「味のある街」「栗あんぱん」――信州 里の菓工房(長野県・飯島町)

2018年11月4日(日)配信 

栗あんぱん180円(税抜き)▽信州 里の菓工房▽長野県上伊那郡飯島町七久保2513番地2▽電話:0120(06)8730。

長野県・飯島町では「もっと! 信州伊那栗プロジェクト」が進められている。県内で「北の小布施、南の飯島」と言われるほどの栗の一大産地となることを目指すものだ。町や周辺の農業者約90人と、行政などが参加している。厳しい基準に従って栽培、出荷され、選別された高品質の栗を「信州伊那栗」としてブランド化した。

 このプロジェクトの中心となっているのが2008年に設立された「信州 里の菓工房」だ。同店をプロデュースする恵那川上屋は、栗きんとんの産地である岐阜県東濃地方でも屈指の人気店。恵那市では地元産の栗を使った菓子作りを進めている。飯島町周辺では以前から柿やくるみなどを仕入れていたが、栗の栽培農家とも知り合い、この地で採れた栗でおいしいお菓子をつくりたいという考えが生まれたという。

 この栗を使った「信州 里の菓工房」の人気商品の一つが「栗あんぱん」だ。パンといっても直径6―7㌢の手のひらに乗るサイズ。賞味期限、消費期限は製造日から20日と日持ちするので、贈答にも向く。

 一口食べると、パン生地がしっとり、もちもちしている。その先に小豆のつぶあんの層があり、さらにその中に栗きんとんの層が。小豆や栗の素材の甘みがしっかりと味わえ、そこにパン生地が加わると、ちょうどいい甘さで食べ進める。あんと、きんとんが口の中で混じる食感も楽しめる。ただ一番奥までたどり着くと、やはり主役は栗だと感じられた。栗きんとんに混じる小さな栗の粒が舌に残り、とてもぜいたくな気持ちになれるのだ。パン生地を使った和菓子というのが珍しく、そこにあんや、きんとんが合わせられて、見た目は素朴なのに実はぜいたくな一品となっている。

 ほかにも栗羊羹や栗サブレ、焼きモンブランなどがあり、季節限定で栗のテリーヌ、栗こもちなども登場している。オンラインショップからも購入可能。飯島町の店舗には喫茶コーナー「信州 さとのかCAFE」もある。秋限定メニュー、注文を受けてからしぼる「できたてモンブラン」なども人気だ。
(トラベルキャスター)

 

コラムニスト紹介

トラベルキャスター 津田令子氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

「登録有形文化財 浪漫の宿めぐり(91)」(福島県天栄村) 源泉亭湯口屋旅館≪岩瀬湯本温泉の源泉上に立つ茅葺の宿≫

2018年11月4日(日) 配信 

一部がトタンで覆われた分厚い茅葺の屋根。客室の外の高欄が湯宿らしい

「この部屋の床下から源泉が湧いています」。囲炉裏の切られた広い居間で、主人の星完治さんが言った。湯口屋のある岩瀬湯本温泉は、発祥が平安時代初期にさかのぼる。嵯峨天皇の病気平癒を願った3人の兄弟が、現在の岩瀬湯本地区で温泉を発見。湯の花を持ち帰り、嵯峨天皇が入浴に使用すると病気が全快したという。

 天皇は3人を温泉発見地の湯守に命じ、湯口屋は3人の中の長男である星右京進の子孫なのだ。当初から数えると計算が合わない気もするが、「今が15代目くらいではないか」と女将の星真紀子さんは言う。旅館としての営業願いは1886(明治16)年に出ているが、それ以前から湯治宿として利用されていただろう。

 建物は本館主屋と本館西棟、離れ、かつての郵便局の建物を利用した旧郵便局棟、広間棟に分かれ、もっとも古い1871(明治4)年に建てられた本館主屋が登録有形文化財になっている。総客室数11のうち、5室が文化財部分だ。

 本館は茅葺き屋根の木造2階建て。やや複雑な構造で、1階部分が玄関や玄関ホール、みかげ石張りの浴室などのある下部と、ロビーや居間などのある上部に分かれる。その間をつなぐのは幅2・7㍍ほどの大階段。空間に広がりがある。

