ブライダル商品が充実 ジャルパックの海外ツアー

来年のジャルパックの海外ツアーは、ブライダル商品が充実している

2018年12月15日(金) 配信

ジャルパックはこのほど、来年4月出発の海外ツアー商品「JALパックの旅」を売り出した。ハワイやグアムなど、ハネムーン・ブライダル向けの商品が充実したラインナップとなっている。

 ハワイではWi―Fiルーターのレンタルを引き続き行う。スマートフォン型端末となるため、現地スタッフとのやり取りやタクシー(レインボータクシー)の手配を、無料で行うことができる。早期予約をすれば、朝食やホテル高層階へのグレードアップも可能だ。

 グアムへは、追加料金なしで便名の確約ができる(全コース対象)。座席の快適さも追求し、ビジネスクラスは「JAL SKY SUITEⅡ」、エコノミークラスは「JAL SKY WIDER」シートを利用できる。JALグループならではの、居心地の良さを堪能してほしい。

HIS年末年始海外旅行予約動向、18年のヒット予測も

2017年12月15日(金) 配信 

エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、年末年始(2017年12月23日~18年1月3日)予約状況から、海外旅行動向と、18年の旅先のヒット予測も発表した。

ハワイが6年連続の1位

 HISの予約状況ではハワイが6年連続の1位と、不動の地位を築いている。 2位以下はアジア、オセアニア、ミクロネシアなど順位に若干の変動はあったが、年末年始の旅行先では人気の方面が並んだ。

 中でもセブ島は近年上昇傾向(15~16年:11位、 16~17年:9位)。海やスパだけでなく観光や他島へ出かけるなど、多様性が人気の要因になっている。日並びにでは、年内の出国が多く、最も人気の出発日は12月30日(土)だった。

人気急上昇はルクソール、2年連続エジプトが首位

 情勢不安による減便などで、日本からの渡航が減少していたエジプト。ただ昨年2位のカイロに続き、今年はルクソールが1位となった。通常乗り継ぎで20時間以上かかっていたが、エアレジャー利用チャーター便が日付限定で就航したことで、成田から約14時間直行で行くことが可能に。人気の理由は利便性が向上したことが大きな要因と考えられる。

 3位にはマルタがランクイン。イタリアのシチリア島南に位置する小さな島国は、カラフルな街並みがインスタ映えするということから、近年女性を中心に支持を集めている。今年の結果でも30代女性の属性が一番多かった。治安が良く、公用語も英語のため、旅行への敷居が比較的低いこともプラス材料となっている。

2018年HISヒット予測

 HIS社員に「2018年ヒットしそうな旅先」についてアンケートを実施し、結果をまとめた。同社は「流行の先取り・今後の旅先の検討材料としてもらえれば」とコメント。(調査方法:HIS、社員アンケート、調査日:17年11月25~28日、有効回答:937)

1位:ドバイ(アラブ首長国連邦)

(C)Bab Al Shams

 アラブ首長国連邦第2の都市として、近年メディアでの露出が増えているドバイが1位となった。世界一の称号を多く持ち、規模の大きさと豪華さは、ドバイでしか体験できないというスペシャル感も魅力の1つ。

社員のコメント(抜粋)

・SNSでドバイの写真がアップされているのを良くみかけるようになりました。

・女子旅でお問い合わせが増えています。料金とかもほかの都市と比べ高くないので人気。

2位:モロッコ

マラケシュ

 北アフリカに位置するモロッコ王国が2位にランクイン。アフリカ、ヨーロッパ、アラブをつなぐ交易の十字路として発展。サハラ砂漠や青の迷宮シャウエンなど、地域によって異なった文化が楽しめる。アルガンオイルやバブーシュなど買い物を堪能でき女性からの支持が高い。

社員のコメント(抜粋)

・赤い街:マラケシュ、青い街:シャウエン、茶色の街:フェズと、町によって色が法律によって定められており、独特な雰囲気がある。インスタ映えもばっちり。タジン鍋が有名。

