企業への浸透目指す ワーケーション推進議員連盟が総会開く

2021年2月19日(金) 配信

ワーケーション推進議員連盟は2月17日、第2回総会を開いた

 ワーケーション推進議員連盟(鶴保庸介会長)は2月17日(水)、第2回となる総会を開いた。ワーケーション自治体協議会や日本テレワーク協会、内閣官房、総務省、厚生労働省、環境省、観光庁の代表者らが出席し、ワーケーション推進への取り組みの現状を報告した。地域や宿泊施設の受け入れ準備が進んでいる一方で、送り手である企業のワーケーション導入が遅れているなど課題点を共有し、今後の方向性を確認した。

 鶴保会長は総会の冒頭で、「ワーケーションは観光政策の一つに留まらず、地方への移住や地方活性にも関わる『新しい働き方』だ」と述べ、「新たな働き方を模索している時代であるため、活発な意見交換や議論を行ってほしい」と期待を語った。

 2017年度から全国の自治体に先駆けてワーケーションの取り組みを始めた和歌山県では、開始から3年間で、104社910人が同県でワーケーションを体験した。

 和歌山県企画部企画制作局情報政策課長の桐明祐治氏は、「ワーケーションが普及しているアメリカとは勤務形態が違うので、日本型のワーケーションを考える必要がある」と提言した。

 日本テレワーク協会の調査によると、企業がワーケーションに期待するのは生産性や競争力強化など、「仕事志向」であることが明らかになった。同協会は、「体験アクティビティや食事の内容よりも、働く環境が整っているかで宿泊先を選ぶ人が多いのが特徴」(大沢彰主席研究員)と分析した。

 この傾向を踏まえ、休暇を取得しやすくする「休暇型」としての普及よりも、「仕事型」として高い付加価値を生み出す新しい働き方である「地域型テレワーク」という名称を付けて浸透させることを提案した。

 総務省は昨年11月、「地域型テレワークトライアル」として、和歌山県・白浜町と長野県・軽井沢町で、自治体との意見交換や地域のサテライトオフィスでの勤務を体験する取り組みを行った。

 内閣官房、総務省、厚生労働省、環境省、日本テレワーク協会会員の企業の職員らが参加し、人事制度面や情報セキュリティの確保、新型コロナウイルス感染症対策などの事前準備のもと行われた。

 観光庁では、ワーケーション普及に向けて企業・地域向けパンフレットを3月下旬までに作成する。企業向けには、実施形態ごとの事例紹介や、社内規定作成のポイント、導入ステップなどを掲載する。

 参加議員からは、「過疎地域にこそ訪れてほしいので、整備を急ぐ必要がある」、「自治体と企業をつなぐコーディネーターがほしい」、「家族でのワーケーションには、子供向けのアクティビティやプランが必要になってくるので、保育関係や厚生労働省も取り組みを考えてほしい」など、活発な意見が交わされた。

 同議連では今後もヒアリングを重ねて政府への提言などを行っていく。次回の総会では、宿泊事業者にも意見を聞く予定だ。

最低1000マイルで沖縄・東京へ ソラシドエア新規就航CP

2021年2月19日(金) 配信

3月28日から羽田ー那覇線を新規就航

 ソラシドエア(髙橋宏輔社長)は3月28日(日)から新規就航する東京(羽田)―沖縄(那覇)線を記念して、「めんそ~れ沖縄!ようこそ東京!」キャンペーンを実施している。通常、同区間の片道航空券の交換には1万マイル必要なところ、今回のCPは最低1000マイルから搭乗できる。予約期間は4月26日(月)まで。

 CPはソラシドスマイルクラブ会員が対象。期間により必要なマイル数は異なるが、最高でも片道3000マイルで搭乗でき、通常よりもお得になる。なお、共同運航便による全日本空輸(ANA)提供便名は対象外。

 