 1階上部のロビーと居間は豪快な造りだ。どちらも2階まで吹き抜けで、天井の高さはロビーが約5㍍、居間は約6㍍もある。直径30㌢以上の梁が縦横に組まれ、板敷のロビーは置き型の囲炉裏と床の間付き。畳敷きの居間には立派な仏壇がしつらえられ、ケヤキの大黒柱は一辺が30㌢以上もあって力強い。囲炉裏の周囲だけは板敷で、ここで取る夕食はことさらうまい。イワナや馬刺し、キノコに地野菜。すべてが女将の手作りで、食材はほとんどが湯本周辺の産物という。

 本館主屋の客室は、1階上部に3室と2階に2室。どの部屋も四方に長押を回し、1階上部のりんどうの間は、1間の床の間に筆返しのついた違い棚がある。2階には鶴の間と亀の間があり、どちらも手斧削りの梁が天井に組まれている。鶴の間にはかつて漫画家のつげ義春さんが宿泊した。室内から見下ろす岩瀬湯本の家並みを、独特のタッチで描いた。その絵の写真は集落内の智恵子邸という施設で見ることができる。

 文化財に登録されてはいないが、他の客室も趣あるもの揃いだ。本館西棟の紅葉の間はしゃれた落し掛けの床の間と床脇があり、朱漆を塗ったような長押も落ち着きがある。旧郵便局棟は星家が郵便局を営んでいたころの名残で、客室は組子のある下地窓やふすま、吊柱の床の間、筬欄間のガラス戸と組子のある書院障子など、見どころがいろいろ。1947(昭和22)年の建築なので、登録有形文化財の資格は充分である。

 

コラムニスト紹介

旅のルポライター 土井 正和氏

旅のルポライター。全国各地を取材し、フリーで旅の雑誌や新聞、旅行図書などに執筆活動をする。温泉、町並み、食べもの、山歩きといった旅全般を紹介するが、とくに現代日本を作る力となった「近代化遺産」や、それらを保全した「登録有形文化財」に関心が強い。著書に「温泉名山1日トレッキング」ほか。

 

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(94) プラスの言葉のチカラ 「淹れ立てのコーヒー」

2018年11月3日(土) 配信 

飛行機で飲むコーヒー(画像はイメージ)

 航空会社の研修中に、オブザーバー参加のスタッフから「ちょうど今、話し合ってもらっている件で、お客様の声がメールで入りました」と、報告されました。それは「淹れ立てのおいしいコーヒーをすぐにお持ちいたしますね」というキャビンアテンダントの声を「うれしく思いました」という内容でした。

 これは、ドリンクサービスの途中でコーヒーがなくなったときに、研修に参加したCAがお客様に発した言葉です。今までだと、「申し訳ございません。あいにく今、コーヒーを切らせてしまいましたので、しばらくお待ちいただけますか」というのが通常でした。

 研修で伝えたことは、何気なく使っているマイナスのイメージを持つ言葉に気を付けようというものでした。この場合は、「申し訳ございません」「しばらくお待ちいただけますか」が、それにあたります。

 何にでも、「申し訳ございません」と謝罪を言えばよいのではない。「しばらく」という言葉を添えたとしてもお待ちいただくことは変わらない。このマイナスのイメージをお客様に残す言葉を「プラスの言葉」で伝えよう、と研修をしました。

 お客様を幸せな気持ちにするためには、コーヒーがちょうど切れてしまったという事実は変えられなくても、それを伝える言葉でお客様の気分を変えることはできるのです。その1つの成果として、お客様がその言葉に感動し、「いただくコーヒーが楽しみになった」と本社に手紙をくださったのです。

 この半年くらい、機内で耳にする「お客様が指定されているお座席に着席していることを確認してから出発します」というフレーズに、非常に違和感を覚えました。「今のアナウンスはおかしくないですか」と何度か聞きましたが「申し訳ありません」と返すだけで修正はありません。

 しかし2度だけ、これが正しいのではという方がいました。「着席されていることを確認して…」。

 マニュアルを覚えるだけでも新入社員にとっては大変な仕事です。一生懸命に取り組む姿勢は尊いものですが、マニュアルの言葉だけではいけません。伝えたいことが相手に伝わることが大切であり、そのためには違和感なく受け止めてもらえる言葉を選ばなければならないのです。

 マニュアルで、ほどほどに実行できる人を育てようと企業側が考えてしまうと、「考動」できないスタッフを創り出してしまいます。考えて行動する思考を持ってもらうには、普段から何気なく使う言葉に、関心を寄せるクセをつけさせることが大切です。美しい日本語も大切ですが、プラスの言葉を使えるような研修を実行してください。