3位:ロシア

血の上の救世主教会/サンクトペテルブルク

 首都モスクワや芸術の街サンクトペテルブルクなど、独特の形と美しい配色の建造物には目を引く。ビザ緩和で相互の観光客増加が見込まれている注目の国だ。来年は大型イベントも控え、「今後の露出が増えること間違いなしです」(同社)。

社員のコメント(抜粋)

・2018年は4年ごとに開催されるサッカーの国際試合が行われる年で注目されています。

・大都市だけではなく他の都市も注目が高まっている。アジアとヨーロッパを組み合わせた特別な国。

4位:オーストラリア

ウルル/エアーズロック

 ウルル(エアーズロック)への登山が2019年10月から禁止になることから、再注目されている。また、インスタ発信によるメルボルンの需要も高まり、グレートオーシャンロードやホイザーレーン、独自のカフェ文化など、旅先としての魅力は今後も人気を博しそうだ。

社員のコメント(抜粋)

・近くないけれど遠くもない。ノーザンテリトリーは既渡航者も少なく、デビルスマーブルや野生のクロコダイルなどフォトジェニックな要素もあるため。

写真:ウルル(エアーズロック)

5位:アイスランド

ゲイシール/レイキャヴィク

 北大西洋に位置する、火山と氷河と温泉が楽しめる大自然の魅力あふれる国。国全体がオーロラベルト帯に位置し、海沿いでは光も少ないためオーロラのチャンスが高いのもポイント。地熱活動が活発なことから温泉を中心としたリゾートも満喫できる。

社員のコメント(抜粋)

・旅慣れた方からのお問い合わせが多い。観光局の方も、お問い合わせが増加している、とおっしゃっていた。インスタなどでも多く見かけた。

※以下は、少数ではあったが投票された国、地域。今後トレンドになる可能性がある方面として、紹介する。

イスキア島(イタリア)

イスキア島

 シチリア島、サルディーニャ島に次ぎ人口の多い、イタリアの島のひとつで、火山島。島のいたるところで温泉(テルメ)が沸き、欧州から観光客が訪れている。観光というより、テルメリゾートでゆったりされたい人にオススメ。島の西部フォリオにあるソルジェート温泉は天然の海水温泉で、景色も抜群。何よりも無料で楽しめるというのがポイント。

<行き方>…ナポリから高速船を利用して約50分

クック諸島

クック諸島

 南太平洋にある15の島から構成。公用語は英語とクック諸島マオリ語で、ポリネシアの文化圏にある。平均気温は25度前後で年間を通して海で泳ぐことが可能。手つかずの自然がそのまま残っており「秘密の楽園」と称される。透き通る海と真っ白な砂浜、カラフルな魚と珊瑚礁を見ながらマリンスポーツを楽しめる。

<行き方>…ニュージーランド・オークランドからラロトンガ島へ飛行機で約4時間

バルト三国 (エストニア、ラトビア、リトアニア)

エストニア(C)TALLINN pictures

 各首都の旧市街地が世界遺産にも登録されている、欧州とロシアの文化をうまく融合した、おとぎ話のような街並みを味わうことができる。豊かな自然に恵まれた土地柄から新鮮なオーガニック料理が自慢。

<行き方>

ヘルシンキからタリン(エストニア)へ飛行機で約30分

ヘルシンキからリガ(ラトビア)へ飛行機で約1時間

ヘルシンキからヴィニリュス(リトアニア)へ飛行機で約1時間半

アゼルバイジャン

アゼルバイジャン

 カスピ海の西側に位置する国。首都バクーは「世界一バブルな都市」といわれ、「第2のドバイ」と呼ばれるほど高層ビルの建設ラッシュが続いている。ドバイにある世界1の高層ビル「バージュカリファ(828m)」を超える1050mの超高層ビル(総工費は約8兆850億円)を建設予定だという。

<行き方>

ドーハからバクーへ飛行機で約3時間

大阪に本物のトナカイが!「Vanity Osaka」でクリスマスイベント

2017年12月15日(金) 配信

 