【軽井沢プリンスホテル ウエスト】新たな働き方と旅のスタイルを提案 新客室と温泉棟を2021年4月27日(火)に開業

2021年2月19日(金)配信

新客室棟「PREMIUM WING」ツインルーム イメージ

 軽井沢プリンスホテル ウエスト(長野県北佐久郡軽井沢町)は2021年4月27日(火)、高まるワーケーションの需要など、新しいニーズに対応するため、70室のテラス付きツインルームを備える客室棟と露天風呂付き温泉棟を開業する。ロビー周辺のリニューアルも実施した。

 2020年から大規模なバリューアップを実施するなか、その第1弾として昨年7月、世界的MICEリゾートの確立を目的としたMICE施設とレストラン2店舗の新設、また一部既存客室のリニューアルを実施した。今回は、それに続く第2弾。

 新しい客室棟「PREMIUM WING」は、窓辺やテラスでの仕事環境を整え、自然とともに過ごすワーケーションスタイルを実現させる。全70室のうち16室は、2部屋をつなげて最大8人までの滞在が可能になり、3世代での滞在の他、仕事場とリビング・ベッドルームとの機能を分けることで仕事中や滞在中の快適さを向上させる。併せて、「PREMIUM WING」からつながる新温泉棟「MOMIJI HOT-SPRING」を新設。四季の移ろいを感じる大きなガラス窓がある内風呂のほか、湯上り休憩スペースとして、ラウンジやテラスを併設する。温泉は滞在中、何度でも利用できる。予約開始は2月26日(金)から。

知ること。それが、ふくしまの力になる。 女優・松岡茉優さんが「ふくしま 知らなかった大使」に就任! 第1弾のPR動画を公開

2021年2月19日(金)配信

任命証を手にする松岡茉優さん

 福島県はこのほど、「ふくしまの今と復興のあゆみ」を伝えるため、福島を知らない人たちの代表として女優の松岡茉優さんを「ふくしま 知らなかった大使」に任命した。

 「ふくしま 知らなかった大使」とは、その名称の通り、福島を知らない人たちの代表だ。県は今後、大使の松岡さんには「ふくしまの今を知ってもらいます」としている。そして、福島を知らない視聴者にも松岡さんを通して福島の今をもっと知ってもらえるように取り組む。

 第1弾として2021年2月19日(金)、Web上に「テスト篇」と「任命式篇」という2種類の動画を公開した。「テスト篇」では、福島県についてのテストに苦戦するも、一生懸命に解答する松岡さんの姿が描かれ、「任命式篇」では、リモートで内堀雅雄知事が出演し、松岡さんの「ふくしま 知らなかった大使」任命式を行った。

 今後は、意外と知らない「ふくしまの今」を、知ることのできる動画を、随時公開していく。

21年1月の訪日外客数、前年同月比98.3%減の4万6500人 前月比では8カ月ぶりの減少

2021年2月19日(金) 配信

イメージ

 日本政府観光局(JNTO)が2月17日(水)に発表した2021年1月の訪日外客数(推計値)は、前年同月比98.3%減の4万6500人となり、16カ月連続で前年同月を下回った。

 新型コロナウイルス感染拡大で大幅な減少が続いていたなか、昨年6月に前月比で増加に転じ、回復傾向が続いていた。だが昨年12月下旬以降、新規入国の一時停止の措置などが取られ、今年1月中旬からはビジネストラックとレジデンストラックの運用も停止していることにより、前月の5万8700人から再び減少した。

 日本人の出国者数(推計値)は、同96.5%減の4万8700人だった。

〈観光最前線〉鞍ヶ池公園にアウトドア施設誕生

2021年2月19日(金) 配信

スノーピーク豊田鞍ヶ池(仮称)

 アウトドア製品メーカーの「スノーピーク」は今春、愛知県豊田市の鞍ヶ池公園にアウトドア体験施設「スノーピーク豊田鞍ヶ池(仮称)」をオープンする。

 ハイウェイオアシスに隣接する高台には、キャンプ用品やアパレルアイテムを豊富に取りそろえる直営店とレストラン「Snow Peak Eat」が誕生する。

 芝生に覆われた若草山には、宿泊できるモバイルハウス「住箱―JYUBAKO―」を、林間のエリアには、屋外の開放的な空間で仕事やミーティングができる「CAMPING OFFICE」を展開する。

