で人手不足が深刻化するなか、「従業員のスキルとモチベーションを最大限に引き出し、育て、質を高めることでより良いサービスを提供することが経営において最も必要な要素」とした。

富浦渉氏

 モチベーションを上げる取り組みについて問われた蔭山氏は昨年3月に土地と建物をカナダの不動産投資会社に売却したことを説明し、「外資系企業は極めて明快に昇進へ必要な要件が定義されている」と話した。これまで年功序列や勤続年数による曖昧な評価制度だったことを振り返り、「昇格基準を設けることが大きなモチベーションアップにつながる。努力に対するフィードバックで、さらに向上する」と語った。

蔭山秀一氏

 また、2025大阪・関西万博や2030年にIRが開業することから、多くの外資系ホテルが大阪府にオープンしていることを紹介。「外資系ホテルは(働き続けるうえで)非常に厳しい環境だ」と指摘し、「貴重な経験をした人を採用できるよう、人事制度を見直して人材の流動化に備えたい」と話した。

 大西氏は「宿泊業の平均賃金は、全産業の下位であるサービス産業の中でも低いレベルだ」と語り、「希望と誇りを持って働いてもらうために平均給与を超える企業努力を行うことは、社員の生活を預かる経営者としての責務だ」との考えを示した。日本旅館協会の会員の4割ほどが債務超過となったことにも触れ、「一部のホテル・旅館は昇給が非常に難しい。サービス料を復活させて、給与の原資に充てることを宣言したい」と話した。

大西雅之氏

 生産性向上については「労働者が健やかに長期間、働いてくれれば、技量が高まり生産性は高まる。労働環境の改善は、人手不足解消にもつながる」と持論を展開した。

 髙栁氏は「泊まり番など労働負荷の高い時間帯に働くスタッフに、これまでの深夜手当に加えて、新たな手当を支給している」と話した。さらに、「産業全体で若年層の賃金が上昇している」として、初任給を上げたことを紹介した。

髙栁健二氏

 また「従業員を育てるには、年功序列でキャリア積んでいくことが必要。これがホテルのクオリティの高さとチームワークの良さを生み出している」と話した。

 一方、「年功序列を続けるのは難しいだろう。各グループホテルで事情が異なり、苦労している」と語った。

スキー・スノボツアーサンクスセールを実施 ビッグホリデー

2024年2月19日(月) 配信

白馬岩岳スノーフィールドイメージ

 ビッグホリデー(岩崎安利社長、東京都文京区)は2月16日(金)から、スキー・スノーボードツアーのサンクスセールを始めた。春休みの学生やファミリー向けに手ごろな価格のツアーを提案する。

 一例は、夜発バスを利用する長野・白馬岩岳スノーフィールドリフト1日券つき、ホテルドゥ・エール1泊で1人1万6100円~など。新幹線利用では、長野・斑尾高原スキー場リフト1日券つき、ホテルシルクイン斑尾1泊で1万8600円~などがある。このほか、日帰りツアーも用意している。