大阪市内のナイトクラブ「Vanity Osaka」(バニティ大阪)は、2017年12月22日(金)に本物のトナカイがくる特別なクリスマスイベントを開く。「華やかであり妖艶な非日常」「海外と日本の文化を融合」をコンセプトにしているVanity Osakaにふさわしいクリスマスを演出する。

 当日はサンタと西日本では動物園でも見る機会がほとんどない、本物のトナカイがVanity Osakaの正面玄関に登場し、写真撮影などが楽しめる。タレントやアーティスト、モデル、プロスポーツ選手など、たくさんの有名人から圧倒的な支持があり、流行を作っていく人々が集うVanity Osakaに、大切な方や恋人、ご家族、友人と出かけてみては。

本物のトナカイがやってくるVanity Osaka クリスマスイベント

開催日  :2017年12月22日(金) 午後6:00~翌日午前5:00

会場   :大阪府大阪市中央区東心斎橋2-7-20 サザンパレスビル1階広場

参加費  :無料でトナカイと写真撮影ができる。

運営会社概要

会社名: 株式会社アントラージュ

店舗名: Vanity Osaka(バニティ大阪)

所在地: 〒542−0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋2−7−20

     サザンパレスビル B1

営業日: 木~日曜日 祝前日

設立 : 2015年8月

関空にエ ールフランス航空ボーイングB787-9が就航予定

2017年12月15日(金) 配信

関空にエ ールフランス航空のボーイングB787-9が就航予定

エールフランス航空はこのほど、ボーイングB787-9を2018年夏と冬、さらに2機納入し、2018年夏期スケジュールから大阪・関西空港を含む長距離線7都市への運航を予定していると発表。大阪への就航は2018年5月になる見込み。

 運航予定都市は、マリ共和国・バマコ経由コートジボワール・アビジャン行き、コロンビア・ボゴタ、ケニア・ナイロビ、カナダ・モントリオール、中国・広州、大阪の7都市。毎日1便の運航で、AF291便の午前10:30の関西空港発着便は、午後4:15にフランス・パリに到着する。ビジネスクラスは 30席を用意。全席が通路にアクセスでき、シートは2㍍のフルフラットベッドになり、機内での上質な眠りを提供。肌触りのよい羽根布団と大判の羽枕も利用できる。そのほか、プレミアムエコノミークラス 21席とエコノミークラス 225席を配置する。

あなたが好きな露天風呂のある宿 ホテルふじ(山梨県・石和温泉)

2017年12月15日(金) 配信

旅行新聞新社では本紙付録の冊子やネットユーザーを対象に、「あなたが好きな露天風呂のある宿」のアンケート調査を実施しました。人気を集めた宿のなかからおすすめの施設を紹介します。

ホテルふじ 山梨県・石和(いさわ)温泉

緑に包まれた露天風呂で温泉三昧を

 石和温泉のなかでも、多彩なお風呂と旬の食材にこだわった料理が自慢の宿、「ホテルふじ」。素材・空間・自然が一体となったやすらぎの空間が、訪れる人々を温かく迎えてくれる。

 とくに、県内最大級の大岩風呂「信玄」はむき出しの岩肌が圧巻で、自然を生かした造りの湯船でのびのびと入浴できる。また、大庭園を望む「きんすい」は、ジェットバス・泡風呂・打たせ湯など、多彩なお風呂を完備。露天風呂は緑豊かな美しい庭園に囲まれた「寿寿」と、自然のなかにいるような開放感あふれる「風林」を備えている。このほか、美しい夜景を贅沢に味わえる純和風の貸切展望風呂もあり、プライベートな空間で至福のひとときを満喫できる。

 客室は、落ち着いた純和風のしつらい。2015年1月には本館に特別室「桃山」がオープンし、より贅沢なひとときを過ごせるようになった。 このほか、同年5月に新設したカラオケボックスをはじめ、ダーツ&セルフバー、本格エステ、屋外プールなどさまざまな世代で楽しめる充実した施設が完備されているのもうれしい。

 「Dining Hestia」では、四季折々の世界の料理をバイキングでいただける。山海の素材を最大限に生かした山梨の郷土料理なども多彩にそろい、充実したディナーを満喫できる。そして温泉と食事を心ゆくまで満喫した後は、グランドピアノが置かれたカフェ&バー「ヘリオス」で、ゆったりとした大人の時間を楽しみたい。
 