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

「観光革命」地球規模の構造的変化(204)脱プラスチックと観光

2018年11月3日(土) 配信

プラスチックによる海洋汚染が深刻化している

 環境省はプラスチックごみの削減を目指す「プラスチック資源循環戦略」の素案を公表した。2030年までに容器包装などの使い捨てプラスチックの排出量を25%削減するとともに、スーパーなどのレジ袋は20年にも有料化を義務づける方針である。

 環境省がこのような戦略を打ち出した背景には、プラスチックによる海洋汚染が世界的に深刻化しており、プラスチック削減が世界共通の最重要課題になっている状況がある。プラスチックは世界で年間に4億㌧生産され、毎年800万㌧が海へ流出している。とくに5㍉以下で回収が困難なマイクロプラスチックが深刻な海洋汚染を引き起こしている。これらのマイクロプラスチックが海に流出し、有害化学物質の運び屋になるとともに、それらを誤飲した海洋生物(魚、貝、鯨、海鳥など)を人間が食することで有害化学物質が体内組織に吸収される可能性が指摘されている。

 使い捨てプラスチックの1人当たり使用量は日本が米国に次いで世界2位。25年にはプラスチックが15年と比較して10倍になると予測されている。EU(欧州連合)は30年までにすべてのプラスチック容器をリサイクルし、使い捨てプラスチックを削減すると発表している。また数多くのグローバル企業が「脱プラスチック」の動きを活発化させている。

 脱プラスチックが世界的課題になっているため、6月にカナダで開催されたG7サミット(先進7カ国首脳会議)の際に「海洋プラスチック憲章」が策定された。プラスチックゴミが沿岸部や海に流出し、生態系破壊や人体への健康被害、沿岸部の経済社会へのダメージの発生を食い止めるために自国でのプラスチック規制強化促進をはかる憲章であったが、米国と日本だけが署名せずに批判された。

 来年夏にはG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)が日本で初開催されることになっており、脱プラスチックは主要課題の一つになる。開催国の日本はこの問題で率先して世界をリードすることが必要だ。プラスチックゴミは至る所で美しい景観を台無しにしているし、日本食で重要な魚介類の汚染問題も看過し難い。この際に旅行業界は声を大にして「脱プラスチック」運動を展開すべきであろう。

(北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授 石森 秀三)

コラムニスト紹介

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

「島しょ地域交通サービス」の実用化へ モニターツアー実施

2018年11月2日(金)配信

自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」イメージ

近畿日本ツーリスト首都圏とアイサンテクノロジー、アークノハラ、群馬大学は12月、自動運転車両を活用したモニターツアーを実施する。東京都と東京観光財団から受託した「島しょ地域交通サービス」の実用化に向けた検証が目的。

 同ツアーは、自動運転自動車「eCOM-10」(アークノハラ・群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター共同研究体)と「Milee」(アイサンテクノロジー)」の2種類の自動運転車両の試乗体験が中心。三宅村観光関連事業者や旅行会社関係者20人参加のツアーと、一般モニター20人が参加するツアーのなかで意見交換会やアンケートを行い、自動運転自動車を活用した観光振興を検証する。

  自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」は、群馬大学が社会実装研究用に提供する16人定員の国産車両。ツアーでは、アークノハラと群馬大学の共同研究体による三宅島阿古地区約3.2㌔のガイド付き観光ツアーを行う。民宿が密集する阿古地区とふるさとの湯を結ぶシャトルバスとして運行し、溶岩地帯の海岸線を通過することで付加価値を高める。一方の自動運転EV「Milee(マイリ―)」乗車は、ハンドルやアクセル、ブレーキを一切必要としないラストワンマイル向けの完全自動運転EV。ツアーでは三宅村交通公園内での試乗となるが、将来的には三宅島の巨樹・巨木の森や火山見学など個人旅行に対応した新しい観光商品への利用を期待する。

 

一般モニターツアー実施内容

旅行期間:平成30年12月13日(木)~15日(土) 2泊3日

※船中1泊・島内1泊。集合から解散まで添乗員が同行。

宿泊ホテル:ホテル海楽(トイレ付和室)グループ毎に1室(風呂は大浴場利用)

コース概要:

12月13日(木)

竹芝桟橋(集合)→大型客船「橘丸」特2等寝台(船中泊)

12月14日(金)