 訪れる人それぞれに合わせた体験を提案することでアウトドアの入り口となり、緑豊かな公園内で、自然をより身近に感じられる施設を目指す。

【野田 雄】

〈旬刊旅行新聞2月11・21日合併号コラム〉店舗を訪れる理由 専門家の“ユーザー目線”からの助言

2021年2月18日(木) 配信 
 

 昨年末にホンダのハンターカブ125㏄を納車した三男坊が、今度は「ツーリングキャンプをやる」というので、近くのアウトドア用品専門店に出掛けていった。

 
 テントや寝袋、ナイフなど、“ぼっちツーリングキャンプ”に必要なものをそろえる買い物だがテント張りについては、まったく素人なので、店内に展示されたテントを眺めるだけでは、決め手がない。このため、店員に「どれが丈夫で、組み立てやすいのか」などの説明を受けた。

 
 我われが訪れたアウトドア用品専門店では、スタッフがテントの張り方を一から実演してくれた。

 
 ナイフの扱い方を説明してくれたスタッフも、「単に研修を受けただけ」といったレベルではなく、何度も自分で経験し、修羅場を潜り抜けたことで体得したノウハウをさりげなく教えてくれ、選ぶ際に大変役に立った。

 

 
 私は若いころから、買い物をするときに、店員にアドバイスしてもらうことを極端に避ける傾向があった。

 
 とくに、洋服屋さんでは、強引に試着させられ、どう見ても似合ってもいないのに「とても似合っています」などと“店側の経営的な目線”で言われ、断れなくなって買ってしまい、何度も後悔した経験があるからかもしれない。

 
 しかし、私も年齢と数々の失敗を重ね、大きな授業料を払い続けるうちに、自分が知らないことは専門分野に長けた人(プロフェッショナル)の助言を聞いた方が、結果失敗が少ないことに気づき始めた。

 

 
 近年は、店舗よりも、インターネットでの販売が主流になりつつある。この傾向はコロナ禍でさらに加速しているのだろう。自分が熟知している製品や、日ごろよく買うものはネット通販で購入する方がラクで、問題もない。だが、テントやナイフなどは、知識が少ないまま買ってしまってから後悔するのもいやだ。

 
 実際に訪れたアウトドア用品専門店の店員からは、テントやナイフのメンテナンスのやり方などを懇切丁寧に“ユーザー目線”で説明していただいた。

 
 こんな話をタダ(無料)で聞けるなんて素晴らしいと思い、さまざまな質問をしながら一生懸命に聞いた。

 

 
 最近は、旅先でもまず観光案内所を訪れて、本当に美味しい店をスタッフに聞くようにしている。最初はパンフレットを見ながら説明してくれるが、「地元の人がよく行く、安くて美味しい店はどこですかね」と小声で聞くと、そっと教えてくれることが多い。その土地の名物を味わうことを主目的に訪れているので、大失敗は避けたい。最終的には自分の勘が頼りなのだが、地元のことは、やはり地元の人が一番知っている。旅人は常に謙虚でなければならない。

 
 また、旅先の表通りではなく、裏通りにひっそりとある小料理屋を訪れることも増えた。地元の食文化などを、地酒を飲みながら話すことが楽しい年齢にもなってきた。

 
 日々の生活でも、商店街の小さな魚屋さん、肉屋さん、八百屋さんで買う方が豊かな気持ちになる。これもプロによるさまざまな知識やノウハウが得られる楽しみがあるからだ。

 
 今度、引っ越すとすれば、第一条件に「活気に満ちた商店街のある町にしたい」と思っている。

 

(編集長・増田 剛)

 

クラツー、氷の洞窟「サファイア・アイスケーブ」鑑賞のオンラインツアー販売 冬のアイスランドを満喫

2021年2月18日(木) 配信

サファイア・アイスケーブ(画像提供:ヴァイキング)