宿データ

「Dining Hestia」では、四季折々の世界の料理をバイキングで
ホテル外観

住所:〒406-0024 山梨県笛吹市石和町川中島192
TEL:055(262)4524 FAX:055(263)3320
チェックイン :《本館》午後 3:00 《別亭美峰》午後2:00
チェックアウト:《本館》午前10:00 《別亭美峰》午前11:00
風呂:大岩風呂1、大庭園風呂1、露天風呂2、展望風呂2(有料) 
泉質:単純温泉
客室: 全120室
宿泊料金目安:1万2960円~(税込、入湯税別)

アンケート概要

実施媒体:
1)第42回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選発表冊子(2017年1月20日(金)発行)
2)Webサイト「日本の歩き方」上でのアンケート(2017年1~3月)

回答数:3863件(内、有効回答数:2205軒) 

出国税、国際観光旅客税に 19年1月7日以降から

2017年12月14日(木) 配信 

国際観光旅客税へ

与党は12月14日(木)に2018年度の「税制改正大綱」を発表した。これまで議論してきた出国税は、名称を「国際観光旅客税(仮称)」とした。出国1回につき、1千円を徴収する。入国後24時間以内に出国する乗り継ぎ旅客と、2歳未満の幼児は対象から外す。適用時期は19年の1月7日以降の出国からとなる。

 16年の出国旅客は約4100万人で、新たな財源の規模は410億円ほどになる見通し。17年度の観光庁当初予算は約210億円で、2倍近くになる。使途は出入国円滑化や地域資源の整備・満足度向上、海外プロモーション改革などをはかる。

 税として一般会計に入る。観光施策に充当されるかなどの問題は残ったままだが、今後税収の使途を限定していく法案をつくっていく考え。

 今回の税制改正大綱で、国際観光旅客税の骨子は固まった。9月15日の検討会開始から、異例のスピード感だ。このまま年末に閣議決定されると、年始の通常国会に提出。来年4月に改正税法が施行される。

 訪日外国人旅行者は11月時点で昨年の2400万人を突破。依然伸びている。日本人海外旅行者は、この10年間ほぼ1700万人弱で頭打ち状態にある。

【ナビタイムジャパン・藤澤氏に聞く】レンタカー利用の実態調査、外客向けマーケティングを支援

2017年12月14日(木) 配信

藤澤 政志 氏
ナビタイムジャパンインバウンド事業部長。2016年から、日本政府観光局(JNTO)インバウンド戦略部調査コンサルティンググループ調査役兼、グローバルマーケティング部デジタルマーケティング室調査役を務める。

 自治体と手を携え、地域の観光振興に力を入れるナビタイムジャパン。今回、インバウンド事業部の藤澤政志部長を訪ねた。

 レンタカーを利用した2次交通の発達が、訪日外国人旅行者数増加や地方の観光振興に結びつくと考えてきた藤澤氏。7月に配信を開始したスマートフォン端末用アプリ「Drive Hokkaido!」を中心に、「北海道ドライブ観光促進社会実験」での取り組みについて話を聞いた。

 収集した利用者の動態データは今後、各観光施設に提供する予定で、地域のマーケティング力アップも狙う。10月には、訪日外国人向けの高速道路の乗り放題パスが発売され、レンタカーに着目した取り組みは、さらに弾みがつきそうだ。【謝 谷楓】

 北海道観光の課題に向き合う

 ユーザーの移動補助と、移動経路・立ち寄りスポットのデータ分析を目的としたアプリ「Drive Hokkaido!」。国土交通省北海道開発局(和泉晶裕局長)が行う「北海道ドライブ観光促進社会実験」の一環として7月から配信をスタートした。アプリは、カーナビゲーションを使ったレンタカー移動を手助けするほか、旅道中のオススメスポットや、施設の特典(クーポン)情報も掲載する。