(早朝)三宅島(宿泊先で仮眠)→ガイダンス→以下のプログラムを3グループに分け実施(三宅島(宿泊))
 ①自動運転自動車観光用モビリティ「eCOM-10」を利用した島内ガイド付き観光ツアー
 ②自動運転自動車ワンマイルモビリティ「Milee(マイリー)の試乗体験
 ③電動アシスト自転車を利用した島内ガイド付き観光ツアー
  ⇒夕刻「eCOM-10」による星空観賞とふるさとの湯入浴への送迎

 12月15日(土)

新鼻新山→大路池→富賀神社→七島展望台→出発港→大型客船「橘丸」2等室→竹芝桟橋  (解散)

モニタープログラム企画:東京都(産業労働局観光部振興課)、東京観光財団

一休、尖ったビジネスで成長 富裕層に特化し続ける

2018年11月2日(金) 配信

榊淳社長

一休(榊淳社長)(※榊社長の正式表示は「木示申」)は10月17日、東京都内で初めて報道関係者を対象にした戦略発表会を開いた。創業20周年を機に、現状の取り組みを榊社長はじめ、4事業の責任者が説明した。榊社長は「我われは尖ったビジネスで成長してきた。これからも富裕層のニーズに特化し続ける」と述べ、改めて同社の「こころに贅沢させよう。」のコンセプトのもと、事業展開をしていくことを強調した。

 2015年のヤフー子会社後の取扱高は非公開だが、公開最終年度の15年度の取扱高は約500億円。榊社長は「16年から17年の取扱高は45%伸びた。Eコマース事業で、この伸長は著しい」と自信を見せる。現在、宿泊事業とレストラン事業、バケーションレンタル事業、スパ事業の4つを展開しているが、宿泊事業の再成長とレストラン事業の急伸が全体の伸びを牽引している。

 宿泊事業は2000年から高級宿泊施設の予約サイト「一休.com」を展開。07年の東証1部上場後、11年まで伸び悩みを経験したが12年からは順調に右肩上がりを続けている。

 その要因について、「富裕層にフォーカスしたサービスを展開してきた結果、これまで利用されていたお客様の利用額が拡大した」と説明。顧客の年間利用金額の推移を見ると、10年から17年比で年間200万円以上利用する顧客が10倍、80万円~199万円の顧客は5・3倍、40万~79万円の顧客は3・7倍と、金額が大きい顧客層ほど伸びているのが特徴だ。

 「オンラインの宿泊予約市場の成長は年率8~10%ほど。我われの伸びはこれよりもかなり高く、シェアを取りにいっている傾向にある」と分析する。一方、06年から開始したレストラン事業は、オンライン予約市場の拡大に伴う成長を目指している。「飲食のオンライン予約市場は宿泊の10年遅れといわれている」とし、ようやく市場の盛り上がりが出てきたことから、近年は順調に数字を伸ばしている。

 また、ヤフーとの連携は、販売面はまったく別に行いながら、一方でヤフーからの送客分が純増している状況だ。「一休のブランドやカルチャーを維持しながら、理想的なM&Aが実現できている」と自負した。今後はデータ連携を強化していきたい考え。ヤフーIDでの一休へのログインが増えているため、ヤフーの検索履歴などを活用することで、より明確な顧客像を読み取ることが可能になると期待する。

一休のみの販売展開差別化で富裕層受け

栗山悟本部長

 執行役員の栗山悟宿泊事業本部長によると現在、一休.comはカジュアルな「キラリト」や「ビジネス」など各ブランド合わせて約5千の宿泊施設を掲載。そのなかでも最高級の宿を「一休Plus+(プラス)」というカテゴリーで括る。軒数は約100軒で、国内OTA(オンライン旅行会社)では一休のみでしか予約できない宿もある。「オンライン予約をしていない宿を除けば国内の超高級宿の99%をカバーしている」(栗山本部長)。

 高額利用者が伸びている背景については、会員サービス「プレミアムサービス」を挙げた。利用金額が多いほどステータスが上がり、最高位のダイヤモンド会員は、客室のアップグレードやレイトチェックアウトなどのサービスが無料で受けられる。「高級な宿をよく利用する人は〝自分だけ特別〟という対応を求めている」とした。ダイヤモンド会員数は年々伸長しており、会員の年間平均利用金額は約100万円。「年間2千万円以上利用する会員も珍しくない」と述べた。