 クラブツーリズム(酒井博社長)はこのほど、アイスランドの氷の洞窟「サファイア・アイスケーブ」を鑑賞するオンラインツアーを売り出した。首都レイキャヴィーク在住の日本語ガイドと中継をつなぎ、現地カメラマンが撮影した「サファイア・アイスケーブ」をリアルタイムで解説する。

 「サファイア・アイスケーブ」は、ヨーロッパ最大の氷河・ヴァトナヨークトル氷河下に出現する天然の氷の洞窟で、年によって造形具合が異なる。現地の情報によると、今年はここ数年の間でもっとも美しと言われ、天候など条件の良い日に撮影した最新映像を紹介する。また、オーロラの映像も用意し、冬のアイスランドの大自然を満喫できる内容となっている。

 サファイア・アイスケーブ鑑賞のオンラインツアーは日本初の企画とされ、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って展開する。ツアー名は「お茶の間で楽しめる大自然!サファイア・アイスケーブを訪れる冬のアイスランド」。設定日は、2月27日(土)午後7時30分~8時30分の60分間で、参加費は1人3000円となる。

東日本大震災から10年 3.11新しいショーをスタート スパリゾートハワイアンズ 

2021年2月18日(木)配信

 福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズは、震災から10年となる今年3月11日(木)、「絆」をタイトルに掲げた新しいショーをスタートする。

 新しいショーのタイトルは「絆~Holo I Mua~」。Holo I Mua(ホロイムア)は、ハワイ語で、「前に進め!いつでも前向きに行こう」という意味だ。東日本大震災から10年を迎える2021年。新型コロナウイルスの収束も見えない困難のなかでも、観客、スタッフ同士の「絆」を守り抜き、前進していくという強い思いをタイトルに込めた。

 新しいショーは全18曲の構成で、おなじみのテーマ曲「フラガール~虹を~」のほか、東日本大震災から10年のメモリアルソングとして「花は咲く」が初登場する。加えて、力強いタヒチアンダンス、そしてファイヤーナイフダンスチーム「シバオラ」による迫力満点のファイヤーナイフダンスなど、優雅でダイナミックなステージをお届けする30分の構成となっている。また、生演奏ならではの迫力あるポリネシアン音楽、そしてプロジェクションマッピングなどの舞台演出も活用し、ステージをさらに彩り鮮やかに盛り上げる。

オンラインで軽井沢の食文化学ぶ セミナー後は現地へ ハイブリッド型ツーリズム企画

2021年2月17日(水) 配信

軽井沢の歩き方学ぶ(イメージ)

 長野県・軽井沢の着地型旅行会社、軽井沢トラベル&コンサルティング(河野岳代表)はこのほど、オンラインセミナーと現地での旅行を組み合わせた、「軽井沢の歩き方 食文化編」を企画した。コロナ禍のハイブリッド型ツーリズムとして実施する。

 セミナーは、軽井沢出身で各メディア出演も豊富な「軽井沢ヴィネット」編集長の広川美愛さんが案内する。スライドや映像を用い、「軽井沢の食文化」をテーマに歩き方を指南。ZoomやYouTube、また配信会場の「軽井沢書店内カフェスペース」での現地参加もできる。3月のオリエンテーションのほか、4~10月に計3回実施する。参加者には毎回、紹介した「軽井沢の歩き方マップ」をプレゼント。セミナー後は現地散策を楽しめるほか、セミナー参加者限定のスピンオフ企画「軽井沢ツアー」も行う。

 さらに、全3回のセミナーに参加し、各回のテーマに沿った作文を提出した人には「軽井沢の歩き方 マイスター」の免状が贈られる。

 セミナーの日程は、オリエンテーションが3月16日(火)午後7時から。第1回は4月20日(火)、第2回は7月13日(火)、第3回は10月19日(火)でいずれも開始時間は午後7時から。なお、当日の参加ができなくても開催後2週間はYouTubeで視聴が可能だ。

 同社は昨年、「軽井沢の歩き方 歴史編」を企画し、7~9月にオンラインセミナーを全3回実施。全国から112人がオンラインで参加した。22年以降もテーマを変えて開催する予定という。