 北海道は、有名観光地に旅行者が偏在する課題を抱えている。道経済部観光局がまとめた「北海道観光の現況2016」でも指摘されており、道内さまざまな地域への誘客を実現するアイデアが求められてきた。

 移動と観光資源の周知をサポート

ピンク色部分がPANORAMIC DRIVING ROUTE。ルートを参考にして、未知の観光スポットにも興味を持ってほしいという。(クリックで拡大)

 アプリを立ち上げると北海道を13エリアに区分した「エリアセレクト」画面が表示される。目的地の位置するエリアを選択すれば、オススメのルートが、マップコードと共に表示される。

 「北海道を訪れる観光客は、予め目的地を定めている方がほとんど。必要な情報は目的地とその近辺になるため、エリアを選択してもらい、カーナビゲーションシステムにマップコードを入力して、まずは目的地に向かう使い方を想定した」と語る。

 全部で43のオススメルートは「PANORAMIC DRIVING ROUTE」と名付け、道中立ち寄れる観光スポットや施設も画面をスクロールするだけでチェックできるようにした。ドライブ中、興味を誘うスポットを探せるようにすることで、あまりポピュラーでない観光資源の周知も実現した。

 藤澤氏は、「北海道は広く、レンタカーで移動するのが一般的。これまでは、札幌や富良野といった有名観光地の間にある施設は見過ごされがちだった」と語ったうえで、「どの道路を走るかを提案することが、地域へと旅行者を誘うためには必要となる」と強調。アプリは、カーナビゲーションを補助しつつ、さまざまな地域へのアクセスを提案する仕様で、課題に応えるものとなっている。

 データ分析で、施策立案に寄与

事業コンセプトについて語る藤澤氏。

 7月のアプリ配信から約4カ月。現在、移動経路・立ち寄りスポットのデータ分析を実施している最中。来年3月を目処に、詳細な分析結果を発表する予定だ。

 データの収集と分析を通じ分かったことは多い。11月30日までのアプリ利用者数(日本語を除く)は3634人で、アンケート調査を通じ国・地域別の利用者数も把握した。トップは香港の583人。シンガポールと台湾、マレーシア、タイ、韓国、オーストラリアが続き、アジアからの来訪者の多さが目立つ結果となった。【表1参照】

 「リピーター数の多さも、アンケート調査を通じ明らかになりました。北海道を訪れたことのある外国人は37%で、5回以上のリピーターは10%に上ります。観光スポットランキングでも、訪道回数3回目や20回目以上のインバウンドでは『道の駅』など、初回訪問時には見られないワード(場所)がランクインしているのが際立ちます」と指摘する。

 「訪問回数にかかわらず人気なのが『大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ』。北海道の自然を満喫しようとするなら、やはり一番はロープウェイと考える観光客が多いことを示しています」と続ける。実験で得たデータは今後、誘客促進につながる道しるべ(掲示物や標識)の設置を行う際の拠り所として役立つ。

 特典(クーポン)の検索ランキングなど、収集データは各施設にも提供されることとなっており、地域事業者のマーケティング力アップにも寄与すると予想される。

 アプリの利用時間調査からは、主な観光時間帯が午前10時と午後2時であることを知ることができた。「注目すべきは、午前1―6時の深夜から早朝に掛けて検索するユーザーが存在する点です。半年の間、定期的に北海道を訪れドライブしましたが、朝食を摂れる施設が少ないことを実感しました。分析結果を発表する際には、朝食の提供を促す施策も提案できるかもしれません」。

表1:実施しているデータ分析の一部。来年3月を目処に、詳細な分析結果を発表する予定だ

 レンタカー会社と協力し、地域への誘客実現

 同実験に携わる以前から、観光資源の発掘や、訪日外国人旅行者の地方誘致に尽力してきた同社。レンタカーを通じた移動の重要性に気づくと同時に、「バスだけだとどうしても限界がある。外国人旅行者にはぜひともレンタカーを使って、地域を巡ってほしいという思いがあった」という。

表2:同実験に参画する各施設で活用されているポップアップ。
表3:アプリクーポンの掲示のお願いや、施設内でのWi―Fiの有無を、指差すだけで確認できる。アプリと連動した取り組みだ。