 ダイヤモンド会員に好まれる旅館は「高級で広く、露天風呂付き、部屋食で一歩も外に出なくても楽しめる〝おこもり系の宿〟」。旅館をよく利用する顧客の声として「別荘をいくつか持っているが、料理を作るのが面倒だから一休で料理の美味しそうな宿を探し、ほぼ毎週末10万円以上の宿に宿泊している」という実情を紹介した。

 今後の展開として、施設数の拡大は頭打ちだ。「ほぼすべての高級宿は網羅している。スモールラグジュアリー系の旅館は増えているので、我われのビジネスモデルと合致すれば契約するが、6千まで増えるという規模感ではない」(栗山本部長)。カジュアルブランドの展開による顧客幅の拡大も否定する。幅広い価格帯をそろえているのは、従来の顧客が必要とする場合があることを想定してのことだという。

 あくまで国内の富裕層にターゲットを絞る同社は、ニッチな需要に特化し続けることで、既存市場でのシェア拡大をはかっていく。

トーセイホテルココネ神田店、女性2人1組限定の”快眠プラン”発売へ 貸切ハイヤーで東京観光も

2018年11月2日(金) 配信

「TOSEI HOTEL COCONE(トーセイホテルココネ)」入口

「TOSEI HOTEL COCONE(トーセイホテルココネ)」を運営するトーセイホテル神田(檜山元一社長、東京都港区)は11月10日(土)と17日(土)、23日(金)、24日(土)の4日間、「眠り姫プラン」を売り出した。「日々忙しい女性に、ここちよい体験を」をコンセプトとし、1組2人の女性が対象。「快眠セラピスト」の三橋美穂氏の監修のもと、食事や就寝グッズなど”眠り”にこだわった。さらに翌日は貸切のハイヤーで東京観光が楽しめ、「姫気分も味わってもらえる」(檜山社長)とした。

コンセプトルーム「レディース」
コンセプトルーム「和モダン」

 全111室のうち2部屋あるコンセプトルーム「レディース」と「和モダン」に宿泊する。就寝前には約60分間のアロマトリートメントの施術が受けられる。ベッドはシモンズ製を採用し、快眠枕や照明、BGMでリラックスを促す。2日目のチェックアウト後はハイヤーを貸し切りで利用することができる。最大8時間まで東京観光を存分に楽しめ、帰りは東京駅で降ろしてもらえる。

チェックアウト後、ホテル前から貸切ハイヤーに乗車し東京観光へ.

 同ホテルの利用客は約4割が女性客。その割合の多さから、女性向けプランを企画した。今後の展開について檜山社長は「同企画の反応をみて、定番化や再販を検討していく」と話した。

 トーセイホテルココネはまもなく、初号店の神田店をオープンしてから1周年を迎える。今後は12月1日(土)に上野店を、20年には御徒町店と浅草店の開業が決まっている。トーセイホテル神田は「将来的には10店舗が目標」(檜山社長)とし、同ホテルの拡大に注力していく。

「眠り姫プラン」概要

対象日:11月10日(土)・17日(土)・23日(金)・24日(土)

客室:レディースコンセプトルーム、和コンセプトルーム

人数:1組2人(※女性限定)

価格:2万円(税別、1人分)

申し込み:電話のみ トーセイホテル神田 03-5209-5541

嬉野温泉「旅館 吉田屋」 今年も冬桜イルミネーションを実施

2018年11月2日(金) 配信 

冬の桜並木イルミネーション(旅館 吉田屋)

佐賀県嬉野温泉にある老舗「旅館 吉田屋」は、2018年11月3日(土・祝)~2019年2月28日(木)まで「冬桜イルミネーション2018」を実施する。期間中、旅館の目の前に面した桜並木にLED電球69万個を飾った“光の冬桜”が咲き誇る。

 2016年から始めた同企画は、佐賀県内の宿泊施設が行うなかで、最も多くの電球が使われている。SNSやクチコミで徐々に人気を呼び、回を重ねるごとに地元から遠方の宿泊者まで多くの来場者が訪れている。入場観賞料は無料。

 桜をモチーフにしたピンク色の美しい光の演出は、吉田屋に隣接したcafe&shop「KiHaKo(嬉箱)」や日本料理店「十一口(といろ)」、施設内の足湯BARからも眺められる。11月3日(土・祝)には、冬桜開花の点灯式もある。