 地域の主要エリアから離れた場所にも、魅力的な観光資源は存在する。さらなる消費額増加につながるリピーターを取り込むためにも、レンタカーを利用しての移動は必要不可欠との見解に辿り着いた。

 「レンタカー利用者の増加を実現するためには、ユーザーの要望にいかに応えるかが課題としてあった。同実験で獲得したデータは、レンタカー会社との連携につながるもの。レンタカー会社には、サービス提供時のツールとしてアプリをユーザーに勧めてほしい」と力を込める藤澤氏。

 今後は、検索システムやアプリを通じ、レンタカー会社をサポートすることで、ナビゲーション事業者としての存在感を高める構えだ。

 なお、データ分析を可能としたアプリは、地域に合わせてカスタマイズすることができ、応用が利く。同社にとって、今回の取り組みによる収穫は大きい。

歌舞伎町で、「リアル脱出ゲーム」を楽しもう!

2017年12月19日(火) グランドオープン

会見には、(左から)安藤なつさん(メイプル超合金)と、カズレーザーさん(メイプル超合金)、加藤代表、倉見尚也イープラス社長、近石愛作Cygames管理本部長、岩崎正幸ニッポン放送社長、くまッキー(東京ミステリーサーカス団長)が登壇した

東京・歌舞伎町に、「東京ミステリーサーカス」がグランドオープンすることとなった。リアル脱出ゲームを展開するSCRAP(加藤隆生代表)を中心に、新しいエンターテインメント空間を目指す。一過性のイベントではなく、常時リアル脱出ゲームを楽しめる施設となっている。英語対応にも力を入れるという。

 12月14日(木)には、現地で記者会見が行なわれた。「見たり読んだりするだけでなく、物語を何度も体験できる場所をつくりたかった」と強調する加藤代表。「選ばれた少数ではなく、皆に開かれた空間」づくりを通じ、ユーザーの日常を豊かにしていきたいと意気込む。

施設について紹介する加藤代表

 同社は10年間、リアル脱出ゲームのコンテンツ開発に従事。百貨店や、JR山手線の車両内など、場所を問わないユニークな企画で、多くのファンを魅了してきた。リアル脱出ゲームを軸に、マンガやアニメ作品とのコラボも多い。本紙としては、老舗旅館を舞台にしたリアル脱出ゲームの誕生が待ち遠しい。

 新たに誕生する「東京ミステリーサーカス」では、歌舞伎町全体を舞台にしたゲームを用意。リアル捜査ゲーム「歌舞伎町探偵セブン」では、実際に自分の足で情報収集に出向かなくてはならない。ユーザーは、歌舞伎町のバーやキャバクラ、住宅などを巡り謎解きを行う。

 会見には、お笑い芸人コンビ「メイプル超合金」も登壇。加藤代表とともに、施設の魅力をPRした。

長野県観光情報特集サイト「アラウンド長野」がリニューアル

2017年12月14日(木) 配信 

おすすめの温泉地からインスタ映えスポットまで長野県の旅の楽しみ方を提案

国内の着地型旅行商品を企画・実施する観光販売システムズはこのほど、「日本版DMO」に登録された(一社)長野県観光機構と共同運営する長野県のツアー予約サイト「VISIT長野県」内の観光情報特集ページを、2018年の誘客に向けてリニューアルオープンした。

 長野県内の観光情報を動画を活用して紹介!

 特集ページのタイトルは「AROUND NAGANO(アラウンド長野)」。長野県観光機構の会員が実施する現地ツアーを掲載したパンフレットと連動し、2017年3月に公開した。各ツアーの販促ツールとしてのみならず、自然豊かで歴史・文化など多彩な観光資源がある長野県内をぐるっと周遊してほしいとの願いを込めて、県内全域のおすすめ観光スポットの情報や楽しみ方の提案を掲載している。

 今回のリニューアルでは、記事と連動し、旅の魅力を伝える30秒動画(30secondstrip)をトップページに公開。9つのテーマに合わせて、長野県内在住のライターによる27の記事を掲載した(12月13日現在)。今後も季節のおすすめスポット情報、フォトジェニックな撮影スポットなど、観光客目線での情報が発信される予定だ。

 サイトの特徴

動画を活用した魅力あふれるトップページ
 長野県内で撮影した30秒動画(30 seconds trip)と連携し、旅へのモチベーションを高める。

テーマ別に探しやすい記事
 掲載している記事は、一覧ページだけでなく「自然、絶景、体験、花、食、ワイン・日本酒、祭り・イベント、歴史、温泉」という9つのテーマから検索ができる。また、マップから探すこともでき、具体的に行きたい場所がある方にも便利。

9つのテーマから検索できる

記事と関連するツアーのオンライン予約・カード決済が可能

 単なる観光情報サイトに留まらず、記事と関連するツアーや、周辺観光地のツアーも掲載。サイト内にて予約・カード決算ができるので、ユーザーの素早いアクションにつながる。

ワンストップでオンライン予約・カード決済が可能

【アラウンド長野】

旅の魅力を伝える30秒動画(30 seconds trip

 30 seconds trip(30 セカンド トリップ)は、日本国内の人気の旅行・観光スポットの魅力を30秒の旅動画で紹介しているフィールドデザイン(長野県長野市)が運営するサイト。コンセプトは「いますぐ出かけよう 30秒の旅へ」。オーソドックスな観光地紹介ではなく、その場所を旅した気分を味わってもらうため、モデルの表情や体験風景などを含めたストーリーが好評。

30 seconds trip「いますぐ出かけよう 30秒の旅へ。」

【30 seconds trip】

サイト運営主体

(一社)長野県観光機構 

観光販売システムズ 

動画提供会社

フィールドデザイン 

 

静岡市、世界に輝くアイテムを一堂にPR

2017年12月14日(木) 配信

静岡市が世界に誇る魅力あふれるアイテムを熱くPR

世界に輝くまちに。静岡県静岡市は12月13日(水)、東京都内で観光プレゼンテーションを実施。市が世界に誇るさまざまな魅力を一堂に披露した。

 「食」と「歴史」、「産業」の3つに分けて行われた今回のプレゼンテーション。「食」では静岡市の代表的な味覚「桜えび」を紹介。生で食べられる秘訣となる衛生管理の内容をPRした。「歴史」からは、市の郷土の偉人徳川家康を選出。居城駿府城発掘調査のようすを報告した。「産業」分野では、静岡の名前を冠したウイスキーづくりなどを紹介。会場ではアジア最大規模の「大道芸ワールドカップ」の紹介に関連し、大道芸も披露された。

11月の4日間、市内のいたるところで大道芸が楽しめる

江戸城よりも大きい? 駿府城天守台発掘調査

発掘体験には多くの参加者が集まった

 駿府城では現在16年からの4年計画で、天守台発掘調査が進められている。ここまでの調査で高さ5・6㍍、南北約68㍍の石垣が出土。江戸城よりも大きな城であったことが確認されている。市ではこの発掘調査を「見える化」し常時公開しているほか、観光客向けの体験発掘を実施。「発掘情報館きゃっしる」を発掘現場内に設け、出土した品を展示。21年には歴史文化施設を新たにオープンさせ、徳川氏や今川氏など氏ゆかりの人物を中心とした郷土史の発信に注力する。

目指すは静岡の原料でつくるウイスキー

ウイスキーを通じて「静岡」を世界に

 16年9月、日本に8年ぶりの新規国産ウイスキー蒸留所「ガイアフロー静岡蒸溜所」が誕生した。1樽ごとにオーナーとなる制度で、小さい樽でも30万円する価格にも関わらず、16年販売分は即日完売。海外からの注目も高い。中村大航社長は現在、麦や水、酵母などウイスキーの原料すべてを静岡産のものでそろえられるよう、準備を進めている。またウイスキーづくりを観光誘客や移住促進にも活用。蒸留所は18年春ごろに一般公開を開始する予定で、発酵樽を見ながら、ウイスキーの試飲が楽しめる。