 さらに今回は、2019年春の佐賀県の桜開花日を予想し、SNSやE-mailなどで応募できるプレゼント企画を用意。抽選で1人に「豪華☆吉田屋満喫日帰りペアチケット」がプレゼントされる。

冬の桜並木イルミネーション(cafe&shop「KiHaKo」)

冬桜のイルミネーション開催について

期間:2018年11月3日(土・祝)~2019年2月28日(木)

 ※11月3日(土・祝)は午後8:00から点灯式

 ※点灯式当日は、午後7:45から「サクラカクテル」を配布

時間:午後6:00~10:00

料金:無料

場所:旅館 吉田屋前の桜並木(佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内甲379)

ペアチケットプレゼントイベントについて

 2019年春、佐賀県の桜開花日を予想し当てた人から抽選で1人に、吉田屋を満喫できる豪華プレゼントを用意している。

※開花日は気象庁が発表された佐賀県の開花日が基準となる。

応募期間:2018年11月3日(土・祝)~2019年2月28日(木)

応募方法:

 Instagram、Facebook、E-mail、吉田屋1階ロビーに設置のBOXへ投函

プレゼント内容:

 吉田屋満喫日帰りペアチケット(ランチ+岩盤浴+貸切風呂+ディナー)

「旅館 吉田屋」とは

 日本三大美肌の湯の1つ、佐賀県嬉野温泉にある創業93年の老舗宿。「SAGAモダン」として、地元の工芸品とデザイン性の高いインテリアを融合させたオリジナルの癒し空間、地元産のハイクオリティの農産物を使った創作料理や美味しい地酒など、佐賀ならではの癒し滞在を提供している。嬉野川に面し、春には桜を眺められる露天客室が人気。

ホームページURL以下のページリンクから

エクスペディアで「北海道ふっこう応援キャンペーン」始まる 最大半額クーポンも

2018年11月2日(金) 配信 

キャンペーンで北海道を盛り上げる

エクスペディア・ジャパンは11月1日(木)から「北海道ふっこう応援キャンペーン」を行い、ホテルの宿泊費が最大半額になるクーポンなどの提供を始めた。

 国の補助金をもとに、北海道の観光利用を促して胆振東部地震からの復興を応援する。クーポンは利用金額に合わせて自由に選べる。使用期限は2019年2月27日、旅行期間は2月28日まで。1人当たり最大5回まで利用することができる。なお、クーポンは無くなり次第終了となる。

 クーポン概要

 ・3000円ホテルクーポン(6千円以上の場合に適用)

 ・6000円ホテルクーポン(1万2千円以上の場合に適用)

 ・9000円ホテルクーポン(1万8千円以上の場合に適用)

 ・1万2000円ホテルクーポン(2万4千円以上の場合に適用)

 ・2万円ホテルクーポン(4万円以上の場合に適用)

 ※上記の価格は税金手数料などを除いたもの
 

高知に「錯覚美術館」登場 画像や映像など12月2日まで展開

2018年11月2日(金) 配信 

イベントチラシ(表)

こうち旅広場運営本部(高知県高知市)は2018年11月3日(土・祝)~12月2日(日)まで、錯覚を利用した画像・映像を一堂に集めた展示イベント「錯覚美術館 リターンズ」(場所:とさてらす、「龍馬伝」幕末志士社中)を開く。

 子供から大人まで楽しめる、体験できる、学べる、そしてやっぱり騙されてしまう不思議な錯覚美術館が誕生。これまで体験したことのない発見と、“あり得ない”が詰まった約24点の作品を展示する。

今回注目の錯覚作品

(1)錯覚フォトスポット

 めまいを起こしそうな不思議な写真が撮影できる。

(2)ぐにゃぐにゃ錯覚映像

 静止画がぐにゃぐにゃ動く画像に見える。

 明治維新150年を記念した画像がぐにゃぐにゃ動き出す。

(3)触れて遊べる「トリック迷路」「だまし絵遊び」

 不思議な迷路や、カードで遊ぶ子供に人気の錯覚展示。

開催概要

イベント名:錯覚美術館 リターンズ

日時:2018年11月3日(土・祝)~12月2日(日)

開催場所:高知観光情報発信館とさてらす、「龍馬伝」幕末志士社中

所在地:高知市北本町2丁目10-17

入場料金・観覧料金:無料

開催内容:

 目の錯覚を利用した画像・映像24点を一堂に集めて展示する。

 触って楽しめる展示品もある。

ホームページ:以下のページリンクから